市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

「野口旭の「ケイザイを斬る!」 第3回 責任から逃走し続ける組織の病理」 @wired


  • 前半の一般論が有意義だった

    • ある組織がその責任を十分に果たしているか否かの判断は、 決して当の組織自体に委ねてはならない

    • その外部の判断によって 問題の原因を排除したり、懲罰を与えて改善するという 「規律」が、 組織が正しく機能するためには必要

    • 営利を目的にした組織では、 競争的市場環境に直面する限り、 この「規律」は作用せざるを得ない

    • 問題は「営利を目的にしない組織」

      • 公的企業が「規律」を欠きがちで、 官僚組織が責務の遂行以上に「権限」の獲得に熱心なことは、 きわめて合理的な行動にすぎない

      • ∵ それらは、 組織全体にとっての責任を最小化し、権益を最大化しする行動だから

    • したがって、社会は、こうした組織に対しては、 組織本来の目的を逸脱することなく適切に果たすように、 常に厳しい「規律」を求め続けていかなければならない

  • 2006/11/7 追記: 定理 に入れておく

  • 読んでるとき念頭に置いていたのは「日銀」ではなくて 「国立大学」

  • 3/28/2004,

  • 独立法人化 : ← 4/17/2004, 7/14/2003, 7/11/2003, 7/8/2003, 7/1/2003, 6/19/2003, 6/2/2003, 5/30/2003, 5/29/2003, 5/22/2003, 5/19/2003, 5/13/2003, 4/16/2003, 2/26/2002

「2003.5.26: 平和憲法の危機、私の信条の危機」 @徒然なる毎日


  • 11/11/2003

  • 日本にいる人達は何とかしろよと思う半面、 自分が日本に居たら(居た頃は)何かしようとは 思わないのかもしれない(思わなかった)だろうとも思う

    • 大使館に在留届け出してないので、投票も出来ない状態だ。 ここからまず解決していくか

  • どんどん日本軍レッツゴー環境が整いつつあるのは確かな気がするし、 今後どうなるのだろう

「日々の研究 5/30 (金)」 @sasa


  • 「"意味のある"結果」ってのがポイントなのかな

    • この statement は、 いわゆる hunting type の研究者に対する提言であると解釈する

      • 「釣糸を垂らして、何も引っかけないで上げるのはプロじゃない」とか、 「狩に行って手ぶらで帰って来るのはプロじゃない」と読んだ

    • だって普通研究したら、 予想通りか予想に反するかは別にして「結果」は日々出る訳で

      • そういう試行錯誤 (yes/no が出る問題設定をすること)が出来ない人は問題外

      • 佐々さんの主張は、その確実に出る結果のうち「外れ」を減らすのが プロってもんだ、ってことかな

    • 佐々さんは、はっきりと「一人称単数」で書いているのだけど、 やっぱり「一人称複数」で読んでみたり、 いろいろ考えてしてしまう

      • そういう season みたいだ

  • 自分は、地を這って行く style

    • というか、 頭のよい人達のそれ故に見逃すであろうポイントを狙って行く style というか

    • なので、 いつもほとんど trivial 寸前の問を発しつつ、 大抵「皆さん正しいですね」というオチ

      • つまりほとんど negative な結果なんだけど (それにそれじゃ論文は書けないけど)、 これも結果だと思っている

      • それってまぁ学生がやるようなことで、 「半人前だね」ってことなのかも知れないな

      • しかし、当然、問の立て方は自分流な訳だが (でないと、検証にならないし)

    • まぁその結果、後はその頭のよい人達に頼ること無く 自分の足で立つことが出来る

      • そしたら、独自の道を進めることも出来るようになる(はず)

      • 着実に、そういう領域を広げている(つもり)、かなりとろいが

  • 個人的には、hunting style ってのがどうにも馴染まない

    • いわゆる物理屋さんは、 この hunting style と大きく overlap していると思う

      • ここで念頭に置いている「物理屋さん」は、 物基統計あたりの、 モノで categorize されるのではない、 その意味でより自由な (何でもありの) 物理学者の一つの community

        • モノにこだわる代わりに、 手法にこだわる(というのは、下の「手持ちの銃」って奴だが)のも、 不自由な人達だと思う

    • 彼らの基本スタイルは、 「面白い問題」をいろんな分野から pick-up して、 それに解釈を与えるというイメージ

      • こういう意味での物理帝国主義ってのも、あるだろうな

      • 例えば、工学系の研究分野を侵略して行って、 できる事が無くなったらただ撤退する、という意味で

      • 今のアメリカみたい、というのは、与太話

    • こういう雰囲気が、何か馴染まない

  • いや、本質的に新しい何かを創造しているのなら良いのだろうけど…

    • 手持ちの銃で倒せる獲物を探して回ってるだけ (だから早いもの勝ち) って言うのなら、問題だよな、と

    • 「手持ちの銃」っていうのは、例えば以下のような routine

      • 簡単な数値モデルを作って

      • そのシミュレーションをして、らしい結果を再現して

      • モデルの簡単な解析 (線形安定性、それが終ったら次は弱非線形、とか、 相図書いて相転移と考えるとか)

    • このような (工学の研究者はやらないような) 物理屋の routine を越えて 更に踏み出そうとすれば、 当然困難にぶち当たる訳だが、 それで撤退したら詰まらんなぁってこと

      • そもそも困難だから、そこで多産な研究ってのは出来にくい

      • 数を目指すという条件で最適化すれば、当然 困難を避けて多産な問題を探していくのが自然な帰結だけれど

      • それで、science が全体として進歩するんだろうか (個人の career は置いておいて(とも言ってられないんだけども、まあ))

    • 結局「工学の研究者 (あるいは「専門家」) はやっぱり偉いわ」で終れば、 それは敗北宣言だよな

  • 「趣味」を悪い意味で使う用法は、田崎さんもそうなんだが、 理解できない

    • 2/6/2001

    • 皆自分の研究は「好き」なんだろうし、その意味で「趣味」なんだろうけどなぁ

    • 問題は趣味/非趣味じゃなくて、責任/無責任だと思うのだが

    • 「あそび」という言葉に置き換えるのならば、何の問題も感じないな

      • 「創造性にあそび心は必要なのだ」と言い出したりするのは、 (正しいとは思うが、ここでは) 与太

  • 全体的な話の関連