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2016-08-26

NHK-BS『昭和の選択』(石橋湛山特集)と『河野洋平インタビュー』(毎日新聞)、それに『0826再稼働反対!首相官邸前抗議』

| 22:30 | NHK-BS『昭和の選択』(石橋湛山特集)と『河野洋平インタビュー』(毎日新聞)、それに『0826再稼働反対!首相官邸前抗議』を含むブックマーク NHK-BS『昭和の選択』(石橋湛山特集)と『河野洋平インタビュー』(毎日新聞)、それに『0826再稼働反対!首相官邸前抗議』のブックマークコメント

今日の午後 公的年金の源資を管理するGPIFが4〜6月に5兆円の運用損を出していたことが発表されました。7月末に昨年度の運用損が5兆円というのが報道されたばかりですが、今度は3か月で5兆円です。

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GPIF運用損5兆2342億円 2期連続赤字  :日本経済新聞

                                      

14年に株式運用を倍にしてから通算も約1兆の赤字に転落しました。完全にアベノミクスのツケです。偉そうにしていた化けの皮がどんどん剥がれていますデフレ脱却は失敗、実質賃金は下がりっぱなし、運用損は累計1兆円、正社員雇用殆ど増えない、これだけ失政が続いても有効に攻められない野党も情けないですが、これで平気な国民にもあきれ返ります

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さて 木曜日の夜って、結構忙しいんです(笑)。翌日デモへ行くので、夕飯も2日分作らなければならない。昨日スペアリブ圧力鍋にセットして、少し手が空いたのでTVをつけたら、NHK BSプレミアムでこんな番組をやっていました。

昭和選択「“核なき世界”と権力への挑戦〜いま石橋湛山を見る〜」再放送予定 - 昭和の選択 - NHK

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これが超面白かったです。石橋湛山戦前は植民地放棄を主張し戦争に抵抗したジャーナリスト戦後首相になったが病気で直ぐ辞任、ということしかボクは知りません。評価が高い人なので、とりあえず船橋洋一の書いた分厚い評伝は読書エレキギター演奏用の部屋(笑)の床に積んであるのですが、まだ読んでない。

                                                 

残念ながら、ボクが見たのは1時間番組が始まって15分経ったところからだったのですが、こんなヴィヴィッドな問いが画面で流れていました。東洋経済実質的社長だった石橋湛山軍部言論弾圧に直面した際 どういう手段を選んだかという問いを出演者議論していたんです。議論ではこんなオプションが上がっていました。

1.正面から抵抗する

2.臨機応変に対応し、言論活動を続ける

3.軍部に抗議して筆を折る

4.諦めて権力の言うことを聞く


出演者歴史家磯田道史(『武士の家計簿』の人)増田歴史家船橋洋一元朝日のジャーナリスト福島事故民間事故調をやった人)宮崎哲弥評論家高橋源一郎(元活動家小説家SEALDsアドバイザーをやった人)議論は凄く面白かった。

1ではあっと言う間に権力に潰されてしまいます。3では路頭に迷う従業員への責任があります。なによりも1や3は人々に情報や意見を届けることが出来なくなります

番組の中で議論は、1や3は無責任現実逃避ではないか、という方向に収束していきます。ほんと、そうですよね。国会に突っ込め』とか言うバカサヨや、『中国製の服を着て中国産野菜を食べてるくせに中国への強硬論ばかり』のネトウヨなんか、ただの現実逃避しかありません。バカです(笑)。さらに途中で高橋源一郎が『今のほとんどの人は4だよね』と言い出します(笑)

湛山は2を選びます。のらりくらりとした、でも読む人が読めばわかる表現戦争反対を婉曲に訴え続ける。当時は軍部右翼圧力で、大臣軍人でも戦争反対とか和平とか言えば、命が危うかった時代です。先日むのたけじ氏が亡くなりましたが、彼のことを考えれば石橋湛山は如何に危ない橋を渡ったか判ります戦争末期 1945年5月の東洋経済番組で紹介されましたが、戦争反対とか降伏とは言わないけれど『日本は反省してやり直せ』ということを書いているんです。ちょっとびっくりしました。その東洋経済三井三菱安田広告を出して支えていたのも面白かった。

                                    

この問いは多くの人に当てはまる普遍的ものだと思います政治上意見だけでなく、仕事でも家庭でも、自分の意に沿わないことに直面することはいくらでもあるじゃないですか。そういう時、みなさんはどうしますか?

こういう議論が今のNHKで堂々と行われていることに非常に感銘を受けました。もちろん出演者制作側もNHKやマスコミの現状を意識して発言している。この議論になる前、放送では『言論活動封殺されていくのは自主規制基準あいまいなことから起きる。現在も危ないですね』と論じられていたばかりですから言論掲載基準あいまいだったり判らないことから言論封殺が起きるというのは目からウロコでした。まさに今がそうじゃないですか。

                                                

政治家になった石橋湛山を描く後半は病に倒れた湛山が懸命のリハビリの末、岸信介らの反対や右翼の猛抗議を受けながら中国への訪中に踏み切ったことが印象に残りました。その十数年後 田中角栄は国交回復のために訪中する際 病床の石橋湛山を見舞ってから中国へ出かけたそうです。いかにも田中角栄らしいエピソードです。

平和希求する湛山は最後まで日米中ソの集団安全保障集団的自衛権ではない)を目指していたそうです。ボクですら夢物語だと思いましたが、番組で『安保法制は成立してしまったが、もっと広い視野で安全保障を考えるうえでは今も重要示唆ではないか』と言っていたのは、その通りだと思いました。


番組議論は『イデオロギーではなく、国民利益を考える政治家重要』、『理想現実主義の両立』、『真の自由主義とは』が語られて収束します高橋源一郎が『石橋湛山のような政治家が今いてくれたら』、船橋洋一は『石橋湛山のようなジャーナリストが今いてくれたら』、宮崎哲弥は『石橋湛山のような日銀総裁が今いてくれたら』と語った後(笑)、磯田道史が『今 こういう番組を作ることができて本当に嬉しかった』と締めくくって番組は終わります制作側の気持ちが伝わってきましたよ。


昨今のNHK、クローズアップ現代の件や夜7時、夜9時のニュースなんかは本当に酷いもんだと思います。だけど、こんな番組が作れるのはやはり大したもんです。民放ネットでこれだけの質のものは見たことないです。ま、ボクもたまたま見つけた番組なんで偉そうなことは言えませんが(笑)、まともな視聴者はこういう番組応援しないと、と思いました。事実を伝えることと深い議論がかみ合って、視聴者自らをも突き刺す、見事な番組だったと思います。来週9月1日朝8時からNHK BSプレミアムで再放送があるし、NHKオンデマンドでも見られるようです。

石橋湛山の本、読まないと(笑)

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さてさて、このような番組思い入れすら持ってしまうのも、やっぱり最近の風潮はどうもおかしい、と感じるからです。『ペンの力 今ダメじゃん』と鳥越氏に言われて反発する癖に未だに高江のことを報じない朝日新聞もそうだし(NHKは昨晩 報じました)、生活保護叩き、SEALDs叩きなど、意味が全く分からないバッシングもそうです。世の中に自由にモノが言えない雰囲気が漂っていると思います

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それはマスコミ政府問題というより、国民意識問題のほうが遥かに大きいと思います

例えば小池百合子大阪維新支持率の高さ、ボクには理由はさっぱりわからないのですが、共通しているのは、どちらも仮想敵を作って『改革』を目指しているところです。

橋下は旧大阪府政や公務員小池自民党都連仮想敵に仕立て上げ、いわゆる既得権益からの『改革』を謳っています小泉改革もそうですよね。郵政民営化は彼の信念だったかもしれないが、実質は彼の敵対派閥経世会潰しとアメリカ要請に従っただけです。大阪都構想もボクには意味がわからなかったし、小池の『改革』はもっと意味がわかりません。確かに大阪府・市の公務員は酷いお役所仕事だったようですし、自民党都連クズばかり、それは否定しない。だけど、何をどう『改革』するんでしょうか(笑)大体 『改革』って大仰な言葉インチキ臭い(笑)小選挙区制を導入した『政治改革』も『小泉改革』も、ロクでもないものばかりじゃないですか。

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殆ど意味がわからないにも関わらず、多くの人が『改革』を求めるのはやはり現状に満足できないか、だと思います。この20年間日本人実質賃金はずっと低下しているのだから、それは当然です。だけどそうやって安易改革を求めるのは、不満の原因を他の誰かのせいにしているから、です

公務員が悪い、金権政治家が悪い、大企業が悪い、左翼やマスゴミが悪い、どこか他の国が悪い、そんな話ばかりです。判りやすいけど、本当にそれだけが問題なんですかね。

                                                   

25日の毎日新聞夕刊のインタビュー河野洋平が『SEALDsは一つの希望』と言っていました。http://mainichi.jp/articles/20160825/dde/012/010/003000c

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いくら大人ダメからと言って普通大学生たちをあまり美化するのはどうかとも思います(笑)、彼の言ってることは『首相解散権濫用』、『外国にもっと敬意をもって外交しろ』など他も含めてほぼ、同感です。政治経済国際関係も複雑に絡まりあった時代政治家学者も答えなんか持ってません。まして 誰にでも判る『判りやすい答え』なんかあるはずないじゃないですか(笑)。だったら、一人一人がやるしかない。だから河野洋平は『SEALDsは一つの希望』と言ったのだ、と思います。それこそ我々一人一人が石橋湛山のように理想主義現実主義を両方持てるよう努力しながら、目の前のことを一歩一歩良くしていくしかない。現実逃避デマをまき散らすネトウヨやバカサヨはいい加減お払い箱にしないと(笑)自分の頭で考え、判らないことは判らないと認められる勇気精神的な強靭さ(知的体力)を持つことにしか希望はない、と改めて思いました。

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ということで、今週も再稼働反対の官邸前抗議

今日の午後6時の気温は30度(笑)。台風前の東京蒸し風呂のような暑さです。参加者主催者発表で900人。また少しずつ活気が増してきたようにも思いました。

●毎度お馴染みの抗議風景

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●今週初めに撤去された経産省前 脱原発テント跡。抗議の人が集まっていました。ボクは市民不服従としては理解できるけど、あんまり威張るようなものでもないとも思います

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今日 鹿児島県の三田知事九電に川内原発の停止を申し入れました。知事に法的な停止権限はないことをとやかく言っている阿呆が居ます。でも川内はまともな避難道路もないのに再稼働をしている。住民の命を守ることが仕事である地元の首長として声を挙げるのは当然でしょう。沖縄の翁長知事もそうですが、これから三田知事を一人にさせてはいけないと思うんですよ。地元の目先の経済だってあるから、もしかしたら何か妥協を図らなければいけない時もあるかもしれない。そう言う時 直ぐ日和ったとか言い出すバカがいる(笑)。困難に直面した時こそ市民の側も知事と一緒に現実的見地に立てるか石橋湛山のように理想現実主義を両立させて一歩でも前へ進む知恵があるかが、我々一人一人に問われてくると思います

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●生きていれば石橋湛山だって、こういう手を使ったかもしれない(笑)

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プラカードと秋の空

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PeachHoneyPeachHoney 2016/08/26 23:02 不景気のせいか、ショッピングセンター行っても買い物袋下げてる人があまりいないです。
SPYBOYさんのブログ作成に当たるご尽力に感謝します(^O^)/
多くの方々がこちらのブログから世の中の動きを知ることができますように♪

SPYBOYSPYBOY 2016/08/26 23:37 PeachHoneyさま、過分なお言葉ありがとうございます。
ガチで今はデフレみたいですね。毎日 大変ですが、それでも皆、誰かのために役立っているのだと思います。PeachHoneyさんも仕事や生活で周りの人やお客さんを笑顔にしている、あ、PeachHoneyさんのブログを読んでいる人も笑顔にしていますよね(笑)。
ということで、今後とも楽しいブログをよろしくお願い致します。

A0153A0153 2016/08/27 06:32 >アベノミクスの失政で・・・・これで平気な国民にもあきれ返る<
まったく同感ですねえ。どうして国民は平気なのでしょうかねえ。日々の生活に追われていて政治なぞ考える暇
がない、日々の楽しみ(たとえばスポーツ・芸能界ゴシップ)を追求して政治なんぞに目はいかない、自分ひとり
の行動など(たとえば投票)意味がない、どうにもならないなどかなあ。一番簡単で一番強力なのは、投票なんだ
けど、投票に行かないのが一番の肝ですね。民主党に政権交代した時、投票率が高かった。国民があれを思い出
せばいいと思うんだけどね。投票行動の協力さを思い出せばいいと思う。

石橋湛山が、病気にならず首相を続けていたら、戦後の安保体制も大きく違っていたという話を聞いたことが
あります。こんな人が首相になれたのは不思議です。当時の保守は、容量が大きかったのかもしれません。
石橋に有力な後継者がいて、当時の社会党が表立ってでもいい、影でもいい、石橋後継を応援していたら、
米国従属の日本とは違っていたのだろうと思います。

