国後島は観光の島になりつつある。これが地元住民や観光客にとって良いことか悪いことかは別として、ロシア全土から自然の美しさと異国情緒を求めて南クリル諸島(北方四島)を目指す人々がますます増えている。クリル自然保護区のまとめでは、2023年9月末までに国後島にある保護区内の観光ルートを訪れた観光客は4,200人を超えた。2022年同期3,500人、2021年同期は3,000人だった。(保護区を訪れた観光客の数であり、国後島全体の数値ではないことに注意) 最も訪問者が多かったルートは、ゴロヴニン火山のカルデラだった。初めて国後島を訪れる観光客のほとんどが、島の南部に位置し、比較的アクセスしやすいゴロ…