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西岡常一

(一般)
にしおかつねかず

法隆寺の宮大工
昭和の大修理に25歳の若さで棟梁となり
法隆寺の建築に秘められた先人のさまざまな叡智にふれ
宮大工口伝の確かさを実感し
その伝承と実践に後半生を捧げた

昭和40年からは薬師寺の天平伽藍の復興に際し
全国から集められた宮大工の棟梁として
法隆寺に見られる先人の叡智を現代に甦らせた

著書も多く(しかし対談やインタビューの再構成がほとんど)
「法隆寺を支えた木」は中学校の国語の教科書の掲載されていた
また宮上茂隆と穂積和夫との共同制作である
「法隆寺―世界最古の木造建築 日本人はどのように建造物をつくってきたか 1」は、
法隆寺の何が素晴らしいかを端的に著した名著である。

技術論としての古代建築論だけでなく
棟梁としての「リーダー論」や「人材育成論」が
多くの人々の心に響いて名著も多い「木に学べ」「木のこころ木のいのち」等

生前のインタビューを収録した
「西岡常一、宮大工の仕事を語る」はCD化されている
また、薬師寺で販売している
「木に学べ」というVTRでは彼の姿だけでなく
宮大工の作業工程が見事に描かれており貴重である

プロジェクトXでも死後取り上げられたが
薬師寺金堂の再建のためのさまざまな映像が放映された
弟子の小川三夫がカンナの実演をした

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