戦前と違い、憲法で表現の自由が保障されている現在、マスコミは何を恐れて、自己規制しているのでしょうか
。圧力がかかったなら、それをまた報道すればいいと思うんだけどな。そうすりゃ、権力も圧力をかけにくいだ
だろう。そんな単純なことではないのかな。現在は、正面から抵抗出来る、それを憲法が保障していると思うん
だけど。

matsukentomatsukento 2016/08/27 08:51 SPYBOY様、おはようございます。
GPIFの運用損、5兆円以上もあるのは驚きです(>_<)。
職場では産経新聞を購読してますが、産経ですらアベノミクスについては、多少批判的に書いています(*^^;)。
夕食を2日分作るとは、大変でしたでしょうし、圧力鍋を使って、スペアリブづくりとは、私も挑戦(その前に圧力鍋を買わないといけません)偉いです(o^_^o)v!!!
石橋湛山のような気骨のある政治家は、戦後間もない時で、先の大戦の愚かさを分かっているだけに、民主的な考えと発言ができるのでしょう♪
田中角栄もかつては「金権」「キングメーカー」と、評価は散々でしたが、今では再評価されてますので、それほど安倍政治がロクでもないという証でちゅ。
河野洋平に谷垣貞一も自民党総裁なったのに、野党が政権を取ったために、首相になれなかったのは、ホント不幸です。
SEALDsですが、カメラマンの宮嶋ナントカという極右男が、SEALDsのことをボロカスに言ってましたが、こんな奴がマスコミ界におるかと思ったら、マジ反吐が出ます(汗)。
それとあの汚い関西弁(宮嶋は兵庫県明石市出身)を聞くと、さらに気分が悪くなるのです(笑)。
でも「パッチギ!」の監督である井筒さんは、聡明な考えの持ち主なので、この方の関西弁(奈良県大和郡山市出身)は、美しく聞こえるっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

SPYBOYSPYBOY 2016/08/27 09:30 A0153さま、コメントありがとうございます。
全く仰る通りだと思います。アベノミクスで散々痛めつけられてるのに不感症の国民もどうかしているし、どうして投票に行かない奴がでるかなあ。不思議です。
これまた仰るように、石橋を社会党が支援してたら世の中変わったかもしれませんね。当時の事情は分かりませんが、やはり連中は想像以上にバカだった、ということかもしれません。
マスコミの自己規制も、この番組のようにゲリラ戦をやってる人はいないわけではない、と思うんです。マスコミに限らず上しか見ない奴のほうが世の中多いとは思いますが、大手マスコミの場合は規制に守られて高給が保障されているから、と言う面が強いのかもしれません。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/27 09:40 matsukentoさま、コメントありがとうございます。
5兆円あれば日本の原発を全廃できます。それをバクチですってしまうんですから、呆れてしまいます。バクチは勝つときも負ける時もありますけど、負けそうな時は退くのが鉄則です。だけど支持率維持のためにGPIFにカネを突っ込ませているのですから、退けませんよね。バカな話です。
昔は良かったとか言いたくないですけど、石橋湛山にしろ、田中角栄にしろ、政治家は昔の方が遥かに立派だったように思えます。

iireiiirei 2016/08/27 11:35 <石橋湛山のように理想と現実主義を両立させて一歩でも前へ進む知恵があるかが、我々一人一人に問われてくると思います。

・・・石橋湛山の評伝を読んでみたくなりました。これからの世の中が戦前の様相を帯びるようになるなら、彼のスタンスは、ひとりひとりのブロガーにとっても参考になりますよね。

2016-08-22

地方の経済を考える:『最低賃金のお話』、映画『ブルックリン』

| 20:34 | 地方の経済を考える:『最低賃金のお話』、映画『ブルックリン』を含むブックマーク 地方の経済を考える:『最低賃金のお話』、映画『ブルックリン』のブックマークコメント

オリンピックなんか1ミリも興味も関心がないし、なるべく目に触れないようにしていました。そしたら最後におぞましいもの写真で見てしまいました。小池百合子着物姿と安倍晋三のスーパーマリオ

うぎゃ〜

悪い冗談かと思いました。いくらなんでも失礼ってもんでしょう、マリオ君に(笑)音楽中田ヤスタカ椎名林檎だそうで。お前ら仕事選べよ。おぞましい東京オリンピック開会式にPerfumeでも出てきたらどうしよう(泣)。これから4年先までオリンピック便乗のバカ騒ぎには思いやられそうです。どうせ、オリンピック後の日本は大不況突入です。それなのにこんなバカ騒ぎが続くかと思うと超うんざりします。


                                     

さて、この前、島根県で中小企業オペレーションしている人とお話をしたんです。島根県の最低賃金は690円くらいということを聞いて、改めてびっくりしました。島根以外にもそういう水準の地方は随分あります最低賃金って現実には工場事業所賃金のある程度の基準になっています。その会社では800円くらい出して、人を確保していると言ってましたけど、それだって働いている人の生活は大変です。年間2000時間働くとして、時給800円で年収160万円。昔はアルバイト家計を助けるための主婦、という考え方だったんでしょうけど、今は雇用の4割が非正規雇用です。これでは地方の景気が良くなるわけがありません

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今 東京ではアルバイト採用しようとすると、場所職種にもよりますが、ほぼ1000円くらいが相場です。それだって年間2000時間働いて年収200万円。家賃を払っていたら、一人では暮らせないですよね。安倍晋三失業率改善していると言いますが、増えたのは非正規雇用です。一人では暮らせないような給料雇用が増えて政治家が胸を張っていても困るんです。

                                 

最低賃金を上げたら失業率が上がるとバカの一つ覚えのように言う奴が居ますけど、それは一定仮定に基づいたモデルの上での話です。現実モデルじゃないの(笑)。失業率が上がるかどうかは環境によって違います。その国の経済成熟度や需要の強弱、労働力供給にもよって違います。そういう時もあるし、そうでないときもある。一概に断定することなんかできません。実際 アメリカファーストフード業界最低賃金を上げても失業率は上がらなかったという実証研究クルーグマン引用するくらい有名ですしクルーグマン「最低賃金を引き上げよ!」 労働市場は他の市場と違う。常識を覆した経済学の”知的革命” The NewYork Timesより | The New York Times | 現代ビジネス [講談社]最近カリフォルニアでは最低賃金を15ドルに上げたしカリフォルニア州、最低賃金を時給1700円に引き上げ 「経済的正義」と州知事、NYでも上げることに決まりました。それで失業率が上がったとかいう話は金輪際聞いたことがありません。日本だって昨年も最低賃金を上げても失業率は上がらなかったでしょ(笑)

少子高齢化労働力人口は毎年減って人手不足って騒いでいる日本で、少しくらい最低賃金をあげたって失業が増えるはずがない。それでなくとも、一般常識として賃金雇用には硬直性がありますから一定の限度まで最低賃金を上げたって雇用に影響が出ることは考えにくい

2012年以降最低賃金を上げたアメリカのすべての州で失業率改善しているそうです(2016年1月18日赤旗)。もちろん最低賃金を上げると失業率改善するわけでもありません。そうミスリードしかねないのが赤旗クオリティ(笑)。

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最低賃金アップで成り立たなくなる中小企業も沢山あることは理解できますけど、先ほどのような計算をしてみると今や最低賃金引き上げは経済問題だけでなく、人権問題のようにみえます。急に上げるのは無理でも、従業員生活ができないような給料しか出せないような無能経営者はさっさとお引き取り頂いた方が良いカリフォルニア州知事ジェリーブラウンは『最低賃金アップは経済的正義』とまで言っています。例えばTPPに反対しても地方の雇用が増えるわけじゃありません。最低賃金という法的なハードルを決めて、それに向けて皆で工夫して生産性を上げていったり、新しい製品サービスを作ったりして競争力を高めていく、そういう王道手段しか解決策はないかもしれません。

ちなみに島根の会社では工場仕事では求人の応募は沢山来るけど、営業では幾ら時給を出してもなかなか採用できないとも聞きました。こういう話は良く聞きます。実際に全国の職種求人倍率は確か事務職は0.4倍くらい、営業は1倍を超えていたと思います。そういうミスマッチもありますから給料だけ上げても雇用問題解決しない、のも事実でしょう。


さて7月から夢中になっている映画シング・ストリート 未来へのうた』は結局 劇場に4回見にいきました(笑)『参院選の結果』と未来を選ぶ物語:『シング・ストリート 未来へのうた』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)映画そのものに『善』が詰まっているからだけでなく、あの、アイルランドの子たちに逢いたいって思っちゃうんですね。当初は東京での公開館もたった2つでしたが、5館に広がりました。すぐ終わってしま映画も多い中で、2か月近くも公開が続いています。4回目に見に行った時、観客の反応を見ると殆ど複数回見ている人たちでした(笑)。他人連帯感なんか感じることがないボクですが、その時は『おお、同志!』と思いました(笑)

                                                 

不況に加えて、サッチャー新自由主義雇用暮らし破壊されたアイルランドのダブリンで、少年少女たちは音楽武器に、なんとか自分たち運命を切り開いていこうとする。誰かのせいにしたり、誰かを憎んだりするような無駄なことはしない。ただ前を向いて、懸命に生きるだけ。ダブリンで起きたことは日本だって他人事じゃありません。サッチャーのような奴が産業をつぶしたり、戦争を起こしたりしているような時代ダブリン炭鉱などがある地方の人たちはどんな気持ちだったんでしょうか。戦争こそ、まだ起きてないにしろ日本の地方だって同じですよね。この30年間、多くの地方では経済が縮小してきました。産業新陳代謝はボクは否定しませんが、日本の場合 福祉がお寒いですからね。政治だけでなく、少子高齢化技術革新で、停滞・縮小し、不安定さを増していく社会は多くの人にとって生き辛さを増しているのではないでしょうか。ボクのような軟弱な人間は、映画音楽など様々なイメージを総動員して現実に対抗するしかありません劇場に何度も見に来ている人たちもきっとそうだと思います現実に対抗する勇気をもらう、そのためには『シング・ストリート』は格好の映画でした。サントラもいいんだけど、普通に聞いてるだけで泣けてくる曲が何曲かあるのが困りものです(笑)。本当に良い音楽ってBGMには出来ないんですよ。曲が流れてきた瞬間に心を奪われてしまうから

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D

                                           

さてさてちょっと感想が遅くなっちゃったんですが、有楽町で映画ブルックリン

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今年のアカデミー賞でも作品賞主演女優賞脚色賞の3部門ノミネートされた評価の高い作品です。でも東京では2か所でしかやってない(嘆息

1950年代初頭 アイルランドからニューヨークのブルックリンへ単身 移民した若い女性物語。貧しいアイルランドで雑貨屋店員をして働くレイシー(シアーシャ・ローナン)。まともな仕事がないアイルランドに見切りをつけた彼女神父の紹介で単身ニューヨークへ渡る。慣れない高級デパート勤めに戸惑う彼女だったが、周囲の助けを受けながら簿記学校に通いキャリアを積み上げていく。やがてイタリア人の配管工と恋に落ち結婚した彼女だが、その直後 姉が急死してアイルランドに戻ることになった。まだ彼女結婚したことを知らない周囲は彼女をむりやり地元の青年結婚させようとするが

●寂れたアイルランドの街をあるく主人公この街にはまともな仕事がないんです。

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監督のジョン・クローリーという人は舞台劇が多く、日本での公開作はこれが初めてだそうです。脚本はボクが大好きな名脚本家小説家ニック・ホーンビィ(『17歳の肖像』、『私に会うまでの1600キロ』、『アバウト・ア・ボーイ』、『ハイ・フィディリティ』など)が担当しています

ハイ・フィディリティはブルース・スプリングスティーンの多分 唯一の映画出演作。元カノを訪ね歩く文系ダメ男ジョン・キューザック)の成長物語ハート・ウォ―ミングな作品です。

この映画を観る前に同じアイルランドを舞台にした『シング・ストリート』(1回目)を見たばかりでした。80年代を舞台にしたその映画でもアイルランドは貧しくて仕事もなく、多くの人が国外出稼ぎに行っていました。50年代を舞台にした『ブルックリン』でも同じです。前世紀のイモ飢饉時代から、いやもっとからそうだったのかもしれません。アイルランドはそういう土地なんでしょうか。ボクには良くわからないけど、イギリスに収奪されていたせいでしょうか(本土と沖縄みたいなものか)。おまけに、離婚や堕胎を許さない強固なカソリック因習で人々は雁字搦めになっている。それが生活の苦しさを助長しているともいえる。カソリックを信じるのは自業自得とは言え、宗教の負の面を非常に強く感じます

ネトウヨみたいな排他的思想に覆われれば、日本だってこうなるかもしれませんよ!(笑)

●この人が主人公を演じるシアーシャ・ローナン。赤毛で気が強くて、あか抜けない彼女の姿は、ボクのような門外漢にもいかにもアイルランドの田舎娘〜に見えますカワイイ(♥)

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この映画評価が高いのもアイルランドの人たちや風俗が特徴的に描かれているのが原因の1つでしょう。

アイルランドから出稼ぎの人はNYでも建築現場店員など低賃金職業に就く人が多い。でも、その人たちが摩天楼などのNYの街並みを命がけで作ったんです。そのプライドが随所に描かれています。アイルランドから来ている出稼ぎの人たちの多くは生活の苦しさを紛らわすためにぐでんぐでんに酔っぱらっています。でもひとたび同郷人が集まれば、美しいゲール語の歌を合唱する。そんな人たちです。NYへ出てきてから主人公が常にアイルランドのカラーである美しい緑色の服をまとっているところが象徴的です。

