必要か、不要か。そんな問いを立ててみる コンピューターは、私の世界では「必要アイテム」ではない。 断言してしまうと、語弊があるかもしれない。だが、正確に言えばそういうことだ。今この瞬間にすべてのコンピューターが地上から消えたとして、私は生きていける。その自信はある。人間が数千年かけて積み上げてきた営みのほとんどは、画面の外にある。食べること、考えること、誰かと言葉を交わすこと――それらはコンピューターなしでも成立する。 だが、社会はもうそうさせてくれない。 役所の手続き、銀行の振り込み、電車の予約、病院の問診票。気がつけば、あらゆる場面でスクリーンが差し挟まれている。拒否すれば、社会の側から静…