Steven Pinker 心理学者 1954年カナダ生まれ。 現在、ハーバード大学心理学研究室教授 ノーム・チョムスキーの影響を受けて、「言語生得説」の立場から認知科学、発達心理学の研究を行う。 視覚認知と幼児の言語獲得についての研究により、米国心理学会より「初期業績優秀賞」および 「マッキャンドルス小壮発達心理学賞」を、米国科学アカデミーから「フォトン研究賞」を受賞。 一般向け啓蒙書の著者としても知られている。
★この記事を読むと、ハーバード大学で心理学教授をしている・スティーブン・ピンカー著『暴力の人類史』が読みたくなります。 ★詳細はこちら→『スティーブン・ピンカー - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)};c.getElementById(a)||(d=…
ステーブンピンカーの新しい著書人はどこまで合理的かを読みました。 www.ted.com www.ted.com 人はどこまで合理的か 上 作者:スティーブン・ピンカー 草思社 Amazon 人はどこまで合理的か 下 作者:スティーブン・ピンカー 草思社 Amazon 感想 なぜ人々は非合理なフェイクニュースやデマを信じてしまうのか、それが世界をよりよくするものではなく自分の主張を通すためのものであったとしても、実際に多くのアメリカ人は今も昔も変わらずに陰謀論などのデマを信じる人が減っていないそうです。 それに対して認知学、統計学的な要素を混ぜながらなぜ明らかに非合理な判断を時にしてしまうのか…
人はどこまで合理的か(下)スティーブン・ピンカー橘 明美 訳草思社2022年7月15日 第1刷発行 (上)に続き、図書館の予約の順番が回ってきたので、読んでみた。 megureca.hatenablog.com 感想。ふ~~~ん。なんというか、ちょっと、なんだかなぁ、、、、という感じで終わってしまった。(上)の多くは、これまでの多くの行動経済学にまつわる研究のおさらいのような感じだったのだけれど、(下)も、半分以上は、その続き。 そして、彼の主張に共感できるところもあるものの、いやいや、、、そういうあなたの思考が合理的だというなら、私は合理的な人間でなくていい、、、という感じがしてくる。意地悪…
一条真也です。『21世紀の啓蒙』上下巻、スティーブン・ピンカー著、橘明美+坂田雪子訳(草思社)を読みました。「理性、科学、ヒューマニズム、進歩」というサブタイトルがついています。著者は、ハーバード大学心理学教授。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究しています。進化心理学の第一人者です。主著に『言語を生みだす本能』『心の仕組み』『人間の本性を考える』『思考する言語』(以上、NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)などがあり、本書『21世紀の啓蒙』が10冊目になります。研究、教育ならびに著書で数々の受賞歴があり、2004年には米タイム誌の「世界で最も影響力の…
一条真也です。『人類は絶滅を逃れられるのか』スティーブン・ピンカー、マルコム・グラッドウェル、マット・リドレー他著、藤原朝子訳(ダイヤモンド社)を読みました。「知の最前線が解き明かす『明日の世界』」というサブタイトルがついています。2016年11月25日に翻訳出版された本ですが、「人類は絶滅を逃れられるのか?」をテーマに、「人類の明日」を科学・歴史・哲学すべての側面から解き明かしています。まさに、わたし好みの本ですね。 本書の帯 本書の帯には、「緊急出版! 日米同時発売!」「世界最高峰の知性が語る〈人類の限界〉とは。」「スティーブン・ピンカー (『暴力の人類史』)」「マルコム・グラッドウェル(…
時間の終わりまで物質、生命、心と進化する宇宙ブライアン・グリーン青木薫訳講談社2021年11月30日 第1刷発行 Until The End of Time -Mind, Matter and Our Search for meaning in an Evolving Universe (2020) 目次第1章 永遠に魅惑 始まり、終わり、そしてその先にあるもの第2章 時間を語る言葉 過去、未来、そして変化 第3章 宇宙の始まりとエントロピー 宇宙創造から構造形成へ第4章 情報と生命力 構造から生命へ第5章 粒子と意識 生命から心へ第6章 言語と物語 心から想像力へ第7章 脳と信念 想像力から…
