Hatena::ブログ(Diary)

特別な1日(Una Giornata Particolare) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-11-20

読書『世代の痛み』と映画『ザ・サークル』

| 05:15 | 読書『世代の痛み』と映画『ザ・サークル』を含むブックマーク 読書『世代の痛み』と映画『ザ・サークル』のブックマークコメント

11月もそろそろ終わり、一段と寒くなってきました。映画館に行くと来年公開の映画のチラシが置いてあります。うーん(笑)。せわしい年末は嫌だなあ。忘年会とか思いついた奴って死んでほしいです。

f:id:SPYBOY:20171119213859j:image


日曜朝の朝日新聞に前原と小池選挙前の密談の模様が載っていました。それをセッティングしたのが自称ジャーナリスト上杉隆で、三権の長経験者を排除するというアイデアを出したのも上杉だったそうです。

f:id:SPYBOY:20171119154827j:image

小池氏「護憲、遠慮願う」前原氏「当たり前」深夜の密談:朝日新聞デジタル

f:id:SPYBOY:20171119154759j:image


度々触れていますが、自称ジャーナリスト上杉隆というのは病的な嘘つきと言っても良い人物です(ネットでググれば山ほど証拠は出てきます番組降板理由ウソに始まり経歴詐称読売新聞記事盗用311の時は福島は人が住めなくなるというデマを振りまいていた奴です。前回の都知事選立候補して落選、今回も希望の党から立候補が噂されていました。そんなペテン師が絡んでいるというだけで、新党がうまくいかないのは誰でも判る(笑)。そんな嘘つきに載せられる前原も小池も玄葉も救いがたいアホとしか言いようがありません。連中がここまでアホだとは思わなかった。


一方 トランプの中国訪問はとりあえず、北朝鮮と話し合いをしようということになったみたいじゃないですか。中国の特使が北朝鮮に何を言いに行ったか知りませんが、とりあえず話し合いは行われる。武力行使で得する国はどこもないんです。なんでもいいから話し合いで解決してくれ、それしかありません。それにしてもトランプは故宮接待と何兆円ものお土産で、中国の手のひらで転がされている感じがしましたね。

f:id:SPYBOY:20171119140144j:image

f:id:SPYBOY:20171119134240j:image


さて、軽い読書感想です。『世代の痛み

学園紛争と高度成長を体験した団塊世代」の上野千鶴子就職氷河期のため安定した雇用に恵まれなかった団塊ジュニアである雨宮処凛の対談本です。

ボクは団塊世代でも、その子供の世代である団塊ジュニア世代でもありません。また世代性別による差より個人の差の方が遥かに大きいと思っていますから世代論はあまり好きではありません。せいぜい『団塊世代バカが多い』くらいの感想でしょうか(笑)(失礼)。安保法反対当時 国会突入しろとか無意味なことを言って暴れてたのは団塊ボケジジイばかりでしたから。

からこの本の中で語られている世代論はあまり関心が持てません。が、上野千鶴子雨宮処凛という個人の対論本としては非常に面白かった。以下のような点が印象に残りました。

今の世の中の生きづらさは少なからず、日本の社会を動かしてきたオヤジ同盟政策合意によって動かされてきたことに起因していること』、

多くの人が弱者になりつつあるのに弱者排除し忌み嫌う『ウィークネス・フォビア』(弱者による弱者タタキ)が蔓延していること』、

団塊世代がまともな家族像を提示するのに失敗し、政治活動も無残に失敗したことで、団塊ジュニア世代家族政治への幻滅を与えてしまったこと


これが世代論として語られるなら、統計的な数値が踏まえられていないとかケチがつけられるのですが、上野雨宮それぞれが過ごしてきた人生として語られるから説得力があるし、面白いです。団塊団塊ジュニアもボク自身はどうでもいいし、興味もない。団塊ジュニアのあとの世代にはSEALDsのようなしっかりした子たちが育ってきているわけですし。が、二つの世代間の親子関係に今、想定外の未婚・長寿介護などの家族リスクが襲いかかっているのは他人事ではない。面白かったので電車の中でするすると読めました。手軽に読める新書なので機会がありましたら是非。

f:id:SPYBOY:20171119134309j:image



ということで、六本木で映画ザ・サークル

f:id:SPYBOY:20171114210708j:image

派遣社員から転職し、世界一シェアを誇るSNS企業サークル」に勤めることになったメイ(エマ・ワトソン)。サークル社員を互いに仲間扱いし、カリスマ経営者ベイリートム・ハンクス)は、何もかもオープン社会理想としていた。ある日 メイは自らの24時間ネットワークで全世界に公開するモデルケースに選ばれる。すぐさまメイは1,000万以上のフォロワーに注目されるようになるが……。

f:id:SPYBOY:20171114210646j:image:w360


2013年ベストセラー小説原作だそうですが、まさに今を切り取ったような映画でした。

映画に出てくるハイテク企業サークル』はアップルやフェイスブック、グーグル、アマゾンセールスフォースなど様々な現実企業が組み合わさったような会社です。カジュアルフレンドリー、社風は気取らず、オープン自分たち活動を通じて社会を変えよう、という旗印を掲げている。企業理念は徹底されていて、社員は行動に理念を反映させることが求められる。犬連れの出勤や福利厚生もばっちりだけど、仕事は厳しく、成果がでなければ直ぐクビ。

現実を見渡すとアップルアマゾン、グーグル、フェイスブックの4社でアメリカ株式時価総額の1割を占めるようになったそうです。

●これらの企業の売上と各国GDPの比較殆ど国なみの力を持っています

f:id:SPYBOY:20171114202219j:image

no title

これらの企業サービスで我々の生活は大変便利になりました。例えばスマホは世の中を変えましたよね。一方 規模を拡大するにつれ、これらの企業の横暴さは目立つようになったし、我々のプライバシーはどうなるのか、そして彼らが世の中を独占してしまうのではないか、と言った問題も出てきています


保険会社コールセンターに勤めていた派遣社員メイ(エマ・ワトソン)は『ザ・サークル』の顧客担当係として正社員採用されます難病を抱える父親母親と同居していたメイは初めての正社員、それも巨大IT企業社員採用されて有頂天になります

ザ・サークル業務ではすべての行動が数値化され、評価対象になります

f:id:SPYBOY:20171114210800j:image:w360


ザ・サークルではすべて活動ネットの上で行われ、それが数値化されます。メイの顧客対応も常に数字で評価される。しかし頑張れば頑張るほど成果は明確になる。会社雰囲気カジュアルで気取っておらず、社屋も緑に溢れた新しいビルです。中庭ではヨガ、じゃなかった、社員の飼い犬のヨガドガまで行われています健康保険などの福利厚生もばっちり。

●どこかの大企業とは違い、カリスマ経営者ベイリーが自ら社員の前に立ち、方針説明することで、社内に理念を徹底させています

f:id:SPYBOY:20171114210854j:image:w360


毎週金曜になるとカリスマ経営者ベイリーが自ら演壇に立ち、社員に向かって直接 会社方針を発表します。新しい商品や儲けのことだけじゃありません。IT技術社会オープンにすれば世の中はもっと民主的になる、独裁貧困汚職もなくなる、と説くのです。人間お金だけでは動きません。大多数の社員たちはそれに熱狂します。

社員たちは仕事だけでなく、休日課外活動パーティで24時間会社漬けです。オープン自分他人にさらけ出すことが求められる雰囲気です。うーん、ボクだったら自殺します(笑)。

●週末には会社の広大な中庭で親睦パーティーが開かれます

f:id:SPYBOY:20171114211009j:image:w360


当初は馴染めなかったメイですが、次第にその熱狂の中に飲み込まれて行きますサークルはすべての国民を自社のSNSに登録させ、SNSを投票の道具として活用しようとします。そうすれば投票率は確実に跳ね上がり、より民主的社会になる、と言うわけです。それだけでなくサークルはすべての人の全ての活動をデータ化し、世界のすべてをオープン化することを目指していました。

●メイの友人はザ・サークルから各国政府などへのロビーイングを担当していました。

f:id:SPYBOY:20171114210925j:image:w360

入社後 メイはかっての友人を失います。彼は徹底的にネットになじめなかった。

f:id:SPYBOY:20171114211013j:image:w360


この映画宣伝では『「いいね」が押せる社会がどう』とか言っていますが、それだけの話ではありません。先ほど挙げたようなデジタル企業、いや社会のデジタル化が我々の世界にどのような影響を及ぼすかを描いた作品です。

根本的な問題は、そのようなネット企業文字通り、世界支配してしま可能性があることです。ネットの上では規模の優位性が明確になりますシェアが強いものが圧倒的な力を持ちます。例えば先日 世界で一番大きなおもちゃトイザらスアマゾンに圧されて倒産しました。他の業態、例えば本屋も文具屋もアマゾンに圧されてリストラをどんどん進めています今後 アマゾン進出する業界では小売店殆ど潰れてしまうんではないか、と言われています。今後みずほ銀行従業員の4分の1を削減するなど、ここにきて銀行リストラを進めているのもネット企業の影響です。

米大統領選にフェイスブックやツイッターがロシアに利用されたのはどうでしょう。スケールは小さいですが上杉隆フェイクニュースもどうでしょう(笑)。グーグルもアップルも一緒です。文字通り1社が世界支配しかねませんが、現行の法律政治はそれに対する対処は間に合わない。アマゾンが日本で法人税を払っていないのがその例ですが、税制現実に追いついていません。


この映画でも冒頭から独禁法』で調査される『サークル』の姿が出てきますネット企業独禁法問題は超重要問題です。まさに世界中の情報の独占が起きようとしているからです。ハイテク技術は世の中を便利に変えていき、世界中の人をつないでオープンにしようとしています一見 理想企業サークル』は『民主主義のため』を標榜しています。もしかしたら、そのような価値観一面的ものではないのか、また、その裏に何かあるのではないか。観客には鋭い問いが突き付けられます


ただし、この映画突っ込みが不足しています。様々な問いが提示されますが話のふくらみがなく、提示されるだけで終わっているから 投げかけられる問いを見逃す人も多いでしょう。そこは残念。と、思いつつも、エマ・ワトソンちゃんの自然笑顔を見ていると癒される、それも事実です(笑)知的だけど気軽なエンタメとしては悪い映画ではありません。ボクは2時間、とても楽しめました。

