むらもと循環器内科

      『食べ物は最良の薬であり、最良の薬は食べ物である』
      食事療法と断食を最大限に活用し、できるだけ少ない薬で、
      皆さまが健康な生活を送れるようにサポートいたします。
                                  

2017-05-21

ビタミンD 驚きの健康効果 (札幌市厚別区)

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ビタミンDとは : ビタミンDは太陽による紫外線(UVB)照射により、皮膚でコレステロールから合成される。肝臓腎臓で2回水酸化され活性体となり、小腸に運ばれカルシウムとリンの吸収に働く。一方、体中の組織の至る所にビタミン受容体が存在し、細胞核にも存在することが証明され、多くの遺伝子制御に関わり、細胞の増殖、分化、死亡(アポトーシス)に関わることが分かってきた。
ビタミンDと疾患 : くる病が、日光浴不足によるビタミンDの欠乏が原因であることが分かってから、疫学的調査により、緯度が高い地域に、自己免疫疾患、がん、高血圧、冠動脈疾患が多いことが示された。これまでに、骨軟化症、骨粗鬆症線維筋痛症慢性疲労症候群関節リウマチ、1型糖尿病多発性硬化症感染症(風邪、インフルエンザ結核など)、がん(大腸癌乳癌前立腺癌など)、2型糖尿病、高血圧、腎臓病、冠動脈疾患、皮膚病(乾癬など)、歯の健康、うつ病認知症パーキンソン病自閉症などとの関連が報告されている。
ビタミンD欠乏症 : 体内のビタミンDステータスを最も正確に反映する指標は血清25(OH)D濃度である。その循環半減期は2週と非常に長い。25(OH)Dとは対照的に、血中のビタミンDの最終活性体である1,25(OH)2Dは半減期が数時間と短く、また、その血清濃度は副甲状腺ホルモンカルシウム、リン酸による厳密な制御を受けるため、体内ビタミンDステータスの優れた指標にはならない。血清25(OH)D濃度は、20ng/ml以下が欠乏症、20-30ng/mlが減少症、30-100ng/mlが正常範囲を示す。
ビタミンD欠乏はパンデミック: ビタミンDは世界中で地理的条件、人種に関係なく、全ての年齢でパンデミックに欠乏している。その原因は、現代の生活スタイル、太陽恐怖症、母乳栄養児、病気(炎症性腸疾患、胃バイパス術後、肝腎病など)、肥満、薬(フェニトイン、コレスチラミン、ステロイドなど)が関係している。2013年、日本でも一般人口集団ベースの研究で82.5%が30ng/ml以下であった。
ビタミンDの摂取量: 米国科学アカデミー医学研究所の設定した推奨栄養所要量(RDA)は、乳児で400U、1歳以上70歳まで600U、70歳以上800Uである。これは、くる病や骨軟化症予防のレベルであり、十分とは言えない。およそ100UのビタミンDで1ng/ml上昇する。最適濃度40-60ng/mlを目標に、大人で2000Uの摂取が望ましい。肥満、授乳婦などの場合は、4000Uは必要と思われる。
ビタミンD中毒: ビタミンDの毒性は300ng/mlで認め、治療域の30-100ng/mlは大きな安全マージンがある。5000-15000Uのサプリメントを摂取しても、ほぼ100ng/ml以下であり、カルシウムの軽度上昇がある程度であることが多い。ビタミンD中毒は極めてまれで、極端な過剰摂取の症例報告があるにすぎない。日光浴で10000から20000UのビタミンDが生成されるが、必要量以上は不活化される。 ビタミンD中毒の症状は、ほとんどが高カルシウム血症によるもので、嘔気嘔吐、便秘、食欲不振、体重減少、弱体化を認め、重度では眠気、混乱、昏睡、不整脈などがある。
ビタミンD欠乏の治療: ビタミンDの補充には日光浴と食事とサプリメントがある。節度のある日光浴が皮膚癌を招く根拠はない。アメリカで非メラノーマ皮膚癌は死亡率が低く、1200人/年である。一方、全体の5%しかしめないメラノーマは8600人/年も死亡している。メラノーマは日焼けしてない部分に多く、外に出ない人に多い。節度のある日光浴でメラノーマが増えることはない。日光浴により、皮膚癌死亡患者の50倍の他疾患による死亡患者の予防が可能と推定されている。日光浴はムードを良くし、体内時計を正常化し、睡眠の質を上げる効果もある。 自然界にはビタミンDを含有する食品は極めて少ない。脂肪性の魚(サケ、マグロ、サバなど)の身や魚肝油は最良の供給源である。牛レバー、チーズ、卵黄にも少量の動物性ビタミンD3が含まれている。一部のキノコ類にはビタミンD2が含まれている。アメリカ人の食生活において、ビタミンDの最大供給源は強化食品である。牛乳、オレンジジュースシリアルなどに1食100U程度のビタミンDが添加されている。(例)タラ肝油大さじ1杯 1000U、焼きサケ100g 500U、ツナ缶100g 200U、乾燥シイタケ100g 1500U、卵の黄身1個 20U、強化ミルク240ml 100Uなど。 サプリメントにもD2とD3があり、効果は同様である。人間が皮膚で作るのはD3で、サプリメントもD3が多い。多くの人々にとって、1日当たりのビタミンD所要量を満たすためには、サプリメントの摂取が欠かせないのが現実である。血清25(OH)ビタミンDを測定し、最低30ng/ml、最適40-60ng/mlを目指す。維持量は2000-4000Uとなることが多い
ビタミンDとマグネシウム: マグネシウムの低下は副甲状腺ホルモンの合成を減らし、カルシウム低下を引き起す。また、マグネシウムビタミンD結合蛋白の合成、ビタミンD水酸化酵素の活性化に働き、ビタミンDの代謝に影響を与える。ビタミンDと同様、マグネシウム欠乏も蔓延している。ビタミンD、A、K2から得られる利益を最大限に得るには、マグネシウムが必要となる。緑野菜、海藻、豆、ナッツ、穀物に豊富。PPIなどの胃酸抑制薬はマグネシウムを枯渇させる。RDA300-400mg。 
ビタミンDとビタミンK2: ビタミンK2は吸収されたカルシウムを正しく分配する。ビタミンDは Matrix Gla Protein(MGP)とオステオカルシンの合成に働き、ビタミンK2はカルボキシラーゼの補因子として、それらを活性化し、カルシウムとの結合を可能とする。2つのビタミンは協力しあって、カルシウムプラークのない動脈を維持し、骨折しない強い骨を作る。また、オステオカルシンは膵臓からインスリンを分泌させ、インスリン抵抗性を改善する。つまり、ビタミンK2は骨粗鬆症動脈硬化症を予防するだけでなく、肥満と2型糖尿病を予防する。ビタミンK2欠乏により、骨粗鬆症動脈硬化症、癌リスク(肝癌、前立腺癌乳癌)、糖尿病、静脈瘤、しわ、虫歯などが生じる。ビタミンK2欠乏も蔓延化している。ビタミンK2はバター、卵(MK4)、チーズ、納豆ザワークラウトキムチ(MK7)から摂取可能である。

  疫学的調査から、ビタミンDの欠乏は、くる病・骨軟化症のみならず、高血圧、糖尿病、心疾患、自己免疫疾患、がんなど、多くの疾患と関連し、総死亡率の独立した予測因子であることが示されています。一方、臨床試験では、その証明は十分ではないとして、ビタミンDの効能に否定的な意見もあります。我々の体は、栄養素が不足している場合、短期生存に必要な機能を優先し、長期的な健康に関わる機能を犠牲にします。その結果、DNAにダメージが蓄積し、変性疾患や早期死亡を招くことになります。このトリアージセオリーの観点からも、ビタミンDの欠乏は看過できません。2002年、米保健福祉省が紫外線は発がん因子であると宣言して以来、太陽恐怖症となり、必要以上に日光浴を避ける風潮が根付きました。海から陸上生活へと進化した脊椎動物は骨格を維持するために、本能的に日光浴を欠かしません。イグワナと同様に、ヒトもビタミンD生成のために日光浴は必要なのです。
(まとめ)
ビタミンDの欠乏は世界中で蔓延している。血清25(OH)ビタミンDの検査で確認できる。
ビタミンDは骨だけでなく、糖尿病、心疾患、自己免疫疾患、癌の予防と治療のためにも有効である。
節度のある日光浴で皮膚癌は生じない。日光浴を取り入れ健康になろう。
カルシウムの有効利用のために、ビタミンDと同時に、ビタミンK2の摂取が特に重要である。

