むらもと循環器内科

      『食べ物は最良の薬であり、最良の薬は食べ物である』
      食事療法と断食を最大限に活用し、できるだけ少ない薬で、
      皆さまが健康な生活を送れるようにサポートいたします。
                                  

2017-01-17

休診のお知らせ

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平成29年3月15日水曜日、都合により休診します。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

問い合わせ: 電話 011-802-1000
〒004-0052 北海道札幌市厚別区厚別中央2条4丁目9番15号 新札幌中央メディカルビル3F    

2016-12-21

慢性疾患の治療方針

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現在、糖尿病、高血圧、関節リウマチなどの慢性疾患は、原因不明で、治ることのない病気とされ、治療はもっぱら薬物による対症療法が中心となっています。薬物療法は即効性がありますが、根本的治療ではないので、病気が治ることはありません。しかも、薬の副作用で別の病気が生じる危険性も秘めています。多くの慢性疾患は、遺伝的素因に、食べ物・環境要因・ライフスタイルが影響し発症すると考えられています。ディスバイオーシス(腸内毒素症)、ミトコンドリア機能障害、炎症、免疫能の変調などが、相互に関与し、様々な慢性疾患が生じるのです。慢性疾患の治療のために、まずは食べ物を見直し、環境毒から身を守り、ストレスを減らし朗らかに生きることが必要です。当院では、薬物に頼らない、栄養療法を中心とした慢性疾患の根本的な治療を目指しております。

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断食実践ガイド (札幌市厚別区)

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断食はヒポクラテス(460-370BC)の時代から、全ての病気の治療手段として、本能的に利用されてきました。また、古くから、精神的浄化・浄罪のために、多くの宗教が断食を取り入れており、現在も、世界中のおよそ3分の1の人々が断食を実践しています。断食副作用が何もない上に、代謝を改善し健康をもたらすことが証明されています。また、断食は、いつでもどこでも誰でも可能で、お金も手間もかからず、これ以上ない簡単な食事療法と言えます。
  
断食により、私たちの体は、エネルギー源を糖から脂肪へと変えていきます。1)食事中:インスリンが分泌され、糖がエネルギー源として利用され、余分な糖は肝臓グリコーゲンとして貯蔵されます。2)消化吸収後(断食後6−24時間):インスリンレベルが低下し、グリコーゲンを分解し、糖を放出し、エネルギーとして利用します。グリコーゲンエネルギー源として、およそ24時間機能します。3)糖新生断食後24時間から2日):肝臓アミノ酸やグリセロールから糖新生を始めます。4)ケトン血症(断食後1日から3日):脂肪が分解され、グリセロールと脂肪酸となり、グリセロールは糖新生に利用され、脂肪酸はそのまま多くの組織でエネルギー源として利用されます。また、脂肪酸は脳血管関門を通過できず、脳では利用できません。肝臓脂肪酸をケトンに変換し、脳および全身での利用を可能とします。5)タンパク質温存期(断食後5日):成長ホルモンの分泌により、筋肉を保護し、脂肪酸とケトンをほぼ全ての代謝エネルギーとして利用するようになります。一方、アドレナリンの分泌により、代謝活性の低下を防ぎます。貯蔵した脂肪が全て燃え尽きるまで、筋肉をエネルギー源として利用することはありません。 
  
2か月の断食により、マルチミネラルマルチビタミンの不足は生じなかったとする報告があります。また、断食の世界記録は382日間です。1973年、米国で、27歳男性が、医師の管理下、水とマルチビタミンのサプリのみで、207kgから82kgに減量することに成功しました。電解質バランスも崩れることなく、断食の病的影響は特に認めませんでした。断食で筋肉が融けてしまうことを心配する人がいますが、体脂肪が4%を切らない限り、筋肉をエネルギー源として利用することはありません。それまでは、エネルギー源として脂肪が利用されるので、筋肉は温存されます。脳に糖が足りなくなり、十分に機能しなくなることを心配される人もいますが、脳は脂肪酸から生成されたケトンを利用できるので問題ありません。また、体に最低限必要な糖は肝臓で新生できますので、低血糖も起きません。断食基礎代謝が低下し、衰弱することを心配する人がいますが、成長ホルモンアドレナリンの分泌の増加により、糖から脂肪へとエネルギー源を転換し、基礎代謝はむしろ増加することが分かっています。断食で食べ過ぎにならないかを心配する人がいますが、総カロリー量が増えることはなく、断食を長く続けると、食欲も徐々に低下していくことが示されています。狩猟採集民族であった私たちの祖先の暮らしは、飢餓との戦いの日々でした。断食により衰弱してしまう様では、食物を手に入れることもままならず、生き抜くことはできなかったはずです。断食は人が地球に誕生以来、ずっと生活様式の一部であったわけです。
  
脂肪の燃焼を促すためには、断食は24時間以上が望ましいです。週2,3回の24時間(例:夕食のみ)、36時間(例:夕食〜翌々日朝まで)から開始し、効果がない様であれば、2日から2週間程度に断食期間を伸ばして行きます。断食時間が長いほど、インスリンの分泌は低下し、インスリン抵抗性は改善し、減量が進み、糖尿病の血糖コントロールがより改善します。
  
断食時、水、紅茶、緑茶、ウーロン茶コーヒーハーブ茶、ボーンブロスを十分に摂り、脱水を予防します。味付けにレモン、ミルクの追加は問題ありません。空腹感は永続的ではなく波の様に訪れます。断食する日は忙しい日を選びましょう。断食に慣れると、脂肪燃焼が始まると同時に、空腹が収まるようになります。長い断食では、2,3日目まではつらいですが、その後は空腹も落ち着くことが多い様です。空腹を抑えるには、1)水を飲む、2)緑茶を飲む、3)シナモンを利用する、4)コーヒーを飲む、5)チアシードを摂る、などを利用します。
  
断食時に全ての運動は可能です。運動にエネルギー補給は欠かせないと思われていますが、間違いです。肝臓糖新生できますし、断食が長ければ脂肪酸エネルギーとして利用可能だからです。また、成長ホルモンの分泌が多いので、断食時には筋肥大(筋線維が太くなる)を促すのに都合が良く、実際、ボディービルディング競技でも活用されております。
  