D

GAEIGAEI 2017/11/20 07:24 写真のトム・ハンクス、素敵ですね。以前は濃い顔が苦手でしたが。成果が出なければ即クビ、は彼らには当たり前のことですね。昔勤めた小さなコンサルの駐在員事務所で、まさに“そして誰もいなくなった”を経験しました。残った者がその人数分の仕事をしなくてはならず、4ケ月に一度昇給したけどしんどかったです。銀行の人員削減に始まり、変化は私たちのすぐ傍まで近寄っているということですね。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/20 08:32 GAEIさま、コメントありがとうございます。
彼らの目標必達の文化、死んでもやれというのが良いのか悪いのか判りません。電通など日本企業見たいに無意味な奴隷労働より合理的である分 マシですが、もうちょっとバランスの取れたやり方を模索することに意識を向けないとエラいことになると思います。

A0153A0153 2017/11/20 09:40 なんとなくそこはかとなく音もなくひそやかに迫るウェブの網

インターネットのウェブは、元々蜘蛛の巣の意味だそうですね。この映画の御紹介文を見て、私はどうにも不安な気持ちになりました。恐怖は、正体がわからないことからくるとききました。ネットの支配する社会の正体がつかめないから、なんとなく怖いのでしょうね。

yonnbabayonnbaba 2017/11/20 13:47 >『団塊世代がまともな家族像を提示するのに失敗し、政治活動も無残に失敗したことで、団塊ジュニア世代に家族や政治への幻滅を与えてしまったこと』
これは痛感しています。私は、団塊世代のすぐあとで、彼らが破壊した瓦礫のあとを歩いてきたのですが、私たちもまた、何ら新しい秩序を生み出せなかった責任を感じています。
これから家庭(単身世帯が増えて「家庭」という言葉すら珍しくなってしまうかもしれませんが)の在り方や社会の在り方がどうなっていくのか、期待より不安が大きいです。でも、たとえ微力でも、何の効果もないとしても、小さな地域の片隅で、崩れゆく人のつながりを支える努力を続けるしかないかなと思っています。人はつながりなくは生きていけないと思うので。

iireiiirei 2017/11/20 19:48 「団塊の世代」という言葉は知っていましたが、「団塊ジュニア」というのは初耳でした。上野さんと雨宮さんは知っています。私はこの2つの世代の中間的年齢なので、どちらも実感としてはピンと来ないです。ただ「団塊の世代」という言葉は元通産官僚の堺屋太一が言い出したものであること、通産省が胡散臭いという印象があったので、この人もなんだか胡散臭いな、と思ったものです。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/20 21:57 A0153さま、コメントありがとうございます。
たしかにネットは蜘蛛の巣、何が起きているのか全貌を掴んでいる人は少ないかもしれません。でも我々の生活が大きく変わりつつあるし、銀行や小売り業のように潰れかかる産業も出てくる。この行き着く先がどこなのか分かりませんが、出来る範囲ででも対抗していくしかないんでしょうね。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/20 22:04 yonbabaさま、コメントありがとうございます。
ボクは団塊世代の学園闘争などは意味がわからないし、あれを未だに引きずっている学生運動の残党はバカだなと思います。でも既存の秩序の破壊は悪くなかったし、その後が焼け跡でもいいと思うんです。破壊の後の建設は後の世代も含めて皆の責任ですし。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/20 22:18 iireiさま、コメントありがとうございます。
堺屋太一って昔は優秀だったのかもしれませんが、今だに博覧会しか脳がない無用の長物、時代遅れだと思います。ある意味 学生運動をやってた過激派と一緒で、要らない存在ですねー。大阪は博覧会にまた立候補するそうですが、維新のようなアホ政党には未だに信奉者がいるんですね。

matsukentomatsukento 2017/11/22 00:03 SPYBOY様、こんばんは。
映画ですが、現在公開中で、かつてテレビでも放映されていたアニメ、「はいからさんが通る」が映画化されたことを、新聞で紹介されていて、私もそれを観に行きたいと思いました(o^_^o)v!!!
近年の私の映画鑑賞は、鳥取市内で「ビリギャル」(有村架純主演)を観て以来だけに、はいからさんも鳥取市内(映画館は今では1館しかないです)で上映されているなら、そこで観てみたいです♪
それにしても前原と小池の密談、ひどい話ですし、前原も「希望の党」に入りたいと、寝言を言っているようですが、小池自身が希望の党の代表を辞めてしまっただけに、民進党の代表に返り咲いて、1か月ほどで代表辞任、彼は小池に振り回されている、ピエロ以外の何物でもないですよ〜。
それにしても小池って、何がしたくて東京都知事になったのか分かりませんし、築地市場の豊洲への移転にしたって玉虫色、そもそも東京都は国から交付金を貰っていない、健全自治体だけに、大阪府と比べて問題があるわけでもなく、都政をかき回すだけのことしか能がないでちゅ。
本文とは外れるのですが、ドイツではメルケル首相の与党である、キリスト教民主同盟の連立相手が見つからないようで、ドイツ大統領(象徴的なものです)が間に入って、仲裁をしているものの、再選挙をする可能性もあるだけに、これは日本でも採用して欲しい制度だっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

SPYBOYSPYBOY 2017/11/22 08:37 matsukentoさま、コメントありがとうございます。
ホント、小池なんか何しに出てきたんでしょう。でも 自民時代から人がついていかない小池ですから ある程度はこの結果は予想していました。やっぱり投票したバカが悪いです。
ドイツの選挙制度、比例中心だし、選挙期間も長い、いいなぁと思います。あれは彼らに学ぶべきですね。

2017-11-17

『最新のGDP』と読書『東京五輪後の日本経済』と『1117再稼働反対!首相官邸前抗議』

| 21:22 | 『最新のGDP』と読書『東京五輪後の日本経済』と『1117再稼働反対!首相官邸前抗議』を含むブックマーク 『最新のGDP』と読書『東京五輪後の日本経済』と『1117再稼働反対!首相官邸前抗議』のブックマークコメント

最近はめっきり寒くなりました。学生とき23日の勤労感謝の日に半袖で学園祭に行った記憶があるのですが、今ではそんな勇敢なことは全く考えられません(笑)

●今週 約10年ぶりに歩いた夜の横浜の街。横浜というところは人が多すぎるので好きじゃないんですが、雰囲気は良かった

f:id:SPYBOY:20171116215426j:image:w360

f:id:SPYBOY:20171117173637j:image



久々に 経済お話をしたいと思います。今週15日に最新のGDP統計が発表されました。2017年7〜9月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比0.3%増、年率換算で1.4%増だそうです。プラス成長は7四半期連続で、約16年ぶりの長さと報じられています

f:id:SPYBOY:20171116164733j:image

7?9月期GDP1.4%増 外需好調で7期連続、消費は減少  :日本経済新聞


その実態はどうなんでしょうか。下表のGDP成長率の推移をみると、たまたま最近はマイナスになっていないだけで、成長率の水準も低いし、上昇傾向でもないことがわかります。この折れ線を見て景気は良いと思う人はいないでしょ(笑)

アベノミクスが始まってから名目GDP成長率の推移(*物価を換算した実質値はもっと低い)

f:id:SPYBOY:20171116164853j:image


さらにGDPの内訳を見てみましょう。最大の構成要素である消費(家計)は伸びず、輸出や政府支出企業設備投資で若干 成長をしているということがわかります。この傾向は近年 ずっと共通です。ちなみに前年比ではなく同期比でみると消費はマイナスです。庶民にはお金は全く回っていないのです。

●7〜9月の名目GDPの構成要素

f:id:SPYBOY:20171116164909j:image


これを見ただけでも景気が良くなるわけがないことがわかりますよね(笑)アベノミクスとやらで金融緩和財政出動をすれば、企業設備投資政府支出は伸びる。輸出も若干伸びる。でも家計には関係ない。日銀インフラ期待を高めるとか言いましたけど、自分の身に振り返って考えて見ると金融緩和したから消費しようなんて思う人はいませんよね(笑)現在生活も将来も不安なのに呑気に金を使うバカがどこにいるでしょう(笑)経済学者政治家日銀の連中も生活心配をしなくて済むから生活感覚なんかないんです。連中はスーパーで夕飯の買い物しないから判らないんですよ。から男が家事をしないのはダメなんです。唯一 金融緩和円安になって輸出は増えましたけど、輸入は不利になるし、物価は上がって家計を圧迫しますから個人生活ますます苦しくなる。そりゃあ当然です。

こんなのアベノミクスが始まる前から、わかっています。ごく簡単理屈なのに、もう5年も国民は騙されている。国民もアホですが、提灯担ぎばかりのマスコミもアホですよね。

f:id:SPYBOY:20171116125614j:image


今週15日の日経記事が気になりました。日本に研究開発拠点を開く中国の携帯メーカー初任給40万円で求人していると言うのです。同じ求人雑誌に載ったソニー初任給22万ですから、勝ち目はありません。

f:id:SPYBOY:20171117125737j:image

#08 初任給40万円 中国・華為になびく技術者たち  :日本経済新聞


日本企業給与特に管理職クラス給与は中国や韓国、いやタイなどの新興国に比べても低いと言われています日本企業海外進出した先でもせっかく育てた人材外資に引き抜かれるなどの話は日常茶飯事です。もはや日本企業給与国際的には高くないんです。低い、と言っても良い。それで優秀な人材が集まるのか、競争に勝てるのか、という危惧はどうしても拭えません。欧州でもアジアでも、近年 海外旅行に行かれる方は物価の高さに驚かれることが多いと思いますアベノミクスだのなんだの粋がっていても、グローバルに考えれば日本の経済相対的にどんどん衰退しているんです。

f:id:SPYBOY:20171117131335j:image


それに関連して読書感想です。『東京五輪後の日本経済

著者の白井氏は日銀の元審議委員です。立場的には異次元金融緩和に賛成し、マイナス金利導入に反対した人。今年退任(クビ?)して、現在慶應教授です。

一応 アベノミクス異次元金融緩和当事者ですからね。どんなことを言うのか興味津々でした。彼女は現状をこのように評価しています

異次元金融緩和

失敗した。期待した効果を得られなかった。インフレ期待は起こせなかったし、物価上昇率も達成できず、期待した効果は得られなかった。しかし、どのような政策も間違いの積み重ねでブラッシュアップされてきたものであり、異次元金融緩和自体はやってよかった。大事なのは間違いを認めることである

マイナス金利

まったく効果を得られていない。マイナス金利銀行の数が多く、現金使用比率が高い日本ではムリ。

●日本経済の現状

五輪を控えて都会の土地の一部、アパート建設など一部ではバブル的な状況は起きているが、全面的にバブっているわけではない。ただしGPIF、日銀は株を買い続けることで株価は上がっている。GPIFは36兆、日銀は15兆も株式保有しており、それぞれ第1位、第3位の大株主になっている。これはどう考えても持続可能な状況ではない。