参考図書
The Vitamin D Solution: Micheal F.Holick,MD 2010
Power of Vitamin D: Sarfratz Zaidai,MD 2015
Vitamin K2 and Calcium Paradox: Kate Rheaume-Bleue 2012


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骨粗鬆症治療の問題点 ビスホスホネート製剤は必要ない! (札幌市厚別区)

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  1980年代までは脆弱性骨折を生じた例を骨粗鬆症と診断した。1994年にWHOは、骨密度(骨のミネラル成分量)が、若年成人女性平均値と比較して-2.5標準偏差以下を骨粗鬆症とする診断基準を示した。(日本では若年成人女性平均値の70%未満)(1) しかし、骨密度以外の骨折危険因子の存在が次々と明らかにされ、2000年のNIH会議において、骨強度は骨密度と骨質(微細構造、代謝回転、基質)からなることを示した。(2) しかし、骨質を定量的に評価することは困難なため、診断は相変わらず骨密度のみでなされた。実際は、骨密度が低いことが、必ずしも将来の骨折を予測しない。(3) 骨密度が低くても、もろくて骨折しやすい状態でないのならば、病気でもないし、薬を飲む必要もない。骨密度は骨粗鬆症の一要因でしかない。
  
  骨粗鬆症に伴う骨折は椎体骨折、大腿骨近位部骨折、その他の骨折に分類される。椎体骨折と大腿骨近位部骨折は発症後の死亡リスクを上昇させるので、骨粗鬆症の診断と予防はとても重要である。(4) しかし、椎体骨折は痛みを伴わないケースも多く、加齢による変形も含まれるため、その定義はとても難しい。一方、QOLを最も低下させる大腿骨近位部骨折は診断が容易である。骨粗鬆症治療の評価においては、大腿骨近位部骨折を如何に予防するかが最も重要である。
  
  1980年代に、女性ホルモン更年期障害を消失させ、老化を予防する魔法の薬として爆発的に普及し、ホルモン補充療法(HRT)は骨粗鬆症の治療薬としても多くの女性に利用された。しかし、2002年、HRTは心筋梗塞乳癌を発症することが示され中止となった。(5) それに取って変わるように現れたのがビスホスホネート(BP)製剤である。BP製剤は骨に張り付き、破骨細胞の働きを止めることで、一時的に骨芽細胞の働きが強まり、骨密度を増加させる。しかし破骨細胞からの刺激を失った骨芽細胞も死んでしまうため、骨のリモデリングは停止してしまう。有意差を大いに喧伝する骨折予防効果も、実は、骨粗鬆症レベルの骨密度または骨折の既往のある閉経後の女性において、椎体骨折で20人に1人、大腿骨近位部骨折で100人に1人予防できる程度でしかない。過去に骨折の既往のない骨減少症レベルの骨密度の閉経後の女性では、その予防効果は全く認められていない。(6) さらに問題なのはBP製剤の副作用である。関節痛、筋肉痛、骨痛を招きやすく、稀ではあるが、顎骨壊死、食道癌、心房細動などの重症な副作用が生じる。顎骨壊死に至っては治療法がなく、致命的な副作用である。また、大腿骨の非定型骨折はBP製剤による異常なリモデリングが原因であると考えられており、5年を目途にBP製剤の休薬を進める勧告もある。(7) エストロゲン受容体アゴニストであるSERM(エビスタ、ビビアント)も破骨細胞を抑制するものであり、乳癌リスクは軽減したものの、血栓症リスクを上げるなど問題がある。RANKLモノクローナル抗体(プラリア)も機序は破骨細胞の抑制である。6か月に1回皮下注射するだけという手軽さで使用頻度が急増している。しかし、重篤な皮膚感染症リスクがあり、BP製剤と同じく顎骨壊死、大腿骨の非定型骨折が報告されている。副甲状腺ホルモン(テリボン、フォルテオ)は合成ヒト副甲状腺ホルモンであり、唯一、骨形成を促進する薬であるが、とても高価で注射薬しかない。骨肉腫発症のリスクがあり、使用は2年以内に制限されている。以上、骨粗鬆治療薬は過大な広告により、とても有効な印象があるが、実は高価な割に、大腿骨近位部骨折を予防する効果は極めて小さく、稀ではあるが、重症な副作用を招く危険性をはらんだ薬であることが分かる。
  
  しかし、栄養療法、運動療法、転倒予防により、椎体骨折、大腿骨近位部骨折を予防することは可能である。栄養療法の中で最も重要なのが、ビタミンDの補充である。ビタミンDは消化管からのカルシウムの吸収と骨への沈着、血中カルシウム濃度の調整に働く。ビタミンDは大腿骨近位部骨折を50人に1人予防する効果があると報告されている。(8) ビタミンDは日光浴(UVB)により皮膚で合成され、肝臓及び腎臓で活性化され機能する。サケ、イワシ、乾燥シイタケなどからも摂取できるが微量である。現代人の多くはビタミンD欠乏または減少状態にあり、25(OH)D血中濃度を調べ、30-100ng/mlに維持することが求められる。カルシウムは重要なミネラルであるが、多過ぎればいいわけではないようである。1日摂取量は1000-1500mgくらいで、乳製品より緑野菜から効率よく摂取される。マグネシウムは骨の代謝カルシウムの制御、ビタミンDの活性化、骨質の強化に関わり、骨粗鬆症に重大な影響を及ぼす。1日最低400mgの摂取が必要である。緑野菜、豆類、海藻類に多く含まれている。ビタミンK2は骨芽細胞が生成するオステオカルシンの活性化に関わる。オステオカルシンは骨の石灰化に関わる重要な蛋白質である。ビタミンK2には大腿骨近位部骨折の予防効果が報告されており、チーズ、納豆などに多く含まれている。その他、マンガン亜鉛、銅、ボロン、ケイ素などの微量元素も骨の健康に必要である。ベタインは胃の酸度を調節し、カルシウムの吸収を促進する。葉酸ビタミンB12、ビタミンB6はホモシステイン高値によるコラーゲンの架橋異常を予防し、骨質を強化する。ビタミンA、C、Eもコラーゲンの形成に必要である。オメガ3脂肪酸カルシウム代謝を改善させる。また、喫煙、アルコールカフェイン、炭酸飲料(コーラなど)、塩分過多、蛋白質摂取過多は骨量を減少させる。
  
  運動は健全な骨を維持するにあたり最も有効な方法である。持続的な荷重運動が骨を形成し骨折を予防する。水泳やウォーキングよりも、ジョギング、ジャンピングなどの衝撃力の強い運動が有効である。筋肉の張力が骨に加わることで骨は成長し、リモデリングが生じる。年齢の壁はなく、80歳以上の老人に筋力とバランスのトレーニングを施したところ、転倒は1年で11人の1人割合で予防できた。(9) 運動には有酸素運動、ストレッチ、バランス、ウエイトトレーニングがある。有酸素運動は心肺機能を高めるが、骨密度はあまり増加しない。ストレッチ体操、ヨガは柔軟性を生み、転倒予防につながる。太極拳やピラテスなどのバランストレーニングは体幹の筋力を強化し転倒防止に役立つ。ウエイトトレーニングは加齢に伴う筋力低下に必要なだけでなく、骨形成に重要である。
  
  認知症うつ病てんかんなどで、向精神薬を飲んでいる人、視力に問題のある人は転倒のリスクが高い。転倒は特に家の中で多いので、床を滑らず柔らかい素材に変える、足が引っかかるものは整理する、照明を見直す、手摺をつけるなどのリフォームが必要である。ステロイド治療中の人甲状腺機能亢進症、低下症の治療歴のある人、慢性関節リウマチの人、セリアック病の人、栄養失調の人、心不全腎不全の人、喫煙家、アルコール依存症の人などは二次的に骨粗鬆症を呈しやすく、骨折のリスクが高いので注意を要する。大腿骨近位部骨折の予防のために、パッド付のパンツが有効である。
 
 (まとめ)
加齢に伴う骨密度の低下は正常なものであり、必ずしも病気を意味しない。
骨密度が低下したから骨折するわけではない。
骨密度を上げる薬よりも、転倒を予防することの方が、はるかに大腿骨近位部骨折を減少させる。
骨粗鬆症の予防には栄養と運動が有効である。
骨粗鬆症の薬は役に立つことは少なく、害になることの方が多い。
薬は安全なものではなく、アメリカでは毎年処方薬で106000人が死亡している。(10)


参考文献
(1) WHO technical report series 1994, 843
(2) NIH Consensus Statement 17:1-45,2000
(3) Clinical Rheumatology 19(3):174-183,2000
(4) Osteoporosis Int 11(7):556-561,2000
(5) Journal of the American Medical Association 2002;288:321-333.
(6) Cochrane Database Syst Rev. 2008Jan23;(1):CD001155.
(7) J Bone Miner Res 29: 1-23,2014
(8) Cochrane Database Syst Rev. 2005 Jul 20;(3):CD000227.
(9) Cochrane Database Syst Rev. 2009 Apr 15;(2):CD007146.
(10) JAMA. 1998 Apr 15;279(15):1200-5.