人はどこまで合理的か(上)スティーブン・ピンカー橘明美 訳草思社2002年7月15日 第1刷発行 昨日の続き。 megureca.hatenablog.com 言葉の説明を「プロスペクト理論」、「モンティ・ホール問題」、「リンダ問題」、「マシュマロテスト」、「ウェイソン選択課題」、「ナッジ」、「わら人形論法」、「ベイズ理論」 ちょっと、長くなっちゃうけど、これらの言葉の意味を理解するのがもともと、本書の目的の一つなのだと思うので、覚書。 ・「プロスペクト理論」行動経済学者のダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの研究で取り上げられたのが「プロスペクト理論」。 プロスペクトとは「見込み、…
人はどこまで合理的か(上)スティーブン・ピンカー橘明美 訳草思社2002年7月15日 第1刷発行 スティーブン・ピンカーはハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサセッチュー工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者、そして視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一任者。米国科学アカデミー会員。 日経新聞の書評に出ていたので、図書館で予約してみた。私自身、行動経済学の分野が好きなので、ピンカー氏の講演は、YouTubeで英語の勉強のために聞くことがよくある。もともと、彼のことを知ったのは、YouTubeが勝手に私に勧めてきた動画があったからだ。翻訳…
上巻の続き arushunogomitame.hatenablog.com 図書館に怒られながらなんとか昨日、読了する。 面白いけど長いんよ。この本は。 前のブログでも書きましたが、これに書いてあることは本当かなと思うものの正しいのなら認識を改める必要があるし、安直に絶望するのは愚かな事だなと感じた。 ただ、この本で言われている「人類は進歩している」という事が自分に利益を与えてくれているのかと少し疑問に思っている。 我々は余暇が増えて豊かになっている 現代人はクソ忙しい。とにかく時間がないと言われているが、なんとこの本には現代人はどんどん余暇が増えていると言っているのである。 少し学のある人で…
図書館に早く返せとせかされながら、上巻をなんとか読み終える。こんな分厚い本を2週間で読むなんて無理だろと思っているが、決まりは決まりなので仕方がない。自分の後にも予約がいっぱいらしいので延期も出来ず。 とりあえず、上巻は読み終わりました。 昨今の情勢を見たら日本だけでなく、世界そのものが破滅への道を超特急爆進中のような印象を受けるが、この本によると正確な統計や数字を見るとそれは違うという事らしい。 世界全体で見たら、我々は確実に豊かになり暴力が減少しているのだそうだ。毎日毎日ニュースで陰残な話ばかり聞いているのでにわかには信じがたい。 ただ、日本の話でいえば数年前にTVに出た貧困女子高生には物…
「格差の縮小が常に善とは限らない。所得格差を最も効率よく縮めるのは,疫病,大戦争,破壊的革命,そして国家崩壊なのだから。」(『21世紀の啓蒙(上)』,スティーブン・ピンカー,橘明美・坂田雪子訳,草思社) 文庫 21世紀の啓蒙 上: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 (草思社文庫 ビ 2-1) 作者:スティーブン・ピンカー 草思社 Amazon ○安定した平和な社会においては必然的に経済格差(所得格差・貧富の差)が拡大するというのが事実なら,私は,経済格差は小さいけれども不安定で戦争などが絶えない社会ではなく,経済格差は大きいけれども安定した平和な社会で暮らすことを望みます。なぜなら,命以上に価…
この本を買った理由としては、Youtubeかなんかでたまたま観ていた動画に、参考文献として紹介されていたからです。「おもしろそう」と思い、上下巻をすぐに購入し、家に届いたものをさっそく読むかと思いきや、積読現象に見舞われました。 この本と同時期に学校から借りた本(たしか小説だった気が)に気をとられ、そちらを読んでいるうちにこの本の存在自体を忘れていました。それに、この本が届いてすぐに数ページめくってみたら、「うわ、なんか書いてること複雑やんけ!」となったのも一つの理由です。 でも最近、手に取って読んでみることにしました。 というのも、世の中、国内外、いろんなことが起こり過ぎてて、頭の整理が追い…