経済学が判らなくたって知能指数の欠片でもあれば、この程度のことは判るはず。

f:id:SPYBOY:20171116125145j:image:w500

で、元日銀審議委員の眼から見ると、これからの日本経済はどうなるでしょうか。

●今後日本経済はどうなる。

五輪後を考えると不動産しろ、景気にしろ、あまり良い要素は見つからない。金利差の問題から為替はいったん円高に進んだのち、長期的には円安になっていくだろう。

・IMFなどの見方では日本の財政はいつ再建されるかではなく、いつ、どのように破たんするかに関心が移っているように見える。筆者もヘッジファンドなどから『日本経済未来があるとは思っていない。ここ1,2年で儲けられれば良いので株を買っているだけだ』という話を聞いている。ハイパーインフレなどは考えにくいが、じわじわと長期的に円安が続き、気が付いたときには日本の経済・国力が衰退していることを思い知らされるようになるのではないか

90年代 日本のGDPは世界の17%を占めていたが、今は5%に過ぎない。五輪後の経済衰退に備えて、金融緩和見直し移民の受け入れ、社会保障見直しによる国民の将来不安解消などの議論を始めなければならない


国民生活ではなくインフレ目標固執する等、著者は『学者さん』で実経済のことは判って無いなーとは感じるところはありますが、記述は驚くくらい平易だし(この人は頭いいんだと思います)、大筋は外れてないと思います


金融緩和も、ここまで金をばらまいてしまったら急には止めることはできません。下手に停めれば株は下がるし、為替は動く。大混乱に陥りかねない。安倍晋三改憲さえできれば後は野となれ山となれ、なんでしょうけど、ツケは後世に回ってきます。そのツケとは長期的に円安物価は上がり、生活は苦しくなり、日本経済はどんどん衰退していくのだと思います。そして株や外貨建て資産を持っている富裕層庶民との格差はどんどん広がっていく。で、更に消費は減り、経済は更に衰退していくスパイラルに陥る。我々は真綿で首を絞められていくようなものです。今後 日本が世界経済に占める割合はどんどん低下していきますno title。30年後の日本は人口増が続くインドネシア、もしかしたらバングラディッシュあたりの後塵を拝しているかもしれない(笑)


著者は『自分判断できる国民』と言っていますが、我々一人一人が『経済はお任せ、難しいことは判んない』っていうのをやめない限り、日本の経済ばかりでなく、社会もどんどん衰退していくと思います

f:id:SPYBOY:20171116125209j:image



と、いうことで、2週間ぶりの金曜官邸前抗議へ #金曜官邸前抗議

今日の午後6時の気温は13度。思ったほど寒くはないんですよね。誰かが声を挙げ続けなければいけないんだから、冬場は雨が少ないのが嬉しいですよ。今日参加者は600人。

●抗議風景

f:id:SPYBOY:20171117183521j:image:w360

f:id:SPYBOY:20171117182801j:image:w360

f:id:SPYBOY:20171117183924j:image:w360

f:id:SPYBOY:20171117183156j:image:w360


今朝 敦賀原発や東海第二原発を持っている日本原電廃炉のために準備しておくべきお金解体引当金)を流用し残高が大幅に不足している、とのニュースが流れました。

f:id:SPYBOY:20171117133532j:image

f:id:SPYBOY:20171117133601j:image

原電の廃炉費、大幅不足 原発建設に流用、全基停止後も (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース


原電が持っている東海第二は来年11月に運転開始40年、敦賀原発2号機(福井県、同)は建屋下に活断層が走っている可能性が指摘されています。このままではこれらの原発が廃炉を迫られても、作業必要費用を賄えない可能性がある、というわけです。今に始まった話ではありませんが、酷い話です。

データ隠しや事故隠しにデータ改ざんと、東電関電日本原電はさんざん嘘とごまかしを繰り返してきました普通企業であれば下手なことをすれば潰れる、というプレッシャーがありますから、よほど腐ってない限りはあまり酷いことはできない。しか独占企業である電力会社市場プレッシャーが薄いですから、やりたい放題、というわけです。電力会社地域独占という構造名実ともに変えていかいかぎり、今後も事故はいくらでも起こり得る。原子力規制委員会学者職員が長い時間をかけて書類審査するまでもなく、一般常識で考えれば、そう考えるのが当然だと思いますそんな連中に原発なんて危ない物を任せられます(笑)

f:id:SPYBOY:20171117173441j:image

A0153A0153 2017/11/17 23:05 官邸前抗議、お疲れ様でした。
東電は、福島第二原発の廃炉は絶対言いません。県民も県議会も県行政も廃炉を求めているのですが。ほとぼりが冷めるのを待っているのでしょう。そして再稼働をするつもりなのでしょう。福島県の場合は、決め手は、経済の合理性ではありません。感情なんです。確かに動かせる装置がありその原材料がある、そんなに深刻な事故が起こる確率は極めて低い、としても、県民の感情は納得できません。
中国企業40万にたいして日本企業22万ですか。この初任給の差では、優秀な人が中国企業にとられます。しかし、初任給だけで会社を選ぶ人ばかりではないでしょう。短期間で成果を上げ得なくても生活は保障されるとか、遊び心を満足させられるとか、自己実現の喜びとか、個性の発揮が許されるとか、何かそういう新人に選ばれる工夫がほしいですね。
東京五輪後の日本経済ですか?そらおそろしい限りですね。こちらは、すでに復興需要がピークを過ぎ、土木・建設業の先行きが心配です。家を建てられる人はもうかなり建て終わっていると思います。
はなきんの夜の飲み屋街も、人出は数年前に比べてずいぶん少なくなりました。

iireiiirei 2017/11/18 07:59 「東京五輪後の日本経済」、白井さんの本のなかでは、たぶん東京五輪は「否定的に」取り上げられているのでしょうね。まあ、五輪前の建設ラッシュ、開催中の観客による賑わいが過ぎたあとは、酷い不況がくることはオリンピックにおける周知の事実ですから。たかがスポーツごときに大金を投じる感覚が解らんです。そういえば雪が降らない北京で冬季オリンピックを開催するとIOCが決めたようですが、人工雪を作るなど、電力を無駄に使う愚行です。応募する中国はもちろん、決定するIOCもどうかしています。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/18 10:45 A0153さま、コメントありがとうございます。
東電はまだ福島第二を諦めていないのですか。信じられないですね。万が一 もう一回事故が起きたら福島どころか、日本だっておしまいになると思います。東電ごときの経営のためにそんなリスクを冒すだけの価値があるのか。
社会主義国の中国は別にして、オリンピック後 バルセロナ、アテネと深刻な不況に見舞われましたし、ロンドンもそれほどではないにしろ不況になりました。日本も不況になると考えるのが普通でしょう。そのバブルが国債に行くのか、長期不況に行くのかわかりませんが、後世から見ると日本の衰退がはっきりわかる時期になるんじゃないでしょうか。元日銀審議委員の白井先生はこの本の中で自衛策として、外貨建て資産を持つことを進めています。そりゃあ、そうかもしれないですが、お前たちの責任はどうなるんだ(笑)

SPYBOYSPYBOY 2017/11/18 10:50 iirei さま、コメントありがとうございます。
北京で冬季五輪をやるんですか?中国マネーが目当てなんでしょうけど、露骨すぎますね。IOCとか偉そうなことを言ってもわいろと利権のスポーツ貴族の連中ですから、東京五輪が良い例で金でいくらでも転ぶんでしょう。仰るようにオリンピックなんて実にくだらないですよね。東京五輪後の不況がどうなるか、ボクはそのほうが心配です。

matsukentomatsukento 2017/11/18 22:54 SPYBOY様、こんばんは。
横浜市は鳥取ふるさと友愛会に所属している、釣りが好きで船まで海路で横浜市から鳥取市まで、移住の際に運んでいった、I崎さんという方の「故郷」だけに、中学校給食をちゃんとやってくれたら、まあいい町だと思います(o^_^o)v!!!
日本の「好景気」は「いさなぎ」を超えたといいますし、GDPもアップしたとか言われますが、庶民には実感はないですし、アベノミクスによる「まがいもの」としか言いようがないですよ〜。
有効求人倍率にしても、非正規雇用が多い昨今、正職員が少なくなっているだけに、本当の意味での数値は出てないでちゅ。
ただ介護の世界は、将来性は間違いなくあるだけに、もう少し給料が増えれば、人気職種になるはずです♪
それにしても日本の企業の給料が、中韓はもちろん、アジアの新興国にも低いとは、知らなかったですし、そりゃぁ〜日本を訪れる外国人観光客が増えるのも、分かる気がするっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

SPYBOYSPYBOY 2017/11/19 09:05 matsukento さま、コメントありがとうございます。
マツケンさんのお話を聞いてボクも給食の事を気にするようになったのですが、横浜の給食事情はまったく酷いみたいですね。ボクは給食と言う物は100%あるものだと考えていたので、横浜のような大都会で給食がない、あっても民間委託なんて発想は驚きです。学校には給食のおばさん、おじさんがいて、その場で作るものだと思っていましたが、センターから配送するとか、そんなことを決めた教育委員会はマジで頭がおかしいのではないかと思います。
介護にしろ、一般企業にしろ給与を上げることは大事で、それが景気の鍵だと思います。少子化対策、老後対策を拡充して安心して暮らせる社会にしないと消費は増えません。資産や金融取引への課税、相続税課税強化で財源は作れるはずです。今の不況はまさに人災だと思います。

2017-11-13

ゲラゲラ笑って、やがて笑えなくなる:映画『バリー・シール アメリカをはめた男』

| 19:08 | ゲラゲラ笑って、やがて笑えなくなる:映画『バリー・シール アメリカをはめた男』を含むブックマーク ゲラゲラ笑って、やがて笑えなくなる:映画『バリー・シール アメリカをはめた男』のブックマークコメント

昨日までの1週間、缶詰のビジネススクール想像以上に疲れました。以前もっと長い期間 行った時より、はるか疲れた。それだけ自分が歳をとったのでしょう。朝早くから夜遅くまで寝る時間はないし、食い物はまずい(笑)。とにかく肉体的に参りました。

ホテル軟禁されている間は特徴的な新宿パーク・ハイアットビルを見て、最上階のニューヨーク・グリル写真2枚目)に行きたいなーとか 授業そっちのけで夢想してました(笑)

f:id:SPYBOY:20171111122432j:image:w360

f:id:SPYBOY:20171113171708j:image:w360


そういう研修には色々な企業特にボクなんかと違ってホント巨大企業から派遣されてくる人も多いわけですが、中には軍需企業や原発関連企業勤務の人も結構ます。ボクは元々他人と話をするのは苦手だし、特に普段はそういう人たちとは全く話すこともないし、話すと喧嘩になりますから(笑)近寄らないようにしています