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慢性疾患の治療方針 (札幌市厚別区)

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現在、糖尿病、高血圧、関節リウマチなどの慢性疾患は、原因不明で、治ることのない病気とされ、治療はもっぱら薬物による対症療法が中心となっています。薬物療法は即効性がありますが、根本的治療ではないので、病気が治ることはありません。しかも、薬の副作用で別の病気が生じる危険性も秘めています。多くの慢性疾患は、遺伝的素因に、食べ物・環境要因・ライフスタイルが影響し発症すると考えられています。ディスバイオーシス(腸内毒素症)、ミトコンドリア機能障害、炎症、免疫能の変調などが、相互に関与し、様々な慢性疾患が生じるのです。慢性疾患の治療のために、まずは食べ物を見直し、環境毒から身を守り、ストレスを減らし朗らかに生きることが必要です。当院では、薬物に頼らない、栄養療法を中心とした慢性疾患の根本的な治療を目指しております。

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間欠的断食(Intermittent Fasting)のすすめ (札幌市厚別区)

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断食はヒポクラテス(460-370BC)の時代から、全ての病気の治療手段として、本能的に利用されてきました。また、古くから、精神的浄化・浄罪のために、多くの宗教が断食を取り入れており、現在も、世界中のおよそ3分の1の人々が断食を実践しています。

進化の過程で、人間も他の動物も、間欠的な飢餓の中を生きてきました。私たちの体は断食時にのみ、生物学的な修復と若返りがなされるので、一日中食べ続けると、病気になってしまうのです。つまり、断食は私たちの健康に欠かせないのです。

断食により、私たちの体は、エネルギー源を糖から脂肪へと変えていきます。食事により吸収されたブドウ糖は、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。食物の消化吸収が終わった直後は、血糖値を維持するために、肝臓グリコーゲンが分解されてブドウ糖になり、循環血液中に入ります。一方、絶食時間が数時間以上になると、基本的に脂肪が燃えて、血糖値確保のために肝臓腎臓糖新生が行われます。即ち、血糖値維持システムは、グリコーゲン分解から糖新生に置き換わるわけです。しかし、過食すると、インスリンが大量に分泌されるため、本来脂肪が燃えて肝臓糖新生する時間帯の夜中に、脂肪細胞に蓄積する方向に向かうのです。

脂肪燃焼をはじめとする断食の健康効果は、24時間以上の持続的な断食ではなく、間欠的な断食でも、同様に得られることが分かってきました。間欠的断食にはいくつかの方法があります。
毎日法:毎日、断食時間を男性で16時間以上、女性で14時間以上確保する方法です。つまり、食事を1日8時間以内に収めるために、朝食又は夕食を抜きます。朝食を抜く場合、昼食を12時-1時の間、夕食を7時‐8時の間に食べれば、夜8時から翌日昼12時までの16時間の断食が可能となります。
朝食を抜くのが辛い人の場合には、朝食を7‐8時の間、昼食を2‐3時の間に取り、夕食を抜けば、3時から翌朝7時までの16時間の断食が可能になります。他にも、5:2法:週5日は普通に食べ、2日だけ500〜600kcalに減量する。1日おき法:1日おきに朝抜きしたり、低カロリーにしたりする。戦士法:1日1食の大食、フルーツの間食は可とする。きまま法:腹が減ってなかったら食事しない。・・などありますが、当院では、最も簡単で継続しやすい毎日法をおすすめしています。

間欠的断食(IF)の効能は多岐にわたります。 IFはインスリンの分泌を減らし、脂肪燃焼を促進し、成長ホルモンの分泌を増加させます。インスリン感受性の増加は慢性疾患を減少させます。 IFは成長ホルモンの分泌を促進し、体組織の修復再生、筋肉増強、脂肪燃焼、アンチエイジング効果を増強します。IFは脳の成長ホルモンであるBDNF(脳由来神経栄養因子)の分泌を促進し、脳神経可塑性を強化し、脳の機能を高めます。なので、アルツハイマー認知症などの変性疾患、てんかんの治療にも応用されています。IFはmTOR (mammalian target of rapamycin)パスウェイを調整し、細胞成長を制御し、寿命を延ばします。IFは満腹ホルモンであるレプチンの感受性を増加させ、摂食を止め、甲状腺機能を活性化し、代謝を亢進させます。IFは空腹ホルモンであるグレリンを正常化し、成長ホルモンの分泌を促進します。また、グレリンの正常化は学習と記憶力を高めます。IFは炎症を抑制し、慢性疾患の発症を抑制します。IFにより内臓脂肪、血中中性脂肪LDLコレステロール、血圧、酸化ストレスが低下し、インスリン感受性、心拍変異度が増加することで、心疾患リスクは著明に低下します。IFによりフリーラジカルの産生が減り、抗酸化物質(CoQ10ビタミンE、グルタチオンなど)が増加することで、フリーラジカル傷害(酸化ストレス)が減少します。またIFとケトゲニックダイエットの併用で、がん治療にも応用されています。

IFはいつでもどこでも誰でも可能で、お金も手間もかからず、これ以上ない簡単な食事療法と言えます。しかも、IFはマルチシステムの再生を増強し、その健康に及ぼす効果は絶大であり、これを利用しない手はありません。

良くある質問
Q 断食中は好きなだけ食べて良いか?
  A 食事量は同じかそれ以下、低糖質高脂肪食が望ましい
Q 低血糖はおきないか?
  A 肝臓腎臓糖新生されるので問題ありません
Q 脳がエネルギー不足に陥らないか?
  A 脳は脂肪酸から生成されたケトンを利用できるので問題ありません
Q 断食中に運動していいか?
  A 成長ホルモンが高まり、筋肉増強に有利
Q 筋肉が減ることはないか?
  A 体脂肪が4%を切らない限り、筋肉をエネルギー源として利用することはありません
    良好な蛋白質(特にBCAA分子鎖アミノ酸)の補充は必要
Q 代謝は落ちないか?
  A 成長ホルモンアドレナリンの増加で、代謝はむしろ高まる
Q 空腹に耐え難いときは?
  A ココナッツオイル、バターなどの摂取
Q 断食治療をしていけない人は? 
  A 妊婦、授乳婦、子供、痩せすぎの人など


参考図書
The complete Guide to FASTING : Jason Fung,MD 2016
The Scientific Approach to Intermittent Fasting : VanDerschelden,Michael 2016


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糖質制限食と断食療法による糖尿病治療 (札幌市厚別区)

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糖尿病は、血糖を下げるインスリンというホルモンの作用不足により、慢性の高血糖状態を主徴とする代謝症候群で、1型と2型があります。1型糖尿病は、膵β細胞の破壊によるインスリンの絶対的欠乏状態で、大半が自己免疫性であり、小児期に発生することが多いです。日本人には少なく、欧米人の10〜20分の1と言われています。2型糖尿病は、インスリン分泌低下を主体とするものと、インスリン抵抗性が主体で、それにインスリンの相対的不足を伴うものがある。欧米では、インスリン抵抗性が大半を占めますが、日本ではインスリン分泌低下の方が少なくありません。これは、インスリン分泌能が、日本人やアジア人は、欧米人より弱いことによります。また、欧米人に比べ、日本人は肥満者も少ないのに2型糖尿病が多いのは、日本人が、2型糖尿病になりやすい体質(遺伝的素因)を 持っているためと考えられます。しかし、遺伝するのは糖尿病そのものではなく、「糖尿病になりやすい体質」で、それに、食事、ライフスタイル、環境要因が加わって、はじめて2型糖尿病が発症すると考えられています。日本の糖尿病の95%以上は、2型糖尿病です

