アーネスト・ゲルナー Ernest Gellner(1925-1995)
London School of Economics哲学教授を経て、ケンブリッジ大学社会人類学教授。
著作に、Words and Things(1959),Thought and Change(1964),Spectacles and Predicamets(1979),イスラム社会、民族とナショナリズム(1983)、plough,sword and book(1988)他多数。
国家と資本主義支配の構造同志社大学講義録民族とナショナリズムを読み解く佐藤優青春出版社2022年7月5日第一刷 昨日の続き。アーネスト・ゲルナーの『民族とナショナリズム』をテキストとした、佐藤優さんの同志社大学での講義本。 megureca.hatenablog.com 目次序章 ”マクロな視座”があなたを人生の呪縛から解放する第1章 国家は”暴力””を独占し国家をシステム化する第2章 人類の”生産力””が上がるたび社会構造は激変する第3章 現代社会の本質は”永久の椅子取りゲーム”だ第4章 ”差別”と”階級闘争”が人類の歴史を動かしてきた第5章 ”能力至上主義”という新たな差別が始まっている第…
国家と資本主義支配の構造同志社大学講義録民族とナショナリズムを読み解く佐藤優青春出版社2022年7月5日 第一刷 本屋さんでみかけて気になってはいたのだが、アーネスト・ゲルナーの『民族とナショナリズム』そのものが難しいので買うのを躊躇した。図書館で検索したら出てきたので、借りてみた。 megureca.hatenablog.com 表紙裏には、”資本主義とナショナリズムの現代に生きるわたしたちは、それに気付かず「支配の構造」に巻き込まれ、マインドコントロールされています。現代社会で心折れずに生きていくためには、その構造を見破り、自分の置かれている状況を俯瞰して見つめることが重要になってきます。…
民族とナショナリズムアーネスト・ゲルナー加藤節 監訳岩波書店2000年12月22日 第一刷発行原書:Nations ans Nationalism (1983) Ernest Gellner 気になっていた名著『民族とナショナリズム』に手を出してみた。2000年の全訳から改訂版は出ていないようなので、とりあえず、図書館で借りてみた。 感想。う~~~~ん。。。。難解だ。撃沈、、、って感じ。原文の表現どおりに訳されているのか、日本語としても読みずらい。難解。。。主語と述語の関係がスッと頭にはいってこないことと、否定の否定のような表現が多くて、で??どういうこと???っていう文章がおおくて、一度読ん…
youtu.be hersyeru.hatenablog.com hersyeru.hatenablog.com hersyeru.hatenablog.com 以下は動画内文字起こし 今回は政治的哲学用語「ナショナリズム」についてお話していこうと思います。ナショナリズムって言葉自体は、テレビやニュースなんかでよく聞く事のある言葉だと思いますが、実際の所、その言葉の意味って考えてみるとイマイチ良く分からない所がありますよね。 まぁこの言葉自体が多様な意味を含んでいますので、人によってはなんとなく、悪いイメージや、逆に良イメージを持っているかもしれません。それほどにこの「ナショナリズム」という言…
危機の読書 (小学館新書 436) 作者:佐藤 優 小学館 Amazon 最近、”知の怪人”佐藤優さんの読書指南が、かなり実践的というか、事象があまりに複雑化していて、余程の人でなければ読書を現実に応用することが難しくなっていると感じているのか、かなり「即物的」になってきているような気がします。 この本で取り上げられているのが、 内村鑑三『代表的日本人』 ヨゼフ・ルクル・フロマートカ『なぜ私は生きているか』 宮本顕治『鉄の規律によって武装せよ!』 アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』 手嶋龍一『鳴かずのカッコウ』 斎藤幸平『人新世の「資本論」』 の6冊で、ワタクシ自身既読なのは『人新世…
韓国の左派はナショナリストを自認しているが、「新右派」は反ナショナリストの立場を取っている。 Myunghee Lee and Sungik Yang Asia Times March 7, 20242023年、韓国のユン・ソンニョル(尹锡悦)大統領がホワイトハウスの晩餐会で即興で『アメリカン・パイ』を演奏した。それは、今日のインド太平洋の大問題において、ワシントンとソウルがいかに同じ曲集を歌っているかを象徴するものだった。しかし、日本も同じだ。つまり、カラオケ好きの韓国の指導者は、国際舞台で前任者たちとは異なる曲を口ずさんでいるということだ。自国では不愉快な思いをするリスクもある。2022年…
一条真也です。『〈怪異〉とナショナリズム』怪異怪談研究会監修、茂木謙之介/小松史生子/副田賢二/松下浩幸編著(青弓社)を読みました。カバー表紙には、「文学作品、怪談、天皇制、二・二六事件、マルクス主義と陰謀論、オカルトブーム――〈怪異〉とナショナリズムとの関係性を戦争・政治・モダニズムという3つの視点から読み解き、両者が乱反射しながら共存した近代日本の時代性を浮き彫りにする」と書かれています。 アマゾンの「内容紹介」には、こう書かれています。「人々を政治的・社会的・文化的に統合し均質化する近代の国民国家は、非合理な他者の一つとして〈怪異〉を排除した。だが〈怪異〉はそのような近代社会と緊張関係を…