しかし缶詰の研修ではディスカッションをしたり、パーティーや飲みに行くのもセットになっていて、無理やりにでも話をしなければなりません。その挙句 喧嘩になることもないわけでもないんですが(笑)、今回は相手が直接の軍需や原子力関連の担当じゃなかったこともあり、大丈夫でした(笑)

f:id:SPYBOY:20171113194744j:image

ボクの見る限り、そういう会社の人は全員が極悪人、というわけではない。むしろ真面目で優秀な人が多い。だけど、上が決めた経営戦略なり、自分のやってることの意味を疑ってみたりすることはあまりしないんですね。例えば電力会社に勤務してたら、自分の勤め先は原発を推進してる、それが社会的にどういう意味を持ってるか、あんまり考えたりしない。そこで反対したり、社内で方向転換を主張することなんか考えたこともない。本当は原発なしでも電力会社が生きる道はあるし、正面から方向転換を主張してダメでも、ゲリラ戦と言うやり方だってあるんですけど、想像力(笑)が及ばないのかもしれない。

f:id:SPYBOY:20171113162213j:image


たぶん、サラリーマン役人多くの人はそうじゃないか、と思うんです。ハンナ・アーレントの言うところの『平凡な人間凡庸な悪』ということでもあるし、立場が変われば誰でもそうなる可能性があるわけです。基本的には東京電力三菱重工東芝経産省も潰れてしまえ、とボクは思ってますけど(笑)現実には排除しても何ももたらさないと思うんです。それより、何か共通項、糸口を見つけて会話をしていくしかないんじゃないでしょうか。他人と話すのが嫌なボクが言うような話しじゃないですけど(笑)。

f:id:SPYBOY:20171113194825j:image


護憲でも、平和を守れでもなんでもいいですが、日本のいわゆるリベラルの人たちは中々 外へ出ていかない。リベラルの人たちが現実に力を持たないのはそういうところが原因の一つじゃないかと思ったりもします。

f:id:SPYBOY:20171113162337j:image



ということで、外へ出ていく男の物語です(笑)。六本木で映画バリー・シール アメリカをはめた男映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』公式サイト

f:id:SPYBOY:20171112172456j:image

舞台70年代 民間航空会社の腕利きパイロットのバリー・シールトム・クルーズ)は、CIAスカウトされ、南米の共産ゲリラ写真を撮る偵察機パイロットとなる 彼は極秘作戦過程で麻薬組織にもスカウトされ、レーダーをかいくぐって麻薬の運び屋も始める。CIAと密輸ビジネスで荒稼ぎするバリーはどんどん商売を広げていくが


普段だったらパスする映画ですが、監督ブッシュ政権のイラクの核兵器疑惑でっち上げ告発した『フェア・ゲーム』を撮ったダグ・リーマンなので、見に行ってみました。『フェア・ゲーム』は実に良かったんですよ。ボクらは『標的』じゃない:映画『フェア・ゲーム』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare) 

フェア・ゲーム [Blu-ray]

フェア・ゲーム [Blu-ray]


『バリー・シール』も全くの実話だそうです。と、言っても、お話しは告発モノというより、お気楽アクションもののように展開します。トム・クルーズ演じる腕利きパイロットがCIAの手先になって南米の反共ゲリラ支援して大儲け、帰り道は麻薬組織密輸を手伝ってさらに大儲け。1回で2つのフライトをこなすわけですから効率的です(笑)

●バリー・シールは腕利きの民間航空パイロットでした。お小遣い稼ぎにCIAの仕事を始めます

f:id:SPYBOY:20171112172548j:image:w360


稼いだ金が多すぎて田舎町では使い道もなければ、隠し場所もない始末。このドタバタ加減は、詐欺同然の取引で大儲けして麻薬やコールガール会社にまで連れ込んでいるウォール街を描いたディカプリオの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に似ています。こちらも実話ですよね。

●CIAの局員(右)はバリーに高速セスナ提供領空侵犯の偵察飛行を依頼します。

f:id:SPYBOY:20171112172723j:image:w360

CIAと麻薬密輸、そんな話が全然暗くならずに陽性に展開するのはトム・クルーズならではでしょう。何にも考えてない。道徳心もなく、陰湿なところもなく、スリルとカネと奥さんが大好きというキャラクタートム・クルーズにぴったり。彼が出てくるだけで画面が明るくなります

●バリーは愛妻家でもあります

f:id:SPYBOY:20171112172841j:image:w360

当時はニカラグアに反米的な左派政権サンディニスタ』が成立した時代です。CIAがチリアジェンデ政権をぶっ潰して以来の反米的な政権です。CIAはサンディニスタを倒すためにコントラと呼ばれる右派民兵養成、バリーはコントラ武器輸送する仕事を始めます。ところがバリーは武器コロンビアの麻薬カルテル横流し、帰り道は麻薬を密輸するようになる。

●行きは武器(1枚目)、帰りは麻薬を密輸します(2枚目)

f:id:SPYBOY:20171112172909j:image:w360

f:id:SPYBOY:20171112173237j:image:w360


バリー・シール商売はどんどん拡大、広大な敷地自分用の空港を建設、部下まで抱えて密輸をするようになります

●CIAには自分用の空港で反共ゲリラの訓練までやらされます

f:id:SPYBOY:20171112173131j:image:w360


が、さすがに目立ちすぎるようになりました。さすがにCIAは彼を見捨て、バリーは地元警察、DIA(麻薬取締局)、FBIなどに捕えられます。すぐ釈放。彼はホワイトハウスへ連れて行かれます

●バリーは捕まりますが、政府圧力を受けたビル・クリントン知事(当時)の命令ですぐ釈放

f:id:SPYBOY:20171112173037j:image:w360


イラン・コントラ事件という言葉が記憶に残っておられる方もいるかもしれません。レーガンの密命で武器輸出禁止されていたイランへ武器ブローカーを通して武器密輸出し、そこで得られた資金でニカラグアでサンディニスタと戦っていた右派民兵コントラ資金援助を行っていたという事件です。CIAも実にバカな策略を考えたもんです。バリーは釈放と引き換えに、サンディニス相手秘密作戦を命じられます

f:id:SPYBOY:20171112173012j:image:w360


この監督らしく、CIA、レーガン、さまざまな権力者のいい加減なところを笑い飛ばす演出が非常に面白いです。特にブッシュ(ドラ息子のほう)のぼんくら加減、それにCIAがやっきになって育てているのにサッカーばかりやっているコントラバカぶりもサイコーでした。この映画ではトム・クルーズだけでなく、関係者一同バカぞろいなんです。世の中の一面は確かにそうやってまわっている。皮肉の利いた、乾いたユーモアがこの映画の持ち味です。最初から最後までげらげら笑わせられますが、最後は笑えなくなる。それがこの映画でした。

D

iireiiirei 2017/11/13 19:46 昔聞いた話ですが、カップルがデートするとき、避けるべきスポットは?・・・という説問の答えが「映画館」でした。そのこころは、男性はアクションに目を奪われ、女性は心理描写にこだわる・・・同じ映画を観ても、感想や感動したところがすれ違うので、隙間風が吹く、という訳です。今回紹介の映画「バリー・シール」は、どうも男女のすれ違いを助長する気がします。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/13 20:04 iireiさま、コメントありがとうございます。
それは初めて聞きましたが(笑)、『バリー・シール』はまさに!そういう映画かもしれません。ハンサムだけどなんにも考えてないトム・クルーズに見とれる女性と、手に汗握るアクション、あらすじを見ている男と見る観点が違うかも(笑)。
すごく面白い観点ですね。

GAEIGAEI 2017/11/13 22:55 自称シャイなSPYBOY様がこのようなセットパーティや飲み会で、いったいどのように過ごされるのかと他人ごとながら心配してましたが(苦笑)喧嘩もどきに発展することもあるのですね。今回は静かで何よりでした。改めてお疲れさまでした。そうそう、アレントの「平凡な人間の凡庸な悪」ですね。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/14 07:58 GAEIさま、コメントありがとうございます。
パーティーや飲み会って話すことがないから困るんです。大抵は誰かが話すことをニコニコしながら聞くことに専念してますが、内心は全く興味がない。またそこで自分に話を振られても困る。話すことなんかない。パーティーや飲み会はボクに取って正に苦行でしかありません。そういう野蛮な風習が世の中から消えることを心から願っています。

yonnbabayonnbaba 2017/11/14 07:59 高層ビルでの缶詰、お疲れさまでした。
ニューヨーク・グリル素敵ですね。ドラマで見たことがあるような気がします。
トム・クルーズはやはり明るさが持ち味ですね。女性はちょっと陰のある感じの二枚目が好きなような気がしますが、今は「面白いひと」がもてる時代だから、明るいほうがいいのかな。
「平凡な人間の凡庸な悪」、これが一番始末が悪いのかもしれません。日本人にはこの種の人が多いような気もします。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/14 08:10 yonnbaba さま、コメントありがとうございます。
有名な話ですが、小布施の町おこしをやったセーラ・カミングスさんはNYグリルを見て感動して、香港かどこかに住んでいる、それをデザインした人を強引に口説き落として、小布施で仕事をさせたそうです。何年も行ってないですが行きたいなー。
『平凡な人間の凡庸な悪』、仰るように日本人に多そうですよね。自分の意志がない人が多いし、教育も意志を出さないような訓練を子どもの時からさせてますよね(笑)。やっぱり先行きは暗そうです(笑)