1型でも2型でも、血糖の上昇を抑えるために、食事は糖質制限食(Low Carbon High Fat:LCHF)がベースとなります。炭水化物糖質)、タンパク質、脂質の三大栄養素のうち、血糖を上げるのは炭水化物だけだからです。タンパク質は血糖を上昇させませんが、インスリンを分泌させるので、程よい摂取が望まれます。(インスリン分泌能が落ちるとグルカゴンが相対的に増え、タンパク質で血糖が上昇することもあります。)一方、脂質は血糖もインスリンもほとんど上げませんので、良質な高脂肪食が望まれます。(キャノーラ油などの植物油を控え、オリーブ油、ココナッツ油、アボガド、ナッツなどの天然油を摂る。)具体的には、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの糖質が主成分の炭水化物です。また、食物繊維糖質の血糖上昇を抑えます。天然の炭水化物のGL値が低いのは、糖質の解毒薬として食物繊維が機能してるとも言えます。その他に、インスリン分泌を抑制し、インスリン抵抗性を改善します。毎食前に小さじ1杯に酢やリンゴ酢の摂取を利用しない手はありません。

1型糖尿病の治療はインスリンの補充が主体となります。

肥満型2型糖尿病の場合はインスリン分泌過多によるインスリン抵抗性が成因なので、インスリンの分泌をいかに抑えるかが鍵となります。糖質制限食の徹底で、7割近くの方は改善し、薬なしでの治療が可能となります。しかし、糖尿病歴が長い(肥満歴が長い)患者の場合、糖質制限食で高血糖は改善しても、インスリン抵抗性は改善しないケースが多々見られます。つまり、肥満の改善が頭打ちになります。その理由は、何を食べてもインスリンは分泌されるからですインスリン抵抗性肥満型2型糖尿病の成因)を改善するためには、「何を食べるか」だけでは不十分で、「いつ食べるか」が重要となります。断食ファスティングの時間を長くするほど、高インスリン血症は改善し、インスリン抵抗性が改善することが分かってきました。3食+間食で、絶え間なくインスリンが出続けている現代の食事スタイルでは、時間が経過したインスリン抵抗性の改善は期待できません。まずは、朝食を抜き、昼夜の1日2食とし摂食時間をできるだけ短くし、断食時間(16時間)を長くすることから始めます。それでも体重が落ちないようなら、1日おきに昼食を抜きます(24時間の断食)。それでも体重が落ちないケースは、3日から1週間程度の連続断食に進みます。糖質制限断食治療を加えることで、大半の肥満型2型糖尿病は全ての薬から(インスリンも含む)解放されます。

日本人に多いやせ型2型糖尿病の場合は、異所性脂肪(脂肪肝、脂肪筋)によるインスリン抵抗性などの関連が報告されておりますが、成因は不明で、治療は肥満型2型糖尿病のように単純ではなさそうです。糖質制限食による食事療法と運動療法が主体となります。BMI>20の場合は、断食療法も応用できるかもしれません。

当院では、糖質制限食と断食療法により、できるだけ少ない薬で合併症をきたさない糖尿病治療に努めて参ります。インスリンの過多は脳心血管疾患、癌の原因となるので、薬を処方する場合には、インスリンの分泌を促さない糖尿病治療薬を中心に治療をすすめます。(メトホルミン、アルカボース、DPP4阻害薬など。)他院で沢山薬を処方されているのに全く改善しなかった糖尿病患者さんでも、当院で治療を始め、HbA1c1が著明に改善し(12→6など)、薬から解放された患者さんが多数おります。また、糖尿病の改善とともに、コレステロール・プロファイルが改善し、血圧も下がり、スタチンや降圧剤を減量・中止できた患者さんも沢山いらっしゃいます。

糖質制限食治療の欠点として便秘の合併があります。炭水化物が減ることで食物繊維が不足することが主な原因と考えられます。穀類、豆類、野菜、果物、海藻などから、不溶性・水溶性食物繊維を積極的に摂取しましょう。それが難しければポリデキストロース、難消化デキストリンなどのサプリメントで補うのも良いかもしれません。腸内細菌叢の健全化のために、ヨーグルトなどの発酵食品プロバイオティクス)やオリゴ糖(プレバイオティクス)の摂取も効果があります。

糖質制限食と断食治療を始めるにあたり、低血糖を予防するため、休薬が必要となります。始める前には、必ず主治医と相談してください。また、診断基準を満たしている膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。また、中等度以上の慢性腎臓病(CKD)患者も適応とならないでしょう。

糖質制限食の第一人者である高雄病院の江部康二先生のご推薦で、日本糖質制限医療推進協会の提携医療機関に加盟させていただくことになりました。
江部康二先生のブログ『Dr江部の糖尿病徒然日記』

問い合わせ: 電話 011-802-1000
〒004-0052 北海道札幌市厚別区厚別中央2条4丁目9番15号 新札幌中央メディカルビル3F

肥満のメカニズムと治療 (糖質制限食と断食療法) (札幌市厚別区)

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肥満はカロリー摂取量と消費量により決まる」とほとんど全ての人が信じているが間違いである。カロリーとは単にエネルギーの単位であり、炭水化物タンパク質、脂質、どの栄養素もカロリーが同じなら、体に対する影響は同じであるとする前提に立つものであるが、果たして本当にそうなのだろうか?
過去100年、「カロリー制限をし、運動をすれば痩せる」と信じられてきたが、5万人が参加したWomen’s Health Initiative studyを含め、臨床試験はことごとく失敗に終わっています。にもかかわらず、今も絶対的な真理として、多くの医師や栄養士たちは「カロリー制限・運動療法」を患者に指導し、痩せないのは意志が弱いからであると軽蔑し侮辱するのが常です。

では、何故「カロリー制限・運動療法」は機能しないのでしょうか?それは、私たちの体重はホルモンでコントロールされているからです。特に、膵臓から分泌されるインスリンと副腎皮質ホルモンであるコーチゾルが関与しており、特にインスリンが重大な役目を担っています。人間の体には、サーモスタットのごとく、自動で最適な体重に調節するしくみが備わっていて、これを「セットポイント」と呼びます。カロリー制限をしても、セットポイントが働くことで、エネルギー消費量を減少させて体重の低下を抑えると同時に、猛烈に食欲を亢進させるため、空腹感に耐えられなくなり、体重は元に戻ってしまうのです。逆にカロリーを増やしても、エネルギー消費量を増大させることで体重の増加を抑制し、満腹中枢を刺激し食欲を低下させ、体重を減らす方向に仕向けます。脳の視床にあるセットポイントの設定に大きな影響を与えるのが、インスリンインスリン抵抗性なのです。

では、インスリンを分泌させる食べ物は何でしょうか?実は、全ての食べ物がインスリンを分泌させるのです。確かに、糖を含む炭水化物は血糖を上昇させ、インスリンを大量に分泌させます。一方、タンパク質は血糖を上げないが、インスリンをある程度分泌させます。脂質は血糖も上げず、インスリンもあまり分泌させません。炭水化物タンパク質は1gあたり4kcalで、脂質は9kcalなので、カロリー説では油っこい物は太りやすいと信じられています。しかし、脂質はインスリンの分泌を招かないので、実は太りにくいのです。糖質制限食(Low Carbon High Fat)と低脂肪食(Low Fat High Carbon)を比較した臨床試験で、圧倒的に糖質制限食が減量に有効であることが示されていますが、インスリン分泌量を比較すれば当然の結果と言えます。減量効果だけでなく、降圧、コレステロール・プロファイルの改善も認められ、1977年以来、アメリカ政府やアメリカ心臓協会が心血管疾患の予防のために推奨してきた低脂肪食は全く根拠のないものであることが明らかになりました。

しかし、糖質制限食は短期的に減量効果があるのは間違いないのですが、1年もすると徐々に体重が元に戻ってしまうことが分かっています。その原因はインスリン抵抗性です。たとえば、眠剤を飲み続けると、どんどん利きが弱くなります。眠剤の容量を増やすことで、一時的にまた眠れるようにないますが、また利きが弱くなり眠れなくなります。眠剤の利きを回復するための唯一の方法が断薬なのです。我々の体は、生体反応として耐性(抵抗性)を招くようにできているのです。同様に、高インスリン血症が続くと、インスリンレセプターのダウンレギュレーションが働き、インスリン抵抗性が生じます。すると、インスリン抵抗性を打破するために、膵臓はさらに多くのインスリンを分泌するようになります。ここ悪循環が生まれ、インスリン抵抗性はさらに増大します。

