大宮 - 鳥栖

昨夜は大宮公園サッカー場に行ってきました。相変わらずの仕事で、後半からしか見ることができなかったのですが、やっぱりスタジアム生観戦はいいですね。テレビの画面で見るよりも、スタジアムの空気に包まれて見るサッカーは本当にたまらない。


試合については45分しか見ていないので語れませんが、0−0の膠着状態で迎えた85分に、後半途中出場で私一押しの大宮17番、島田裕介選手の左足一閃のフリーキックで大宮が勝利しました。大好きな選手がゴールしたことも嬉しいのですが、私の観戦していた席の目の前でこのFKのチャンスを得た時に、ボールのそばに左足の島田選手と右足のトゥット選手が残りました。ここで力関係でトゥット選手が蹴るのかな、と思いながら見ていたのですが、トゥット選手はまたいだだけで、島田選手が蹴りました。ああ、島田選手の左足はトゥット選手にも認められているんだなと思い、ちょっと嬉しかったですね。


さて、鳥栖については、8月14日に鳥栖スタジアムに行く予定なので、予習のつもりでも見ていたのですが、さっそく好きな選手ができました。GKのシュナイダー潤之介選手です。1点リードされたロスタイムの鳥栖コーナーキックのチャンスの時に、攻撃に上がっていくシュナイダー選手の姿が。残念ながら得点には結びつかず、また自陣に戻る前に試合終了のホイッスルが吹かれてしまいましたが、生観戦で相手ゴールに攻撃に上がっていくゴールキーパーは久しぶりに見たので、これだけでファンになってしまいました。せっかくスタジアムに見に行くのに、好きな選手がいないのは寂しいですから、ぜひ14日も出場してくださいよ、シュナイダー選手。

ユーロとアジア、優勝国の出場時間比較

スローストローさんのエントリーですが、ユーロ優勝のギリシャアジアカップの日本を比べています。これはおもしろいですね。
どちらも6試合、90分×6試合で540分を基準とした時に(延長ルールが違うので純粋に比較はできませんが)、ほぼフル出場と言える選手(500分以上出場)が、ギリシャ7人で日本は8人です。
逆に出場機会の少なかった選手(45分以下)が、ギリシャ7人、日本8人、とこちらもさほど違いはありません。


ただ、ちょっと違うのかなと思うのが、46分〜500分出場した選手が、ギリシャ9人に対し日本は6人、この辺が日本の選手起用の印象が悪いのかな。

スローストローさんのサイトより引用、引用者が並べ替え、改行を挿入しました。

ニコポリディス(GK)6試合(555分)
セイタリディス(DF)6試合(555分)
デラス(DF)6試合(555分)
ザゴラキス(MF)6試合(555分)
カプシス(DF)6試合(555分)
チャリステアス(FW)6試合(539分)
カツラニス(MF)6試合(509分)

フィサス(DF)6試合(462分)
ブリザス(FW)5試合(442分)
バシナス(MF)5試合(379分)
カラゴウニス(MF)4試合(294分)
ギアンナコポウロス(MF)4試合(226分)
ニコライディス(FW)4試合(144分)
ベネディティス(DF)3試合(107分)
トシアルタス(MF)4試合(104分)
パパドポウロス(FW)2試合(79分)


ラキス(MF)2試合(45分)
ヌタンピアス(DF)0試合(0分)
チャルキアス(GK)0試合(0分)
カテルギアンナキス(GK)0試合(0分)
カフェス(MF)0試合(0分)
ゲオルギアディス(MF)0試合(0分)
ゴウマス(DF)0試合(0分)

  • 日本

川口能活(GK)6試合(600分)
宮本恒靖(DF)6試合(600分)
三都主アレサンドロ(DF)6試合(600分)
中澤佑二(DF)6試合(600分)
中村俊輔(MF)6試合(600分)
鈴木隆行(FW)6試合(576分)
加地亮(DF)6試合(566分)
福西崇史(MF)6試合(555分)