おしゃれな女性のアイテムの一つ、アートフルなロングネイルで気になってしょうがない問題がある。 お鼻の穴のお手入れである。自分のような無神経なものは、直接的に鼻の穴をかっぽじる。「不適切にもほどがある」なのである。 そして、女性の顰蹙をかうのはわかる。 どうしているのか? Yahoo 知恵袋はこう回答している。 detail.chiebukuro.yahoo.co.jp ではあるのだけれど、昭和の中ごろはどうであったのだろうか? お鼻の穴のお手入れのティッシュなどはありはしなかった。 きっと、お上品な女性はチリ紙をよじって鼻の穴を掃除されておられたのだろう。 では、さらに、チリ紙などがなかった明…
「金持ちがさらに大金持ちになるとそれ以外の全員が自分は貧しくなったと感じるわけで,実際には誰もが以前より豊かになっていても,格差が幸福感を引き下げてしまう。」(『21世紀の啓蒙(上)』スティーブン・ピンカー,橘明美・坂田雪子訳,草思社) 文庫 21世紀の啓蒙 上: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 (草思社文庫 ビ 2-1) 作者:スティーブン・ピンカー 草思社 Amazon ○私たちは,経済的に豊かでなければ幸せな人生を送れないと勘違いしやすく,自分より経済的に豊かな人間と自分を比較しては,自分は不幸であると思い込みがちです。しかし,経済的に豊かであることと幸せであることは,まったく別のこと…
超知能AIの暴走リスク このブログではAIの歴史と現在、そして近未来について考察してきました。 今回の記事では、もう少し先の未来――AIが人間と同等かそれ以上の知能を身に着けて、「超知能」となった時代の話をしましょう。 超知能AIの暴走は、サイエンス・フィクションでは定番のテーマの1つです。 たとえば映画『ターミネーター』は、自我に目覚めたAI「スカイネット」が人類に反旗を翻し、機械の軍隊で襲い掛かるという設定でした。映画『マトリックス』は、人類は薬漬けで眠らされて、一生を夢を見ながら過ごすという設定でした。機械の目的は、人体から出る微弱な電流を電源として利用することでした。ビデオゲーム『デト…
④サミュエル・リチャードソン『パミラ、あるいは淑徳の報い』(1740年) 死刑が大衆の娯楽だった時代 ヨーロッパの歴史における大きな謎の1つは、身体刑の消滅です[22]。 前近代の世界では、ヨーロッパに限らず世界のどこでも残虐な刑罰が当たり前に存在しました。罪人の手足の骨を鉄棒で叩いて粉砕し、ぐにゃぐにゃになった腕でカラダを車輪に括り付けて、腹を引き裂いて内臓を露出させ、ゆっくりと時間をかけて殺害する。あるいは、手首や足首を縛った縄を、数頭の馬で別々の方向に引っ張って八つ裂きにする――。そんなB級ホラー映画も裸足で逃げ出すような血みどろの拷問と身体刑が執行されていたのです。日本の歴史を振り返れ…
私の読書遍歴を振り返ります。すごく雑です。いちいち内容や感想を書くと長くなってしまうので、タイトルばかりを並べました。近いうちに「大学時代に読んでよかった本」として、もう少し丁寧な記事を書くので、興味のある人はそちらもご覧ください。 幼稚園まではほとんど記憶がありません。絵本は「だるまちゃん」シリーズを好んでいたそうです。 小学生の頃は「京大生の典型的な過去」みたいな読書をしていました。クラスメイトのなかでは読書している方だが、読書家というほどではない。低学年のうちから図書館にこもって青い鳥文庫を読み漁り、一通り読破したら芥川龍之介なんかに手を出してみる、というような早熟な小学生がたまにいます…
⾒返りが労働と格差、そして戦争だとしたら、なぜ⼈々は狩猟採集から農業に乗り換えてしまったのだろう ⼤ヒットしたマンガ『ゴールデン・カムイ』(集英社)の功績は、(マンガとしての誇張はあるとはいえ)アイヌ⺠族を「豊かな⽂化を持つ⼈々」として描き、そのイメージを広めたことでしょう。 かつての狩猟採集⺠族には「常に飢えと隣り合わせの貧しい⼈々」というイメージがあり、⼈類は農耕定住⽣活という素晴らしい発明によって、その貧しさから脱したのだというストーリーがまことしやかに語られていました。現代の⽇本でも同様のイメージを持つ⼈は珍しくないでしょう。 しかしマンガの中でも描かれた通り、アイヌの⼈々はコタンと呼…
SNS各所で話題となっていた2050年の世界を読みました。 bookplus.nikkei.com 未来予測系の話はあまり信用してないのと考えても仕方が無いと思っている派なのですが、現在にどのような状態で何が重要と考えられているのか、というまとめをその時々にしておく・理解するということはとても重要だと思っています。 イギリス人のへイミシュマクレイによる現状の理解と未来の考えについて読んでいきましょう。 2050年の世界 見えない未来の考え方 (日本経済新聞出版) 作者:ヘイミシュ・マクレイ 日経BP Amazon 📒 Summary + Notes | まとめノート 経済予測の核 経済予測の核…