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主人公を演じたシアーシャ・ローナンという人は骨太で垢抜けないところが魅力です。愚直だけど、いかにも芯が強そうなところが可愛い(笑)。昨年『グランド・ブダペストホテル』に出ていた人だそうですが、全然気が付かなかった。この映画の主旨は、オーソドックス演出で素朴な彼女の魅力を堪能する、というものかもしれません。

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ドラマチックな展開があったり、お話の捻りに感動するとかはありませんけど、非常によくできた品の良い演出。良い意味オーソドックスで格調高い、端正な文芸作品です。良かったです。主演女優お話骨太、なんです。いかにもニック・ホーンビイの脚本らしい、自分意志因習を振り捨てる主人公は素敵です。後味も爽やかな、良い映画でした。

お話象徴する大変優れたスチールだと思います

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matsukentomatsukento 2016/08/22 22:53 SPYBOY様、こんばんは。
小池の着物姿は見ましたが、安部のスーパーマリオは見ていないので(笑)。
私としては純子ちゃんが、世界一可愛い八尾市立成法中学校の女子制服(冬服)を着てくれたらいいのですが、当初は「(私の)喜び組になる」と言って、ちゃんと制服を着てくれていたのに、彼女が心酔している、勝間和代の著書「断る力」を読んだおかげで、制服を着なくなったのです(汗)。
島根県の最賃は、鳥取県の693円よりも3円高く、それでも東京と比べたら、超安いものの、人間的な生活ができるという点もあるし、物価もけた違いに安いので、生活はしやすいです(o^_^o)v!!!
我が鳥取県も日刊ゲンダイで特集されてましたが、3〜4人家族でも「月に20万円あれば、鳥取では十分生活できる」とのことでした♪
余談ですが私も8月15日に、3か月の使用期間が終わって、めでたく16日から正職員になりましたよ〜。
共産党は「全国一律最賃を千円にしろ」と言ってましたが、一番それを嫌がるのは、傘下のはずである○商の会員(一人親方または家族経営)なんです(>_<)。
ホント共産党も○商も、無責任な甘言ばっかり言って、国民の支持を得られず、経済学的に見ても、どうしようもない連中です(*^^;)。
最賃のアップは、インチキ共産党+○商に言われるまでもなく、為政者の仕事であり、今まで政権に一度も就いたことがない、自ら「確かな野党」言っていた、わけのわからない連中を、権力者にしたら、えらい目に遭いまちゅ。
富の再分配は大切ですが、安倍政権はお金持ちのための政治はするものの、庶民をないがしろにしいるだけに、ある意味自民党と共産党って、似たり寄ったりかも知れんっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

iireiiirei 2016/08/23 04:44 サッチャーのサッチャリズムといえば、パンクのジョニー・ライドン(ジョン・ロットン)が、「ロッキング・オン」のインタビューで、「サッチャーは、誤ったことを言った、「君たちが国家になにが出来るか、考えろ」と。」サッチャーの強権政治の犠牲になったイギリス国民の怨嗟の声だったと思います。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/23 06:17 matsukento さま、コメントありがとうございます。
仰るように自民党も共産党も似てますよね。良くも悪くも生活、利権と結びついているからこそ強固な組織が保てるんだと思います(笑)。こういうのはどうなんだろうと思います。確かに民商なんか最低賃金反対でしょうね。共産党も実務能力はどうなんでしょうか。
良く知らないけど勝間和代はちょっと勘弁してほしいですね〜。原発の広告にも出ていなかったでしたっけ。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/23 06:19 iireiさま、コメントありがとうございます。
そうなんです。基本的にはイギリスの人はサッチャーに懲りたはずなんです。少なくともそういう価値観の人は多いし、ボクもその影響を受けています。ところが未だに日本ではサッチャリズムの出来損ないを唱える政治家が出てきますよね。片山さつきなんか、iireiさんが引用されたことをそのまま繰り返している。それに投票するバカもいる。
勘弁してくれよと思います。

A0153A0153 2016/08/23 08:22 今朝の朝日新聞によると、リオ五輪の経費は立候補当初の6400億円から4100億円に減らされたのだそうです。
一方、東京オリンピックは、招致時7000億円が今は2億とか3億とか言われているとのことです。閉会式の出てた
小池都知事は、選挙時の時経費削減を言ってたように思うけれど、昨日のテレビインタビューでは、「アスリート
ファースト」とか言って、透明性は言ってたけど、どうも経費削減の姿勢が不明確になった印象を受けた。
あくまでも印象なんだけどね。監視の目を離すと、経費削減なんて出来ないよ。東京と日本がアテネとギリシャ
になっちゃうかもね。

2年半時給750円の臨時事務補助員(8時間制・月20日前後労働)やったけど、これでは生活は大変ですね。俺の場
合年金もあってたから生活できたのでした。臨時事務だけで食べていた50代の同僚は、食べられなく辞めて除染
作業員になりました。8時間労働で日給15000円と言ってました。時給2000円弱ですね。しかし体にきついと言っ
ッてました。夏の暑い盛りの草の刈払作業は、これは大変です。時給1000円でもそれだけで食っていくのは大変
と想像できます。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/23 19:06 A0153 さま、コメントありがとうございます。
オリンピック後の東京は、アテネ、バルセロナの2の舞になると思っています。ギリシャ、スペインではオリンピックがバブルを引き起こし不況になったのを学んでいたロンドンは経費を削って2の舞は防いだようですが、日本はそんなこと気にしている人は殆どいない。前回の東京オリンピック後も深刻な不況になったそうですが、そもそも過密都市の東京でオリンピックっていうのが間違いじゃないでしょうか。せめて経費を減らして傷を少しでも小さくする努力をしてもらいたいもんです。

水野和夫先生に依れば、アベノミクスどころか、小泉の頃からずっと実質賃金は下がっています。まして非正規雇用の人が全体の4割ですから景気が良くなるはずがありません。それじゃあ仰るように除染の仕事が魅力的に見えますよね。それだって、効果があるんだかないんだかわからないし、いつまでもある仕事じゃないんですから、一時しのぎにしかならないですよね。難しいけど、起業しようとする人や企業をもっとサポートしたり、職業教育をするなど、もっと将来につながることにお金を使うべきだと思います。

empirestateempirestate 2016/08/23 19:50 私もオリンピックには興味なかったので、閉会式について新聞で見た時は「あ、終わったんだ」くらいにしか思いませんでしたが、旗を受け継いだのがよりによって小池氏か…と、今更ながらにげんなりしたものです。安倍氏のマリオとやらは見てませんが。
ところで、私は経済にうといのでよくわからないのですが、オリンピックが終わった後に、なぜ不況になるのでしょうか?

SPYBOYSPYBOY 2016/08/23 20:48 empirestate さま、コメントありがとうございます。
閉会式は気持ち悪いものを世界に晒しやがってと言う感じです。

スペインやギリシャでオリンピック後に起きたことはこうです。オリンピックが予定されると土地や建物に投資が集中します。国内だけじゃなく、世界中から資本が集まってきます。そうやって土地が買われたり、オフィスやマンションが立てられると、それらの価格が実需以上にあがり、バブル状態になります。スペインなんか当時 現地の人に聞いたら普通のマンションが1億近くなってました。そんなもの、普通の人が買えるわけありません。かくしてオリンピック後 それらは売れ残り、バブル崩壊。不況になるわけです。もちろん、それだけじゃ理由じゃないですが、オリンピックは引き金にはなった。東京だって実需が強いわけじゃありませんから、バブルが破裂すれば似たようなことになるでしょう。前回の東京オリンピック後の不景気は『山一不況』か『証券不況』でググってみると出てきます。

empirestateempirestate 2016/08/23 21:50 解説ありがとうございます。
つまり、オリンピックまでは大量の需要があるけれど、オリンピックが終わると需要がなくなって、高額の商品だけが売れ残っている状態になってしまう、ということでしょうか。

証券不況について少し調べてみましたが、政府が緊急介入しなければならなかったり、戦後初めて赤字国債が発行されたりして大変だったようですね。
そして私自身もそうだったのですが、「当時は、オリンピック後の不況について危機感を持っている人がほとんどいなかった」というのを読んで、ギクリとしました。
そういえば今回のオリンピックでは、開催前に、「オリンピックより福祉に金を使え」と訴えるブラジル人達が反対運動をしていましたけど、そういう意味もあったんですかね。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/23 22:05 empirestate さま、コメントありがとうございます。
仰る通りです。オリンピックで無理な需要を作っても、終われば水の泡ということでしょうか。オリンピックの需要なんか一時的なもので、それで実需が増えるわけじゃありませんから。
昔の東京オリンピックと今が違うのは、今はグローバリゼーションでカネが世界中から集まってくるというところです。不況になった時のショックは一段と大きい。ギリシャもスペインも元々国内の産業の競争力が弱い国ですから、そんな大きなバブルがはじけたら、回復するのは大変です。ブラジルも同じです。仰るように反対運動をしていた人の中にはそれが判っている人もいたんでしょうね。ブラジルはオリンピック前から経済が酷過ぎて(笑)スペインのようなバブルが起きたという話は聞きませんが、それでも、これからが大変じゃないでしょうか。

GAEIGAEI 2016/08/24 07:55 経済的正義という言葉が分からなかったので思わず調べちゃいました。最賃を上げるだけでは何の解決にもならず、岩手でも人材不足に皆悩んでいました。島根は昔外国人を紹介してマッチングしたのですが、医療機関が乏しいことから細君の出産が懸念され、断念。“暮らす”というのはなかなか難しいことですね。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/24 08:06 GAEIさま、コメントありがとうございます。
人材不足の問題はありますよね。それこそ事務とかは希望は多いけど、企業の側の求人は多くない。起業が必要なことは皆判っているけれど、実際する人は多くない。やはり教育や社会システムの問題、色々あります。もちろん賃金の問題も大きいですが。
島根は確かに病院少ないかもしれません。松江市街が原発に近いのも問題ある。文化もあるし、いいところなんですけどね。

kataomoimamakataomoimama 2016/08/24 11:35 あの振り付けは、PerfumeやBabymetalも担当している方だそうですね。ムムム、両者がもし4年後に起用されたらSPYBOYさんは・・・?辛いところになりそうですね。
映画のほうですが、『シング・ストリート』4回目とは!そんなこと聞くと、メチャクチャ見たくなりますが、行ける範囲の近場の映画館ではやっていなくて残念です。
ご紹介のニック・ホーンヴィ作品、私もどれも好きです。同じ脚本家の方のものだとは全く気がついていませんでしたが。(笑) 『ブルックリン』も、良さそうですね。自分がなんとなくアイルランドに惹かれるのは、おっしゃるように、素朴で、自然も人間も「骨太」だからなのかもしれない、と、ふと思いました。そうか〜、アイルランドの人達が、摩天楼を作ったのですね・・・。
ご紹介有難うございます。

kataomoimamakataomoimama 2016/08/24 11:43 書き忘れました。
「映画や音楽など様々なイメージを総動員して現実に対抗するしかない」ということ、ものすごく共感しています。私も、それらがなかったら、きっと、現実に押しつぶされてしまっているでしょう。現実逃避ではなく、対抗の手段なんですね。なんだか、妙に納得して、ほっとしてしまいました。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/24 12:34 kataomoimamaさま、コメントありがとうございます。
そうなんですよ(泣)。ミキコ先生でしたっけ。勘弁してくれ〜と言う感じです。
ボクは、アニメのキャラが使われたというパフォーマンスを見てないのですが、映画評論家の町山智弘氏が『ジブリだけが使われなかったのは宮崎駿氏が安倍晋三に利用されるのを断ったのではないか』と指摘していました。確かにそうじゃないでしょうか。
芸術家が大舞台で仕事をしてみたいのは理解できますが、それが政治利用されると末代までの恥になる。ベルリン五輪のレニ・リーフェンシュタールのことを思い出してもらいたいです。

『シング・ストリート』はボクの個人的な好みの問題もあるので、見る前にはあんまりご期待なさらないほうが良いと思います(笑)。映画の細部をあげつらうと『なんでデュラン・デュランなんだよ』とか『キュアーなんか興味ねえよ』(笑)とか、『話の展開が速すぎるよ』とも思うんですが、映像に溢れる『善のイメージ』に浸っているだけでも良いかな、と許せてしまうんです。
ボクの現実なんか酷いもんで、映画や音楽がなければボクは引き籠りになっていたと思います。ネトウヨになってたりして(笑)。仰るように現実逃避じゃなく、対抗手段なんですね。自分で書いておいてなんですが、改めて腑に落ちました(笑)。ありがとうございます。

kataomoimamakataomoimama 2016/08/24 14:14 なるほど〜、確かに宮崎駿はゼッタイに断るでしょうね。
レニ・リーフェンシュタール、全然知りませんでした(恥)。「政治に無関心だったから仕方ない」のか「政治に無関心なくせに自分のキャリアに政治を利用したのは許しがたい」のか、今でも評価が分かれているという記事を見ましたが・・・どっちにしても末代の恥には違いありませんよね。今後オファーがあるかもしれないパフォーマーたちも、そもそもオリンピック自体が政治とガチガチに絡んでいるものだという意識をあまり持っていないのかもしれないけれど、他の時代ならともかく、今の極悪ペアと絡んでしまっていいのか、ちゃんと考えたほうが身のためですよね〜。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/24 19:53 kataomoimamaさま、コメントありがとうございます。
ちなみに聖火リレーってベルリンオリンピックで考え付かれたものだそうですね。ナチの演出力って大したもんだと思います。
それが良い例で、今の世の中で政治に無関係なものってないですよね。少し前、フジロックに政治がとか能天気なことを言っている大馬鹿が居ましたが、夕飯に何を食べるか、だって政治的な色彩を帯びています。ましてオリンピックですからね。ちょっと前は椎名林檎だってステージでは『共産党』と文字が入ったメガホンを持って歌を歌ってたわけですから(勿論パフォーマンスとして、ですが)、少しは考えてもらいたいですよ。

