「常磐もの」誇り 漁業者決意、誰も下は向かない 処理水放出で 「どの程度風評が起きるのか」。処理水の放出が始まった24日、県内の漁業者は操業を続けたり、本県沖で9月1日に再開を控えた底引き網漁への準備を進めたりした。その胸の内にあるのは、新たな風評への不安と今後も漁業を続けていく揺るがない決意だ。 「私たちにできることはこれまで通り魚を取り、検査で安全性を確認して出していくことだけだ」。相馬市の漁師山崎芳紀さん(55)は言葉に力を込めた。 ■「今まで通り頑張る」 山崎さんは24日午前、地元の松川浦漁港にシラスを水揚げした。父や長男らと操業を続ける山崎さんは「孫の代まで漁ができる土台をつくりたい…