断食は疲労を招くことはなく、基礎代謝が亢進するので、逆に元気になる人が多いです。全ての生活活動を問題なくこなせます。また、記憶力や集中力が高まります。断食が脳の細胞にオートファジーを招き、加齢に伴う記憶力低下の予防に役立っている可能性が示唆されています。断食でめまいがする時は、脱水の可能性が高く、水分と塩分の補充が必要です。血圧が下がり過ぎている場合は、降圧薬の中止が必要です。断食で足が攣りやすい場合は、マグネシウム不足の可能性が高く、補充が必要となります。断食頭痛が起きた場合は、塩分補給で改善する場合が多いです。断食をするうちに徐々に慣れていくケースが多い様です。断食でお腹が鳴る場合は、水を飲むことで落ち着くことが多いです。胸焼けには、断食後の食べ過ぎに注意し、食後は横にならない習慣を身に付けます。定期薬がある場合は、医師と相談が必要です。どうしても内服が必要な場合は、少量の葉野菜と一緒に内服するようにします。特に糖尿病の治療薬を内服している場合は、医師と良く相談し、内服薬の調整、頻回の血糖チェックが必要となります。吐き気、嘔吐、めまい、疲労、低血糖高血糖、無気力など生じた場合は、断食は中止し、医師の診療を受ける必要があります。空腹と便秘は良くある症状なので心配ありません。
  
断食のコツをまとめると、1)水を飲む、2)忙しい日を選択、3)コーヒーを飲む、4)空腹感をやり過ごす、5)断食の事は誰にも言わない、6)慣れるまで1か月の猶予を、7).糖質制限食を、8)大食いしない、9)暮らしに合わせた無理のないスケジュールを。


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糖質制限食と断食療法による糖尿病治療 (札幌市厚別区)

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糖尿病は、血糖を下げるインスリンというホルモンの作用不足により、慢性の高血糖状態を主徴とする代謝症候群で、1型と2型があります。1型糖尿病は、膵β細胞の破壊によるインスリンの絶対的欠乏状態で、大半が自己免疫性であり、小児期に発生することが多いです。日本人には少なく、欧米人の10〜20分の1と言われています。2型糖尿病は、インスリン分泌低下を主体とするものと、インスリン抵抗性が主体で、それにインスリンの相対的不足を伴うものがある。欧米では、インスリン抵抗性が大半を占めますが、日本ではインスリン分泌低下の方が少なくありません。これは、インスリン分泌能が、日本人やアジア人は、欧米人より弱いことによります。また、欧米人に比べ、日本人は肥満者も少ないのに2型糖尿病が多いのは、日本人が、2型糖尿病になりやすい体質(遺伝的素因)を 持っているためと考えられます。しかし、遺伝するのは糖尿病そのものではなく、「糖尿病になりやすい体質」で、それに、食事、ライフスタイル、環境要因が加わって、はじめて2型糖尿病が発症すると考えられています。日本の糖尿病の95%以上は、2型糖尿病です

1型でも2型でも、血糖の上昇を抑えるために、食事は糖質制限食(Low Carbon High Fat:LCHF)がベースとなります。炭水化物糖質)、タンパク質、脂質の三大栄養素のうち、血糖を上げるのは炭水化物だけだからです。タンパク質は血糖を上昇させませんが、インスリンを分泌させるので、程よい摂取が望まれます。(インスリン分泌能が落ちるとグルカゴンが相対的に増え、タンパク質で血糖が上昇することもあります。)一方、脂質は血糖もインスリンもほとんど上げませんので、良質な高脂肪食が望まれます。(キャノーラ油などの植物油を控え、オリーブ油、ココナッツ油、アボガド、ナッツなどの天然油を摂る。)具体的には、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの糖質が主成分の炭水化物です。また、食物繊維糖質の血糖上昇を抑えます。天然の炭水化物のGL値が低いのは、糖質の解毒薬として食物繊維が機能してるとも言えます。その他に、インスリン分泌を抑制し、インスリン抵抗性を改善します。毎食前に小さじ1杯に酢やリンゴ酢の摂取を利用しない手はありません。

1型糖尿病の治療はインスリンの補充が主体となります。

肥満型2型糖尿病の場合はインスリン分泌過多によるインスリン抵抗性が成因なので、インスリンの分泌をいかに抑えるかが鍵となります。糖質制限食の徹底で、7割近くの方は改善し、薬なしでの治療が可能となります。しかし、糖尿病歴が長い(肥満歴が長い)患者の場合、糖質制限食で高血糖は改善しても、インスリン抵抗性は改善しないケースが多々見られます。つまり、肥満の改善が頭打ちになります。その理由は、何を食べてもインスリンは分泌されるからですインスリン抵抗性肥満型2型糖尿病の成因)を改善するためには、「何を食べるか」だけでは不十分で、「いつ食べるか」が重要となります。断食ファスティングの時間を長くするほど、高インスリン血症は改善し、インスリン抵抗性が改善することが分かってきました。3食+間食で、絶え間なくインスリンが出続けている現代の食事スタイルでは、時間が経過したインスリン抵抗性の改善は期待できません。まずは、朝食を抜き、昼夜の1日2食とし摂食時間をできるだけ短くし、断食時間(16時間)を長くすることから始めます。それでも体重が落ちないようなら、1日おきに昼食を抜きます(24時間の断食)。それでも体重が落ちないケースは、3日から1週間程度の連続断食に進みます。糖質制限断食治療を加えることで、大半の肥満型2型糖尿病は全ての薬から(インスリンも含む)解放されます。

日本人に多いやせ型2型糖尿病の場合は、異所性脂肪(脂肪肝、脂肪筋)によるインスリン抵抗性などの関連が報告されておりますが、成因は不明で、治療は肥満型2型糖尿病のように単純ではなさそうです。糖質制限食による食事療法と運動療法が主体となります。BMI>20の場合は、断食療法も応用できるかもしれません。

当院では、糖質制限食と断食療法により、できるだけ少ない薬で合併症をきたさない糖尿病治療に努めて参ります。インスリンの過多は脳心血管疾患、癌の原因となるので、薬を処方する場合には、インスリンの分泌を促さない糖尿病治療薬を中心に治療をすすめます。(メトホルミン、アルカボース、DPP4阻害薬など。)他院で沢山薬を処方されているのに全く改善しなかった糖尿病患者さんでも、当院で治療を始め、HbA1c1が著明に改善し(12→6など)、薬から解放された患者さんが多数おります。また、糖尿病の改善とともに、コレステロール・プロファイルが改善し、血圧も下がり、スタチンや降圧剤を減量・中止できた患者さんも沢山いらっしゃいます。

糖質制限食治療の欠点として便秘の合併があります。炭水化物が減ることで食物繊維が不足することが主な原因と考えられます。穀類、豆類、野菜、果物、海藻などから、不溶性・水溶性食物繊維を積極的に摂取しましょう。それが難しければポリデキストロース、難消化デキストリンなどのサプリメントで補うのも良いかもしれません。腸内細菌叢の健全化のために、ヨーグルトなどの発酵食品プロバイオティクス)やオリゴ糖(プレバイオティクス)の摂取も効果があります。