A0153A0153 2017/11/14 11:03 「平凡な人間の凡庸な悪」、これを克服するのは本当に難しいと思います。正規・非正規通算で言えば40年組織内で仕事をしてきた私の感じでは、組織の決定は、個人や少数派ではどうしようもない、というところですかね。ゲリラ戦もきついです。前川喜平氏が肯定的(?)に言っていた「面従腹背」がせいぜいかなあ。となると、酒の席で、酒に酔って(酔ったふり?)上司に文句を言うのが、ストレス解消の常套手段でしたね。この映画のように、権力の間抜けさ加減を笑い飛ばすのもいいですねえ。

ceneciocenecio 2017/11/14 18:59 こんばんは。
お疲れさまでしたね。
アーレントの分類で「労働」「仕事」「活動」というのがありますが、たとえ生活費を稼ぐ「労働」(labor )でも職種や分野は選べるはずです。あの人たちは原発や事故のことなど考えるのを避けているのか、もともと何か深く考えたりしないタチなのか。
軍需関係や原発につながる仕事をするなんて、もう信じられないなあ。周囲にそういう人がいないから、聞いてみることもできません。
アーレント→アイヒマン→ルドルフ・ヘスという繋がりが頭に浮かびました。ヘスは『ヒトラー最後の代理人』という映画にもなったようですが、ヘスの手記『アウシュビッツ収容所』を読むと、ヘスが狂人でも「凡庸」でもなく、かなりの知力を持った人間だということがわかります。自分を客体化して分析的に省察できる人。だから手記はすごくおもしろいです。ただ感情が欠けている。共感とか想像力とかがない。「労働」は完璧にこなせる。そのことに愕然とし、絶望的な気分になります。恐らくこうした人間は少なくないと思います。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/14 19:39 A0153 さま、コメントありがとうございます。
確かに組織が決めたことには中々逆らえませんが、それでも抵抗する余地はあると思うんです。全体の10%くらいはあるんじゃないでしょうか。組織の言う通りにしかやらないのなら、人間じゃなく機械がやればいいわけで、人間のそういう余地はこれからもあると思います。ボクくらいのせこい仕事でもこの2,3年でも勤務先の書類から和暦を追放しましたし(笑)、在宅勤務もテストの名の下にでっち上げました。持ち場持ち場でも少しはやれることはある、と思うんです。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/14 19:52 cenecio さま、コメントありがとうございます。
軍需や原発に関わる仕事って結構あると思うんです。東芝や三菱重工にはそれぞれ10万やそこらの人が勤めているし、電力会社も関連会社を含めれば全国で膨大な人が居るはずです。仕事が選べないということもあるかもしれない。
そこで凡庸な悪に陥る可能性は誰にでもあるし、かといって陥っていいというわけでもない(笑)。やっぱり凡庸な悪は有罪、という意識は社会的にもっと広めていく必要があると思います。

matsukentomatsukento 2017/11/14 23:55 SPYBOY様、こんばんは。
参加されているビジネススクールで思い出したのですが、私も平成18年(2006年)に、八尾民商の事務局長になった年に、「全国事務局長会議」というのが、愛知県豊橋市の郊外のホテルで開かれて、5日間ほど軟禁、毎朝ラジオ体操が屋外で行われるなど、規則正しい生活?と言いたいものの、3度の食事も豪華でしたし、飲酒も可能で、ホテルの中には居酒屋やラーメン店、ゲームセンターもあったので、まあそこそこ快適に過ごすことはできました(o^_^o)v!!!
私の場合は一応「同じ考えを持った者」同士でしたので、思想面でケンカすることはあり得ませんでしたが、SPYBOY様の場合は、他社の方も参加されるだけに、原発賛成や軍需産業関係の方が来たら、マジにストレスは最高沸点に達すると思いまちゅ。
なお意外と思われるかも知れませんが、民商の会員で、原発や防衛省関連の仕事を貰っている人って、結構多いのですよ〜。
缶詰にされているとこが、新宿の超高層ビル群の中なら、しんどいと思いますが、これが信州や北海道といった、高級リゾート地なら、精神的にはまだ楽かも知れません♪
本文から外れますが、小池が希望の党の代表を退くとのことで、あの年増女は一体全体何がしたかったのか、ホント不思議ですし、この調子ならまだ大阪の橋下の方がマシじゃないだかと思ってしまうだけに、政治の世界は闇まみれだっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

SPYBOYSPYBOY 2017/11/15 06:14 matsukento さま、コメントありがとうございます。
マツケンさんも5日間も軟禁されたんですね。そういうのってボクは生活のペースが乱れるのが厭なんです。運動も少ないし、食べ物はカロリーが高いし野菜も少ない。
仰るように例え民商の人でも原発や軍需の仕事を受ける人って案外いると思います。世の中そんなものなので、そういう現実を踏まえてどうしていくかを考えないと、原発反対と言っても寝言に終わると思います。

2017-11-10

 読書『これがすべてを変える』と映画『ノクターナル・アニマルズ』

| 20:35 |  読書『これがすべてを変える』と映画『ノクターナル・アニマルズ』を含むブックマーク  読書『これがすべてを変える』と映画『ノクターナル・アニマルズ』のブックマークコメント

今週は社外のビジネススクールで日曜まで缶詰状態なんです。朝8時からディスカッション夜遅くまで宿題に追われています(泣)。ホテルに泊まれというスクールの指示は無視してるんですが、帰宅してパソコンを上げたら電源が立ちあがらない😅。まさにこんな時に限って故障?。参りました。

高層ビル軟禁状態😹

f:id:SPYBOY:20171110131017j:image



今週は簡単更新させてもらいます。金曜官邸前抗議も今週はお休み、土曜昼に大規模集会があるそうです。

●外では色づき始めた木の葉が朝日に輝いていると言うのに😂

f:id:SPYBOY:20171109064902j:image



代わりに 話題の本の感想です。

これがすべてを変える――資本主義VS.気候変動

カナダのルポライターナオミ・クラインの『ブランドなんかいらない』、『ショック・ドクトリン』に次ぐ著作です。前作はどちらも面白かったのですが、特に経済危機自然災害などの危機に乗じて新自由主義的な改革押し付けられてきたとするショック・ドクトリン』(惨事便乗型資本主義は多くの人に衝撃を与えました。

普通に生きるってことは:『ショック・ドクトリン』と『絶望の国の困ってる若者たち』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)

ボクも衝撃を受けた一人ですが、反面 言ってることがあまりにもいい加減じゃないか、という思いもあります。なによりもショック・ドクトリン』という言葉はキャッチ―だし、膨大な脚注裏付けられた著作ではあるんですが、非難している割には新自由主義という現象定義すらできていない。そういうのはこの人だけじゃありませんが、それはちょっと違うんじゃないかなともボクは思うんです。

待望の新著ではどうでしょうか。


今回は地球温暖化現象テーマです。

CO2の増加による地球の環境変化は予想以上のスピードで進んでおり、もう数年で後戻りできないところまで進む可能性がある。ところがBPやエクソンなどのエネルギー業界、それにコーク兄弟などの右派のおお金持ちは地球温暖化現象存在しないと言い張り、政治に多大な影響力をふるっている。政府はもちろん、環境保護団体の多くも実効性のある対策を講じていない。ビル・ゲイツやリチャード・ブランソンなどのおお金持ちの篤志家も信用できない。なぜなら地球温暖化の真の原因は強欲な資本主義であり、資本主義を変えなければ解決できない。


内容はそんな感じです。これらの内容に関する膨大な脚注が上下巻についていますロジックは平易ですから、読みやすいです。上下巻各600ページという大部に恐れをなしたんですが、案外ささっと読めました。


今迄の彼女著作よりは一段 思考が深まったような気がします。今まで非難するだけだった新自由主義も(新自由主義とは)公共部門民営化』、『規制緩和』、『企業資本家への減税とそれに伴う行政支出の縮小』の3つの組み合わせとびっちり定義しているところも鋭いと思いました。とくに『減税』と『公共支出の削減』のところ。減税と聞くと普通は皆 喜びますしかし、減税で多く利益を得るのはお金持ちだし、減税があると公共支出は減り、その影響を受けるのは99%側です。減税で喜ぶのは間違いかもしれません。


著者は、『環境問題はあまりにも多くの人々に影響を及ぼす。だからこそ!環境問題自然保護だけでなく人権政治的自由を主張する多くの人々が共闘するチャンスである、最大の問題資本主義資本主義的な考え方であり、それは多くの人々が立ち上がる市民運動しか変えられない』、と主張しています


地球の平均気温が2度上がると環境変化はもう後戻りのできなくなる、とは言われています現在の地球環境の変化はそこまであとわずかなのかどうか、という点については著者は詳しく論証しません。国連政府公的機関も含めた科学者の9割以上が認めている、に留めています

著者は一部の企業環境団体などが進める改良主義的なやり方は否定的です。資本主義とのバランスをとってCO2排出量を減らしていくやり方ではもう、間に合わない、というのです。


かと言って、著者がいうように大規模な市民運動が地球レベルで立ち上がることなんてことがあるかどうか、ボクは懐疑的です。著者は社会的正義を勝ち取った成功例として、ルーズベルト大統領時代独占企業との戦い、それに奴隷制との戦いを挙げています。ま、確かにそうなんですが、市民運動がそれだけの力を持つことができるでしょうか。これから経済発展必要な国も含めてコンセンサスが作れるか。

現実には市民政治家企業、さまざまな主体が話し合って、徐々に進んでいくことでしか、この問題解決できないのではないか。著者によると、それでは間に合わない、というのですが、そのような反資本主義的なピュア運動こそ、効果が出るまで多くの時間がかかると思うのですが。


と、まあ。話題の著者の本ですし、一読の価値はあると思いますロジック簡単ですからささっと読めます図書館でいいか(笑)。少なくとも著者は堤未果のようなインチキな嘘つきじゃありませんし、現実的選択肢になりつつある自然エネルギー事情を知っておくのも良いと思います。日本の自然エネルギー推進派というのもインチキなやつばかりで信用できないですから



ということで、新宿で映画ノクターナル・アニマルズ

f:id:SPYBOY:20171106200719j:image

LAでギャラリー経営するスーザン(エイミー・アダムス)は、会社経営の夫と大豪邸で裕福な生活をしていたが、心は空っぽだった。孤独毎日を過ごす彼女のもとに、19年前に離婚した元夫エドワードジェイク・ギレンホールから、彼が書いた「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」という小説が届く。




昨年のベネチア国際映画祭で『ラ・ラ・ランド』や『メッセージ』などの作品を抑えて審査員大賞(次席)を獲得した作品です。監督トム・フォード。この人はファッションデザイナーです。一時期落ち目になっていたグッチを立て直した人として有名で、サンローランも手掛けたり、今は自分の名を冠したブランドをやっています。カッコいいけど、男物のスーツが40万とかしますからとても買えません(笑)


映画監督としてはこの作品が2作目です。前作の『シングルマン』は大好きでした。恋人が亡くなって絶望したゲイの男性(コリン・ファース)が自殺するまでの最後の1日を描いたもので、耽美的な美しい画面と厭世観優雅表現されていて本当に素晴らしかったんです。もちろん、監督ゲイです。

シングルマン コレクターズ・エディション [Blu-ray]

シングルマン コレクターズ・エディション [Blu-ray]


