かつて千葉県にあった鉄道会社。現在の東武野田線の前身。現在ある北総鉄道とは無関係。
1929年に総武鉄道(総武本線の前身とは無関係)に改称し、1944年に東武鉄道に合併された。
以下の路線(合計 32.3km)を運営しており、総称して「北総線」と呼ばれる。
1960年代に開発計画が始まった千葉ニュータウンと東京の都心を結ぶ鉄道は、都営浅草線の延長と都営新宿線の延長という2経路が建設されることになっていた。これら2路線のうち前者の運営主体として、1972年5月10日、設立されたのが「北総開発鉄道」である。
営業開始は1979年3月9日の北初富−小室間が初めで、当時の列車は北初富から新京成線を松戸まで乗り入れていた。
1991年3月31日には京成高砂−新鎌ヶ谷間の新線が開業、当初計画どおり京成線・都営浅草線・京急線への直通運転を開始し、翌年7月7日限りで新京成線への乗り入れは中止された。
また、1984年3月19日には住宅・都市整備公団(後の都市基盤整備公団、現在の独立行政法人都市再生機構の前身)が保有する小室−千葉ニュータウン中央間の路線も開業し、直通運転を開始している(現在は北総の第2種鉄道事業)。公団の路線はその後1995年4月1日に印西牧の原、2000年7月22日に印旛日本医大まで延長されている。2004年7月1日には公団の独立行政法人化に伴い鉄道事業は千葉ニュータウン鉄道に譲渡された。それまで京成高砂−印旛日本医大間の路線は「北総・公団線」と呼ばれていたが、「北総線」に変更された。また同時に、「北総開発鉄道」の社名も現在の「北総鉄道」に変更された。
運賃が高いことでも知られる。
印旛日本医大から成田空港までの新線として、2010年7月17日開業。北総線を経由して東京(京成上野・押上・新橋・羽田空港方面)と成田空港を結ぶ直通列車が走っている。京成高砂〜成田空港間をひっくるめて京成成田空港線といい*1、成田スカイアクセスという愛称がつく。
駅番号 | 駅名 | 読み | 接続路線 |
---|---|---|---|
KS10 | 京成高砂 | たかさご | 京成本線・押上線・金町線 |
HS01 | 新柴又 | しんしばまた | - |
HS02 | 矢切 | やぎり | - |
HS03 | 北国分 | きたこくぶん | - |
HS04 | 秋山 | あきやま | - |
HS05 | 東松戸 | ひがしまつど | JR武蔵野線 |
HS06 | 松飛台 | まつひだい | - |
HS07 | 大町 | おおまち | - |
HS08 | 新鎌ヶ谷 | しんかまがや | 新京成線、東武アーバンパークライン |
HS09 | 西白井 | にししろい | - |
HS10 | 白井 | しろい | - |
HS11 | 小室 | こむろ | - |
HS12 | 千葉ニュータウン中央 | ちばニュータウンちゅうおう | - |
HS13 | 印西牧の原 | いんざいまきのはら | - |
HS14 | 印旛日本医大 | いんばにほんいだい | 成田空港方面(一部直通) |
北総鉄道の車両は自社が保有しているものと、千葉ニュータウン鉄道が保有しているものがあり、北総が一括して管理し、共通で運用している。他に乗り入れの関係で京成や京急、東京都交通局の車両が走る。
*1:狭義には印旛日本医大〜空港第2ビル間