糖質制限食と断食治療を始めるにあたり、低血糖を予防するため、休薬が必要となります。始める前には、必ず主治医と相談してください。また、診断基準を満たしている膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。また、中等度以上の慢性腎臓病(CKD)患者も適応とならないでしょう。

糖質制限食の第一人者である高雄病院の江部康二先生のご推薦で、日本糖質制限医療推進協会の提携医療機関に加盟させていただくことになりました。
江部康二先生のブログ『Dr江部の糖尿病徒然日記』

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肥満のメカニズムと治療 (糖質制限食と断食療法) (札幌市厚別区)

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肥満はカロリー摂取量と消費量により決まる」とほとんど全ての人が信じているが間違いである。カロリーとは単にエネルギーの単位であり、炭水化物タンパク質、脂質、どの栄養素もカロリーが同じなら、体に対する影響は同じであるとする前提に立つものであるが、果たして本当にそうなのだろうか?
過去100年、「カロリー制限をし、運動をすれば痩せる」と信じられてきたが、5万人が参加したWomen’s Health Initiative studyを含め、臨床試験はことごとく失敗に終わっています。にもかかわらず、今も絶対的な真理として、多くの医師や栄養士たちは「カロリー制限・運動療法」を患者に指導し、痩せないのは意志が弱いからであると軽蔑し侮辱するのが常です。

では、何故「カロリー制限・運動療法」は機能しないのでしょうか?それは、私たちの体重はホルモンでコントロールされているからです。特に、膵臓から分泌されるインスリンと副腎皮質ホルモンであるコーチゾルが関与しており、特にインスリンが重大な役目を担っています。人間の体には、サーモスタットのごとく、自動で最適な体重に調節するしくみが備わっていて、これを「セットポイント」と呼びます。カロリー制限をしても、セットポイントが働くことで、エネルギー消費量を減少させて体重の低下を抑えると同時に、猛烈に食欲を亢進させるため、空腹感に耐えられなくなり、体重は元に戻ってしまうのです。逆にカロリーを増やしても、エネルギー消費量を増大させることで体重の増加を抑制し、満腹中枢を刺激し食欲を低下させ、体重を減らす方向に仕向けます。脳の視床にあるセットポイントの設定に大きな影響を与えるのが、インスリンインスリン抵抗性なのです。

では、インスリンを分泌させる食べ物は何でしょうか?実は、全ての食べ物がインスリンを分泌させるのです。確かに、糖を含む炭水化物は血糖を上昇させ、インスリンを大量に分泌させます。一方、タンパク質は血糖を上げないが、インスリンをある程度分泌させます。脂質は血糖も上げず、インスリンもあまり分泌させません。炭水化物タンパク質は1gあたり4kcalで、脂質は9kcalなので、カロリー説では油っこい物は太りやすいと信じられています。しかし、脂質はインスリンの分泌を招かないので、実は太りにくいのです。糖質制限食(Low Carbon High Fat)と低脂肪食(Low Fat High Carbon)を比較した臨床試験で、圧倒的に糖質制限食が減量に有効であることが示されていますが、インスリン分泌量を比較すれば当然の結果と言えます。減量効果だけでなく、降圧、コレステロール・プロファイルの改善も認められ、1977年以来、アメリカ政府やアメリカ心臓協会が心血管疾患の予防のために推奨してきた低脂肪食は全く根拠のないものであることが明らかになりました。

しかし、糖質制限食は短期的に減量効果があるのは間違いないのですが、1年もすると徐々に体重が元に戻ってしまうことが分かっています。その原因はインスリン抵抗性です。たとえば、眠剤を飲み続けると、どんどん利きが弱くなります。眠剤の容量を増やすことで、一時的にまた眠れるようにないますが、また利きが弱くなり眠れなくなります。眠剤の利きを回復するための唯一の方法が断薬なのです。我々の体は、生体反応として耐性(抵抗性)を招くようにできているのです。同様に、高インスリン血症が続くと、インスリンレセプターのダウンレギュレーションが働き、インスリン抵抗性が生じます。すると、インスリン抵抗性を打破するために、膵臓はさらに多くのインスリンを分泌するようになります。ここ悪循環が生まれ、インスリン抵抗性はさらに増大します。

何がインスリン抵抗性を生じるのでしょうか?それは、インスリン分泌過多その絶え間なさ(persistence)です。つまり、食べる機会を減らし、インスリンの分泌を最低限にする時間を長くすることが、インスリン抵抗性を改善する鍵となります。1950年代のアメリカでは、糖質を十分に摂っていたにもかかわらず、現在のように肥満の人は多くいませんでした。それは間食という習慣がなかったことで、インスリン抵抗性が生じにくかったためと思われます。いつの間にか、間食を摂ることが健康に良いという常識が蔓延し、1日に5食から6食摂ることが正当化されてしまいました。しかし、間食が健康であるとする根拠は何もなく、商品をたくさん売るための企業戦略にまんまと騙されたわけです。そもそも、1日3食摂らなければならない理由は一つもありません。全ての食べ物がインスリンを分泌するので、糖質制限だけでは十分にインスリン分泌を抑制することはできません。断食することで、インスリンの分泌は最低となり、時間を長くするほど、インスリン抵抗性が改善します。つまり、インスリン抵抗性は時間に依存するのです。

断食療法はヒポクラテスの時代から既に臨床応用されておりました。キリスト教、イスラム教、仏教など、多くの宗教的儀式として大昔から実践され、現在も、数億人の人々の生活様式の一部となっています。断食と言うと大事に聞こえますが、全ての人が夕食から朝食までは毎日断食(12−14時間)しているわけです。朝食をbreakfastと言いますが、絶食を断ち切るという意味です。断食療法はまずは朝食を抜くことから始め(断食18時間)、効果がなければ昼食も抜き(断食24時間)、それでも効果がなければ、3日〜1週間と断食時間を伸ばして行きます。断食の間、食べ物は一切取りませんが、水分はしっかりと補給します。長期の断食をする際には、ビタミンミネラルなどの補給も重要となります。水分としては、水だけでなく、お茶、コーヒー、ボーンブロスなども可とします。