この記事を書くにあたってあらかじめ旗色を鮮明にしておきたいんですが、まず最初に、私は英語を話せません。とはいえ高校・大学の頃は英語が得意で、だいたい学年でも1番か2番でしたが、こんな私でもその後一切英語を使う機会が人生においてなかったため、残念ながら錆びゆく一方です。 と、そんな「英語を喋れない人」の意見ではありますが、、、。 「マーゴット・ロビー」なわけないじゃん? 映画「バービー」の主演女優で、いやまハリウッドを代表する人気女優と言っても良いマーゴット・ロビーさんっているじゃないですか。英語で書くと、Margot Robbieさん。僕が言いたいのは、「いや、彼女『マーゴット』さんじゃなくて…
ときおり考えることがある。学生運動や国電の遵法闘争などが猛威を振るっていた時代にSNSがあったらどれだけ荒れたのだろうかと。 SNSが当たり前になった時代になって痛感するのが、そもそもSNSを通じて民意が広く伝わる現在だからこそ、かつてであれば存在していたであろう社会問題そのものが発生することなく、以前よりも犯罪が少なく安全な社会ができあがったんじゃなかろうかという点である。 本書を読むと、かつての人類が粗暴で、治安も悪く、人命も人権も軽く扱われていることを痛感させられる。そして、時代とともに治安が向上し、人命が尊重され、人権が確立されていることも実感する。 たとえば女性の権利、たとえば人種問…
前回は、「組織の惰性」と「現状維持バイアス」の話をしました。 人間を含む動物が「惰性」や「現状維持バイアス」をもつように進化したのは、野生の厳しい環境のなかで、それが生存に有利だったからかもしれません。 たとえば「いつも通る道」「いつも食べるもの」は、安全が確認されています。 ときには必要に迫られて、新しい道や食べ物を探さなければならないこともあるでしょう。 しかし、それには危険がともないます。 気まぐれでよく知らない道を選んだせいで、他の部族や猛獣に襲われて死ぬかもしれません。 足を滑らせて転落するかもしれません。 見慣れないものを食べてみたら、フグやトリカブトのような毒があるかもしれません…
・丸善京都本店、『人間はどこまで家畜か』刊行記念・熊代亨選書フェア ご好評いただいている『人間はどこまで家畜か』にまつわる本や問題意識が近い本を集めたフェアを、丸善京都本店さんで開催していただいています(ありがとうございます!)。そちらで紹介されている本については、京都丸善本店さんで実際に手に取ってみていただければと思います。 このブログでは、ぎりぎり選外になった本や、値段が高すぎたり難易度が高かったりして紹介をためらった本、諸事情から選外に漏れた本などをまとめて紹介したいと思います。 1.ちょっと重たいかもと思って紹介しなかった本 ヘンリック『文化がヒトを進化させた』 文化がヒトを進化させた…
「メディア研究者も,各種の記事の統計をとったり,あるいは編集者に記事のリストを見せ,彼らがどれを選んでどう表示させるかを見ることによって,記事の選定者が一貫してポジティブな記事よりネガティブな記事を優先することを確認している。」(『21世紀の啓蒙(上)』,スティーブン・ピンカー,橘明美・坂田雪子訳,草思社) 文庫 21世紀の啓蒙 上: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 (草思社文庫 ビ 2-1) 作者:スティーブン・ピンカー 草思社 Amazon ○そもそも生き物には,危険を回避して生き延びるべく,自分の生存を脅かすような出来事や情報に注意や関心を向けやすく,記憶にとどめやすい傾向がありますが…
カリユガを生きる―サイババ聖師物語作者:ヘマドバンドサティア サイ出版協会Amazon無師独悟作者:別府 慎剛明窓出版Amazon白隠禅師—健康法と逸話作者:直木 公彦日本教文社Amazonあなたはプラシーボ 思考を物質に変える作者:ジョー・ディスペンザめるくまーるAmazonアイ・ボディ[増補改訂版]:脳と体にはたらく目の使い方作者:ピーター・グルンワルド誠信書房Amazon顔の左右が違うのはなぜ? 1分で改善できる技公開作者:杉本錬堂三和書籍Amazon速歩のススメ 空中歩行作者:成瀬雅春ビーエービージャパンAmazon1日1分で腹が凹む 4万人がラクに結果を出した最高に合理的なダイエット…