苗栗

苗栗ツアーに行った際、南庄老街のすぐ近くにある、十三間老街にいった。 十三間老街 日本統治時代は、林業と鉱業で栄えていた地域だとう（ただしこの時点では「十三間老街」という地域名はまだなかった）。建物に描かれた、石炭を運ぶ人はそれを表しているのだろうか。 1953年にすぐ近くの川に橋がかかってから、幹道ぞいの街が栄え「十三間老街」が出来上がったよう。 この「十三間」の由来には二つの説があり、一つ目はある時ここを通りかかったお爺さんが、お店の数を数えたら13軒だったから、というもの。もう一つは、当時13棟の家が連なっていたから、というもの。当時は南庄で一番栄えていたらしい。 ただ、1959年の水害…

南庄老街の一本隣の大通りにある、客家料理のお店にいった。 客家菜包や黒糖ケーキをはじめとする蒸し物を売っているお店である。 今回の苗栗ツアーのガイド産が、このエリアで最も人気の飲食店として教えてくださったところ。ただ、教え方が、中正路にある「潘家」という名前の店で、いつも行列できてるから見たらわかる、というふんわりしたもので、ほんとにそれで見つかるんかいな、と思いながら散策。 最初は気づかなかったが、歩いているうちに、確かに中正路に一際人が集まっているところがあり、それがこのお店だった。名前が潘家なので、間違いなさそう。 並んでいた時がちょうど蒸し上がりだったようで、銀色の帽子のようなものをあ…

南庄老街にある、南庄老郵局にいった。 現在は南庄文化會館になっており、地域の歴史を紹介したり、お土産を販売する場所になっている。 配達を担った自転車 もともとは、1900年（日本統治時代）に郵便局として建てられたそう。 その後、地震による修繕などを挟みつつも、日本時代の趣を残した木造建築として使われている。 苗栗縣の十大歷史建築にも選ばれていて、現役の建物でありつつ保存もされている。 郵便局員の制服を着たキャラクター 郵便局員の制服を着たキャラクターの横にはご当地ポストがあり、サイシャット族の絵がかかれていた。 サイシャット族は、新竹県五峰郷、苗栗県南庄郷、獅潭郷に住んでいるので、それにちなん…

南庄老街にある、一見普通の石階段をとおりがかった。 通り過ぎようとしたところ、見覚えのある単語が連なった看板を見つけたので読んでみると、日本統治時代につくられた階段ということが分かった。 乃木崎 ここは乃木崎という名前の道で、1897年（明治30年）に、当時台湾総督だった乃木希典総督が、あまりにも道の酷さに驚いて、自己資金も投じて整備した階段だそう。もともとは、かなりぬかるんだ坂道だったらしい。 階段は通学路として使われ、のちに「乃木崎」と呼ばれるようになり、今に至る。 個人的に、日本史と台湾史で乃木大将の印象はちょっと違うと思っている。 日本史だと、日清戦争と日露戦争で活躍して、最期は明治天…

バスツアーに参加して、初めて苗栗に旅行に行った。 苗栗は台湾の北西部にある都市で、台北や台中に比べると海外からの観光客は少なそうだが、台北から日帰りでいける距離にある。 台北を出発して3時間ほどで苗栗の山地エリアにある、神仙谷に到着した。 降車地点から少し歩く 少し歩く 地図で見るとわかりやすいのだが、この谷は鹿湖溪、鹿場溪、風美溪と3つの川が交わる地点で、岩が切り裂かれたような峡谷になっている。視点が低くてあまりカメラに納められなかったが、ちょうどその交差地点に滝があり、その姿がおとぎの国のようなので「神仙谷」というそうだ。 神仙谷 もともとはタイヤル族の祖先の魂の聖地とされたところで、長ら…

南庄老街のとある路地に色々なイラストや飾りがあり、南庄情人巷と呼ばれている。 巷は「ㄒ｜ㄤˋ」と読み、路地を表す。台湾は、「路」「 街」「 巷」「 弄」の順で道路から路地になるらしく、確かにこの道は路地と言って差し支えない場所だった。 （参考）台湾の住所表記｜スターツ台湾 老街で色々食べた後の腹ごなしに散策した。 観光客はあまりいなかったけど、一応写真スポットらしい（関係するお店が引っ越しした影響で閑散としている、という話を耳にした）。 場所は、永昌宮のすぐちかく。お参りついでに散策できる。

先日、苗栗の南庄老街にいき、このエリアにある永昌宮へお参りした。 永昌宮は1905年（日本統治時代）創建の廟で、媽祖様を含めた様々な神様を祀っている。 地震の影響で一度移転し、その後再度工事を経て1986年に今の姿になったよう。 龍の絵が描いてある 装飾が繊細かつ豪華で存在感がある。 この廟の右手が坂道になっているので、混んでいなければ装飾をすぐ近くで眺めることもできた。 位置情報