概要 伊達邦彦は1933年ハルピン生まれ。父は製油会社の経営者だったが、会社乗っ取りに遭い零落。ほかに母と妹がいる。大戦中は北京・奉天・新京・平壌を転々とし、引き上げ後は四国の中学に進学。 ツルゲーネフからロシア文学に興味を持ち、ニーチェやニコライ・オストロフスキーに傾倒。共産主義にも興味を示し、マルエン全集を読み漁ったのちに、新聞部で天皇制批判の論説を執筆し停学処分を受ける。 その後、レールモントフなどにも傾倒し、演劇部に所属。 高校卒業後はプロテスタント系の神学校に入学。サッカーと油絵に熱中。のち神学を揶揄する論文を書いたことで放校処分に。 大学進学後、チャンドラーを知り、アメリカ・ハード…