断食で筋肉が融けてしまうことを心配する人がいますが、体脂肪が4%を切らない限り、筋肉をエネルギー源として利用することはありません。それまでは、エネルギー源として脂肪が利用されるので、筋肉は温存されます。脳に糖が足りなくなり、十分に機能しなくなることを心配される人もいますが、脳は脂肪の分解産物であるケトンを利用できるので問題ありません。また体に最低限必要な糖は肝臓で新生できますので、低血糖も起きません。狩猟採集民族であった私たちの祖先は、毎日食べ物にありつけたわけではありません。飢餓にさいなまれ、食べられない日々が何日も続いても、生き延びてまいりました。歴史が断食療法の安全性を証明していると言えます。

また、運動の肥満に対する効果はとても少ないことが分かっています。我々のエネルギー消費量の大半は体温、呼吸、循環、消化などの基礎代謝に利用されます。仮に1,2時間、毎日運動をしても消費するエネルギーは摂取エネルギーの5%以下であり、運動による減量の効果は極めて限定的です。運動が健康に良いことは間違いありませんが、肥満の改善にはほとんど機能しないことが分かっています。

まとめると、肥満の治療のためには、1.糖質制限、2.断食治療が必要となります。カロリー制限をして運動をしても、体重が減ることはありません。まず、肥満の治療のためには糖質制限食が必要です。インスリンを分泌させやすい加工食品を避け、自然食品を摂るように努めることも重要です。それでも効果が見られない場合には、間食を止め、朝食抜き、昼食抜きなどで断食時間の延長を延長することから断食療法を導入し、減量の効果をみながら、1日おき、毎日、連日と断食時間を延長していきます。

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コレステロールは高くても大丈夫、スタチンは飲まない方がいい (脂質異常症) (札幌市厚別区)

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2014.6、タイム誌で『バターを食べよう』というタイトルで、アメリカで何十年も問題視されてきた脂肪が健康を害するものではないとする特集が出版された。肥満糖尿病の蔓延は、脂肪(特に飽和脂肪酸)ではなくて、炭水化物の過剰摂取が原因であったと結論した。LDLコレステロールには2種類あり、本当の悪玉(small and dense LDL cholesterol)を増やすのは精製炭水化物で、本当は問題ないLDL(large and fluffy part of LDL cholesterol)を増やすのが飽和脂肪酸であることも示された。悪玉かどうかは中性脂肪の値に反比例することも分かっている。

しかし、『コレステロールが高いと冠動脈疾患のリスクが高まり、スタチンでコレステロールを下げれば冠動脈疾患を予防できる。』とする神話は、学会と製薬会社の巧みな情報操作で、未だに私たちを洗脳し続けている。スタチンとはクレストール、リピトール、リバロ、メバロチン、リポバス、ローコールなどのコレステロール治療薬の総称である。コレステロールは冠動脈疾患にちょっとしたかかわりしか持たず、心臓発作のリスクの予測因子としては極めて小さい。スタチンによる冠動脈疾患の発症の予防効果は認めても、総死亡率の改善は認められていない。糖尿病認知症、癌などの副作用も考えると、スタチンを内服するメリットは極めて乏しい。特に、高齢者において、コレステロールが高い方が総死亡率は低く、脳の機能維持に有利に働くことが示されている。

実際、米国で2000年から2006年に急性心筋梗塞で入院した136905人(541病院)の脂質を調べたところ、驚くべきことに、75%のLDLが130mg/dL以下であり、50%が100mg/dL以下、17%は70mg/dL以下であった。また半数以上がHDL<40mg/dLであった。入院前にスタチンを内服していたのは21%であった。高LDLコレステロールが急性心筋梗塞の主要因ではないことを如実に示している。

特定のエンドポイントに到達する患者を1人減らすために何人の患者が薬を服用する必要があるか、という疫学の指標をNNT(Number Needed to Treat)といいます。スタチンで5年間治療したとして、冠動脈疾患を持たない人の場合(一次予防)で、死亡は減らさず、心筋梗塞予防のNNTは104、脳梗塞予防のNNTは154でした。冠動脈疾患や脳梗塞の既往のある人では(二次予防)、死亡予防のNNTは83、心筋梗塞予防のNNTは39、脳梗塞予防のNNTは125でした。一方、スタチンの薬害として糖尿病発症のNNHは100、筋肉障害のNNHは10という結果でした。つまり、二次予防でも、死亡、心筋梗塞脳梗塞全てを合わせた絶対リスク減少率は4.6%であり、5年間のスタチン治療で、20人に1人が何らかのメリットを得られるが、9人に1人は薬害が生じるということになる。恐ろしいことに、スタチンの75%が全く無効な一次予防で使用されております。

現在、動脈硬化は、種々のストレスによる内皮機能の障害に始まる炎症が原因であると考えられている。その予防は、炎症の誘因となる糖尿病、高血圧、喫煙、肥満感染などを管理することが重要であり、コレステロールは関係しない。炎症の原因とならない脂質プロファイルを得るためには、1)糖質を制限する、2)ω6脂肪酸摂取を減らす、3)ω3脂肪酸摂取を増やす、4)食物繊維を増やす、ことが重要です。しかし、食事制限ができない人、危険因子をコントロールできない人、コレステロールが高いことが不安でしかたない人は、スタチンではなく、サプリメントとして1)DHA/EPA(ω3脂肪酸)、2)ナイアシンビタミンB3)、3)パントテン酸(ビタミンB5)の摂取をすすめます。ナイアシンは極めて安全ですが、その血管拡張作用により、一時的に肌のほてりや紅潮を引き起こします。その際は少量から時間をかけて漸増する必要があります。ほてりの削減のため、徐放性剤が販売されていますが、まれに肝機能障害の原因となるのでお勧めできません。

コレステロールが高いと言うだけでスタチンを処方され、数値が下がったことに大喜びするが、実は、糖尿病、癌、認知症リスクを背負わされたことは知らされずにいる、こんな馬鹿げた治療が日本中、いたるところで正当化されています。スタチンは今世紀最大の健康詐欺と言えるのではないでしょうか?当院では食事療法を中心にして、スタチンを使用しない脂質異常症の治療を目指しています。現在のコレステロール治療に疑問と不安を抱いている患者さんの相談窓口になれたらと思っています。

参考文献
What your Doctor may not tell you about Heart Disease:Mark C Houston,MD, 2012
The Great Cholesterol Myth: J.Bowden,PhD, S.Sinatora,MD 2012
Statins and the Cholesterol-Heart Hypothesis: Donald W. Miller, Jr., MD June 4, 2015
Cholesterol confusion and statin controversy: Michel de Lorgeril,MD Jul 26, 2015
The Clue to Why Low Fat Diet and Statins may Cause Alzheimer's: Stephanie Seneff Dec 15, 2009
Niacin in cardiovascular prevention: mechanisms, efficacy, and safety.: Guyton JR (2007). Curr.Opin.Lipidol.18(4):415–20.
Lipid levels in patients hospitalized with coronary artery disease: Sachdeva A.Am Heart J.2009 Jan;157(1)111-117
Statin Drugs Given for 5 years for Herat Disease Prevention: Newman D,MD; http://www.thennt.com
その他多数