玉田圭司(FW)6試合(487分)
田中誠(DF)6試合(473分)
遠藤保仁(MF)5試合(366分)
中田浩二(MF)3試合(230分)
本山雅志(FW)4試合(133分)
小笠原満男(MF)2試合(120分)


西紀寛(MF)2試合(38分)
松田直樹(DF)1試合(6分)
土肥洋一(GK)0試合(0分)
楢崎正剛(GK)0試合(0分)
三浦淳宏(DF)0試合(0分)
茶野隆行(DF)0試合(0分)
藤田俊哉(MF)0試合(0分)
山田卓也(MF)0試合(0分)

出場機会の少ない選手はこのような大会でどうしても出てしまうし、チームの中心となる選手はやはりなかなか代えられないようです。ただ、選手交代の印象の悪さの原因はスローストローさんの仰る通りかと。

それにも関わらずジーコ監督の選手起用について各所で問題が起こっているのは、グループリーグ三試合目という勝たなくてもよかった試合があったにも関わらずターンオーバー制を敷かなかったこと、試合を左右しない交代も多かったこととともに、積極的な采配&チーム(とサポーター)を盛り上げる采配がほぼ無かったからじゃなかろうか(ここで攻めるぞ、とか残り時間しっかり守るぞ、とか)、と個人的には思うのです。流れを変えた交代もタイ戦の小笠原、本山、バーレーン戦の小笠原投入くらいじゃあなかったっけ。残りは疲れや退場、点を入れられた直後などリアクションでしか動けなかった気もします。


日本の選手交替については、真ん中の6人の中で、スタメン組の玉田、田中、遠藤選手が、中田浩二、本山、小笠原選手の3人に代わっているだけですものね、きついな。
(玉田+小笠原、田中+本山、遠藤+中田浩二、この選手の出場時間を足すと、ほとんど600分です。)

ジーコ予言 ブラジルにも勝てる

これはリップサービスですよね、慢心ではありませんよね。

日本代表の武器となったセットプレーに「相手に脅威を与えることができる」と満足げ。「中村はミリ単位の精度だ」と絶賛しながら「遠藤、小笠原もいいボールが蹴れる。受ける側にも高さがある」と決定力不足の解消にもメドが立った。

 「インドに脅威を与え、オマーンシンガポールにも。(勝利を)積み重ねていく」と自信は増すばかり。選手選考も「海外組?まだ打診の段階。五輪組?ピッチ上で成果を出せれば考える」と代表争いの激化は望むところだ。

(中略)

アジア杯優勝で出場権を得た来年6月のコンフェデレーションカップにも「前回は他人様(トルシエ)のおかげで出た。今回は気持ちいい」とニッコリ。対戦の可能性のあるブラジルとの試合にも触れ「いまのチームで戦えば、とんでもない結果になる」と南米2強の撃破を予告した。

アジアカップの日本代表

川淵さんに関してはもう完全に狙い通りになっている おりたさん
これは8月4日のエントリーですが、読んだ直後から『その通りだ』と思っていたのですが、アジアカップ決勝を終えて、ますますその思いは強くなっています。

現在日本サッカーの代表者である川淵三郎氏の目標というのはおそらく『日本代表がワールドカップに優勝する』ことでも『日本のクラブが世界クラブ選手権で優勝する』ことでもなく、おそらく『サッカー人気が野球人気を上回って、日本の国民的スポーツの一番手になる』というようなことが漠然としたイメージも知れませんが、そういうことを目標にしているんだと思っています。


そこでトルシエみたいな川淵さんからしてみれば、分かりにくい上に商業的な都合を優先させる事に無理解な監督ではなく、一般的に受けが良いであろうジーコを監督に据えて、分かりやすい感動で客を呼べる道を選択したのでしょうが、川淵さんもここまでジーコが監督としてダメだったのは予想外だったでしょうし、それのおかげ(?)で日本中に感動の嵐を巻き起こす試合展開にアジアカップはなってしまったわけですが、これでもう川淵さんがジーコを解任する理由は完全になくなってしまいました、だって川淵さんの狙いが完全に嵌ってしまったんですから、正直2006年のワールドカップを逃しても、2010年のワールドカップを目指すというギミックで五年、六年引っ張れたら問題なしと考えているんじゃないでしょうか? それはそれで逞しい事だとは思うのですが、2006年が丁度ピークにあたる世代の選手達の事を考えると、こういう考えは許されるものではありません。