今回のお話しはLAでのスーザンの生活スーザンと前夫との生活の回想、それに『ノクターナル・アニマルズ』と題された前夫が書いた小説、3つの物語が展開されます

ため息が出るようなLAでの豪奢な生活ハイセンスインテリアファッション、見事な建築、その中でリッチな男女が繰り広げる豪奢で空しい生活

エイミー・アダムスファッションインテリアもひたすら美しい。美しくないのは登場人物たちの心の中。

f:id:SPYBOY:20171106200935j:image:w360


それとは対照的なNYでのスーザンと前夫の生活。貧しいけれど知的カップルが愛を育んでいき、そして崩壊する。

スーザンと心優しいエドワードジェイク・ギレンホール)はNYの街角で恋に落ちます

f:id:SPYBOY:20171106201001j:image:w360


そして小説の中のテキサスの荒野を舞台にしたハードボイルド犯罪劇。前夫役ジェイク・ギレンホール小説の中でも主人公を演じています。そのような仕掛けでLA,NY,テキサス、別の話が次第に絡み合っていく構成は見事なもんです。

●乾いた荒れ地での乾いた物語

f:id:SPYBOY:20171106201108j:image:w360

上流階級に生まれたスーザンは親の反対を押し切って心優しい男、エドワードジェイク・ギレンホール)と結婚ますしかし美しく、野心満々な彼女は穏やかな生活を望んでいるだけのエドワードに次第に物足りなくなります。そして本当に酷い仕打ちをしてエドワードを捨てる。

●『お前は絶対 彼を傷つける』と忠告した母親(左)の反対を押し切って、スーザンはエドワード結婚ます

f:id:SPYBOY:20171106201136j:image:w360


やがて彼女は精力的な実業家の夫と結婚し、自分ギャラリー経営していますが、満たされない毎日を過ごしています彼女過去にやったことが、今 自分に降りかかってきているかのようです。そんなときエドワードから彼が書いたという小説が届きますタイトルは『夜の獣(ノクターナル・アニマルズ)』。かってエドワード彼女につけた綽名です。

f:id:SPYBOY:20171106200826j:image:w360


小説『夜の獣たち』のお話にはジェイク・ギレンホ−ル、アーロン・テイラージョンソン、それにマイケル・シャノンが出てきます。3人とも好演です。ひたすらダメダメな優男のジェイク・ギレンホール、粗野で狂気に駆られたようなアーロン・テイラージョンソン、武骨で男気溢れる南部男を演じるマイケル・シャノンの乾いた犯罪劇は見ごたえがありますマイケル・シャノン、実にいいですよ。小説の中のジェイク・ギレンホールと前夫としてのジェイク・ギレンホールが次第に重なっていくんです。

●心優しい前夫役ジェイク・ギレンホール

f:id:SPYBOY:20171106201514j:image:w360

サイコホワイト・トラッシュ(クズ白人)役のアーロン・テイラージョンソン(右)

f:id:SPYBOY:20171106201239j:image:w360

●武骨な南部男の保安官役のマイケル・シャノン

f:id:SPYBOY:20171106201236j:image:w360


スーザンを演じるエイミー・アダムスも目の保養と言っていいくらい、美しく撮られています。豪奢なドレス意味深メイクしかし、彼女を描く視線は冷ややかで、まるでインテリア現代美術のように撮られていますエイミー・アダムスベネチア映画祭で、この映画と『メッセージ』、主演作が2本上映されていたんですね。

●美しいがインテリアと同じように撮られています意識していない彼女内面象徴しているかの様。

f:id:SPYBOY:20171106201433j:image:w360


シングルマン』でもそうでしたが、トム・フォードは俗世が嫌いなんだと思います(笑)ファッション界で大成功した彼ですが、下品な奴、強欲な奴、野心的な奴が大嫌いなんだと思います。彼が浸っていたいのは美しい衣装インテリア美術、美しい女性、そして優しい感情。この映画で描かれた終末感が漂う優美なLAやNYと絶望暴力に彩られたテキサスの表情との対比。素晴らしいです。あと監督女性が嫌いだなーと思いました(笑)特にアグレッシブ女性は大嫌いなはず(笑)

f:id:SPYBOY:20171106201511j:image:w360 f:id:SPYBOY:20171106201729j:image:w360


この作品を見ていると監督の『俗世にいる下品な連中は大嫌いだ〜』と言う叫びが聞こえてくるようです(笑)。この世の中を静謐で美しい世界にしたいのでしょう。ラストシーンは本当に素晴らしかった。今まで俗世への拒絶をこれだけ美しく描いた画面があったでしょうか。このシーンだけでも入場料を払う価値があります


ボクは怖がりなので犯罪劇、サスペンスものは、好きではありません。そこは個人的にはマイナスです。が、この映画はそれ以外は本当に素晴らしい、大好きな作品です。でも判る人にしか判らないかも。ボクは超共感できました(笑)

D

iireiiirei 2017/11/11 06:13 よく言われますが"economy"と"ecology"は本来同じものを指していましたが、現在のような乖離状態になったのが問題ですよね。CO2排出における割り当て枠の売買、これはエコノミー的であるとしても、エコロジー的ではありません。ではどうするか・・・それは新自由主義の破綻に掛かっているのだと、ナオミ氏は言っているのでしょうか。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/11 07:14 i i reiさま、コメントありがとうございます。
排出枠取引、この本の中にも失敗例として出てきましたが、ボクも仕事で銀行から売込みを受けました。絶対うまくいかないと思ったので、断りましたが、大正解でした(笑)。EUが市場を作って主導権を握ろうとしましたが、流石に無理がありました。仰るようにクライン氏はエコノミーではエコロジーは解決できないと言う立場です。ボクはエコノミーを完全無視というのは社会主義の失敗のように難しいとは思います。どこを最適解とするか、バランスの問題なんでしょう。

kataomoimamakataomoimama 2017/11/11 08:49 缶詰、お疲れ様です。でも、デキるビジネスマン!という感じで、カッコイイですね!
ところで、今週、一日空いた日にちょっとだけ遠出しても映画館に行こう!と思って下調べをしていた時に「絶対、コレ!」と思っていたのが『ノクターナル・アニマルズ』でした。『シングル・マン』の世界は、自分に「判っている」かどうかは疑問ですが、あの何とも言えない「香り」のようなものが、大好きでした。おまけに、俳優さんの選び方がイイですよね。今回も、ジェイク・ギレンホール、エイミー・アダムス、おまけにマイケル・シャノン!これは必見!・・・ と思っていたら、風邪で咳が酷くて、映画館はしばらく無理そうです。(泣)でも、感想を拝見して、ますます観たくなりました。こんな下品な俗世を拒絶して、クールな美しさに浸りたいです。

yonnbabayonnbaba 2017/11/11 09:50 さすが都会のできるビジネスマン!という感じですね。お疲れ様です。
今の世の中は日本に限らずうんざりする状態ですが、社会が劇的に変わるのはいいことではないような気がします(核戦争とか、感染症のアウトブレイクとか)。市民運動も、とうていナオミ・クラインさんの仰るような大規模なものにはならない(なるとすれば、やっぱり地球が滅びそうなほどのダメージに襲われている)と思います。
それでも人類が生物として種の危機を感じ取って変わっていくのか、増えすぎ繁栄しすぎて滅亡していくのか・・・。人類の知恵を信じたいところですが、浅知恵ゆえの「強欲」も大したものですので、どうなるのでしょうね。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/11 12:39 kataomoimamaさま、コメントありがとうございます。
ノクターナルアニマルズはサスペンス部分は出来が良い分 怖いんですが(笑)、全体としてはカッコいいです。美意識というか。普段はゴミにまみれた生活なので、こういう世界をたまに見ると、気持ちいいです。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/11 12:50 yonbabaさま、コメントありがとうございます。
ボクはそんなに立派じゃないので(笑)、この一週間酷い目に遭ってます(泣)。
良く革命とか変革とか言いますけど、仰るように急な変化は必ずしもひとを幸せにしないと思います。全員が変化についていけるわけじゃないですよね。バランスを取っていくところが人間の知恵でもあるわけですが、悪知恵もある訳で(笑)、そこは一人一人の話なんでしょうね。正直 どっちに転ぶかわからないですねー。

matsukentomatsukento 2017/11/11 23:19 SPYBOY様、こんばんは。
社外のビジネススクールで缶詰、SPYBOY様の性格には合わないかも知れませんが、スキルアップには役立つでしょうし、人脈も広がりそうですので、数日の辛抱です(o^_^o)v!!!
なお研修ですが、私も小規模の老人介護施設に勤めて、今月で1年6か月ですが、研修制度はないものの、利用者は8〜9人しかいませんので、すぐに相手のALD(認知症や片麻痺状態や、トイレや入浴で他人の介助が必要といった能力)を掴めまる点は、中〜大規模の老人介護施設よりも、全然楽だけに、研修は独学で行けるのだと思います♪
地球温暖化は深刻な問題で、北極の氷山が溶けたら、シロクマさんは困るものの、海水上昇にはつながらないみたいで、むしろ「大陸」である南極の氷山が溶けた方が、深刻な問題とのことでちゅ。
京都議定書よりも内容が厳しい、パリ協定からはアメリカは離脱したものの、トランプの「アメリカファースト」に対して、中国がパリ協定に留まっているのは、「アメリカに取って代わる大国は我が中国」「中国も石炭火力発電を止めて、自然エネルギーの普及を進める」と言っているようですが、まあ評価できる点はあるものの、本来なら四方を海に囲まれて、海風に波、そして火山国でもある日本は、風力はもちろん、波力や地熱、そして太陽光エネルギーに恵まれた国土だけに、それらが雇用を生み出すことは、明らかなことですよ〜。
電力といったエネルギーは、原子力ムラはとにかく内容が汚いですし、裏では何が行われているか、一般国民には分からない上、核のゴミも始末しようがなく、それらを劣化ウラン弾とか、「貧者の核兵器」に転用もできるだけに、再生可能自然エネルギーは、まさに民主主義+公開主義につながっていると思うっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

A0153A0153 2017/11/12 09:06 一週間、朝8時からディスカッション、夜遅くまで宿題に没頭なんて、さすが現役という感じがします。そういう現役が今の日本を支えているんだと思います。