これから東京オリンピックでアニメを大々的に打ち出すんでしょうけど、日本のアニメと言えばジブリ、なわけで、文科省の担当者が頭を抱えている姿が目に浮かびます(笑)。

2016-08-19

ダメ新聞の朝日 Part2(笑)と『京都旅行記』、それに読書『過剰な資本の末路と、大転換の未来』、さらに0819再稼働反対!首相官邸前抗議

| 22:24 | ダメ新聞の朝日 Part2(笑)と『京都旅行記』、それに読書『過剰な資本の末路と、大転換の未来』、さらに0819再稼働反対!首相官邸前抗議を含むブックマーク ダメ新聞の朝日 Part2(笑)と『京都旅行記』、それに読書『過剰な資本の末路と、大転換の未来』、さらに0819再稼働反対!首相官邸前抗議のブックマークコメント

先週に続いて、今週も朝日新聞の悪口から(笑)。

朝日新聞がここのところ政治面(2面)に『街頭政治 SEALDsが残したもの』と題した記事を掲載しています昨年 実際に活動していた時は政治面殆ど掲載したこともない癖に今更良く言うよ、と思いながら読んでいます。内容はともかく、自分は何もしない癖にこういう安全地帯からの偉そうな物言いはいかにも日本のオールド左翼らしい無能を漂わせています(笑)。

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街頭政治 SEALDsが残したものについての特集ページ:朝日新聞デジタル

それはともかく、今週 朝日の公式ツイッターが炎上しました。SEALDs解散について一般から意見を募集するということで様々な意見をリツイートしているうちに、ネトウヨや差別主義者のコメントをリツイートして炎上したんです。

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既にアカウントは停止したようですが、その担当記者両論併記というつもりだったんでしょう。しかし結果として朝日はネトウヨや差別主義者の宣伝をしてしまったわけです。世間知らずというか、頭が悪いことこの上ない、と思います

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現物は数人しか知りませんが、所詮 朝日記者なんかバカばかりでしょう。そんな初歩的なことすら判らないで記者をやっている低能がいるのですから朝日は既に組織として崩壊しつつあると思いますね。普通、その程度のことは、上司以前に、周りの先輩や同僚が『バカっ』ってたしなめるレベル、しつけの話です。

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ネットには嘘やデマが溢れています。SNSやブログに他の意見引用するのはボクもやりますが、デマではないこと、差別的などではないこと、は自分なりに確認しています。当たり前ですよね。例えば熊本地震や先日の津久井のヘイト殺人など何か災害や事件のたびに、これは某国人の犯罪だ、というデマが流れます。そのデマをリツイートしたり引用したら、デマ拡散自分が加担したことになってしまます自分差別に加担してるってことです。関東大震災の時に井戸に毒を入れたというデマで朝鮮の人日本人も)が殺されたようなことが繰り返される可能性は、今の時代でもいくらでもあります

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ネット匿名ですけれど、それでもリツイートや引用には責任が生じる、当たり前のことです。だからボクは右左関係なく、嘘つきやデマを見かける度に頭に来るんです(笑)本当はそういうデマや嘘はネットで排除していけば良いんです。それが大勢が見るネットの利点を生かすことにもなります。今はむしろ逆に拡散しているバカのほうが多い。『在日特権』とか『SEALDs共産党の別動隊(これはネトウヨ)』、『SEALDs警察の手先(これはバカサヨ)』など、ネットが広めたデマのものです。結局 ネット云々以前に、右左関係なくバカはダメ、ってことなんでしょう(笑)

朝日だけでなく『週刊金曜日』もダメ。やっぱり、バカはダメ(笑)

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●結局、朝日のアカウントは謝罪しました。が(笑)、全く謝罪になっていません。これは自己正当化するための、ただの弁解。事の本質は、やっぱり『今のペンダメでした』ってことでしょ(笑)。

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●結局 左右に関わらず能力がない奴に限って出来る子に嫉妬するってこと、とボクは判断しています気持ちは判るんですけどね(笑)。

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今回旅行記です。

夏休み最後は京都へ1泊で行ってきました。五山送り火(正確には鳥居形だけ)を桂川の船の上から見ようと思ったのです。ところが当日 午後7時頃からゲリラ豪雨(笑)全然 見られませんでした。ちゃんちゃん(笑)。ところが帰宅して録画しておいたNHK(BS)の番組 『スーパープレミアム 京都・五山送り火中継』を見てみたらスーパープレミアム - NHK、豪雨の中 各文字とも着火は成功し、山のふもとからは見ることが出来たようです。完全生放送と銘打った、松岡正剛松下奈緒樹木希林が揃った京都中央部の野外中継ステージからは土砂降りで火はまったく見えなかったけど、番組カメラ連携させて、まるで五山送り火が無事行われたかのようになっていました(笑)。お茶の間では殆ど実情は判らなかったと思います。NHKは京都各地にカメラを30台用意したそうですけど、その中で生放送で使える部分だけ使ったようです。出演者たちがいる野外ステージを覆うテントまで用意していたことも含めて、段取りの良さには感心しました。まさにNHK恐るべし(笑)。こうやって我々はマスコミに騙されるわけです(笑)


それでも短い旅行は楽しかったです。名庭で名高い無鄰菴を見て、桂離宮を見て、人混みを避けながらの、濃厚な時間でした。

                     

最初に行った、南禅寺の脇にある無鄰菴はNHKのBSで特集を見て、存在を知りました。山縣有朋の別邸で、東山を借景に芝生に琵琶湖疏水を引き込んだ庭が有名です。生えているコケの種類やら、水が流れる音までコントロールされているそうで、ここで山縣や伊藤博文小村寿太郎らが会議を開いて日露戦争開戦が決断されたそうです。

入り口。今は京都市が維持管理しています

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母屋山縣有朋暮らしていたんでしょう。

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●遠く東山の山並みが借景になっています。これは見事。

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●琵琶湖疎水の水が庭に引き込まれています。琵琶湖疎水は税金で作られましたから名目は『防火用』だそう。

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●庭に深山幽谷が再現されています

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洋館のこの部屋で伊藤博文小村寿太郎らと日露戦争開戦の会議を行ったそうです。

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そのあと、隣にあるお店でお昼を食べました。

●部屋と庭。この部屋は築百数十年と言ってました。

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●あこうって関東ではあまり見かけないんです。焼いた魚の香ばしさと鮪節の出汁の組み合わせ。

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●好みかもしれませんが、鯛のお刺身がねっとりと熟成して甘くなっているのには感心しました。かって酔っぱらってるときに仲良くなった日本で一番古い寿司屋大将によると『季節ごと・個体ごとに違う魚の熟成具合の見極めが職人の腕の見せ所』だそうです。

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●元来 鮎は7月中にあまり大きくないものを内蔵の苦みを味わいながら頭から丸ごとを食べるのが美味しいと思います普通8月も半ばを過ぎたら、この写真のように大きくなってしまい骨ごとは食べられません。ですが、ここでは頭から骨ごと食え、と言われました。大丈夫かと聞いたら、炭火で長い時間かけて焼いて遠赤外線効果で骨まで軟らかくするそうです。美味しかった。

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●この店名物の半熟卵に『今どき ふざけるな』と言っている人もいます(笑)。同感ですが(笑)、昔は高級料理だったのかも。

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京都の町は相変わらず外国の人ばかりでした。現地の人曰く、外人は皆 徒歩や自転車で移動する、例えば京都駅から金閣寺まで歩いたりするのも普通だそうです。この炎天下 すごいなと思いますが、雰囲気を味わうにはそれが正解です。時間をかけなければ街の空気は判りませんよね。以前 京都御所や桂離宮は事前申し込みが必要でしたが、7月から京都御所はフリー桂離宮は当日分のフリー枠もあるしそうです。観光立国とかいう割に見学できずに激怒する外人が多くて、特にイタリアやスペインなどラテン系の人は窓口でかなり揉めるのでその影響じゃないか、とタクシー運転手氏が言ってました。

                                                     

桂離宮というのもすごいですね。何の変哲もない質素な庭に見えるんですが、滅茶苦茶カネがかかっている。中秋の名月に月が映るように作られた手水鉢とか、春夏秋冬、それぞれ専用に作られた茶室とか、一見 何の変哲もないように見える歩道の石は表面が全て平らで尚且つ水はけがよいようにかまぼこ型になっている、とか、お金がかかってないように見えて、トンでもない贅沢さです。贅沢そうに見えないけどカネがかかっているというのは良く言えば品が良い、悪く言えば悪質でしょ(笑)。これだけのものを今 文化遺産として維持するのはとても意味がある行為だとは思いますが、これを作った天皇家(正確には何とか宮)の連中はとんでもない奴ら、と思いました(笑)天皇家自分のカネじゃなく、政略結婚で娘を妻に迎えた加賀前田からカネをせびって作ったのがまた、たちが悪い(笑)

●これが正門

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●石を敷き詰めた舗道。表面は全て平らになっています

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生垣や勾配の高さを変えることで目隠しを作り、同じ光景が見られないように工夫されています

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●この池に船を浮かべて遊んでたそうです

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●冬用の茶室。左は加賀前田家由来の市松模様、右側のふすま絵は狩野探幽のものだそうです。

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●夏用の茶室の窓。外が借景になっています。まるで別世界の入り口の様です。ちなみに窓の外の土地も宮内庁が購入して景観を維持しているそうです。それは税金でも許す(笑)。

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●灯篭に見えますが、船用の灯台として使うそうです。灯台ですよ、灯台。

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月見台。ちょうど中秋の名月が正面に見える角度に傾けて作られているそうです。

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そして夜、豪雨の中でも五山送り火見物の船は出たんです。送り火鳥居形に加えて、灯篭流しも一緒に、それも混まない船の上から見ようと言うコンセプトだったのですが、お天気は仕方ありません。ボクの日頃の行いが悪いんです(笑)。

●船上の風景祇園から来たと言う三味線弾きのお兄さん(1枚目)は、送り火が見えないのを『今年亡くなった人で現世に未練を強く残している人が居るんじゃないか』と言ってました。なるほど。

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鳥居形の方はこんな感じ。もやで何も見えません。

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●遠くから見たせいもあって灯篭流しも、実際は(3枚目)こんなもんでした(泣)。渡月橋の上には人、人、人。

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●翌日は桂川もこんなに穏やかだったのですが。

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さて、京都旅行の間中、本を一冊読むことができました。水野和夫氏の『過剰な資本の末路と、大転換の未来: なぜ歴史は「矛盾」を重ねるのか

前回読んだ『国貧論』のひとつ前、6月に出版されたものです。こちらは水野氏の東洋英和大学院での連続講義をまとめたもの。言っていることに大きな違いはありませんが『国貧論』が経済寄りの観点に立っているのに対し、こちらは政治的視点に立っています普通の人はこちらの方が判りやすいかも。度々水野氏が引用する『新しい中世』を提唱する政治学者ヘドリー・ブルなど、今まで彼が言っていることの解題になっている面もあります


この人の本で思うのは膨大な参考文献、それに幅広い分野の経済指標から引用されているので、言葉足らずになっている点や自分意見に沿って引用されている点があるので、そこは注意しなければならないということ。水野氏に限ったことではありませんが、そもそも将来の話って殆ど『将来は過去の延長線上にある』という前提にたっているので、言っていることを鵜呑みにしちゃいけないんですね。将来、未来は予想はできますけど、確定したものではありません。

それでも、ボクが水野氏の本が良いと思うのは自分が思いつかないような視点観点がある程度の説得力を持って提示されるところです。本を読むのなんて、自分が知らないことを知るために決まっているじゃないですか(笑)

                                                               

この本では、近代形成してきた国民国家主権国家限界にきているか、ということをより強く感じました。A・ネグリやE・トッド、様々な人が『現代は新たな帝国時代である』と指摘しています。米ソ冷戦が終結し、アメリカ一強の時代限界を迎えつつある。オバマ大統領自ら『アメリカ世界の警察官ではない』と演説するくらいです。ISなんて主権国家でもないのに、各国と戦争しています国家専権事項だった戦争すら、既に従来とは姿を変えています

水野氏は『無限に経済成長が進むという前提が崩れた今、経済ブロック化が進んでいく。それはかっての中世帝国のように中心となる国が率いていくもので、国連のように国民国家平等主権を持つという近代の前提は崩れていくのではないか。』と述べています。『現代帝国とは中心国が他の国を政治の面でも経済の面でも従属させるもの』だそうです。これから何が起こるのかというと、複数の『帝国』化が進みます。それはTPP等のようにアメリカを中心としたもの、EU、それに中国がAIIBなどを通じて目指す帝国、というのは水野氏に限らず、多くの人が容易に想像できるでしょう。