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ファンクショナル・メディスン(機能性医学)と慢性疾患 (札幌市厚別区)

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鼻炎で耳鼻科に、湿疹で皮膚科に、頭痛で脳神経科に、下痢と便秘で消化器科に、高血圧で循環器科に、気分障害と不眠で心療内科に通院し、毎日20種以上の薬を内服するが、体調は一向に改善しない、このような患者さんは決して少なくありません。

スタンダード・メディスン(標準医学)では症状を重視し、診断に集中的に取り組む。一度診断が決まれば、薬物や手術などの処方が決まり、効率の良い平均的治療が施される。医師は臓器毎に専門化し、自分の分野のみに関心を示し、他臓器の症状には関与しない。結果、患者は他科専門医受診を余儀なくされる。スタンダード・メディスン感染症や救急医療において、今も主流で優れた治療成績を示す。

一方、スタンダード・メディスンは、現代の主たる健康問題である慢性疾患の治療には向かない。慢性疾患は、自然治癒しない、悪化する、原因が一つでない、複雑な症状があるなどの4徴を持つ。代表的な疾患として、2型糖尿病、高血圧、片頭痛アルツハイマー病、多発性硬化症パーキンソン病うつ病自閉症慢性疲労症候群線維筋痛症、慢性関節リウマチ、ループス、橋本病逆流性食道炎、セリアック病、クローン病潰瘍性大腸炎、過敏性大腸炎、骨粗鬆症慢性閉塞性肺疾患気管支喘息肝臓病、腎臓病、黄斑変性症、などがある。慢性疾患で死にいたることはなくても、痛みや、不快感で人生を弱体化し、我々の生活に負担をかけている。

2000年に人間の遺伝子が全て解読された。遺伝子革命は、一般的な慢性疾患のおよそ30%ばかりが遺伝形質に由来し、70%は他の何か、すなわち遺伝子発現に対して環境と行動様式が影響を及ぼすことが示された。つまり、遺伝形質は運命ではなく、我々の健康は受精の時点で自動的に決定されるのではないことが判明した。我々は遺伝子を書き換えることはできないが、環境と行動様式を変えれば、遺伝子の発現を変えることができるのだ。こうして、個人個人の健康問題の根本的な原因を解明すべく生まれたのがファンクショナル・メディスンである。

ファンクショナル・メディスンは、慢性疾患の原因である生理学的不均衡を見出し、食事、ライフスタイル、環境を調整し、個人に適合した健康管理プログラムを作ることで、遺伝子の発現に影響を与え、生理機能を健全化し、我々に健康をもたらすとする革命的な医学である。個人の遺伝子発現を変化させる要因について詳しく知ることは、個人の健康、寿命の延長を最適化するプログラムを作成することにつながり、個人に特化した生活医療と言える。糖尿病の治療にあたり糖質制限を最優先することも、ファンクショナル・メディスンである。

慢性疾患の治療のための5つの基本教義
1.我々の健康は我々の遺伝子によりあらかじめ決められているわけではない。
2.慢性疾患は生理学的過程の不均衡によって起こる。
3.病名がつかないことは必ずしも健康であることを意味しない。
4.ライフスタイル、食事、環境と遺伝子の反応は個人個人で異なる。
5.急性疾患に有効な薬は慢性疾患の管理には適合しないことがある。

当院では、慢性疾患の治療はファンクショナル・メディスンをベースに行い、平均ではなく、個人差を配慮した、個人に最適な医療の提供を心がけております。

参考文献
The Disease Delusion: Jeffrey S.Bland PhD, 2014
The Autoimmune Solution: Amy Myers MD, 2015
Brain Maker: David Perlmutter MD, 2015
The Wahls Protocol: Terry Walhls MD, 2014
The Fatigue and Fibromyalgia Solution: Jacob Teitelbaum MD, 2013

問い合わせ: 電話 011-802-1000
〒004-0052 北海道札幌市厚別区厚別中央2条4丁目9番15号 新札幌中央メディカルビル3F

もの忘れ外来(小澤勲式ケアとコウノメソッド) (札幌市厚別区)

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もの忘れ外来は、初期の記憶障害を見つけ出し、認知症の早期発見と早期治療を目的とした診療外来です。
当院では、小澤勲認知症ケアを基礎に、コウノメソッドによる薬物治療を駆使して、認知症治療に当たります。

小澤勲先生の認知症ケアとは「脳の障害による中核症状は治せないが、中核症状がもたらす不自由のため、不安と混乱の中に作られた周辺症状は、ケアによって必ず治せます。認知症の人は、認知機能は低下しても、感情機能は保たれています。認知症の人は、徐々にできないことが増えていきますが、一方でそのことを漠然とではあれ、感じとる能力は保持されているのです。自分が人に迷惑をかけていることも、自分が周囲からどのようにみられ、扱われているかと言うことも、敏感に分かっています。このギャップが周辺症状を生みます。自分らしい自分を保持してゆこうとする必死の努力が周辺症状に行きつくのです。私たちが彼らの思いを受け止める努力をしない限り、周辺症状は消えません。それ抜きに周辺症状を押さえ込もうとすれば、無理やゆがみが生じて、彼らの心をさらに傷つけ、意欲を殺ぎ、表情を奪うのです。認知症のケアでは、認知症の人たちを、私たちの常識の枠組みにどう押し込めるかという処遇や対応ではなく、彼らの心に寄り添うようなかかわりが求められます。たゆまぬかかわりの継続は、例え記憶障害があっても、彼らの心に間違いなく蓄積されます。」とするものです。

コウノメソッド名古屋フォレストクリニックの河野和彦先生が提唱する認知症治療法です。確定診断にこだわることなく、臨床症状から病型を推測し、症状を軽減させるのに最適な薬物を選択し、家族による薬量の微調整をお手伝いいただくことで薬害のない安全な治療を目指します。治療指針と処方はマニュアル化されており、認知症治療経験の少ない医師でも対応を可能としております。また、保険診療だけで症状の緩和が得られないケースには、フェルガードというサプリメントや、シチコリン、グルタチオン点滴などの自費診療を併用することも特徴です。