一昨日、畑に行く途中聞いたラジオの番組で、武田鉄矢が「明治維新の志士は、2000人にしかいなかった。それで大変革ができた。今の日本を動かすのには、10万の人間が集まれば変革できる。今その10万も集まらない。反体制の人もあきらめずに頑張って」なんて言ってました。どのような脈絡で言ったのかはわかりませんが、社会的な環境が熟さないと変革は出来ないんじゃないかと思います。
環境問題は、機が熟すのを待つなんてことを言ってられません。しかも個人・地域・企業・政府・
NGO・国連、すべてが動かないと対処できない。それぞれの場所で頑張らなければならないですよね。
私は、「相馬市上流山間農村に大規模太陽光発電基地(8.3万キロワット)建設」反対運動に参加してます。200㏊の土地を改変する(樹木伐採・山肌改変)は、自然破壊です。しかし運動の広がりはありません。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/12 18:31 matsukento さま、コメントありがとうございます。
勉強はともかく、ボクは人脈作りとか苦手だし嫌いなんですよ。泊りがけの社外研修なんて、そのためにあるようなものなんですけど、何を話したらいいか判らない。サラリーマンとか興味ないんです(笑)。
仰るように再生エネは日本の雇用にとってはいいと思うんです。なんで、そっちへ行けないのか、不思議でなりません。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/12 18:36 A0153さま、コメントありがとうございます。
まあ、ボクは俗世に極力関わらないように生きていたいと思っているので、現役というより半隠遁、半分隠居みたいなものなんです。如何に逃げ切るか(笑)が大きなテーマです(笑)。
ボクは明治維新が良かったのか悪かったのか疑問に思っているんですが、革命や維新というものは今の時代、ロクなものではないと思っています。なるべくならゆっくり社会が変わっていった方が傷つく人が少なくて済む、先進国の成熟経済ではそのほうがよいと思うんです。s
再生エネは良いのか悪いのかボクにはまだ判りません。はっきりわかっているのはもっと省エネを推進すること。日本の得意技ですし、副作用が少ない。省エネ技術、ノウハウは日本の新たな輸出商品(サービス)になりえる。将来の日本の経済を考えるうえでも重要なことだと思います。

GAEIGAEI 2017/11/12 21:49 軟禁研修お疲れさまでした。“減税で喜ぶのは間違い”は、確かにそうですね。以前デフレの時に物が安く帰ると喜んでいたのも束の間で、賃金が上がらず苦しい思いをしたわけですから。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/13 08:00 GAEIさま、コメントありがとうございます。
消費税導入以来、一般大衆の暮らしにプラスな方向で負担が減ったことはありません。所得税、金融の配当課税は金持ち減税、一般大衆は消費税に社会負担増。未だに減税と言っている政党は維新に名古屋の河村、ペテン師ばかりですよね。東京を金融センターにするために法人税を減税すると言っている小池もそう。連中は金持ち向けの政策ばかりです。
日本にも階級があるということを、日本人もいい加減認識した方がいいと思うんです。政治家の言ってることは金持ちのための政治ばかりだと思います。で、バカな国民がそれを支持する(笑)。

2017-11-06

彼女がラップを始めたら:映画『ソニータ』

| 17:35 | 彼女がラップを始めたら:映画『ソニータ』を含むブックマーク 彼女がラップを始めたら:映画『ソニータ』のブックマークコメント

連休は楽しかったです。11月仕事(というか雑事)が忙しいので今からウンザリしてるのですが、その前の良い骨休みになりました。

でもテレビをつけると世界中嫌われ者バカ政治家二匹が出てくるので、ウルトラ気持ちが悪い。3連休の間 殆どテレビは消してましたから静かなもんです(笑)。

f:id:SPYBOY:20171105163422j:image

f:id:SPYBOY:20171105163316j:image

f:id:SPYBOY:20171106122515j:image

f:id:SPYBOY:20171106122445j:image

●知ってれば、ボクも渋谷に行ったのに。

f:id:SPYBOY:20171105191338j:image

f:id:SPYBOY:20171105191311j:image

f:id:SPYBOY:20171105171611j:image

今週 金曜日官邸前抗議は土曜日に大規模抗議があるのでお休みです。今週 ボクは社外研修ホテルに缶詰めで、どちらもお休みです(怒)。いやだいやだ。

f:id:SPYBOY:20171105172727j:image

●テレビに紹介されて 土日は大行列ができている銀座の天丼『いつき』。シンガポールから逆輸入だそうです。安いし、まずくはないし、茶碗蒸しもついて量はあるし、店員さんの笑顔も良い。でも天丼なのに天ぷらじゃなくてフリッターなんですよ。天ぷらとは別の種類の食べ物(笑)。ボクは保守主義なんです。これを本気にする若い人もいるんじゃないの。もっとまともなものが食べたいなー。

f:id:SPYBOY:20171004130113j:image

f:id:SPYBOY:20171004125547j:image



ということで渋谷映画ソニータ

f:id:SPYBOY:20171103234911j:image

アフガニスタンに生まれた少女ソニータタリバンから逃れてイランに逃げている。支援団体の助けで教育を受けているソニータの夢はラッパーになること。ところがアフガンに残っている親は彼女を持参金目当てに60歳の男と強制的結婚させようとイランへやってくる


2016年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門監督賞&観客賞を受賞するなど非常に高い評価を受けたドキュメンタリーです。監督イラン人女性ロクサレ・ガエム・マガミという人。


映画ではまず、ソニータ日常生活が描かれます10代の少女らしい生活です。マイケル・ジャクソンリアーナに憧れ、スターステージで歌う写真自分の顔を貼りつけたりしている。

ラッパーを夢見る彼女自作を録音しようとしますけど、イランでは女性が歌うことは禁じられています女性が歌を録音することは非合法なんです。そういうこと以外は我々と全く変わりません。

ラップお金がなくても、楽器が弾けなくても詩を作ってトラックをパソコンで作れば完成できる。機材が乏しいイランでも出来るんですね。まさにピープルズ・ミュージックストリート音楽としての本領発揮です。

f:id:SPYBOY:20171103235001j:image:w360


アフガン難民ということでお金の苦労はあります姉妹で住んでいる家を追い出されそうになったりするけれど、いかにも10代の少女らしい生活です。イランに難民少女たちをサポートする団体、 仕組みがあるのも意外でした。

支援センターでの彼女。他の難民の子と一緒に教育を受けています

f:id:SPYBOY:20171103235034j:image:w360


ところがアフガンに残っていた母親ソニータの元へ訪ねてきます。9000ドルの持参金を持ってくる60歳の見たこともないジジイ結婚しろ、と言うのです。その9000ドルを今度はソニータの兄の結婚持参金にする、というのです。

●強欲なクソババア

f:id:SPYBOY:20171103235139j:image:w360


勿論 ソニータ拒否します。が、母親は頑として譲りません。『これがアフガンの古くから風習』、『自分もそうやって結婚した』というのです。見ているボクもここいらで完全に腹が立ってきます(笑)。そんな風習があるならアフガンなんか潰れちまえ、という気になります

頭に来たのはイランの支援機関の人も一緒です。イスラムの教えに篤いイランの女性でも、『金目当てに結婚するのは人身売買と一緒じゃないか』、と抗議します。母親は、密着取材している監督にもカネを払えば結婚を延期させても良い、とまで言います。金目当てに娘を結婚をさせる母親が居るんですね。

しかしこの母親がクソなのか、風習問題なのかはボクには判りません。これで怒りが湧くのもこちら側の価値観ではあります。彼らにとっては違うのかもしれない。でも監督も、ソニータの周りのイラン人も、観客のボクも激怒、としか言いようがない。

ソニータを抱きしめる支援センター先生

f:id:SPYBOY:20171103235059j:image:w360


ここで映画ドキュメンタリーの枠を逸脱します。悩んだ末 監督は自費で2000ドルを出してソニータ結婚半年延期させます。もう映画問題ではないんです。

●左が監督、右が支援センター先生。目の前で16歳の女の子が売られようとしています

f:id:SPYBOY:20171103235300j:image:w360

半年猶予を得たソニータ自分境遇を歌にして録音します。そしてボロボロの部屋の一室にカーテンを貼ってMVを撮影します。それがこれです↓

D


映画でこれを見たとき、衝撃でした。カッコいいという言葉不謹慎ですが、涙がこぼれました。訳詩がなければ何を言ってるかわかりませんが、圧倒的な迫力です。カッコいいです。怒りの音楽。これをYouTubeに流すと反響が盛り上がり、それを見たアメリカ高校彼女奨学金を出し、アメリカ教育を受けることを提案します。


喜ぶソニータですが、アフガン難民彼女出国するにはパスポート必要です。そのためには一度アフガンに戻らなければならない。また家族にも話をしなければならない。ソニータはまだまだ危険が残るアフガンへの旅に出ます

アフガンの現状を映像で見たのは初めてです。たぶん西側の人は今も入れないでしょ。自分の生まれ故郷に帰る旅とは言え、非常な緊迫感がフィルムから伝わってきます。家は泥と土の?家ばかり。茶色光景が続きます経済封鎖で苦しかったとはいえ、町には自家用車が走り、高層ビルもあるイランと比べるとは雲泥の差です。ソニータパスポートをもらう役所は道端の露店みたいなところです。首都のホテルもすごい。ホテルの前には銃を持った警備員が並び、何重もの鉄の扉で守られている。その奥は通常の部屋と変わらないだけにまさに驚きの光景です。部屋の外では軍用ヘリが飛び回り、爆弾テロは今も度々起きている。すごいところです。


ソニータ家族を説得できませんでした。アメリカに行くことを言いだすことができない。家族彼女を温かく迎えますが、『女性が歌を歌うなんてふしだら』(笑)、『金のためにじじいと結婚するのが当たり前』、と思っています彼女家族には黙ってアメリカへ旅立っていきます

●弟たちと会うのは楽しいのですが、ここに居たら彼女は売られてしまます

f:id:SPYBOY:20171103235338j:image:w360

アフガンからやってきたソニータアメリカ高校は温かく迎えます校長は『彼女は才能がある人間で、当校は彼女の才能を伸ばすサポートが出来てうれしい』と皆の前で宣言します。


こういうところはアメリカは見事だし、アメリカの強さだと思うんです。才能がある人間を見つけたら、人種性別宗教関係なく、皆で応援する。その才能を伸ばそうとする。と、同時に トランプ入国禁止措置が如何にふざけているかアメリカの国が繁栄してきた歴史をないがしろにしているか、を実感します。

アメリカに着いたソニータ家族自分アメリカにいることを電話で伝えますが、怒った母親から電話を切られてしまます映画ソニータがサンフランシスコのステージに上がるところで終わります

●これはNYでのステージ

D


あんまり期待しないで見に行ったのですが、面白い!感動しました!前半 ソニータという女の子自体にはそれほど興味を持てなかったのですが、中盤から彼女境遇に完全に感情移入してしましました。ボクには『金で娘を売るアフガンの風習』や『女性は歌うなというイスラムの考え方』は理解できません。でも良いとか悪いとかは簡単には言いきる自信もない。現地の人もそれに納得している人と不満に思っている人と両方いる。

