帝京大教授。元産経新聞編集委員。 1980年代のイラン革命およびイラン・イラク戦争などを現地で取材。また、航空問題などの専門家としても知られる。90年代、産経新聞の1面に「高山正之の異見自在」というコラムを連載、大反響を呼んだ。定年後、現在の大学で教鞭をとる一方、週刊新潮の最終ページに異見自在の続編ともいえる「変見自在」を連載中。
「異見自在」はホームページ(下URL参照)で読むこともできる。
高山正之 日本の右派系言論人:高山正之は中々面白い議論を展開する。その一つに、マレー半島の中ほどを刳り抜き、運河を作ろうという計画があるとのことだ。タイ国内。つまり、現在のシンガポール回り、マラッカ海峡を通る船舶航行ルートは、もちろん遠回りだし、また海賊が出没する海域でもあるので、この運河計画が浮かんでは消え、消えては浮かぶというのだ。運河を作ると、中継地シンガポール(華僑の国)が寂れるので、華僑の出身地:中国が激しく反対するので、実現できずにいると、高山は言う。この話をブログ友に話したら、彼は「莫大な工事費を掛けて運河を作るより、海賊を退治したほうがずっと安上がりではないか。これだから右派系…
「騙されないための中東入門」高山正之、飯島陽 <所感> 日本に抜港する中東への言説を一刀両断。 なお、これは他国やある宗教を敵視するという類のものではないことは言うまでもない。 当たり前だがそこには文化、慣習、思想の違いがある。大事なことはまずはそれぞれを知ること。 他国の問題を指摘することが悪いことというのは思考停止である。 それが前提となれば国際情勢を客観視できないのでしてはいけない。 代表例がイスラム教の教義。ここでは多神教は殺すべき敵と限定されている。 そしてイスラム国を名乗るテロ組織はこの教義を忠実に実践している。 テロは糾弾したいといけない。しかし彼らのような行動を糾弾することはそ…
「朝日性がん」と題する記事に、HPVワクチン(いわゆる子宮頸がんワクチン)を巡る経緯、村中璃子医師の勇気、そして朝日新聞等に関する内容が掲載されています。 HPVワクチンの反対者も支持者も、どうぞ、お読み下さい。 高山氏の記事によっては、取材不足の残念な記事もありますが、これは、かなり具体的です。 dマガジンの契約をすると、多数の雑誌の主要記事を月 580円(税込み)でパソコンやスマホ、タブレットを使って読み放題です。 1つの契約で、 アプリ版5台 ブラウザ版1台 と合計で最大6台までの複数端末を使い、家族で共有でき、ドコモ以外のユーザーも利用可です。 (最大10台までという記載もあり、どちら…
ニュージーランド政府から漏洩したというデータを元に、誤った解釈が流布され、日本人の中にも真に受けている人達がいます。 週刊新潮で「変見自在」を連載している高山正之氏も、1月4・11日新年特大号で「ワクチンを撃つ」と題し、ニュージーランドのことに触れ、反ワクチン運動に感化されている様子です。 「普段、お付き合いを戴いている仲間に」馬渕睦夫氏もおられ、仲間達と「時々集まっては・・・飲んだりする」由。 彼等の情報を鵜呑みにし、ろくな検証もせずに記事にしたのは、年末の飲み会で忙しかったのでしょうか? もうろくしたとは思いたくないですが、検証好きの氏らしくもないでしょう。 FactCheck.orgは、…
「門前町観光ガイド|門前町観光協会」Facebookより 赤神カブミーティング開催道の駅赤神にて、10月10日(日)10:00~13:00(予定)にSSTR「能登・赤神カブミーティング」が開催されます。◆SSTR参加者では無い方も、カブではない車種の方も観覧(無料)できますが、SSTR参加者特典(要SSTR2021リストバンド)である①「当日限定 赤神カブミーティングステッカー」& 「SSTR輪島オリジナルステッカー」プレゼント②SSTRロゴ入り輪島塗カップによるコーヒー1杯無料サービス③じゃんけん大会 ※ただし、「道の駅赤神」でお買い物いただければ誰でも参加可!④参加者優先観覧エリア入場など…
彼の運命は哀れをとどめた。 ボルネオ島バンジャルマシンでビリヤード店を経営していた日本人の青年で、西荻(にしおぎ)という、かなり珍しい姓を持つ。 下の名前はわからない。 いつもの通り、「某」の文字で代用しよう。 さて、この西荻青年の店の扉を。 大正四年の春の暮れ、四人の客が押し開けた。 (Wikipediaより、バンジャルマシン) 何れも同地駐屯のオランダ軍の下士官で、筋骨の逞しさは言うまでもない。彼らはときに歓声を上げ、ときに舌を激しく鳴らし、球の行方にいちいち一喜一憂し、芯からゲームを楽しみ尽くした。 そこまではいい。ここはパリでもロンドンでもない、赤道直下の未開地だ。文明国とは自ずからマ…
変見自在 コロナが教えてくれた大悪党 作者:高山正之 発売日: 2021/01/27 メディア: Kindle版 2021年の最初の記事です。今回は以前にも何回か紹介したことあるジャーナリストの高山正之さんの新刊「コロナが教えてくれた大悪党」についてです。このブログで何回か取り上げたことがある高山さん、元産経新聞の記者で保守派の論客でもあります。この作品は週刊新潮に連載中の名物コラム「変見自在」の記事をまとめたものです。 私はどちらかと言えば保守的な思考の持ち主であるので、高山さんには共感することが多く、新刊が発行されるたびに購入しています。このシリーズも15弾にもなるそうです。 今回は201…
楽な戦(いくさ)と思われた。 英国陸軍司令部は、そのように政府に請け負った。「完全な軍団が一つ、騎兵師団が一つ、騎乗歩兵が一個大隊、それに輜重兵が四個大隊」、南アフリカにはそれで十分。ボーア人どもを薙ぎ倒すには、その程度の戦力投入で事足りる、まったくわけ(・・)ない仕事です――と、 「すべては六週間以内にカタがつく」「クリスマスまでにプレトリアへ」 そう豪語していたものだった。 (Wikipediaより、プレトリア) 政府は信じた。 げに頼もしき発言よと頷いて、開戦のベルを打ち鳴らす。南ア戦争、もしくは第二次ボーア戦争の始まりである。 ところがだ、いざ蓋を開けてみればどうだろう。 混沌展開、収…
日清戦争を契機とし、小村寿太郎の勇名は一躍朝野に轟いた。 彼の人生のハイライトとは、ポーツマスの講和会議にあらずして、むしろこっちの方にこそ見出せるのではあるまいか、と。そんな思いを抱かせるほど、英雄的な風貌を備えていたものだった。 (Wikipediaより、小村寿太郎) 明治二十七年七月、この男は北京に在った。 在ったどころの騒ぎではなく、公使館の職員として、清国政府に国交断絶を突きつけるという大任を、どうも果たしたようだった。 昨日までの任地は既に、本日敵地と化し去った。 可及的速やかに離れねばならない。それはいい。異論の出ようのないことだ。 「だが、どうやって?」 思案すべきはその部分、…