認知機能の改善に確実に効果があるのが有酸素運動です。有酸素運動は脳の成長ホルモンとして働くBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やし、認知機能を改善させるだけでなく、海馬の脳神経細胞新生させることが分かってきました。毎日20分程度の有酸素運動ウォーキングサイクリング、スイミングなど)を続けることがとても大事です。

栄養療法で最も重要なことは、食事に占める炭水化物摂取量を減らし、良質な脂肪を沢山摂取する食事(LCHF食)に切り替えることです。特に、ω3不飽和脂肪酸であるDHAの摂取がとても重要です。他にも、ビタミンCビタミンB複合レシチンビタミンDビタミンEターメリックレスベラトロールαリポ酸などのサプリが脳機能を活性化します。中鎖脂肪酸ココナッツオイル)の摂取により、アルツハイマー認知症患者の認知機能の改善が報告されております。中鎖脂肪酸肝臓で分解されてできるケトン体が、糖の利用ができなくなった神経細胞エネルギー源になるとするものです。アルツハイマー認知症だけでなく、他の脳の変性疾患にも効果は期待できますので、糖質制限治療をベースにココナッツオイル(またはMCTオイル)の摂取をおすすめしております。

腸内細菌叢ー腸ー脳・軸(MGB軸)が健康や疾患に係らず、脳と行動をコントロールしていることが多くの研究で示されています。中枢神経系の機能に影響を及ぼすことができる細菌株の全容はまだ明らかにはなっていませんが、腸内細菌叢を調節することにより中枢神経系疾患を治療することには大きな可能性があります。現時点で、食物繊維の豊富な食材やオリゴ糖などのプレバイオティクスヨーグルトなどのプロバイオティクスを積的に摂取することで、便秘を改善し、腸内細菌叢を健全化することは、認知症の予防と治療につながると思われます。

睡眠障害を改善することも認知症の治療にはとても重要です。体内時計を整え、日中に心身をほど良く疲労させることが鍵となります。アロマテラピーによる認知症治療が、鳥取大学の浦上克哉先生等により報告されています。日中は刺激する香を、夜は眠くなる香を嗅いでもらうことで、体内時計が整い、良質な睡眠をとることができるようになり、記憶の定着にも効果が期待できるとするものです。ラベンダー、プチグレン、クラリセージなどの精油に含まれる酢酸リナリルには鎮静作用があり、不眠症の治療に応用されています。

認知症の治療には、家族・介護者の積極的な関わりが必要です。「ボケても心は生きている」「ボケても安心して暮らせる」ように、一緒に頑張りましょう。

認知症外来は完全予約制なので、受診ご希望の方は電話にてお問い合わせお願いします。
また、患者のご家族のみの相談も承ります。その場合は自費診療となります。
費用は 5,000円(30分まで)です。(時間延長の場合は10分毎に1,500円徴収いたします)

認知症外来は基本的に平日の午後の診療となります。
再診に限り、土曜の予約外来(11:30〜12:30)を始めました。

車椅子患者さんの受診も可能です。他院紹介状は特に必要としません。
患者さんの詳細な履歴(生い立ち、学歴、職歴、趣味、特技など)、病状の経過と治療歴(薬歴)のまとめがあると助かります。

認知症患者の心の内側を少しでも理解するために、下記の2冊の本が参考になると思います。
ご一読をお勧めします。
 ・クリスティーン・ボーデン(著) 「私は誰になっていくの?」 かもがわ出版
 ・小澤勲(著) 「痴呆を生きるということ」 岩波新書

注)薬物治療は、通院できる患者さんに限ります。
  車イスでの通院は可能ですが、トイレは車イスに対応しておりませんのでご注意ください。

電話 011-802-1000
〒004-0052 北海道札幌市厚別区厚別中央2条4丁目9番15号 新札幌中央メディカルビル3F

慢性腎臓病(CKD)外来 (椎貝式保存療法) (札幌市厚別区)

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慢性腎臓病(CKD)とは慢性に経過するすべての腎臓病を指し、蛋白尿などの腎障害を認めるか、腎機能が60%以下に低下している状態をいいます。患者さんは1,330万人(成人の8人に1人)いると考えられ、新たな国民病ともいわれています。生活習慣病(高血圧、糖尿病など)や、メタボリックシンドロームとの関連も深く、誰もがかかる可能性のある病気です。CKDがあると、脳卒中心筋梗塞など心血管病発症のリスクが高くなることが明らかとなりました。また、CKDが進行して腎不全になると体内から老廃物を除去できなくなり、最終的には透析や腎移植が必要になります。CKDは無症状で経過し、機能が回復することはありません。しかし、食事療法や生習慣の改善、薬物治療により病気の進行を遅らせることはできるのです。

椎貝クリニック椎貝達夫先生は、「生涯の透析回避」を可能にするCKD保存療法を確立するために、35年間、CKD治療に取り組まれてきた腎臓専門医です。椎貝クリニックのCKD患者はeGFR<30ml/minであるステージ4と5の患者が半数以上であるにかかわらず、1年間停止・寛解に至った患者は70%を超えるという驚異的な臨床成績を収めていますが、更なる治療成績の向上のため、今なお精力的にCKD治療に取り組んでおられます。椎貝式のCKD保存療法は血圧コントロール(家庭血圧で125/75を目標)、低蛋白減塩食を中心とする食事療法蛋白質は0.8g/標準体重kg/日、塩分は7g/日を目標)、腎臓の保護作用のある薬物療法(尿蛋白1g/日以下を目標)、CKD進行因子を是正する集学的治療を4つの柱とします。極端な蛋白質制限は栄養状態の悪化を招き、かえってCKDを進行させるとする方針は、他の保存療法と一線を画しております。塩分制限目標も7g/日とし、苦痛が少なく持続可能なラインを設定しております。また、椎貝式保存療法では24時間蓄尿検査を必須検査とし、1日の尿蛋白排泄量、蛋白摂取量、食塩摂取量などを調べ、食事内容を調節し、薬物治療を修正します。

当院では、椎貝式のCKD保存療法で、一人でも多くのCKD患者の腎機能の悪化を防ぎ、生涯の透析回避を目指します。CKD患者が抱える「透析への不安」を解消できる様に努めて参ります。 CKD保存療法をご希望の方は、電話にてお問い合わせお願いします。

問い合わせ: 電話 011-802-1000
〒004-0052 北海道札幌市厚別区厚別中央2条4丁目9番15号 新札幌中央メディカルビル3F 

グルタチオン点滴療法(自費診療) (札幌市厚別区)

