「わかるよ」って言葉が、一番つらかった。 だって、全然わかってもらえてなかったから。 たぶん、誰にだって“表の顔”ってあると思う。 優しそうな自分、頑張ってる自分、明るくしてる自分。 でもそれって、「こう見せたほうが楽だから」っていう防衛本能みたいなもので。 本当の自分って、そんな単純じゃない。 言いたいことがあっても飲み込んだり、 不機嫌な顔をされるのが怖くて笑ってごまかしたり、 自分の本音を押し込めたまま、「いい人」でいようとしたり。 そうやって、自分を守るために嘘をつき続けてたら、 ふとしたときに「自分って誰なんだろう」ってわからなくなる。 周りから見えている“私”と、自分の中にいる“私…