                                                                                  

水野先生はこう言っています。『80年代後半には日本も東アジア共同体のように自国がイニシアティヴを取った共同体帝国形成するチャンスがあったが、今はもうない。当時 日本はアメリカの要求に応じて利下げしバブル引き起こして大きな傷を負った。一方ドイツは利下げを拒否し自国経済を温存したことが東ドイツ併合も可能にし、今のEUにつながった

これを厳密に検証する力はボクには無いんですが、なるほどと思えそうな議論です。水野氏は、日本が覇権国になるチャンスはもうない、と述べています

日本は従属国としてアメリカ帝国共同体)に属す方向ですが、中国が築こうとしている帝国共同体)とも接する位置にありますブロック経済化/帝国化が進む中で、それに日本の地政学的な位置を考えたら、日本が完全に独立した主権国家としての存在していくのはかなり難しいのではないか。当面の間は双方の間を揺れながら存在していかざるを得ない。明言はしてませんが、水野氏はそう言っているように思います

                                                                           

ボクもそのイメージは共有します。現実には主権国家国民国家というものが無ければ、治安も保てないし、経済も保てません。国家というのは必要なんだと思いますしかし完全に自国の主権を保持するような国民国家というのも、ごくわずかな国を除いてありえないんじゃないか、とも思えるんです。それは経済的にも安全保障の面でも、です。ボクは、戦中はナチともソ連とも戦いながら独立を守り、そして長年の間 ソ連の隣にありながらも独自の高福祉で民主的社会を作ったフィンランドみたいな国から学ぶところは大きいと思っています

たぶん、我々は国家というものに対するイメージの組換えが必要なんだと思います天皇がいて、国会があって、中央の政治家官僚に任せておけば何とかなる、という世の中はこれからは難しいんじゃないでしょうか。シン・ゴジラじゃありませんが『覚醒する日本』のイメージを打ち出して出てくる政治家リーダーはいるかもしれないけど、一時的権力を集中しようとしても長期的には絶対うまく行かない経済にしろ、政治にしろ、この複雑な世の中は分権的な形態でないと対処できない、と思います右肩上がり経済成長が難しい以上 限りある分け前を人々の間で分配するのは、権力集中的な形態では難しいからです。

その答えとして、ボクは将来の日本は沖縄も含めて地方分権型の自治体が並立する、中世イタリアの都市国家戦国時代の領国のようなイメージ、を持ってるんですが、そこはまだ寝言です(笑)映画もそうですが、読者に色々なことを考えさせると言うのは良い本だと思うんです。水野氏の今回の本もそういう点では非常に優れていると思います

アメリカの話ですが、神様はどこかに居るのかもしれません。

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と、言うことで、今週も官邸前抗議へ。東京でも時折 強い雨が降ったかと思えば晴れる、熱帯のようなお天気ですが、それでも最近の空気の澄みかたにはどことなく秋の気配も感じます

●抗議風景

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途中から雨も降り始める生憎のお天気でした。参加者主催者発表で1000人。先週は四国電力が伊方を再稼働させましたが、今週は、原子力規制委員会凍土壁はやっぱり凍らないと東電が言明するわ(提案したゼネコン鹿島と受け入れた規制委は責任をとれ!)凍土壁の凍結未完 規制委有識者「破綻」 福島第一:朝日新聞デジタルもんじゅは運転禁止の解除申請をするもんじゅ:「問題を是正」運転禁止の命令解除を申請 - 毎日新聞、あきれ返るような話ばかりが聞こえてきました。それに高江でも盆明けから工事再開で、反対する人たちとアルソック&警察がにらみ合ってます(なんて卑怯な奴らだ)。

SEALDs琉球、元山君のツイート。

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●よろしかったら、ヘリパッド建設反対の署名をお願いします。

キャンペーン ? 沖縄・高江における米軍ヘリパッド建設中止を! ? Change.org

                                                                   

全てが悪いことばかりじゃないけれど、それでも世の中 色々なことが起きます(笑)。かといってマスコミダメネットはバカとデマばかり(笑)。だからこそ、官邸前のように 普通の人が党派やイデオロギーに囚われず、自由に抗議する声を挙げる場って大事だと思います。実際にSEALDsの子たちもこれを見て始めたわけだし。そういうことを意識していた人は少ないかもしれませんが(ボクはしていませんでした)、毎週金曜、訳も分からず文句を言い続けるって、種を蒔き続けるってことだったみたいです。その種がこれからも芽を出し続けるのか、出た芽が大きく育っていくのかは判りませんが、自分の声は挙げていきたいと思います

GAEIGAEI 2016/08/19 23:36 送り火の日には五条にいました。午後もにわか雨がありましたね。南禅寺、無鄰菴には5月に行きました。趣のある庭を眺めながら暫し刻の経過を忘れる・・・って贅沢な時間の使い方だと思います。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/19 23:43 GAEIさん、コメントありがとうございます。奇遇ですね(笑)。
そうだったんですか。桂離宮のほうは午後の雨はなく、日差しは大変なもんでした(笑)ゲリラ豪雨は場所によってずいぶん違うんですね。ホント、日本は熱帯化しているんでしょう。
静かにお庭を見るっていいですよね〜。東京ではかなえられない望みです。

A0153A0153 2016/08/20 07:25 京都旅行をしながら、まともな本を読むなんて、さすがspyboy様。脳みそと言うのは、時空を超えるものですね。
江戸時代・明治時代・現代・将来、日本と世界、縦横に論評してますね。
山縣有朋が、強国ロシアにどう対処するかなんて事を伊藤博文や小村寿太郎と会談した場所なんて、面白いですね。
明治維新で誕生した国民国家の運命を左右する会議、緊張感にあふれたものでしょうね。「かけ」でもありますね。
うーん、明治の元勲は、強大な江戸幕府を相手に命がけの戦いで国家を作った連中ですので、うまいこと判断
出来たのでしょうね。琵琶湖疏水からの引き水が「防火用水」と言うのは面白いですね。水道水のように税金
取ればいいのにな、と思うのは貧乏人の発想でしょうね。京都市長(?)も山縣閣下には頭が上がらないのかな。
名前を聞いたことがありますが、桂離宮、すごいですね。江戸時代の天皇家は、数万石の小大名級の財政規模しか
なかったと聞きますので、たかりはやむをえませんね。それにしてもいいものを残してくれました。文化的伝統
保持者としての役割をはたしていますねえ。明治以降敗戦までの天皇の機能は、伝統にそぐわない異形のもので
すね。象徴天皇と言う形を作ったのは、賢かったんだなあ。
資本の論理の貫徹(金儲けのためならなんでもする、どこまでも行く、国家権力を牛耳る)と言う左翼理論に
毒されている私には、強国中心のブロック化が将来の姿だと言うのは、理解出来ませんね。経済のブロック化
を否定して、戦後の資本の繁栄があったのでしょうからねえ。まあ、気が向きましたら、水野氏の本を読んで
見ます。まだ一冊しか読んでませんので。一方で、「中世イタリアのイメージ」というSPYBOY様の寝言?も、
そうかもなあとも思いますね。いつも通りの刺激的な充実した内容、ありがとうございます。

iireiiirei 2016/08/20 07:30 桂離宮と日光東照宮を比較し、後者にダメだしをしたのは、建築家:ブルーノ・タウトでした。東照宮の過剰な装飾に比し、桂離宮の簡素な美意識。「なるほど〜」と思いましたが、両者とも実際に観にいったことがないので、実感的にはよく解らないです。タウトに切り捨てられた東照宮も、案外良い物ではなかろうか、と考えています。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/20 09:47 A0153さま、コメントありがとうございます。
仰るように明治の元勲は自分で戦場に立った経験があったから判断力があった、とは良く言われますね。それが昭和期になると政治家だけでなく軍人も大規模な実戦経験があるものは少なかったのもバカな戦争の原因だったかもしれません。かといって戦争をやって判断力を磨くわけにもいきませんから、修羅場をくぐった人を政治家に選んでいくということが大事なんだと思います。2世3世議員なんて、そういう意味でも問題ありますよね。

水野氏やエマニュエル・トッド氏などが言っている経済ブロック化のロジックはこうです。
*グローバル化が進み弊害が目立ってくる。例えばリーマンなどは世界中に悪影響を与えた→そのマイナスを抑えるために有力国は経済のブロック化を進める。ただし複数の形が並立する形になる。
例えばTPPもEUも域内の自由貿易は保証しつつ(メリットは享受しつつ)、域外に対しては関税などの制限を課しています。ここ数年来EUは金融取引に制限をかけようとしていますけど(これはイギリス離脱の原因の一つ)、こういうことが本当に起きればて緩いブロック化はあり得るかなとは思います。

ボクがもう一つ気になるのは中世は権威と権力が分立していた、ということです。ローマ法王と各国の王、天皇と将軍、どちらも権威と権力が分かれている。天皇家にとっても存続のために権力を手放したのは非常に賢い選択だったのでしょう。今の天皇はそれを非常に強く意識していると思います。将来の世の中がどういう方向に進んで行くか、この面からも何か考えられるのではないかとうっすらと思っています。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/20 09:50 iireiさま、コメント、ご教示ありがとうございます。
ボクは東照宮はちらっとしか見たことないですけど、確かに華美な部分は目立つかもしれません。桂離宮は本当に目立たないようになっていて、実は滅茶苦茶、手間がかかっているという点で意地が悪いです。成金と本当の金持ちの差、みたいなものでしょうか(笑)。
ただ両者は目的が違いますから、仰るように同列に考えるのはおかしいかもしれません。

matsukentomatsukento 2016/08/20 10:41 SPYBOY様、おはようございます。
朝日新聞のSEALDs特集は、4回に渡って総合面で連載するみたいですが、産経新聞が連載してくれた方が、面白いかも知れません(笑)。
朝日新聞も昭和40年代に、学生運動が盛んな頃は、朝日ジャーナルを発刊していただけに、知的な新聞だったはずですが、今ではボンクラ共産党から「商業新聞」と揶揄されて、かつての栄光も落ちたものです(汗)。
以前コメントした、八尾○商の先輩(現在は定年退職)は、「私は赤旗を朝夜2時間かけて読む」と言ってましたが、あんな超偏向新聞(政党機関紙ですので、自由民報や公明新聞も同じでしょうが)を読んだら、頭の脳細胞が破壊されるし、いいことが全くないので、それだったら、赤旗以外にも、朝日・読売・毎日・産経・日経・聖教といった新聞すべてを読むべきで、そこから真実が発見できると思うのですが、人間の顔をしていない共産主義者には、何を言っても通じないでしょう(*^^;)。
SEALDsは警察の手先、かつて過激派が高級車に乗って、公安関係者と会食した話は聞いたことがありますが、SEALDsまで同列視するとは、まさにバカ左翼です(>_<)。
職場の山田医院介護ハイツでは、産経新聞を購読していて、私も読んでますが、意外とリベラルなことも書いていて、「赤旗ばっかり読まずに、食わず嫌いで産経を読まないのはもったいない」と、思いました(o^_^o)v!!!
暑い最中の京都旅行、満喫されたようで良かったです♪
でも五山の送り火を見ることができなかったのは、本当に残念でちゅ。
京料理といえば、ハモにおばんざい、さらに色んな料理があって、地理的に近い大阪とは、全然違います♪
ホント外国人って歩くのが好きで、ドイツでは日本みたいに、ママチャリ集団を見ないし、ドイツ人は歩くのが趣味とのことだっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

SPYBOYSPYBOY 2016/08/20 20:25 matsukentoさま、コメントありがというございます。
<赤旗以外にも、朝日・読売・毎日・産経・日経・聖教といった新聞すべてを読むべきで
仰る通りですね。聖教はどうか判りませんが(笑)、産経にだって良い記事はありますよね。赤旗だけ、朝日だけ、読んでたらまさに脳味噌が破壊されると思います(笑)
外人は本当に歩くのが好きみたいですね。休暇が長いというのもあるみたいですが、極力歩いて回ろうとする、あの態度は見習いたいと思いました。街の空気を味わうには、絶対そのほうが良いに決まってますもんね。

d000dd000d 2016/08/22 22:59 奥様と旅行ですか?