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グルタチオンとは、 人間の体内に広く分布するペプチドという化合物です。強力な抗酸化作用があり、人間の身体をさびつきから守ってくれる代表的な物質ですが、20代をピークに、加齢とともに体内では減少していきます。グルタチオンは、フリーラジカルや過酸化物といった活性酸素種から細胞を保護する補助的役割により、従来保険薬としても「妊娠悪阻、晩期妊娠中毒、慢性肝疾患、放射線による白血球減少、宿酔、口腔粘膜の炎症」などに使用されております。米国欧州では、 グルタチオンのこのフリーラジカルスカベンジャー(活性酸素を捕まえて消去する)としての機能に着目して、これを高容量点滴投与することにより、活性酸素種により生じていると考えられる様々な病態・症状の治療・改善に使われるようになってきております。特に注目すべきはパーキンソン病に対する治療効果です。パーキンソン病脳幹にある黒質が変性て神経伝達物質の一つであるドーパミンが働かなくなり、手の震えや歩行障害、動作緩慢などの症状が次第に進行する神経変性疾患です。いろいろな保険治療薬が開発されてきていますが、未だ非常に難治性の疾患です。最近の研究で、パーキンソン病など多くの疾患に、活性酸素が関与していることが指摘されるようになってきました。パーキンソン病の場合、黒質におけるグルタチオン濃度が健常者より著しく低下していることが分かっています。つまり、パーキンソン病の根本原因の一つは、グルタチオンの減少に伴う活性酸素種の増加により、 黒質が障害され変性してしまうことと考えられます。米国においてはDr.Perlmuterがこの治療法を積極的に行い、非常に有効な治療法であると報告しています。現在、南フロリダ大学において臨床研究が進行中です。日本でも補完代替医療の一つとて、数百を超える医療機関で治療に応用されています。また、名古屋フォレストクリニックの河野和彦先生等によると、レビー小体型認知症多系統委縮症進行性核上性麻痺大脳皮質基底核変性症に伴う歩行障害にも、高容量グルタチオン点滴が有効である症例が多数あり、臨床応用されております。高容量グルタチオン点滴は、副作用のほとんどない安全な治療法です。

【対象疾患】
  パーキンソン病抗がん剤による神経障害/多発性硬化症線維筋痛症/原因不明の急性・慢性湿疹/気管支喘息アレルギー/慢性肝疾患/閉塞性動脈硬化症/慢性疲労症候群 など

【点滴療法】
パーキンソン病の場合に、1回 600mg-3000mg を点滴で投与します。まずは週に2〜3回、約3か月間行ないます。 病状の改善が認められれば、その後は維持プログラムとして週に1〜2回のペースで治療します。 1回の点滴時間は約30分です。認知症の場合でも同じように点滴します。

副作用
稀に頭痛と吐気・嘔吐を訴えることがあります。一過性であり、投与を中止することで速やかに改善します。ごく稀ですが、特定の遺伝的素因を持った方が摂取した場合、インスリン自己免疫症候群を引き起こし、低血糖状態になることがあります。具体的な症状としては、冷や汗、手足の震え等の症状が報告されています。定期的に血糖を確認するようにしております。

【費用】
この治療は健康保険が適応されません。 治療・検査・処方の全てが自費診療となります。

初診料     5,000 円 (診察、胸部XP心電図、一般血液検査を含む)
点滴料金   基本料金(材料費・手技料)  1,000 円
         グルタチオン200mgにつき  200 円 
         ビタミンC 1000mgにつき  200 円(作用持続)
         ビタミンB12 500μgにつき 100 円(作用増強)
         シチコリン500mgにつき    200 円(覚醒効果)

点滴をご希望の方は、予め電話予約をいただくか、受付窓口でお申し付けください。

問い合わせ: 電話 011-802-1000
〒004-0052 北海道札幌市厚別区厚別中央2条4丁目9番15号 新札幌中央メディカルビル3F 

健康診断書、その他文書料のご案内

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健康診断のご案内(入社時健診・企業健診など)
健診A 4,320円(消費税込)
   [内容]: 診察・身長・体重・肥満度・視力・聴力・血圧・尿(糖・蛋白)・胸部X線直接撮影
健診B 5,400円(消費税込)
   [内容]: 健診A+心電図
健診C 8,640円(消費税込)
   [内容]: 健診A+心電図+血液検査(貧血・脂質・糖尿病・肝機能)

*健診をご希望の方は電話にてお問い合わせお願いします。(電話 011-802-1000


その他文書料
一般診断書            2,160円(消費税込)
特定疾患診断書          5,400円(消費税込)
各種免許申請診断書        5,400円(消費税込)
裁判用等複雑な診断書       5,400円〜(消費税込)
市町村職員健康診査用診断書    8,640円(消費税込)
身体障害者診断書         8,640円(消費税込)
年金受給診断書          8,640円(消費税込)
通院証明書(自動車税免除)    1,080円(消費税込)
納税申告時の金銭に関する証明書  1,080円(消費税込) など

2012-11-26

むらもと循環器内科

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診療科目: 内科 ・ 循環器内科糖尿病肥満
・ もの忘れ外来 ・ 慢性腎臓病(CKD)

診療時間: 月・火・木・金  午前9:00-12:30、 午後1:30-5:00
        水・土  午前9:00-12:30
休  診: 日曜・祝祭日
住  所: 〒004-0052 札幌市厚別区厚別中央2条4丁目9−15
       新さっぽろ中央メディカルビル3F
電  話: 011-802-1000  
F A X : 011-802-1020





診療案内
循環器疾患全般、糖尿病肥満症、認知症慢性腎臓病(CKD)の治療を主体に診療しております。
皆様の悩みにしっかりと耳を傾けて、最善の治療ができるよう心掛けてまいります。
循環器疾患のみならず内科疾患全般に渡り、お気軽にご相談ください。

当院の患者様の心臓救急は札幌心臓血管クリニックにバックアップしていただいております。

循環器疾患: 高血圧、狭心症心筋梗塞不整脈、心筋症、弁膜症、心不全、閉塞性動脈硬化症、深部静脈血栓症など
生活習慣病: 糖尿病高脂血症痛風肥満など
認知症: アルツハイマー認知症レビー小体型認知症、脳血管性認知症、ピック病など
慢性腎臓病(CKD): 糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、多発性のう胞腎など
睡眠障害: 不眠症、睡眠無呼吸症候群むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、レム睡眠行動障害など
各種感染症: かぜ、インフルエンザ、急性気管支炎、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、帯状疱疹蜂窩織炎など
呼吸器疾患: 気管支喘息肺気腫、呼吸不全など  
消化器疾患: おう吐、下痢、便秘、食道炎、胃炎胃潰瘍腸炎など (胃・大腸カメラ検査は専門施設にお願いしています。)
内分泌疾患: 甲状腺機能亢進症・低下症など
アレルギー性疾患: 花粉症、じんま疹など
その他: 貧血、めまい、骨粗しょう症など