何がインスリン抵抗性を生じるのでしょうか?それは、インスリン分泌過多その絶え間なさ(persistence)です。つまり、食べる機会を減らし、インスリンの分泌を最低限にする時間を長くすることが、インスリン抵抗性を改善する鍵となります。1950年代のアメリカでは、糖質を十分に摂っていたにもかかわらず、現在のように肥満の人は多くいませんでした。それは間食という習慣がなかったことで、インスリン抵抗性が生じにくかったためと思われます。いつの間にか、間食を摂ることが健康に良いという常識が蔓延し、1日に5食から6食摂ることが正当化されてしまいました。しかし、間食が健康であるとする根拠は何もなく、商品をたくさん売るための企業戦略にまんまと騙されたわけです。そもそも、1日3食摂らなければならない理由は一つもありません。全ての食べ物がインスリンを分泌するので、糖質制限だけでは十分にインスリン分泌を抑制することはできません。断食することで、インスリンの分泌は最低となり、時間を長くするほど、インスリン抵抗性が改善します。つまり、インスリン抵抗性は時間に依存するのです。

断食療法はヒポクラテスの時代から既に臨床応用されておりました。キリスト教、イスラム教、仏教など、多くの宗教的儀式として大昔から実践され、現在も、数億人の人々の生活様式の一部となっています。断食と言うと大事に聞こえますが、全ての人が夕食から朝食までは毎日断食(12−14時間)しているわけです。朝食をbreakfastと言いますが、絶食を断ち切るという意味です。断食療法はまずは朝食を抜くことから始め(断食18時間)、効果がなければ昼食も抜き(断食24時間)、それでも効果がなければ、3日〜1週間と断食時間を伸ばして行きます。断食の間、食べ物は一切取りませんが、水分はしっかりと補給します。長期の断食をする際には、ビタミンミネラルなどの補給も重要となります。水分としては、水だけでなく、お茶、コーヒー、ボーンブロスなども可とします。

断食で筋肉が融けてしまうことを心配する人がいますが、体脂肪が4%を切らない限り、筋肉をエネルギー源として利用することはありません。それまでは、エネルギー源として脂肪が利用されるので、筋肉は温存されます。脳に糖が足りなくなり、十分に機能しなくなることを心配される人もいますが、脳は脂肪の分解産物であるケトンを利用できるので問題ありません。また体に最低限必要な糖は肝臓で新生できますので、低血糖も起きません。狩猟採集民族であった私たちの祖先は、毎日食べ物にありつけたわけではありません。飢餓にさいなまれ、食べられない日々が何日も続いても、生き延びてまいりました。歴史が断食療法の安全性を証明していると言えます。

また、運動の肥満に対する効果はとても少ないことが分かっています。我々のエネルギー消費量の大半は体温、呼吸、循環、消化などの基礎代謝に利用されます。仮に1,2時間、毎日運動をしても消費するエネルギーは摂取エネルギーの5%以下であり、運動による減量の効果は極めて限定的です。運動が健康に良いことは間違いありませんが、肥満の改善にはほとんど機能しないことが分かっています。

まとめると、肥満の治療のためには、1.糖質制限、2.断食治療が必要となります。カロリー制限をして運動をしても、体重が減ることはありません。まず、肥満の治療のためには糖質制限食が必要です。インスリンを分泌させやすい加工食品を避け、自然食品を摂るように努めることも重要です。それでも効果が見られない場合には、間食を止め、朝食抜き、昼食抜きなどで断食時間の延長を延長することから断食療法を導入し、減量の効果をみながら、1日おき、毎日、連日と断食時間を延長していきます。

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コレステロールは高くても大丈夫、スタチンは飲まない方がいい (脂質異常症) (札幌市厚別区)

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2014.6、タイム誌で『バターを食べよう』というタイトルで、アメリカで何十年も問題視されてきた脂肪が健康を害するものではないとする特集が出版された。肥満糖尿病の蔓延は、脂肪(特に飽和脂肪酸)ではなくて、炭水化物の過剰摂取が原因であったと結論した。LDLコレステロールには2種類あり、本当の悪玉(small and dense LDL cholesterol)を増やすのは精製炭水化物で、本当は問題ないLDL(large and fluffy part of LDL cholesterol)を増やすのが飽和脂肪酸であることも示された。悪玉かどうかは中性脂肪の値に反比例することも分かっている。

しかし、『コレステロールが高いと冠動脈疾患のリスクが高まり、スタチンでコレステロールを下げれば冠動脈疾患を予防できる。』とする神話は、学会と製薬会社の巧みな情報操作で、未だに私たちを洗脳し続けている。スタチンとはクレストール、リピトール、リバロ、メバロチン、リポバス、ローコールなどのコレステロール治療薬の総称である。コレステロールは冠動脈疾患にちょっとしたかかわりしか持たず、心臓発作のリスクの予測因子としては極めて小さい。スタチンによる冠動脈疾患の発症の予防効果は認めても、総死亡率の改善は認められていない。糖尿病認知症、癌などの副作用も考えると、スタチンを内服するメリットは極めて乏しい。特に、高齢者において、コレステロールが高い方が総死亡率は低く、脳の機能維持に有利に働くことが示されている。

実際、米国で2000年から2006年に急性心筋梗塞で入院した136905人(541病院)の脂質を調べたところ、驚くべきことに、75%のLDLが130mg/dL以下であり、50%が100mg/dL以下、17%は70mg/dL以下であった。また半数以上がHDL<40mg/dLであった。入院前にスタチンを内服していたのは21%であった。高LDLコレステロールが急性心筋梗塞の主要因ではないことを如実に示している。

特定のエンドポイントに到達する患者を1人減らすために何人の患者が薬を服用する必要があるか、という疫学の指標をNNT(Number Needed to Treat)といいます。スタチンで5年間治療したとして、冠動脈疾患を持たない人の場合(一次予防)で、死亡は減らさず、心筋梗塞予防のNNTは104、脳梗塞予防のNNTは154でした。冠動脈疾患や脳梗塞の既往のある人では(二次予防)、死亡予防のNNTは83、心筋梗塞予防のNNTは39、脳梗塞予防のNNTは125でした。一方、スタチンの薬害として糖尿病発症のNNHは100、筋肉障害のNNHは10という結果でした。つまり、二次予防でも、死亡、心筋梗塞脳梗塞全てを合わせた絶対リスク減少率は4.6%であり、5年間のスタチン治療で、20人に1人が何らかのメリットを得られるが、9人に1人は薬害が生じるということになる。恐ろしいことに、スタチンの75%が全く無効な一次予防で使用されております。

現在、動脈硬化は、種々のストレスによる内皮機能の障害に始まる炎症が原因であると考えられている。その予防は、炎症の誘因となる糖尿病、高血圧、喫煙、肥満感染などを管理することが重要であり、コレステロールは関係しない。炎症の原因とならない脂質プロファイルを得るためには、1)糖質を制限する、2)ω6脂肪酸摂取を減らす、3)ω3脂肪酸摂取を増やす、4)食物繊維を増やす、ことが重要です。しかし、食事制限ができない人、危険因子をコントロールできない人、コレステロールが高いことが不安でしかたない人は、スタチンではなく、サプリメントとして1)DHA/EPA(ω3脂肪酸)、2)ナイアシンビタミンB3)、3)パントテン酸(ビタミンB5)の摂取をすすめます。ナイアシンは極めて安全ですが、その血管拡張作用により、一時的に肌のほてりや紅潮を引き起こします。その際は少量から時間をかけて漸増する必要があります。ほてりの削減のため、徐放性剤が販売されていますが、まれに肝機能障害の原因となるのでお勧めできません。

コレステロールが高いと言うだけでスタチンを処方され、数値が下がったことに大喜びするが、実は、糖尿病、癌、認知症リスクを背負わされたことは知らされずにいる、こんな馬鹿げた治療が日本中、いたるところで正当化されています。スタチンは今世紀最大の健康詐欺と言えるのではないでしょうか?当院では食事療法を中心にして、スタチンを使用しない脂質異常症の治療を目指しています。現在のコレステロール治療に疑問と不安を抱いている患者さんの相談窓口になれたらと思っています。

参考文献
What your Doctor may not tell you about Heart Disease:Mark C Houston,MD, 2012
The Great Cholesterol Myth: J.Bowden,PhD, S.Sinatora,MD 2012
Statins and the Cholesterol-Heart Hypothesis: Donald W. Miller, Jr., MD June 4, 2015
Cholesterol confusion and statin controversy: Michel de Lorgeril,MD Jul 26, 2015
The Clue to Why Low Fat Diet and Statins may Cause Alzheimer's: Stephanie Seneff Dec 15, 2009
Niacin in cardiovascular prevention: mechanisms, efficacy, and safety.: Guyton JR (2007). Curr.Opin.Lipidol.18(4):415–20.
Lipid levels in patients hospitalized with coronary artery disease: Sachdeva A.Am Heart J.2009 Jan;157(1)111-117
Statin Drugs Given for 5 years for Herat Disease Prevention: Newman D,MD; http://www.thennt.com
その他多数

