退院の二週間後から出社をし始めた。梅雨の最中だけれど、結構暑い。街中も電車の中も、マスクをしない人が増えた。それはうれしい。この暑いのにマスクするのは息苦しくてしかたない。 なのに私はマスクを付けて出社している。なぜなら、今は鼻をガードしたい気分だから。本当は6月27日の通院で鼻の中の詰め物を掃除して、終わりになるはずだった。でも掃除の後、主治医が言う。「右側の鼻の中がまだちょっと狭いんですよねぇ」 それで診察用の椅子に座ったまま追加処置が始まった。今度は局部麻酔で右側に何か処置された。本人には見えないし、ちょっと痛いので何をしているのか聞く余裕もない。 「せっかく手術したんだからなるべく良い…