私がもっとも赦せなかったのは、原理主義(簡単に言うと、自分たちの教え以外は全て間違っており、自分たちの教えだけが正しいという考え方)です。 どうして、そう思ったかというと、そういう原理主義は、何の差別もなく何も裁かない無意識とは違うと思ったからです。 この原理主義は、各宗教間で、あるいは同じ宗教の中でさえ、争いを絶え間なく生み出しています。 だから、そういう原理主義だけは赦せないと思ったのも、当然と言えば当然かもしれません。 もちろん、この原理主義というのは、何も宗教だけのことではなく、教えを、もっと一般的な考えという広いものにしてみれば、日常生活のいたるところで見られるものです。 「私は正し…