だけど、この映画を見て、やはり人間は通じるところがあると思いました。少女のあどけない姿、それに自分の夢をかなえようとする、その点は宗教風習関係なく一緒です。まさに心が揺さぶられる、そんな1本だと思います。今年のベスト10には入る素晴らしい作品です

Dかのjy

matsukentomatsukento 2017/11/06 19:00 SPYBOY様、こんばんは。
先週末の3連休は好天に恵まれ、私は土日は仕事だったものの、金曜日は休みで、私が八尾民商時代に携わっていた、八尾市内の共産党系団体が主催している「八尾市民まつり」に「スパイ」(私も帽子にサングラス、そしてマスクをして)に行って来ましたが、普段見る面々も少なくなっているだけに、共産党の力も弱くなっている気がします(o^_^o)v!!!
安倍とトランプですが、テレビでも2人の話題ばっかりで、初日からいきなりゴルフをして、なぜか誘われたプロゴルファーの松山英樹選手も、大変だったと思いまちゅ。
今日は安倍とトランプの首脳会談が開かれましたが、案の定トランプの言うがままに、アメリカ製の軍事関連のものを、買うと安倍が言っているだけに、米国牛産の肉を使ったハンバーガーを、昨日のゴルフプレー前に昼食として食べさせ、夜は銀座うかい亭さんで、兵庫県の高級但馬牛のステーキを食べさせて、それらの料理で大きい「ディール」を勝ち取るトランプなんですから、彼がしたたかなのか、安倍が「トランプのポチ」なのか、ホント訳が分かりませんよ〜。
「いつき」さんのフリッター、まがい物えび天とは言え、美味げです♪
茶碗蒸しは私の母親の得意料理ですので、久しぶりに食べたくなってきたっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

SPYBOYSPYBOY 2017/11/06 19:40 matsukento さま、コメントありがとうございます。
ハンバーガーに霜降り牛の鉄板焼きとゴミのような食べ物ばかり食べているトランプも名実ともにバカだなとおもいましたけど、安倍のポチぶりも世界中の失笑を買っているようですね。娘の来日から今日にいたるまでの卑屈な態度は、こいつ、恥ずかしくないのかとマジで思いました。泉下の岸信介も極悪人でしたが、少なくともアメリカを利用しようという気概はありました。孫の卑屈な醜態には呆れかえっているでしょう。これだったらやっぱり、犬を総理大臣にしたほうが一億倍はマシってもんです。
いつきは土日は大行列ができています。どんなものかとおもって食べてみたんですが、天丼じゃありませんでした(笑)。

iireiiirei 2017/11/06 22:05 イスラム社会の女性蔑視は大変なのですね。主人公がラッパーになるという結末にはなんだか疾走感があり、すっきりするようです。それにしても、ISISではないにせよ、イスラム社会には固陋な考え方が蔓延していますね。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/07 08:16 iireiさま、コメントありがとうございます。
サウジは女性の自動車&自転車運転不可だし、イランはそっちはOKだけど歌は不可、エジプトやトルコはOK、アフガンはサイテーということで、イスラム社会でもいろいろあるようです。イスラムの教えだけでなく、宗派や風習もあるから我々が良いとか悪いとかは一概に言えないと思うんです。でも、ソニータのように風習に耐えられない子もいる。
トランプのように排除なんてもってのほかで、我々との共通点を見つけて、分かり合う糸口を作っていくことが大事だと思います。

A0153A0153 2017/11/07 08:35 ヴェネチアで食べたイカと小エビのフリッターがうまかった私ですが、てんぷらとフリッターは別物とはっきりわかっていませんでした。妻に聞くと作り方が違うのだとか。そういえば、食感が違ってたみたいです。
ソニータのラップは迫力ありますね。自分そのままをぶつけているという感じです。ラップとは、こういうものか、と少しわかった気がします。ソニータは、アメリカで自立した生活が出来そうだけど、同年輩の女性たちの多くは、そうはいかないのでしょう。かわいそうですね。日本でも、江戸時代には、娘が、親のため身を売るのは当たり前という考えがあったようです。日本は、今はそうではないので、イスラム世界も、女性が自立した1個の人格と認められる日がいつかは来るんだろうと思います。

ceneciocenecio 2017/11/07 15:59 こんにちは。
ソニータの歌、胸を打ちます。すごくよかったです。世界中でもっと聞かれなくては!と思いました。
今は情報があるから何とかして自分の道を切り開こうという女性には、チャンスがより多くありますね。特に教育の機会が与えられることを切に願います。
アメリカへ渡った日本人移民のところに嫁ぐ「写真花嫁」「写真結婚」ってありましたよね。日系アメリカ人作家のジュリー・オーツカが、カリフォルニアに渡った日本人女性たちを題材に小説(”The Buddha in the Attic”屋根裏部屋のブッダ)を書き、数年前フランスの文学賞フェミナ賞をもらったことで、フランス・ベルギーでは広く読まれていました。みなさん驚いて「あの話は本当?」と知り合いの日本人に聞いていたそうです。そのくらいショックだったようです。
私が1年通ったブリュッセル移民学校でも、アラブ人社会は同じように感じました。
ベルギーで貯金ができた男は既に30代、40代になっているわけですが、国から16歳、18歳といった若い娘を嫁に迎えます。それも一回くらいしか会ったことがなく、親が決めた結婚です。持参金を中心に話が決まります。
娘はベルギーに来たらすぐ出産、それも何人も生むので悩んでいる暇はないんです。
私が「どう、ベルギーの生活は?ダンナさんは?」と聞いたら「優しいよ。ぶったりしないし…」と伏し目がちに小さい声で答えていたのが思い出されます。
だけど女子側からしたらチャンスも逃せない。なぜなら23歳までに結婚相手がみつからないともう「商品」じゃなくなるのだそう。クラスメートのモロッコ人は「私はギリギリセーフ。22歳だったの」と言っていました。
イスラム(教)の世界にはあの人たちの掟やならわしがあって、常にがんじがらめに縛られているんですね。そして弱い立場の女性は声をあげることもままならないんです。

kataomoimamakataomoimama 2017/11/07 16:06 ソニータのMV、泣きました。まさに魂のラップですね。歌うことさえ許されず、羊のように売られていくなんて・・・。他国や宗教上の風習を、部外者があれこれ言うべきではない、という人もいるでしょうが、やはり、当人が嫌がることを「強制する」というのは許されないですよね。親の仕打ちに苦しみながらもまだ親を思う気持ちも歌われていて、なおさら、辛い。
 ドキュメンタリーを逸脱して彼女を救った監督の行動は素晴らしいと思います。私が観た『トトと二人の姉』では、17歳の少女が麻薬におぼれていくのを、そのまま撮り続けていて、とても疑問が残り、辛かったので。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/07 20:10 A0153さま、コメントありがとうございます。
天ぷらの有名なファーストフード・チェーン『てんや』も天ぷらではなくフリッターだと思います。10年以上前に1回食べて、それ以来 ボクは食べてないです。天ぷらの味付けなんかしないで、フリッターはフリッターとして出せばいいと思うんです。

ラップは楽器すら買えない&弾けない、貧しい若者がNYのスラム街で始めたのが起源だそうです。難民の子供でも自己表現ができるわけですね。仰るようにソニータは、自分はアメリカへ行けるけど、後に残していく妹のことを思って大泣きしていました。いつか、彼女の妹も売られてしまうかもしれない。
世の中に絶対的に正しいことなんか、中々ない、とは思うんですが、『どんな人間でも自立した1個の人格と認められる』というのは世の中の真理であるべきだと思います。そうじゃない人間(例えば 女性蔑視を続けるトランプのような奴)や政治家、宗教は間違っている、という世の中にしていかないといけないですよね。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/07 20:12 cenecioさま、コメントありがとうございます。
写真花嫁というのは知りませんでした。が、カリフォルニアでは日本人の男も『苦力』として働かされたましたし、日本の農村部でも女性が金で売られていたようですし、もっとひどい話としては『からゆきさん』みたいなものもありました。今も日本は米国務省に人身売買国と指摘されているはずですが、日本も他人事ではないと思います。
ただ、アラブのこの件は親などが自ら望んで、なんですよね。イスラムのせいなのかはわからないし(映画ではイラン人女性は激怒してました)、アフガンの風習はボクは良くわからないんですが、『こういう人身売買は許されるべきではない』というコンセンサスが世界的に広まるよう、我々も努力していかなければいけないと思います。
暴力の問題は鋭いご指摘で、ソニータのMVでもそれがメタファーの一つになっているし、映画の中でも年が離れた夫に殴られた少女が何人も出てきました。女性をものとして扱っているから、そういうことが起きるんですよね。許しがたいです。あ、日本でもDVありますね。やっぱり日本人も他人事じゃない。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/07 20:14 kataomoimamaさま、コメントありがとうございます。
映画の前半でソニータが自作のラップを歌っているシーンがあったんですが、そっちはつまんなかったんです(笑)。ところが、このMVは違う。当たり前かもしれませんが切実感、迫力が全く違いますよね。
監督がソニータにお金を出したのはドキュメンタリーとしては失格です。だけど、正直 観客としてはホッとしました。ただ、こういう風習が良いのか悪いのか、難しいんですよね。ノーベル平和賞をもらったマララさんは現地では『西欧に魂を売った裏切り者』という評価が多いそうですし、価値観の押し付けになっちゃまずいと思うんです。『人身売買は許されるべきではない』、『希望する人、特に子供にはチャンスが与えられるべきだ』ということが世界的なコンセンサスになるよう、賢く会話をしていかなければいけないと思います。

GAEIGAEI 2017/11/08 04:51 十代で(売られて)嫁に行くという現実が21世紀にあるということ、これは他国のことではなく何が問題かを考えるべきですね。それにしても天丼の迫力。子どもの頃父に連れて行ってもらった橋善は既になく残念です。天ぷらはカウンターで熱々を戴くのが最高ですが、子どもの頃は「丼」になった天ぷらが嬉しい食べ物でした。

SPYBOYSPYBOY 2017/11/08 06:22 GAEI さま、コメントありがとうございます。
というか、GAEIさん、橋善 ご存知でしたか!東京、日本で一番古い天ぷら屋だったみたいですね。ボクは大好きだったんです。橋善のかき揚げ丼。あのでかさ(笑)、野蛮さ(笑)、だけどごま油が香ばしくて、香りがずっと続くんですよね。200年以上続いた店が高齢化で廃業してしまったのが実に残念です。天ぷらと丼は別の食べ物ですよね(笑)。
10代の子が人身売買される、いくら風習とは言え、これは良く考えなければいけないと思います。イルカの問題もそうですが、風習と言って片づけられないものもある。そのためにも会話、対話が必要なんだと思います。