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ファンクショナル・メディスン(機能性医学)と慢性疾患 (札幌市厚別区)

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鼻炎で耳鼻科に、湿疹で皮膚科に、頭痛で脳神経科に、下痢と便秘で消化器科に、高血圧で循環器科に、気分障害と不眠で心療内科に通院し、毎日20種以上の薬を内服するが、体調は一向に改善しない、このような患者さんは決して少なくありません。

スタンダード・メディスン(標準医学)では症状を重視し、診断に集中的に取り組む。一度診断が決まれば、薬物や手術などの処方が決まり、効率の良い平均的治療が施される。医師は臓器毎に専門化し、自分の分野のみに関心を示し、他臓器の症状には関与しない。結果、患者は他科専門医受診を余儀なくされる。スタンダード・メディスン感染症や救急医療において、今も主流で優れた治療成績を示す。

一方、スタンダード・メディスンは、現代の主たる健康問題である慢性疾患の治療には向かない。慢性疾患は、自然治癒しない、悪化する、原因が一つでない、複雑な症状があるなどの4徴を持つ。代表的な疾患として、2型糖尿病、高血圧、片頭痛アルツハイマー病、多発性硬化症パーキンソン病うつ病自閉症慢性疲労症候群線維筋痛症、慢性関節リウマチ、ループス、橋本病逆流性食道炎、セリアック病、クローン病潰瘍性大腸炎、過敏性大腸炎、骨粗鬆症慢性閉塞性肺疾患気管支喘息肝臓病、腎臓病、黄斑変性症、などがある。慢性疾患で死にいたることはなくても、痛みや、不快感で人生を弱体化し、我々の生活に負担をかけている。

2000年に人間の遺伝子が全て解読された。遺伝子革命は、一般的な慢性疾患のおよそ30%ばかりが遺伝形質に由来し、70%は他の何か、すなわち遺伝子発現に対して環境と行動様式が影響を及ぼすことが示された。つまり、遺伝形質は運命ではなく、我々の健康は受精の時点で自動的に決定されるのではないことが判明した。我々は遺伝子を書き換えることはできないが、環境と行動様式を変えれば、遺伝子の発現を変えることができるのだ。こうして、個人個人の健康問題の根本的な原因を解明すべく生まれたのがファンクショナル・メディスンである。

ファンクショナル・メディスンは、慢性疾患の原因である生理学的不均衡を見出し、食事、ライフスタイル、環境を調整し、個人に適合した健康管理プログラムを作ることで、遺伝子の発現に影響を与え、生理機能を健全化し、我々に健康をもたらすとする革命的な医学である。個人の遺伝子発現を変化させる要因について詳しく知ることは、個人の健康、寿命の延長を最適化するプログラムを作成することにつながり、個人に特化した生活医療と言える。糖尿病の治療にあたり糖質制限を最優先することも、ファンクショナル・メディスンである。

慢性疾患の治療のための5つの基本教義
1.我々の健康は我々の遺伝子によりあらかじめ決められているわけではない。
2.慢性疾患は生理学的過程の不均衡によって起こる。
3.病名がつかないことは必ずしも健康であることを意味しない。
4.ライフスタイル、食事、環境と遺伝子の反応は個人個人で異なる。
5.急性疾患に有効な薬は慢性疾患の管理には適合しないことがある。

当院では、慢性疾患の治療はファンクショナル・メディスンをベースに行い、平均ではなく、個人差を配慮した、個人に最適な医療の提供を心がけております。

参考文献
The Disease Delusion: Jeffrey S.Bland PhD, 2014
The Autoimmune Solution: Amy Myers MD, 2015
Brain Maker: David Perlmutter MD, 2015
The Wahls Protocol: Terry Walhls MD, 2014
The Fatigue and Fibromyalgia Solution: Jacob Teitelbaum MD, 2013

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もの忘れ外来(小澤勲式ケアとコウノメソッド) (札幌市厚別区)

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もの忘れ外来は、初期の記憶障害を見つけ出し、認知症の早期発見と早期治療を目的とした診療外来です。
当院では、小澤勲認知症ケアを基礎に、コウノメソッドによる薬物治療を駆使して、認知症治療に当たります。

小澤勲先生の認知症ケアとは「脳の障害による中核症状は治せないが、中核症状がもたらす不自由のため、不安と混乱の中に作られた周辺症状は、ケアによって必ず治せます。認知症の人は、認知機能は低下しても、感情機能は保たれています。認知症の人は、徐々にできないことが増えていきますが、一方でそのことを漠然とではあれ、感じとる能力は保持されているのです。自分が人に迷惑をかけていることも、自分が周囲からどのようにみられ、扱われているかと言うことも、敏感に分かっています。このギャップが周辺症状を生みます。自分らしい自分を保持してゆこうとする必死の努力が周辺症状に行きつくのです。私たちが彼らの思いを受け止める努力をしない限り、周辺症状は消えません。それ抜きに周辺症状を押さえ込もうとすれば、無理やゆがみが生じて、彼らの心をさらに傷つけ、意欲を殺ぎ、表情を奪うのです。認知症のケアでは、認知症の人たちを、私たちの常識の枠組みにどう押し込めるかという処遇や対応ではなく、彼らの心に寄り添うようなかかわりが求められます。たゆまぬかかわりの継続は、例え記憶障害があっても、彼らの心に間違いなく蓄積されます。」とするものです。

コウノメソッド名古屋フォレストクリニックの河野和彦先生が提唱する認知症治療法です。確定診断にこだわることなく、臨床症状から病型を推測し、症状を軽減させるのに最適な薬物を選択し、家族による薬量の微調整をお手伝いいただくことで薬害のない安全な治療を目指します。治療指針と処方はマニュアル化されており、認知症治療経験の少ない医師でも対応を可能としております。また、保険診療だけで症状の緩和が得られないケースには、フェルガードというサプリメントや、シチコリン、グルタチオン点滴などの自費診療を併用することも特徴です。

認知機能の改善に確実に効果があるのが有酸素運動です。有酸素運動は脳の成長ホルモンとして働くBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やし、認知機能を改善させるだけでなく、海馬の脳神経細胞新生させることが分かってきました。毎日20分程度の有酸素運動ウォーキングサイクリング、スイミングなど)を続けることがとても大事です。

栄養療法で最も重要なことは、食事に占める炭水化物摂取量を減らし、良質な脂肪を沢山摂取する食事(LCHF食)に切り替えることです。特に、ω3不飽和脂肪酸であるDHAの摂取がとても重要です。他にも、ビタミンCビタミンB複合レシチンビタミンDビタミンEターメリックレスベラトロールαリポ酸などのサプリが脳機能を活性化します。中鎖脂肪酸ココナッツオイル)の摂取により、アルツハイマー認知症患者の認知機能の改善が報告されております。中鎖脂肪酸肝臓で分解されてできるケトン体が、糖の利用ができなくなった神経細胞エネルギー源になるとするものです。アルツハイマー認知症だけでなく、他の脳の変性疾患にも効果は期待できますので、糖質制限治療をベースにココナッツオイル(またはMCTオイル)の摂取をおすすめしております。

腸内細菌叢ー腸ー脳・軸(MGB軸)が健康や疾患に係らず、脳と行動をコントロールしていることが多くの研究で示されています。中枢神経系の機能に影響を及ぼすことができる細菌株の全容はまだ明らかにはなっていませんが、腸内細菌叢を調節することにより中枢神経系疾患を治療することには大きな可能性があります。現時点で、食物繊維の豊富な食材やオリゴ糖などのプレバイオティクスヨーグルトなどのプロバイオティクスを積的に摂取することで、便秘を改善し、腸内細菌叢を健全化することは、認知症の予防と治療につながると思われます。

睡眠障害を改善することも認知症の治療にはとても重要です。体内時計を整え、日中に心身をほど良く疲労させることが鍵となります。アロマテラピーによる認知症治療が、鳥取大学の浦上克哉先生等により報告されています。日中は刺激する香を、夜は眠くなる香を嗅いでもらうことで、体内時計が整い、良質な睡眠をとることができるようになり、記憶の定着にも効果が期待できるとするものです。ラベンダー、プチグレン、クラリセージなどの精油に含まれる酢酸リナリルには鎮静作用があり、不眠症の治療に応用されています。