羨ましいです。うちはお金なくて旅行に行けません。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/23 06:08 d000dさま、コメントありがとうございます。
ボクは旅行とかあまり好きじゃありません(笑)。普段の生活が一番です。ただ人生の老い先も短くなってきたので(笑)、とりあえず見たことないものを見ておこうと思って、ごくたまに出かけて見た、そんな感じです。

2016-08-15

我々は何を抱えて生きていくのか:読書『国貧論』と映画『シン・ゴジラ』

| 15:39 | 我々は何を抱えて生きていくのか:読書『国貧論』と映画『シン・ゴジラ』を含むブックマーク 我々は何を抱えて生きていくのか:読書『国貧論』と映画『シン・ゴジラ』のブックマークコメント

敗戦記念日今日15日 SEALDsが解散するそうです。ボクとしては沢山のことを気付かせてもらって、彼らには感謝しかないです。14日の朝日朝刊で安保法反対の(オールド)市民運動、『総がかり行動』の高田氏が『SEALDsが居なくても野党共闘はできたかもしれない』とか言ってましたが、相変わらず頭が悪い(笑)。集会での挨拶すら何を言ってるか判らないような、薄汚い恰好の爺さんたちがいくら血眼になっても、どれだけの人が耳を傾けると思っているのでしょうか(笑)

●結局 こういうことでしょ(笑)。

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世の中の環境が大きく変化していく中で、人々が反対する行動のやり方や主張だって変わっていくのが当然です。それを可視化させることで、人々の意志表示の新しいやり方を切り開いたというのが、あの子たちの大きな功績です。ここ数年 公民権運動を描いた映画を観て『現実を本気で変えるために頭を使っているところが、日本の左翼とは大違い』と思っていたら、本当にそういうプラグマティズム体現する子たちが日本にも出てきた。びっくりですよ。

沖縄を除いて、彼らが期限を決めて解散するのも筋が通っています。元来 世の中を良くする主戦場は、普段の生活の中にあるのですから。年長者として彼らに恥ずかしくないよう(笑)、絶えず変わり続けていく自分でありたい、と思います

安保関連法案に反対する学者の会安全保障関連法に反対する学者の会声明私たちが受け継ぐSEALDsの7つの成果no title

SEALDsラストメッセージ『To Be』。確かに1年前とは目の前に広がる景色はずいぶん変わったと思います

TO BE | SEALDs


                           

さて夏休み、2冊目の読書水野和夫先生の新著『国貧論

国貧論(atプラス叢書14)

国貧論(atプラス叢書14)

水野和夫先生の本はこの15年くらい、たぶん全て読んでいますが、言ってることは基本的には変わっていません。

現在は人類の歴史を振り返っても、かってない水準の低金利に陥っている。金利とは資本主義にとっては期待しうる将来の利益であり、現在の低金利資本主義限界に来ていることを示している。資本主義の考え方自体を見直す時期が来ている。』

こんな感じでしょうか。

確かに日本以外も含めて先進諸国は低成長時代に入っています人口が増え続けているアメリカでさえ、L・サマーズ元財務長官成長の限界を指摘するような時代です。これは多くの人にとっての共通認識ではないでしょうか。フェルナン・ブローデルなどの議論を下敷きに『現在時代の変り目に入っている』とする水野氏の議論は非常に説得力があると思います

で、問題はここから、です。資本主義はもうオシマイだ―と短絡的に考える向きもあるかもしれませんが、水野先生はそんなことは一言も言ってない(笑)。現実にはアフリカなど新興国にまで、ある程度の経済成長が行き渡るまで数十年はかかります残念ながら我々が生きている間は資本主義は終わらないでしょ(笑)。それにAIや遺伝子工学などの新たなイノヴェーションが生まれて、かっての蒸気機関やITのように新たな経済成長を生み出すかもしれない。その可能性は水野氏自身もボクも聞きに行った講演会で認めていました水野和夫氏講演会『資本主義の終焉と歴史の危機』と『0612戦争法案に反対する国会前抗議行動』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)。彼曰く『そのような可能性は無いわけではない。でも、その頃私は生きてないから(笑)』だそうです。そもそも水野氏が言ってることは過去歴史の延長線上の話ですから、非連続的な変化が起きる可能性はいくらだってあります

                    

今回の本は、水野氏がここ1,2年、雑誌などに掲載した論考を纏めたものです。こういうことを前提に以前より具体的に議論が進んでいきます

小泉内閣以来の成長戦略は成果を上げていないし、中流以下の国民実質賃金はむしろ低下傾向にある。国は貧しくなっている

・近年の政策マイナス金利やROE重視などは更に格差を広げていく。中世のように相続財産によって人々の暮らしが左右される傾向はますます強まるだろう。将来は『新しい中世』のような時代になるのではないか。


水野先生が言うように、近代社会の『成長は全てを癒す』が終わったとすると、リベラル派などが唱えている従来の社会福祉や再配分のやり方だって存続不可能です。そうなってくるとやり方自体も変わっていかなければいけない。現代の日本では殆ど無視されている金融資産金融取引の課税だって行わなければならないでしょう。

また水野先生グローバリゼーションは周辺と中央を作り出すシステムであるとしていますその行き着く先は格差拡大による際限のないバブルの生成と崩壊、そして混乱です。その弊害を小さくするためには、経済ブロック化が進むし、国内だってブロック化して地域ごとの差異を作っていかなければいけない、としています。ごく一部を除けばナショナルブランドなんて無意味だというのですね。

特に第2章の『資本主義黄昏』が面白かったです。国内スーパー売上高伸び率とGDPギャップの間に強い相関関係がある近年の原油からBRICSなど新興国の経済成長は早くも頭打ちになっていくのではないか、などの分析、それに『利率ゼロの次に来るもの配当ゼロではない』というのは文字通り目からウロコ、でした。

結局 経済成長が当たり前ではない、これから時代に我々はどうやって生きていくか、それをより深く考えさせられる内容の本でした。水野氏の最近の著作では、久々に知的興奮を覚える本でした。


さてさて、話題の映画シン・ゴジラ』。当初はスルー予定でしたが、あまりの評判の良さに足が動きました。我ながら腰が軽い(笑)。

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結論から言うと、良かったです。かなり良かった。今回は傑作だった第1作以降 最良のゴジラ作品、と言われているのもうなずける。莫大な製作費をつぎ込んだハリウッド版にも勝っていたと思います

                                 

今回はネタばれなしでは書けないので、ご容赦ください。

東京湾に突如謎の物体が現われ、海底トンネル破壊した。首相官邸での緊急会議内閣官房副長官矢口(長谷川博己)は海中に潜む謎の生物の可能性を指摘する。やがて巨大生物東京に上陸、大田区、品川区を荒らしまわるが、突如海底に消えてしまう。政府右往左往するが、法的問題や省庁間の調整を乗り越えて何とか巨大生物の再度の上陸に備える体制を構築することに成功する。やがて現われた巨大生物は前回より巨大化しており姿も二足歩行形態に進化を遂げていた。自衛隊防衛線は軽々と突破され、米軍爆撃機で超巨大爆弾バンカーバスターで攻撃するが、巨大生物は放射性物資を含んだ炎を吐いて爆撃機を撃ち落としてしまう。その後 巨大生物エネルギーを使い果たしたように東京の真ん中で動きを止めてしまう。再び巨大生物が動き出す前に、アメリカ国連は核爆弾で攻撃しようとする日本に3度目の核爆弾を落とそうというのだ。一方 矢口率いる日本政府の対策班は何とか他の手段で巨大生物を葬ろうとする。果たして東京で核爆弾が使われてしまうのか

●長谷川博己演じる官房副長官。今回も良い意味で怪演、です。

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この映画には前置きも背景説明も殆どありません。映画が始まって数分で直ぐ巨大生物が現われます。そしてものすごい情報量です。お話登場人物の超早口な台詞も、まるで洪水のように流れ続けます。そもそも、この映画怪獣映画ではないかもしれない。ゴジラより会議のシーンの方が長い強いて言うなら、政治映画でしょうか。政府の中の煩雑手続き会議の模様が延々と描写されます。何十人も集まって延々会議をやってるって凄いですね。そもそもまともな会議をやろうと思ったら参加者は10人が限度でしょう。実際 アメリカ大統領意思決定など僅か数人でやってますよね、映画で見る限りですけど(笑)。制作側は官邸などへ綿密なヒアリングを行ったそうですが、非常にリアルな描写のように見えます。そういう光景を見ながら、日本と言う国は通常と違うことが起きた場合、どう対処するのか、どう対処できるのか、ということを執拗に観客に見せつけます

そう、まるで311を再現しているかのようです。

官房副長官は各省庁のはぐれ者を集めて対策チームを作ります

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廃棄物を食べて突然変異したゴジラが、放射性物資をまき散らしながら東京破壊して回るのもまさに311そのものです。ゴジラ破壊した後の街はまるで津波の跡のように描写されます。そして震災当時の汚染マップがもう一度、今度は東京で描かれるのです。

●311で言えば官房副長官の長谷川博己は福山哲郎総理大臣佐官竹野内豊細野豪志と言ったところでしょうか。

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一応 主役と思えるのは官房副長官を演じる長谷川博己です。この人、男前ルックスにも関わらず、園子温映画での怪演が印象に残っていますが、ここでも怪演を見せます。今回も表情を全く変えないまま、ゴジラ対策に奔走します。

この映画出演者は300人くらいいるそうで、原一男岡本喜八など、えッと驚くような人までいます。この映画では出演者記号、なんです。その中で最大の問題点は多くの人が言っている通り、石原さとみでしょうか(笑)。英会話学校イーオンのCMに出ている彼女ですが、下手くそな英語アメリカ政府特使の日系人とはとても思えません。イーオンは困っているでしょう(笑)。この人が画面に出てくるたびに話がお笑いになってしまう。ルックス可愛い&妙にエロいので、それはそれでいいんですが(笑)。

意味もなく無駄にエロいという点で、石原さとみも怪演かも(笑)

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音楽は最高です。伊福部先生過去ゴジラシリーズの曲とエヴァンゲリオンの音楽担当している鷺巣詩郎の曲が交互に流されます。単にゴジラ音楽を使うだけでなく、怪獣戦争など過去の名作まで使われるんですから、いや、これは盛り上がります。このこと一つとっても、この映画には過去作品へのリスペクトに溢れています

ゴジラが上陸する場所も第1作とほぼ同じです。

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1954年ゴジラ第1作は第二次大戦の鎮魂と核の恐怖がテーマでした。実際に元特攻隊員だったといわれる平田昭彦大先生(レインボーマンのミスターK!)が演じる芹沢博士が自らの身を投じてゴジラを海底に葬ります。でも 今の我々には倫理と科学の両立に悩む芹沢博士は居ない。

それでも今回のゴジラはその延長線上にありますお話、演出、音楽、ディティール、それらを総動員して、終戦から現代までの日本の歩み、アメリカとの関係をたどりながら311にたどり着く。 311の悔恨と鎮魂も描かれる。そして、その後、どうやって生きていくか提示しようとしています

                                                  

この映画提示する『スクラップビルド』という概念に感動する人もいるかもしれません。まるで小池百合子橋下徹大衆扇動に使いそうな安っぽさでもあります(笑)。ここで描かれる覚醒する日本の姿に、ネトウヨも頭が悪い左翼も手をつないで?感涙にむせぶのが目に浮かびます。どっちも似たようなもんです(笑)。そう言う連中に限って現実には実務能力は皆無、会議一つ仕切れないんですから(笑)。また、第1作と異なり政府の面々から視点しかない、外国人がまともに描写されない、などには流石に抵抗は感じます

この映画そういう危うさがないわけではない。物凄いスピードで進む話を面白いなあと思いつつ、どこか覚めた自分も感じました。何と言っても、これは国際的コンテンツであるゴジラ映画です。映画を観るであろう外国人、例えばアメリカ韓国、中国の人がどう感じるのか、とも思ってしまます。良くできているからこそ、普遍性ってことを考えてしまんです。

でも危うさだけではない。この映画の中で、ゴジラの出現を予言して死んだ科学者映画監督の故岡本喜八写真出演)です。『肉弾』などの作品で、太平洋戦争無駄死にさせられた兵士執拗に描いた監督です。主人公たちも実際に『かっての日本軍みたいになってはいけない』と何度も口にします。まさに、意識的です。この映画は、戦後の『永続敗戦論的な日本』だけでなく『(安倍晋三が大好きな)戦前の日本』も含めて、日本と言うシステムスクラップビルドしようとしている。そもそも この映画自体メタ構造として、従来のゴジラ映画スクラップビルドしています。『スクラップビルド』は許してあげましょう(笑)。

自衛隊ゴジラ死闘も妙にリアルでした。ゴジラを従来から着ぐるみでなくCG化したことの功名でしょう。

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もっと重要な話があります。『シン・ゴジラ』で、日本が選んだ手段はまさに核の石棺です。最近政府はフクイチの石棺化を懸命に否定しています。それが正しいのかどうかはボクにはわからない。だが、少なくとも我々はまがまがしい核という存在無視することはできない。事実として、今すぐ核や原発、核廃棄物を消し去ることはできない。だとしたら我々はなんとか共存して、抑え込んでいく術を探さなくてはならない。それが現実です。

深呼吸して、もうちょっと概念を広げましょうか(笑)。さっきの水野先生の本とも絡みます普通に考えると2050年くらいまでは日本の少子高齢化は避けられません。これからの日本は経済が徐々に縮んでいくわけです。それは最良のケースで、です。戦争災害経済危機などで、日本経済社会などがクラッシュする、もっと酷いことだっていくらだってあり得る。

                                                       

我々はそういう時代を生きなければいけないかって経験したことがないこと、つまり経済の縮小、核や安全保障上の脅威、社会不安定化は避けられそうもない。でも、そこで失望したり絶望したりする必要はないんです。正確に言うと、そんな暇はない(笑)。だって我々は陰謀論ウソに踊らされるバカじゃないんですから

そんなくだらないことを議論している暇があったら、日本のそちこちに点在する希望、よりマシなものを拾い集めて、頭と身体を使ってやってみるしかないSEALDsの子たちもそうでしたよね(笑)覚醒する日本を描いているこの映画でも、実は登場人物は誰も覚醒なんかしていない自分で考え、自分で出来ることをやっているだけです。今さら覚醒する日本なんか要らない(笑)。そういうことです。我々はまがまがしい石棺と一緒に生きていけるでしょう。いや、亡くなった人たちのためにも、我々はまがまがしさを抱えて生きていくしかないんです。

