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M6

(一般)
えむろく

1984年に登場したM型ライカシリーズの一つ。発売当時は不評だったM5にかわってM3からの流れをくむM4をベースに、M4のセルフターマーを取り去って強引に開けたスペースにM5譲りの露出計を押し込んだモデル。測光方式はライカ独自のTTLスポット測光方式でレンズから入った光をシャッター膜に反射させセンサーで受けている。

古くからのM3、M2、M4 マニアには不評で露出計が付いているばっかりにシロウト向けのカメラとバカにされ銀座あたりの専門店でM6を差し出すと「なーんだ、M6か」とバカにされた。しかし実践的にライカを使うプロからは評判が良く、タナカチョートク大先生や神立尚紀氏らはM6を高く評価している。

結局M型ライカではM3と並ぶロングセラーとなり、チタンやプラチナなどの限定モデルも多く作られた。中にはチタンモデルをベースにアンリ・カルチエ・ブレッソン氏の90歳の誕生日を記念してたった一台だけ作られたカルチエ・ブレッソンモデルなどというものもある。発売当初のドイツ・ウェッツラー生産のライツ時代のモデルが中古市場でも人気が高いが、ライカ社の不振でカナダで生産されるようになったモデルは比較的安価で入手可能。その後 M6-TTLとしてドイツ・ウェッツラー生産のモデルも復活した。

コストダウンに寄るファインダーのハレーションが不評だった時期もあるがライカ社は改良されたM7のファインダーに改造するサービスを用意した。実際にはそんな大げさなことをせずとも採光用の窓の僅かな部分をテープ等で塞ぐことでこの問題は回避出来る。M6-TTLでは改良が加えられその問題は回避されている。結局連綿と続くレンジファインダーカメラの歴史の中で完成度を極めたカメラ中のカメラと言えるだろう。

ライカ初 1/2000sec.の電子式シャッターを備えたM7の発売後もフォーカルプレーン式シャッターの音を好むファンの要望が受け入れられ限定モデル MP6 として復活を遂げ、現在は MP として M7 デジタルカメラの M8 と共にラインナップに乗っている。

Leica M6-TTL

Leica M6-TTL

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