認知症の治療には、家族・介護者の積極的な関わりが必要です。「ボケても心は生きている」「ボケても安心して暮らせる」ように、一緒に頑張りましょう。

認知症外来は完全予約制なので、受診ご希望の方は電話にてお問い合わせお願いします。
また、患者のご家族のみの相談も承ります。その場合は自費診療となります。
費用は 5,000円(30分まで)です。(時間延長の場合は10分毎に1,500円徴収いたします)

認知症外来は基本的に平日の午後の診療となります。
再診に限り、土曜の予約外来(11:30〜12:30)を始めました。

車椅子患者さんの受診も可能です。他院紹介状は特に必要としません。
患者さんの詳細な履歴(生い立ち、学歴、職歴、趣味、特技など)、病状の経過と治療歴(薬歴)のまとめがあると助かります。

認知症患者の心の内側を少しでも理解するために、下記の2冊の本が参考になると思います。
ご一読をお勧めします。
 ・クリスティーン・ボーデン(著) 「私は誰になっていくの?」 かもがわ出版
 ・小澤勲(著) 「痴呆を生きるということ」 岩波新書

注)薬物治療は、通院できる患者さんに限ります。
  車イスでの通院は可能ですが、トイレは車イスに対応しておりませんのでご注意ください。

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慢性腎臓病(CKD)外来 (椎貝式保存療法) (札幌市厚別区)

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慢性腎臓病(CKD)とは慢性に経過するすべての腎臓病を指し、蛋白尿などの腎障害を認めるか、腎機能が60%以下に低下している状態をいいます。患者さんは1,330万人(成人の8人に1人)いると考えられ、新たな国民病ともいわれています。生活習慣病(高血圧、糖尿病など)や、メタボリックシンドロームとの関連も深く、誰もがかかる可能性のある病気です。CKDがあると、脳卒中心筋梗塞など心血管病発症のリスクが高くなることが明らかとなりました。また、CKDが進行して腎不全になると体内から老廃物を除去できなくなり、最終的には透析や腎移植が必要になります。CKDは無症状で経過し、機能が回復することはありません。しかし、食事療法や生習慣の改善、薬物治療により病気の進行を遅らせることはできるのです。

椎貝クリニック椎貝達夫先生は、「生涯の透析回避」を可能にするCKD保存療法を確立するために、35年間、CKD治療に取り組まれてきた腎臓専門医です。椎貝クリニックのCKD患者はeGFR<30ml/minであるステージ4と5の患者が半数以上であるにかかわらず、1年間停止・寛解に至った患者は70%を超えるという驚異的な臨床成績を収めていますが、更なる治療成績の向上のため、今なお精力的にCKD治療に取り組んでおられます。椎貝式のCKD保存療法は血圧コントロール(家庭血圧で125/75を目標)、低蛋白・減塩食を中心とする食事療法蛋白質は0.8g/標準体重kg/日、塩分は7g/日を目標)、腎臓の保護作用のある薬物療法(尿蛋白1g/日以下を目標)、CKD進行因子を是正する集学的治療を4つの柱とします。極端な蛋白質制限は栄養状態の悪化を招き、かえってCKDを進行させるとする方針は、他の保存療法と一線を画しております。塩分制限目標も7g/日とし、苦痛が少なく持続可能なラインを設定しております。また、椎貝式保存療法では24時間蓄尿検査を必須検査とし、1日の尿蛋白排泄量、蛋白摂取量、食塩摂取量などを調べ、食事内容を調節し、薬物治療を修正します。

当院では、椎貝式のCKD保存療法で、一人でも多くのCKD患者の腎機能の悪化を防ぎ、生涯の透析回避を目指します。CKD患者が抱える「透析への不安」を解消できる様に努めて参ります。 CKD保存療法をご希望の方は、電話にてお問い合わせお願いします。

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グルタチオン点滴療法(自費診療) (札幌市厚別区)

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グルタチオンとは、 人間の体内に広く分布するペプチドという化合物です。強力な抗酸化作用があり、人間の身体をさびつきから守ってくれる代表的な物質ですが、20代をピークに、加齢とともに体内では減少していきます。グルタチオンは、フリーラジカルや過酸化物といった活性酸素種から細胞を保護する補助的役割により、従来保険薬としても「妊娠悪阻、晩期妊娠中毒、慢性肝疾患、放射線による白血球減少、宿酔、口腔粘膜の炎症」などに使用されております。米国欧州では、 グルタチオンのこのフリーラジカルスカベンジャー(活性酸素を捕まえて消去する)としての機能に着目して、これを高容量点滴投与することにより、活性酸素種により生じていると考えられる様々な病態・症状の治療・改善に使われるようになってきております。特に注目すべきはパーキンソン病に対する治療効果です。パーキンソン病は脳幹にある黒質が変性て神経伝達物質の一つであるドーパミンが働かなくなり、手の震えや歩行障害、動作緩慢などの症状が次第に進行する神経変性疾患です。いろいろな保険治療薬が開発されてきていますが、未だ非常に難治性の疾患です。最近の研究で、パーキンソン病など多くの疾患に、活性酸素が関与していることが指摘されるようになってきました。パーキンソン病の場合、黒質におけるグルタチオン濃度が健常者より著しく低下していることが分かっています。つまり、パーキンソン病の根本原因の一つは、グルタチオンの減少に伴う活性酸素種の増加により、 黒質が障害され変性してしまうことと考えられます。米国においてはDr.Perlmuterがこの治療法を積極的に行い、非常に有効な治療法であると報告しています。現在、南フロリダ大学において臨床研究が進行中です。日本でも補完代替医療の一つとて、数百を超える医療機関で治療に応用されています。また、名古屋フォレストクリニックの河野和彦先生等によると、レビー小体型認知症多系統委縮症進行性核上性麻痺大脳皮質基底核変性症に伴う歩行障害にも、高容量グルタチオン点滴が有効である症例が多数あり、臨床応用されております。高容量グルタチオン点滴は、副作用のほとんどない安全な治療法です。

【対象疾患】
  パーキンソン病抗がん剤による神経障害/多発性硬化症線維筋痛症/原因不明の急性・慢性湿疹/気管支喘息アレルギー/慢性肝疾患/閉塞性動脈硬化症慢性疲労症候群 など

【点滴療法】
パーキンソン病の場合に、1回 600mg-3000mg を点滴で投与します。まずは週に2〜3回、約3か月間行ないます。 病状の改善が認められれば、その後は維持プログラムとして週に1〜2回のペースで治療します。 1回の点滴時間は約30分です。認知症の場合でも同じように点滴します。

副作用
稀に頭痛と吐気・嘔吐を訴えることがあります。一過性であり、投与を中止することで速やかに改善します。ごく稀ですが、特定の遺伝的素因を持った方が摂取した場合、インスリン自己免疫症候群を引き起こし、低血糖状態になることがあります。具体的な症状としては、冷や汗、手足の震え等の症状が報告されています。定期的に血糖を確認するようにしております。

【費用】
この治療は健康保険が適応されません。 治療・検査・処方の全てが自費診療となります。

初診料     5,000 円 (診察、胸部XP、心電図、一般血液検査を含む)
点滴料金   基本料金(材料費・手技料)  1,000 円
         グルタチオン200mgにつき  200 円 
         ビタミンC 1000mgにつき  200 円(作用持続)
         ビタミンB12 500μgにつき 100 円(作用増強)
         シチコリン500mgにつき    200 円(覚醒効果)

点滴をご希望の方は、予め電話予約をいただくか、受付窓口でお申し付けください。

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健康診断書、その他文書料のご案内

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健康診断のご案内(入社時健診・企業健診など)
健診A 4,320円(消費税込)
   [内容]: 診察・身長・体重・肥満度・視力・聴力・血圧・尿(糖・蛋白)・胸部X線直接撮影
健診B 5,400円(消費税込)
   [内容]: 健診A+心電図
健診C 8,640円(消費税込)
   [内容]: 健診A+心電図+血液検査(貧血・脂質・糖尿病・肝機能)

*健診をご希望の方は電話にてお問い合わせお願いします。(電話 011-802-1000


その他文書料
一般診断書            2,160円(消費税込)
特定疾患診断書          5,400円(消費税込)
各種免許申請診断書        5,400円(消費税込)
裁判用等複雑な診断書       5,400円〜(消費税込)
市町村職員健康診査用診断書    8,640円(消費税込)
身体障害者診断書         8,640円(消費税込)
年金受給診断書          8,640円(消費税込)
通院証明書(自動車税免除)    1,080円(消費税込)
納税申告時の金銭に関する証明書  1,080円(消費税込) など

2012-11-26

むらもと循環器内科

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診療科目: 内科 ・ 循環器内科糖尿病肥満
・ もの忘れ外来 ・ 慢性腎臓病(CKD)