                                          

ボクがここに書いていることは一つの見方に過ぎません。この映画には色々なストーリーがタペストリーのように織られています。圧倒的な製作費のハリウッド版に対して、情報量で対抗したといえるかもしれません。それもまた、日本の可能性です。

そうそう、この映画では官邸前抗議も描かれます。それに過剰反応する人もいるみたいですが、まあ、それは関係ないかな(笑)。

                                       

と、まあ、『シン・ゴジラ』は面白いし、色んなことを考えさせる映画です。それだけでも優れた映画だと思います

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iireiiirei 2016/08/15 17:04 「国貧論」は昨日の東京新聞にも広告が出ていました。勿論アダム・スミスの「国富論」のもじりなのでしょうが、ここ近年の賃金、金利の低水準を考え合わせると、むしろ説得力があるようですね。

話の途中で出てきましたが、資本主義社会の行き着く先は中世にある、ということですが、私がこれまで学んだことたちと考え合わせると、決して暗いばかりの社会ではない、と思われます。資本主義が一回りして中世に落ち着く・・・そんな歴史の回帰現象があってもよいのではないか、と思います。勿論、資本主義の時代から、良き物を引き継いだ上で。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/15 17:09 iireiさま、コメントありがとうございます。
仰る通りです。中世は中世なりの良い点はあるようです。都市国家、分権型の社会であること、権威と権力が分離していること(天皇制もそうです!)、これからの時代を乗り越えるうえでのヒントはたくさんあるような気がします。もちろん問題点も山ほどあるわけで、仰るように、我々が極論に走らず、如何に冷静に切り分けていくが、が問われていると思います。

stantsiya_iriyastantsiya_iriya 2016/08/15 19:35 こんばんは
岡本喜八が“呉爾羅”の書き残しをしてた人って設定なんですか… 
知りませんでした。情報多謝です。
ん〜、もう少し漢字考えてほしかった。“鍋机羅”とか。
独立愚連隊に出てくる、城市郊外のセットや、日本語を流暢に操る留学生崩れの間諜、
フランキー堺演じる八路軍将校、ピー屋などを鑑みると、もう少し考えてほしかったです。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/15 19:59 stantsiya_iriyaさま、コメントありがとうございます。
漢字のところはボクは良くわかりませんでした(笑)。仰るように昔の映画は八路軍とか中国人も描写していたようですね。そういうところは今回のゴジラでは明らかに足りない。日本に大勢いる中国人やアメリカ人がどう考えるか、などは全く描写されないんです。対馬周辺が危ないというニュースだけは流れるんですけどね。こういうところは明らかに視野が狭い。そういう色々な情報を埋め込んでおくのが制作側の『手』なんだとは思いますが。

A0153A0153 2016/08/15 20:27 シールズの解散、さびしいな。彼らの活動が、わが相馬のスタンディングや原町のスタンディングを
生んだのは間違いない。また次の代の若者たちが引き継いでくれるだろう。学生は、すぐに社会人になります。
これからが本番ですね。彼らの活動は、60年70年安保世代の挫折・転向と違って次世代に引き継がれると思い
ます。ありがとうね。またどこかで会いましょう。

myrtus77myrtus77 2016/08/15 21:04 「シン・ゴジラ」ご覧になったんですね。ツイッターでこの映画の話題が出始めた頃、SPYBOYさんは観られたのだろうか、と思ってこちらのブログに来ましたが、まだご覧になっていないようで・・。やっぱりハリウッドの方がいいのかな?などと思いながら先に観てきました(笑)。ハリウッド版より良かったんですね。
音楽も良く考えられていたなぁと思いました。私はエヴァンゲリオンは観たことがないので、その音楽を使っているということは知らなかったんですが・・。SPYBOYさんのように色んな事を知っていると、ここにこんなものが鏤められているということが解ってもっと楽しめるのだろうなと思います。
総理大臣は、菅氏をイメージしたのだろうか?とかは思いましたが・・。
私も、結構、色々面白く観てきました(笑)。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/15 21:49 A0153さま、コメントありがとうございます。
SEALDsの子たちは、今度は皆さんでやってください、と言ってます。そう言われると、意地でも解散が残念とは言えません(笑)。
仰るように、先行世代より、しなやかな彼らは転向したりしないと思います。これからも彼ら・彼女とはどこかで交差するでしょう。まさに、また会う日まで、だと思います。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/15 21:55 myrtus77 さま、コメントありがとうございます。
『シン・ゴジラ』、もうご覧になったのですか。面白かったですよね。ボクが中々見に行かなかったのはやはり、出来を疑っていたからなんです(笑)。ボクは結構 保守的な人間なんで(笑)。でもハリウッド版にも勝ってたと思います。製作費は数分の一でも、やはり才能や作品に対する愛情の深さがあれば違うんですね。ただ外国人はこれをどう見るだろう、とは思いました。
そうですか、総理は菅直人か。彼はもうちょっと傲慢かもしれません。余貴美子の防衛大臣は見るからに小池百合子そのものですね。制作側は実際に小池にも取材したそうです(笑)。

PeachHoneyPeachHoney 2016/08/15 22:28 長谷川博己と石原さとみって「進撃の巨人」に共演して、また共演なんだと思ったら、巨人と同じ監督なんだね。 気に入られたのかな。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/16 06:10 PeachHoney さま、コメントありがとうございます。
そう言えば、この二人、『進撃の巨人』でも一緒でしたね。気が付かなかった。特に石原さとみは使わなければいけない事情があるんでしょうか(笑)。シン・ゴジラの勝因の一つは、『進撃の巨人』でお話や人物を全く描けないことが露呈した樋口氏を特撮のみに専念させて、脚本を庵野総監督にやらせたことだと思います。『進撃の巨人』は特撮は恰好良かったけど、お話は驚くくらい酷かった〜。

GAEIGAEI 2016/08/16 08:17 映画評を読むと又また行きたくなっちゃう(笑)先日、『Truth』観てきました。ご紹介有難うございました!水野氏の著作をご紹介いただき、昔読んだドミニク・メーダ『労働社会の終焉』を読み直す気になりました。夏の間に『国富論』も読んで秋に備えたいと思います。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/16 09:38 GAEI様、コメントありがとうございます。
ニュースの真相、如何でしたか。ドミニク・メーダという人は初耳です。ちょっと調べてみたいと思います。ありがとうございます。

matsukentomatsukento 2016/08/16 11:32 SPYBOY様、こんにちは。
SEALDs、引き際もはっきりしてますが、彼らの存在は「未来を創るのはいつも若者」ということを、見事に立証したことでしょう(o^_^o)v!!!
同時にSMAPも年内に解散とのことですが、どちらもなくなってしまうのは、悲しいです(>_<)。
それにしても人口が3億人になったアメリカでも、低成長時代というのは、致し方ないとこもあるものの、人口増が見込めない日本は、さらに深刻でしょう(*^^;)。
やっぱり日本はドイツみたいに移民を認めないと、将来は暗いでしょう(汗)。
でも日本人のイケナイとこは、まだ排他的なとこが残ってますので、これを改めないといけないです(笑)。
貧富の差、私も八尾○商の時までは、手取り月給30万円ありましたが、都島○商に行かされてからは、月給が7〜8万円も減ったので、もうメチャクチャで、共産党が言う「格差是正・正規雇用の充実」がウソ八百なのが、天下にさらされたわけですよ〜。
私も昨年1月5日に、都島○商とケンカして、辞めてやって以来、パートや非常勤の職員という身分が続いてましたが、5月16日から働いている、医療法人山田医院は、昨日で試用期間が終わったので、今日からは「正職員」になることができました♪
もちろん月給制ですので、収入も安定しますが、当然ながら責任も増えてきまちゅ。
シン・ゴジラ、これは面白そうです。
ゴジラも昭和40年代は、毎年のように(寅さんみたいに)新作が作られてましたが、昭和50年代になったら、ゴジラも一時期休憩してました。
でも確か昭和59年に、久しぶりにゴジラ映画が復活して、私は見てない(その代わり、ゴーストバスターズを観に行きました)ものの、級友は観に行ってました。
ゴジラの筋書きには、反戦平和のメッセージが込められているだけに、日本が誇る怪獣映画です。
それにしてもCGって、現実っぽくて、大した技術です。
ゴジラを倒すために核爆弾を使用、まさに愚かな人間が考えそうな、短絡的な思考回路としか、言いようがないっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

SPYBOYSPYBOY 2016/08/17 07:30 Matsukentoさま、コメントありがとうございます。
晴れて正社員になられたのですね!おめでとうございます。
仰るように責任も重くなりますが、きっとやりがいもより大きくなるでしょう。陰ながら応援しております。
シン・ゴジラでアメリカ始め各国が嬉しそうに東京で核を使おうとする描写があります。日本は他国の恨みを買っているんじゃないか、という日本人の潜在意識、怖れをうまく描写したと思いました。

2016-08-12

クズ新聞の朝日(笑)と読書『分断社会を終わらせる』、それに『0812再稼働反対!首相官邸前抗議』

| 22:35 | クズ新聞の朝日(笑)と読書『分断社会を終わらせる』、それに『0812再稼働反対!首相官邸前抗議』を含むブックマーク クズ新聞の朝日(笑)と読書『分断社会を終わらせる』、それに『0812再稼働反対!首相官邸前抗議』のブックマークコメント

夏休みです

1年で一番いい季節。東京の街は人も車も少なくて静かで、大変良い環境です。ずっとこのままだといいのに!

TVも新聞も朝から晩までオリンピックで、全く興味なし。日本もブラジルも財政危機のくせに税金使ってくだらないことやってんじゃねえよ。TVを消して、音楽をかけながら、のんびりしていますずっとこのままだといいのに!

●自由ヶ丘でも『盆踊り』をやってましたが、完全無視(笑)。全く興味なし。

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ですが、沖縄の高江では工事を強行しようとする当局警察が、反対派・住民の人とのにらみ合いが続いていますし、今朝は四国電力伊方原発が再稼働されました。

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高江にしろ、伊方にしろ、国はこういう時期を狙っているんでしょうか。なかなか、あんまり呑気でもいられないようです。でもマスコミ報道は低調です。高校野球やオリンピックと、高江や伊方とどっちが大事なんだ。マスコミクズだけど、国民バカ

●ヘリパッド建設反対のオンライン署名

キャンペーン ? 沖縄・高江における米軍ヘリパッド建設中止を! ? Change.org

鳥越俊太郎氏が『日本のペンの力なんて全然ダメじゃん』とハフィントン・ポストのインタビューに答えたのに対して、朝日記者たちがツイッターで文句をつけてるのが話題になってます。 朝日記者が社名を名乗ってツイートをするのを公認しているんです。

鳥越俊太郎氏インタビュー「ペンの力、今ダメじゃん」に怒った朝日新聞記者たちに叱咤激励が殺到してる模様 - NAVER まとめ

【悲報】鳥越俊太郎氏「ペンの力ってダメじゃん」→朝日新聞記者「あなたのペンがダメだっただけ」→炎上 - Togetterまとめ

                    

鳥越氏のインタビューは大変興味深くて、彼が全然 選対をマネジメントできてなかったことも判って面白かったのです。ちょっと情けなかったけど、基本は一匹狼の新聞記者ですからマネジメント能力を期待するのは間違っているかもしれません。でも、そういう問題は周りがカバーできますからね。安倍晋三カバーして官僚を使いこなす菅官房長官のように、です(笑)。問題民主党/民進党社民党などリベラル側の人たち殆どマネジメント能力が皆無、というところです。共産党はよく判りませんけど、あれはマネジメントじゃなくて独裁、でしょうから(笑)

インタビューでの鳥越氏の指摘、役に立たないマスコミしろ政治に関心がない国民しろ能力不足の野党しろ、大筋はその通りだと思います。彼が『憲法を変えるかどうかが国民にとって本当の論点になる』としているところはどうかなと思いますけど。

●鳥越氏のインタビュー(前後編)。ボクは本音を語っていて良いと思います共産党市民運動に恨み言を並べ立てる宇都宮より1億倍はマシ。

「ペンの力って今、ダメじゃん。だから選挙で訴えた」鳥越俊太郎氏、惨敗の都知事選を振り返る【独占インタビュー】

「戦後社会は落ちるところまで落ちた」鳥越俊太郎氏、惨敗の都知事選を振り返る【独占インタビュー】

                                                          

それに対して朝日記者たちが、まるで自分たちがきちんと務めを果たしているかのように(笑)、偉そうに文句を垂れているのが面白いネットでは『朝日寿司をご馳走になっている癖に』、『オリンピックしか興味ないくせに』と非難されていますが、朝日がまともな紙面を作っていると思っている人が日本にどれだけいるでしょうか(笑)。ボクに言わせれば、たまに例外はあるにしろ朝日価値あるのは小熊英二氏が書いている月1回の論壇時評とテレビ欄だけでしょ。今朝の朝日新聞なんか半分近くがオリンピックと高校野球ですよ。いい加減にしろカス