検査
心電図検査、運動負荷心電図検査、ホルター心電図検査
X線検査(胸部写真・腹部写真、骨塩定量検査(DIP法)
CT検査(脳、胸部、腹部) (隣接する新札幌循環器病院のCTを共同使用、単純CTのみ可能)
心エコー検査、頸動脈エコー検査、甲状腺エコー検査、腹部エコー検査、下肢静脈エコー検査
呼吸機能検査、CAVI・ABI検査、簡易睡眠無呼吸検査、SPO2モニター、カルジオスコープ
一般血液検査(外注)、迅速検査(血糖、HbA1c、PT-INR、TropT、ラピチェック、インフルエンザ、尿など)
聴力検査、視力検査色盲検査

予防接種
インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン

提携医療機関  
近隣の医療機関札幌心臓血管クリニック

略歴
院長名  村元 信之介
院長略歴   1988年 北海道大学医学卒業、北大循環器内科入局
       1994年〜1996年 市立札幌病院救急医療部
       1998年〜1999年 旭川市立病院循環器内科
       1999年〜2002年 函館市立病院循環器内科
       2004年〜2012年 新札幌循環器病院
学会     日本内科学会
       日本循環器学会
医師に関する事項  日本内科学会認定医
          日本循環器学会専門医
医学博士号


理念
患者さまの苦悩にしっかりと耳を傾け、その解決のお手伝いに全力を注ぎます。

方針
1.人間の尊厳を尊重し、優しく暖かい心で医療に従事いたします。
2.最新の知識に基づいた最新の医療を提供します。
3.循環器専門医と内科家庭医を両立させ、たよりになるかかりつけ医を目指します。
4.各種医療機関との連携を密にし、患者様に安心を提供いたします。
5.あらゆる医学的情報を開示し、わかりやすくお伝えします。
6.医療人としての高い倫理観を規範とし医療に従事いたします。

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ご挨拶
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平成24年9月1日、新札幌中央メディカルビル3Fに、むらもと循環器内科を開業しました。北大の循環器内科に入局してから
20数年、道内の基幹病院にて循環器救急と虚血性心疾患のカテーテル治療に専心してまいりました。
今後は、開業医として、きめ細やかな外来診療を通して、予防医療に力を注ぎたいと考えています。
外来診療で最も力を入れたいことは 『患者の話を聴くこと』 です。これまで、疾患にばかり目が行き、患者の苦悩を理解しようと
する姿勢に欠けていたからです。 次に 『質の高い医療を提供する』 ことです。最新医療情報にいつも注意を払い、早期診断と
予防医療に全力を注ぎたいと考えています。 最後に 『最善な高度医療への相談窓口となる』 ことです。循環器疾患のみならず内科全般に渡り、当院を通じて患者が専門医による最善最良な治療を受けられるよう手助けしたいと考えています。
平成25年3月から、もの忘れ外来を始めました。名古屋フォレストクリニックの河野和彦先生の診療録を垣間見て、私も認知症
患者とその家族の力になりたいと思ったからです。また、小澤勲先生(故人)の本を読み、認知症治療におけるケアの重要性を学びました。日々の診療で活かせるように心がけております。
平成26年6月から、高雄病院の江部康二先生が提唱される糖質制限食による糖尿病肥満症の治療に積極的に取り組んでいます。
糖質制限だけで改善しない場合は断食治療をすすめています。外来インスリン導入もしております。
また、脂質異常症に対しても日本脂質栄養学会の考えを支持し、できるだけ薬を使わない治療を心がけています。
平成27年6月から、椎貝クリニックの椎貝達夫先生が提唱されるCKD保存療法を始めました。一人でも多くのCKD患者の
腎機能の悪化を防ぎ、生涯の透析回避を目指します。CKD患者が抱える「透析への不安」を解消できる様に努めて参ります。
平成28年3月から、栄養療法を基礎とし、できるだけ薬物に頼らない治療を始めました。特に慢性疾患の治療に当たっては、
ファンクショナル・メディスンにより、一人一人に最適な治療を目指しております。

待合室には、糖質制限認知症脂質異常症、CKD、睡眠障害、腸内細菌、栄養療法、めまい、アロマテラピーなどの本を沢山揃えました。
患者さんに自ら学んでいただければ幸いです。本の貸し出しもしております。

HbA1c、PT-INR、CBC-CRPなどの迅速診断機器、心電図、CAVI/ABI、エコー、X線装置(骨密度測定も可)、トレッドミル、ホルター
心電図、簡易型睡眠無呼吸検査機器、スパイロメトリー、聴力測定器など大きな病院並みに豊富な医療機器を備えました。
検査結果を全て電子カルテ(ダイナミクス)と画像管理ソフト(RS_base)に直結することでペーパーレス化を実現し、診察室の
大画面モニターで検査結果をいち早く説明できる診療体制を実現しました。

明るく居心地のいい空間をイメージして、クリニックの内装は白基調でまとめました。観葉植物アートフラワーのディスプレイ
楽しんでいただけたら嬉しいです。待合室のBGMには私が選曲した大好きなジャズを流しております。皆様にも楽しんでいただける
ことを願っております。
スタッフ一丸となり、心のかよった質の高い医療を提供し、明るく笑顔の絶えないクリニックを目指します。

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病気の多くが食べ物と何らかの関係があることは間違いありません。しかし、病気は薬を飲めば治るものと、医者も患者も考えており、食べ物を見直すことは一切ありません。また、そのほとんどが、カロリーは高くても栄養価が低い加工食品ばかりなのです。安全性が不明な添加物まみれの食べ物を、手間がかからず便利で美味しいという理由で、何の疑いもなく食べ続けています。私たちは、薬害には敏感ですが、加工食品の危険性には極めて鈍感なのです。さらに、糖質過多と食べ過ぎと言う問題も抱えています。一方、関連専門学会が出す治療ガイドラインの信用性にも疑問を持つようになりました。製薬会社がスポンサーをしている学会の治療ガイドラインが健全であるとはとても思えないからです。どんな薬にも必ず副作用があるわけですから、薬を必要最小限にするための努力は惜しんではいけません。自然のままで、栄養価が高い食べ物を、慎ましく摂取する習慣を身に着けたら、大半の病気は治るのではないでしょうか?『Food is Medicine』ヒポクラテスの格言がライフワークとなりました。薬をできるだけ使わずに健康を身に付ける医療を追求できたらと考えております。(2017.1.4)