作家。 1979年『ナポレオン狂』で第81回直木賞受賞。 国立国会図書館員として働きながら、数多くの短編を発表して話題となり、国立国会図書館を退職を期に1978年『冷蔵庫より愛をこめて』で作家デビューする。 ミステリーやブラックユーモア分野でのショートショートの世界観には定評あるほか『ギリシア神話を知っていますか』などの世界各国の古典を軽いタッチで解釈した作品でも知られる。日本推理作家協会理事長も務めた。
朝、起きてびっくりしました。何と雪…。三月の雪はなごり雪でしょうか? 週末はかなりの気温が上がるようですが、落ち着くまではもう少しですね。桜はどうなのかな???。 さて、ご主人様の本便りです。ジャンル関係なくいろいろ読んでいるようですよ。 まずは筒井康隆 著 「残像に口紅を」 この世から言葉が消える…そうなるとどうなるのか?を興味深く描いています。言葉がいかに大切なものかがよく分かる本でした。作家である筒井氏のそんな気持ちが感じとれる小説で、なんと、本の中にサインもありました。これは嬉しい出来事ですね。 そして、同じく筒井康隆 著「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」 ご存知だと思いますが、あの…
●旧約聖書を知っていますか 阿刀田高 新潮文庫 1994年 スパイ大作戦、またはミッションインポシブル。人によっては、格好良すぎるトム・クルーズ演ずるイーサン・ハントの嘘のようなアクション映画を思い出すだろうし、あるいは渋いピーターグレイヴス演ずるチームリーダーのジム・フェルプスとメンバー達が活躍するテレビドラマだろうか。こちらのチームメンバーは個性あふれ魅力的だった。性格俳優マーティン・ランドゥ演ずるニヒルな変装者ローラン・ハンド、紅一点として美貌を用い色仕掛けもして相手の懐に攻め入るシナモン。力持ちのウィリー、電子・機械に精通したバーニー。見事なチームワーク。自分はテレビドラマをかなり熱心…
2024/11/14〜11/15 阿刀田さんの東京新聞と日経新聞に書いた連載コラムをまとめたもの。作家になるまで、なってから、国語審議会の委員や日本ペンクラブでの裏話など。作家デビューするにあたり、何を狙ったか、も書かれていたが、新刊として「ナポレオン狂時代」が出て読んだことを思い出した。 https://amzn.to/4exwf2N
新約聖書 「おまえの神はどういう神なのか?」 「わたしの神は父なる神である」 というイエスの返事が日本語聖書に載っています。 ここで父を意味するヘブライ語でのアベーは 現代日本語の語感としてパパ、おとうちゃん、との話を聞きまして、 そうすると ここでのイエスの返事のニュアンスは正しくは 「わたしの神は、そうだね、やさしいパパみたいな神様さ。 にっこり笑って許してくれるんだ」 みたいなものかと不敬ながら思いました。 ユダヤ教の神は切れるおやじです(不敬ながら) いうことを聞かないからと 洪水で世界中を水に沈めて滅ぼし、 だらしないからと光で都市をせん滅させる。 いつも顔色を気にしてしまうこわいお…
コーヒー党奇談 (講談社文庫) 作者:阿刀田高 講談社 Amazon 実に久々に読んだ、阿刀田高氏の短編集。 落語で言うところの人情噺的な作品であったり、東西の古典に関しての解説本であったり、エッセイ集であったりと、さまざまな作品集を上梓している阿刀田氏ではあるが、私の認識では短編、それも「奇妙な味」のする短編の名手だ。デビュー作でもあり、直木賞を受賞した『ナポレオン狂』を読んで、氏の魅力に取り憑かれた私は、大学時代から出ると買いしてしばらく積ん読しておいて、実際に読んで、またしばらく積ん読というパターンを繰り返してきていたのだが、ここ十数年はちょいと長くご無沙汰していた。 文章のそこかしこに…
絵本はあまり読んでいないのですが 📔ガリバーの冒険 は好きでした。 『小人の国』の人や物が全部ミニチュアで、どれもコレも可愛かったからです。 ミニチュア好きはそのままドールハウスへの興味に移り、社会人になってからはドールハウスの本を集めたり、自分でドールハウスを作ったりもしました。 今はもう、あまりミニチュアに興味はありませんが、まだミニチュア好きだった中学生の頃、阿刀田高さんの 📔『あなたの知らない ガリバー旅行記』 を見つけて、表紙裏のあらすじを読み あんな可愛い童話なのに、原作は風刺やブラックユーモアなんだ?と興味をそそられました。 中学生の感覚では『カバーなしでは読めない本』でした💦 …
・「新約聖書を知ってますか」(阿刀田高著・新潮文庫・平成8年) 今になって悔いている。もう少しとりわけ「あの講義」はもっとまじめに受ければよかったと。そもそも学生生活で講義をまともに受けたこともない不真面目な学生だった。様々なジャンルの講義を受け試験があり単位を貰い卒業できた。大半の試験は友人から入手したノートの写しで勉強したので酷い話だった。しかし今思えば面白い授業が多かった。結構真剣に取り組み教授に質問をしに行った講義もあった。 ふと思い立って母校に電話してみた。「卒業生ですがどうしても受けたい講義があります。受講料は払いますから」。しかしつれない答えだった。何故だろう、知識を得たい人がい…
こんにちは。Kakoです職場で研修が受けられるというので比較文学の講座をオンラインで受けています ただいま研修中! 阿刀田高さんの本 学ぶということ、、、 ただいま研修中! テーマはギリシャ神話や聖書です担当は大島保彦先生 たまらなく面白く1時間があっという間にすぎてしまいます 阿刀田高さんの本 講座の中で紹介されていたのが阿刀田高さんの3冊です ギリシア神話を知っていますか posted with ヨメレバ 阿刀田 高 新潮社 2011年06月 売り上げランキング : 楽天ブックス 楽天kobo Amazon Kindle 7net honto 旧約聖書を知っていますか posted wit…
一条真也です。東京に来ています。『悼む力』阿刀田高著(PHP)を読みました。2013年6月に初版刊行された本で、「逝ったあの人へ、生きる自分へ」というサブタイトルがついています。著者は1935年(昭和10年)、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に司書として勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞、95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞。「奇妙な味」の短編で知られ、93年から97年まで日本推理作家協会会長、2007年から2011年まで日本ペンクラブ会長を務めました。文化功労者。 …
2022再読 パソコンは猿仕事 パソコンは猿仕事(小学館文庫)作者:小田嶋隆小学館Amazon 2022初読 ショートショートの広場18 ショートショートの広場18 (講談社文庫)作者:阿刀田 高講談社Amazon以上2冊の本を読みました