鳥越氏が言うように、ネットクズだと思います(笑)朝日はあまりにも酷い。読売のように政権代弁者産経のように社是が『商業右翼』と自認している連中より、朝日正義を気取ってるだけ始末が悪い記者全員がダメだとは言いませんが、この新聞に期待するのはかなり望み薄だと思いました。

                                          

さて安倍内閣ができたときにブログで書いたかもしれませんが、自民党勉強会講師を務めている人によると、第2次安倍内閣ができたとき安倍晋三総裁任期ギリギリまで活用する6年計画を立てていたそうです。最初の2年は秘密保護法、次の2年は安保関連法案最後の2年は改憲。そのための支持率を確保するために、金融緩和財政出動も何でもやる。安倍当人経済ことなど判らないし、興味もない。改憲さえできれば、あとはどうなっても構わない、そうです。

あれから4年がたって、世の中がその方向に進んでいるのが恐ろしい。勿論 これは安倍晋三だけの問題じゃなくて、自民党内の問題野党バカさ、国民の関心の無さ、一部市民運動無能さ、など様々な要素の相乗効果の賜物なんで、そう簡単問題ではないのでしょう。特に原発や安保に反対する人たちの多くは、長年の間に反対することが目的に転化してしまって、現実的立場に立っていなかった、要するに今までのツケが一気に可視化されてきている、ということなんだと思います

高江に三宅洋平が『対話』とか言って、安倍の奥さんを連れて行ったそうです。くだらないのでコメントしようと思わなかったんですが、ひとことだけ(笑)。

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もちろん『対話自体は間違っていません。しかし、つい先月まで島尻の応援演説までやってた安倍の奥さんを連れてくる段取りは間違ってる(笑)。だから三宅のような バカダメ なんです。当然 ネット暴露されているように双方の会話なんか成り立たなかった。そもそも『地震兵器』だの『安倍は朝鮮渡来』とか言ってる陰謀論デパート三宅洋平にはまともな判断能力はありません。前回の知事選では喜納昌吉を支持して、翁長氏を『売れないセールスマン』と揶揄していたような奴です↓

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頭パープリン三宅洋平なんかどうでもいいんですけど、市民の側には三宅しろ上杉隆しろ堤未果しろバカや嘘つきに惑わされないような最低限の一般常識必要だと思います(笑)。原発や安保やTPPに反対する人たちが嘘や陰謀論に堕ち込んでしまえば、大多数を占める無党派の人たちは安倍晋三が正しいのか、と思いでしょ(笑)。そういうのが安倍晋三をのさばらしている原因の一つでしょう。結局は、我々一人一人が賢くなるしか、ない、と思うのです。


さてさて夏休み最初に読んだこの本、『分断社会を終わらせる』は中々面白かったです。中心になっているのは井出英策慶大教授

世の中の格差はどんどん広がっているが、人々の意識はむしろ格差解消を図るより、自己責任という意識が広がっている。それはなぜか、そしてどうしたら良いか、ということを論じた本です。

著者によると、OECD各国を見渡すと『低所得層への給付は再分配政策への支持を弱める』傾向にあるそうです。スウェ―デンやデンマークなど福祉が充実している国でさえ、再分配政策への支持はそれほど高くないそうです。特定の人を受益者にしてしまえば、それ以外の層は反対する、これは人間社会の真理なんでしょうか。

じゃあ、なんで高福祉の国で再分配政策が成り立っているか。それは『貧困層も含めて広く負担を課して、中高所得層も含めた広い給付を行っている』からだそうです。例えば大学まで教育無料、だったら低所得層から所得層まで得をします。つまり貧困層中間層にも得になるような制度設計しなくてはならない、というのですね。確かにこれなら公平です。納得度が高い。

教育だけでなく、貧困子育て介護など人々には様々なニーズがあります。様々ですけど、どれも人間としては基本的ニーズでもあります。国は予算ではなく、人々のニーズを満たしていくことを基本方針にするべき、とこの本は説いていますニーズを満たすのは必ずしも現金である必要はありません。現物給付にしていけば国内雇用も生まれますしかもそういう雇用海外移転しません。TPPも関係ない(笑)。余談ですがデンマークから帰ってきた人に聞いたら、あちらでは国産ではない)自動車には高い税金を課して、国産の)自転車利用を国が推奨しています。エコロジーの観点ばかりではありません。輸入品である自動車より、国の中で経済を回すことを徹底しているんですね。

人間基本的ニーズをどうやって決めるのか、などロジックは荒削りの部分もありますけど、この本は大変ユニーク観点提示しています。『広く負担を課して、広く給付する』というのは今後世の中を良くしていくためにはポイントかもしれません。

ボクが再分配の強化に賛成するのは、そのほうが消費が増えて社会全体にとって得だから、です。少子高齢化の日本ではもう、経済自然成長する時代は終わりました。L・サマーズが言うように先進国全体がそうかもしれないこれからは皆が得をする、そういう観点必要なんです。約30年間、所得税金融取引税も富裕層には減税してきたんですから、これから資産課税累進課税など富裕層への課税強化は当然です。しかし、負担を皆で負担する。例えば日本では所得税を払っていない人が極端に多いことを考えれば人口の半分くらいが所得税を払ってない)税額控除見直しや、世代間公平や徴税コストの低さを考えたら消費税を更に値上げすることもアリかもしれません。まともに税金を払っていれば、もっと多くの人が政治に関心を持つんじゃないですか(笑)。

井出氏は神野直彦先生指導を受けたそうで、その議論を更に進めたと思います。彼はもっと読みやすいブックレットも出しています。この本も図書館などでもいいから読む価値はあると思います

                              

ということで、今週も官邸前へ。今日は日差しもきつくなく、比較的過ごしやすい1日でした。今日参加者は先週の1.5倍、1200人。今朝 伊方原発の3号機が再稼働したんですから当然ですね。

●抗議風景

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反原連のミサオ・レッドウルフ氏が壇上から『(再稼働には)怒ってますけど、怒りすぎて消耗してはいけないと思います。長い戦いなんですから。』と言っていました。ボクもそう思います。怒りはエネルギーですけど、その反面 頭がお留守になりますからね(笑)。たぶん ボクが生きている間には日本から原発は無くなりません。だからと言って放っておいて良いという話でもない。朝日バカ記者共のように実態の伴わないプライドで頭を腐らせるより、微力でも今月見映画『トランボ』や『ダン・ラザー』(ニュース真相)の爪の垢でも煎じて飲みたいと思うわけですよ(笑)。

伊方だって5年以上止めたんです。それは人々の反対があったからです。次は10年止めてやりましょう(笑)。その間に、四国電力なんて弱小クソ電力会社、潰れないかなあ、マジで(笑)

●伊方町民の55%が再稼働に反対町民反対55% 伊方原発再稼働 | 愛媛新聞ONLINE

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iireiiirei 2016/08/13 05:53 我が家でも、捏造記事の多い朝日と、自民党の広報誌讀賣の購読はやめて、この3月から東京新聞を読んでいます。その東京新聞にたまに載る広告で、「明治維新という過ち―日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト 」(原田伊織:毎日ワンズ)という本を注目しています。図書館にあるので借りようか、と思っています。貴兄の持論にも沿うように考えます。ただ、この本が「トンデモ本」でなければ良いのですが。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/13 09:05 iireiさま、コメントありがとうございます。
朝日新聞の社風、傲慢と独善は良く聞くところですし、現実にそういうバカ記者と出会ったこともありますけど、今回の件は朝日のダメさ加減を象徴していると思います。本人たちに自覚症状がないんだから、もう救いようがないでしょう。
ボクは東日本ナショナリズム(パトリオティズム)の観点から、日本を悪くしたのは明治維新という観点を持っています。一面の真理ではあると思いますが、包括的にどうか、というのは自信がない(笑)。そういう本もいくつか出てますけど、それに限らずトンデモ本は多いですからね(笑)。さっきの話と矛盾しますが、大手マスコミの記事には査察、チェックがありますから、その点は優れています。結局 読む側のリテラシーを高めていくしかないのかな、と思います。

empirestateempirestate 2016/08/13 10:57 伊方原発、町民の55%が反対で、賛成が24%でも再稼働できちゃうんですね…。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/13 16:49 empirestate さま、コメントありがとうございます。
そうですよね。このアンケートはサンプル数が約200と数が少ないので絶対視するのは問題あるでしょうけど、住民の意志の表れではあると思います。それに対して、政府も電力会社も県も説得力のある説明をしてないですよね。まるで中国共産党のやり方そのものだと思います。

kataomoimamakataomoimama 2016/08/13 21:31 この記事に関係なくて申し訳ありません。『素晴らしき哉、人生!』、たった今見終わって、涙乾かぬままであります。素晴らしき哉、この作品!ご紹介有難うございました。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/13 21:54 kataomoimama さま、コメントありがとうございます。
『素晴らしき哉 人生』ご覧になられたのですか!こっちの方が重要です(笑)。文字通り心が洗われるような超名作ですよね(笑)。日頃自分がいかに腐っているか(笑)、あの映画を観る度に反省します。
ジェームズ・スチュワートも超カッコいい。あのルックスで、ああいう役をやるんだから(実際もリベラルな人らしいですが)、ヒーローっていうのはああいう人のことだなあと思います。

matsukentomatsukento 2016/08/13 23:09 SPYBOY様、こんばんは。
お盆休み、本当に楽しみですよね(o^_^o)v!!!
でも私の場合は職業上シフト制で、盆も正月も黄金週間も関係なしですので、13日〜15日も仕事なんですよ〜。
山田医院介護ハイツでは、利用者がオリンピックや高校野球を見てますが、さすがに辟易してきたでちゅ。
でもその反面、今日甲子園に出場した、鳥取県代表の境高校は、残念ながら(毎度ながら?)一回線で敗退しましたが、これは応援してました♪
確かにオリンピックや高校野球で、国民の目がそっちに行っている時を狙って、伊方原発再稼働を行ったのかも知れません(汗)。
共産党のマネジメント能力は、「民主集中制」による、体のいい「独裁」ですので、このような政党は公党としては論外です(>_<)。
朝日新聞は「先の大戦で軍部に屈服して、戦争を煽る記事を書いたが、戦後はその反省をもとにして、再び戦争に協力するようなことがあれば、『ペンを折る』」と言ってますが、大新聞は強弱の差さえあれ、為政者の提灯持ちだけに、日本の大マスコミは「右にならえ」が多すぎです(*^^;)。
余談ですが、「新聞は、書くのはエリート、売るのはヤクザ」という格言もあります(笑)。
購読している朝日だけでは、大マスコミ視点の情報しか入らないので、鳥取県の地元紙である「日本海新聞」(結構いいこと書いています)の購読を、以前のように再開しようかと思っとるっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

SPYBOYSPYBOY 2016/08/14 09:09 matsukento さま、コメントありがとうございます。
お仕事柄、お盆も正月もないんですね。ご苦労様です。
<「新聞は、書くのはエリート、売るのはヤクザ」
まさにその通り、見事な格言?ですね(笑)。高校野球だけでなく、日本の大新聞の欺瞞はそんなところにも現れています。せめて、そういうことを認めればいいのに、自分たちだけは高潔なふりをする。だから連中はダメなんでしょう。
ネットもクズ情報ばかりですが、時折有益なものもある。大新聞も一緒。結局世の中バランスだと思います。大新聞にしても共産党にしても、偉そうにしている連中はロクなもんじゃない、というのだけは真理のようです。

A0153A0153 2016/08/14 21:06 官邸前集会ご苦労様です。一度は、反原発官邸前集会に出てみたいと思っています。
朝日新聞愛読者として弁護を少々(笑)。朝日新聞も外部の一般人・学者・評論家の投稿は結構いいもの
があると思います。朝日歌壇・俳壇もいいなあ。天声人語も時に鋭い論調があります。社説は、比較的的ま
もな事を言っていると思います。高校野球は扱いがでかすぎです。
課税は累進的に、給付は平等でというのはいいと思います。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/14 22:33 A0153さま、コメントありがとうございます。
朝日も良いところと悪いところがあって、良いところは取材力、それは大したものだと思います。何だかんだ言ってスクープをしますからね。あと月1回の論壇時評は読む価値があると思います。
しかし、80年代に原発賛成に回った時点で、ボクは全く信用してないんです(笑)。まして独善的な態度、古臭い感覚、高校野球のサポート(笑)、軽減税率賛成、何よりも今だに高江のことも殆ど報じていないというのは許し難いと思います。新聞としての役割を放棄しているんじゃないでしょうか。

hatehei666hatehei666 2016/08/18 09:32 五輪も高校野球も全く興味ありません。
その陰で帰還を巡る福島の人々の苦悩を思うと、それらは狂騒のようです。かといって地元のじゃんがらとか花火大会というのも、教理的違いから、あまり見に行きたくもありません(苦笑)
原発反対の国会デモは、福島の相当な人々の声を代弁しており、貴重な事です。引き続き頑張って下さい。

SPYBOYSPYBOY 2016/08/19 08:02 hatehei666さま、コメントありがとうございます。
高校野球で許せなかったのは2011年電気が足りないとか騒いでいたのに大会は行われTVも放送したこと。こいつらは自分たちの金もうけのことしか考えてないってことが露わになったと思います。
花火大会って宗教的なものなんですか??全く意識してなかったですが(笑)、確かにお盆と考えるとそうかもしれませんね。