ジーコジャパン長嶋ジャパンではありませんが、明らかにマスコミ受けする名前であることは確かであり、圧倒的な実力差を持っているはずの日本代表が接戦を演じ、奇跡的な形で勝ち上がることにより盛り上がり方も凄いことになりました。


中国戦視聴率は32・4% アジア・カップ決勝

テレビ朝日系で7日夜に放送されたサッカーのアジア・カップ決勝の日本対中国戦は、平均視聴率が関東地区で32・4%、関西地区で27・0%に達したことが9日、ビデオリサーチの調査で分かった。
 瞬間最高視聴率は試合終了直後、選手らの喜びの表情を放映した時点で、関東45・8%、関西40・1%に上った。

大会の格付けが今ひとつ難しいアジアカップですが、今回は開催国の熱烈な歓迎振りと日本代表の劇的な勝ち方があいまって、サッカーサポのみならず、ニュースやワイドショーでも取り上げられる大会となりました。
これでは、優勝という結果を見ても、話題性を上げるという観点からしても、ジーコ監督を解任する理由はまったくなくなったわけですよね。


それでも、私は今回の選手起用ひとつをとってもジーコ監督には一刻も早く勇退していただきたい気持ちは強いのですが、こちらでは今までのジーコ日本の歩みと解任への道を分かりやすく表現されています。
ジーコ解任へのアプローチ Variety Footballさん

問題の本質は我々の思いとは全く別のところに存在している。 我々が”ジーコ問題”と認識していた諸問題は、元を正せば最終的に”川渕問題”に帰結しているといえる。 ジーコ問題を解決したければ、川渕会長に対して”解任”と”責任”のカードをどう使わせるかにかかっている。 もちろん独断の人事と代表のパフォーマンスに対する責任を問うのが、本来の筋であることは百も承知している。 だが選手やファンがあまりに我慢強い大人であるのに対し、当の本人達がどこまでも子供であるという事実は変わらない。 子供に真剣になって責任を問いただしても仕方がないし、それでは現実は何の進歩もしない。 今こそ、ファンは大人の対応を見せるべきだろう。


日本サッカー協会の中でいまだに良識を持っている方もいるはずですよね。一刻も早い行動を。

中村選手のスケジュール

helguera2004-08-09

鉄人・俊輔 横浜戦で後半までプレー スポニチ
俊輔、レジーナでも中心!/親善試合 ニッカン
俊輔 横浜M戦に強行出場 デイリー
この日程は最初から知っていたのですが、中村選手はスタジアムに私服で顔を出してハーフタイムにファンに挨拶するくらいだろう、と勝手に決め付けていたのですが、先発して51分間プレーしたのですね。
プレーしたことも驚きなのですが、スポーツ新聞各紙がそのことに肯定的で疑問を投げかけないことがもっと驚きです。アジアカップでの酷使の後、休養を取りつつ新シーズンに備えなければならない大切な時間だと思うのですが、こうやって持ち上げることは本当に選手のためになるのでしょうか。スポンサーのためにはなりますがね。

デイリーより

アジア杯決勝戦終了から、わずか20時間。疲労を全身に感じながら、その左足は輝きを失わなかった。「倒れるかと思ったけど頑張った」。地元・横浜の3万5千人の観衆の前で、中村は凱旋試合を“演出”した。

 左足首、左ひざ、そして腰に痛みが生じ、昨晩の睡眠時間は1時間。それでも前半開始直後に左からのFKをDFデ・ローザにピタリと合わせ、同29分にはゴールほぼ正面18メートルから際どいFKを放った。「キツかったけど良いプレーをしたいというのはあった」。後半6分にピッチを退いた背番号10を大きな拍手と歓声が包んだ。