診療時間: 月・火・木・金  午前9:00-12:30、 午後1:30-5:00
        水・土  午前9:00-12:30
休  診: 日曜・祝祭日
住  所: 〒004-0052 札幌市厚別区厚別中央2条4丁目9−15
       新さっぽろ中央メディカルビル3F
電  話: 011-802-1000  
F A X : 011-802-1020





診療案内
循環器疾患全般、糖尿病肥満症、認知症慢性腎臓病(CKD)の治療を主体に診療しております。
皆様の悩みにしっかりと耳を傾けて、最善の治療ができるよう心掛けてまいります。
循環器疾患のみならず内科疾患全般に渡り、お気軽にご相談ください。

当院の患者様の心臓救急札幌心臓血管クリニックにバックアップしていただいております。

循環器疾患: 高血圧、狭心症心筋梗塞不整脈、心筋症、弁膜症、心不全、閉塞性動脈硬化症、深部静脈血栓症など
生活習慣病: 糖尿病高脂血症痛風肥満など
認知症: アルツハイマー認知症レビー小体型認知症、脳血管性認知症、ピック病など
慢性腎臓病(CKD): 糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、多発性のう胞腎など
睡眠障害: 不眠症、睡眠無呼吸症候群むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、レム睡眠行動障害など
各種感染症: かぜ、インフルエンザ、急性気管支炎、肺炎、膀胱炎腎盂腎炎、帯状疱疹蜂窩織炎など
呼吸器疾患: 気管支喘息肺気腫、呼吸不全など  
消化器疾患: おう吐、下痢、便秘、食道炎、胃炎胃潰瘍腸炎など (胃・大腸カメラ検査は専門施設にお願いしています。)
内分泌疾患: 甲状腺機能亢進症・低下症など
アレルギー性疾患: 花粉症、じんま疹など
その他: 貧血、めまい、骨粗しょう症など

検査
心電図検査、運動負荷心電図検査、ホルター心電図検査
X線検査(胸部写真・腹部写真、骨塩定量検査(DIP法)
CT検査(脳、胸部、腹部) (隣接する新札幌循環器病院のCTを共同使用、単純CTのみ可能)
心エコー検査、頸動脈エコー検査、甲状腺エコー検査、腹部エコー検査、下肢静脈エコー検査
呼吸機能検査、CAVI・ABI検査、簡易睡眠無呼吸検査、SPO2モニター、カルジオスコープ
一般血液検査(外注)、迅速検査(血糖、HbA1c、PT-INR、TropT、ラピチェック、インフルエンザ、尿など)
聴力検査、視力検査色盲検査

予防接種
インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン

提携医療機関  
近隣の医療機関札幌心臓血管クリニック

略歴
院長名  村元 信之介
院長略歴   1988年 北海道大学医学卒業、北大循環器内科入局
       1994年〜1996年 市立札幌病院救急医療部
       1998年〜1999年 旭川市立病院循環器内科
       1999年〜2002年 函館市立病院循環器内科
       2004年〜2012年 新札幌循環器病院
学会     日本内科学会
       日本循環器学会
医師に関する事項  日本内科学会認定医
          日本循環器学会専門医
医学博士号


理念
患者さまの苦悩にしっかりと耳を傾け、その解決のお手伝いに全力を注ぎます。

方針
1.人間の尊厳を尊重し、優しく暖かい心で医療に従事いたします。
2.最新の知識に基づいた最新の医療を提供します。
3.循環器専門医と内科家庭医を両立させ、たよりになるかかりつけ医を目指します。
4.各種医療機関との連携を密にし、患者様に安心を提供いたします。
5.あらゆる医学的情報を開示し、わかりやすくお伝えします。
6.医療人としての高い倫理観を規範とし医療に従事いたします。

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ご挨拶
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平成24年9月1日、新札幌中央メディカルビル3Fに、むらもと循環器内科を開業しました。北大の循環器内科に入局してから
20数年、道内の基幹病院にて循環器救急と虚血性心疾患のカテーテル治療に専心してまいりました。
今後は、開業医として、きめ細やかな外来診療を通して、予防医療に力を注ぎたいと考えています。
外来診療で最も力を入れたいことは 『患者の話を聴くこと』 です。これまで、疾患にばかり目が行き、患者の苦悩を理解しようと
する姿勢に欠けていたからです。 次に 『質の高い医療を提供する』 ことです。最新医療情報にいつも注意を払い、早期診断と
予防医療に全力を注ぎたいと考えています。 最後に 『最善な高度医療への相談窓口となる』 ことです。循環器疾患のみならず内科全般に渡り、当院を通じて患者が専門医による最善最良な治療を受けられるよう手助けしたいと考えています。
平成25年3月から、もの忘れ外来を始めました。河野和彦先生のブログで、アリセプトなどの中核薬を処方するだけの認知症治療の実態とその薬害を知ったからです。小澤勲先生(故人)の本を読み、認知症治療におけるケアの重要性を学びました。未だに治療法がない認知症ですが、できるだけ薬に頼らない治療を心がけています。
平成26年6月から、高雄病院の江部康二先生が提唱される糖質制限食による糖尿病肥満症の治療に積極的に取り組んでいます。糖質制限だけで改善しない場合は間欠的な断食治療をすすめています。外来インスリン導入もしております。また、脂質異常症に対しても日本脂質栄養学会の考えを支持し、できるだけ薬を使わない治療を心がけています。
平成27年6月から、椎貝クリニックの椎貝達夫先生が提唱されるCKD保存療法を始めました。一人でも多くのCKD患者の腎機能の悪化を防ぎ、生涯の透析回避を目指します。CKD患者が抱える「透析への不安」を解消できる様に努めて参ります。
平成28年3月から、栄養療法を基礎とし、できるだけ薬物に頼らない治療を始めました。特に慢性疾患の治療に当たっては、ファンクショナル・メディスンにより、一人一人に最適な治療を目指しております。
平成29年5月から、骨粗鬆症の治療にBP製剤の使用を中止しました。ビタミンD、ビタミンK2、カルシウムマグネシウムなどの栄養素の補充と運動療法で、薬害のない治療に取り組んでいます。

待合室には、糖質制限認知症脂質異常症、CKD、睡眠障害、腸内細菌、栄養療法、めまい、アロマテラピーなどの本を沢山揃えました。患者さんに自ら学んでいただければ幸いです。本の貸し出しもしております。

HbA1c、PT-INR、CBC-CRPなどの迅速診断機器、心電図、CAVI/ABI、エコー、X線装置(骨密度測定も可)、トレッドミル、ホルター、心電図、簡易型睡眠無呼吸検査機器、スパイロメトリー、聴力測定器など大きな病院並みに豊富な医療機器を備えました。 検査結果を全て電子カルテ(ダイナミクス)と画像管理ソフト(RS_base)に直結することでペーパーレス化を実現し、診察室の大画面モニターで検査結果をいち早く説明できる診療体制を実現しました。

明るく居心地のいい空間をイメージして、クリニックの内装は白基調でまとめました。観葉植物アートフラワーのディスプレイも楽しんでいただけたら嬉しいです。待合室のBGMには私が選曲した大好きなジャズを流しております。皆様にも楽しんでいただけることを願っております。
スタッフ一丸となり、心のかよった質の高い医療を提供し、明るく笑顔の絶えないクリニックを目指します。

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病気の多くが食べ物と何らかの関係があることは間違いありません。しかし、病気は薬を飲めば治るものと、医者も患者も考えており、食べ物を見直すことは一切ありません。また、そのほとんどが、カロリーは高くても栄養価が低い加工食品ばかりなのです。安全性が不明な添加物まみれの食べ物を、手間がかからず便利で美味しいという理由で、何の疑いもなく食べ続けています。私たちは、薬害には敏感ですが、加工食品の危険性には極めて鈍感なのです。さらに、糖質過多と食べ過ぎと言う問題も抱えています。一方、関連専門学会が出す治療ガイドラインの信用性にも疑問を持つようになりました。製薬会社がスポンサーをしている学会の治療ガイドラインが健全であるとはとても思えないからです。どんな薬にも必ず副作用があるわけですから、薬を必要最小限にするための努力は惜しんではいけません。自然のままで、栄養価が高い食べ物を、慎ましく摂取する習慣を身に着けたら、大半の病気は治るのではないでしょうか?『Food is Medicine』ヒポクラテスの格言がライフワークとなりました。薬をできるだけ使わずに健康を身に付ける医療を追求できたらと考えております。(2017.1.4)