名古屋一のオフィス街のど真ん中に、魚市場がある。 「柳橋中央市場」。 鮮魚や乾物を扱う業者が軒を連ねる、ザ・市場だ。 朝は早い。 プロたちが仕入れを終えたあとの昼間、今度はスーツ姿の人間たちが迷い込んでくる。 少しの食事と、少しの非日常と、少しの安寧を求めて。 サラリーマンと魚市場。 どう考えても接点のなさそうな組み合わせが、ここではなぜかしっくりくる。 たぶん、みんな「仕事場から少しだけ離れたい」という本音を抱えているからだろう 。 そんな市場の中で、ひときわ存在感を放っているのが「中華そば 大河」だ。 魚市場内にあるラーメン店、と書くと奇妙に聞こえるかもしれないが、 実際に行ってみると「な…