物体の表面に白い光が当たると、その一部は反射し、それが見ている人の目に届くと、物体の色が見えます。当たった光に対して反射してくる光の割合が反射率です。反射率が高いと明るい色に、反射率が低いと暗い色に見ます。反射率が100パーセントに近くなると白い色に、0パーセントに近づくと黒い色になります。 縫い針数十本をそろえて輪ゴムで束ねます。横から見ると銀色に輝いていますが、尖った方から見ると黒く見えます。黒く見える理由は、針先から入射した光が針の側面で反射しながら奥へ奥へと進んでいき、手前側にはほとんど光が戻って来ないためです。 束ねた針と同じ構造になっているのが、蛾の目です。蛾の目の表面は光の波長よ…