ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

う〜〜ん

 東京電力福島第一原発には、6基ある原子炉建屋の使用済み燃料プールとは別に、約6,400本もの使用済み燃料を貯蔵した共用プールがあり、津波で冷却装置が故障したまま、水温や水位の変化を把握できなくなっている(2011年3月18日(金)7時22分 Yomiuri Online

 「だって誰も聴かなかったじゃないか。だから、別に隠していたわけでもなんでもない。そうですよ。ありますよ。」という反応が返ってきそうだ。いや、確実に返ってくるだろう。

 地震後、水温や水位も測定できなくなった。プールへの給水は自動的に行われているとみられるが、その水から熱をとるための冷却システムは故障しており、十分な冷却はできていないとみられる。爆発事故を起こした3号機、4号機に近いため周囲の放射線量が多く、状況を把握できていないという。(同上)

 これはひょっとすると電力会社と市民との戦争なのか。

どこが絶対安全なのか

 今ここで中国電力の意見を聞きたい。石関になぜ原発を作ろうとするのか。あそこなら地震は来ないのか。あそこなら千年に一度の地震は来ないから良いのか。原子力発電所は絶対に安全なのか。どう安全なのか、説明してみたらよい。
 福島第一原子力発電所ははっきりいってもうダメだ。プラントの中に塩水を注ぎ込む、という発想をした時点で、もう既にこの発電所を放棄すると決めたということであることは論を待たない。しかし、塩水をどんどん注入すると、何が好転するのだろうか。核燃料の温度が低下するのだろうか。どんどん蒸気になって外に出ているのがNHKの画面から見える。ということはそれだけ温度が高いということだ。うちでもやかんをガスにかけていると中の水が蒸気になってシューシュー出てくるのが見えるけれど、それは沸騰していて熱い。あそこに蒸気が見えているということは燃料貯蔵プールからなのか、炉内からなのか知らないけれど、とにかく塩水が蒸気になってでてきているということだ。塩分は中に残っている。どんどん濃い塩水ができる。広瀬隆ニュースの深層で言ったようにバルブの類は締められなくなるだろう。もうどうにもならない。電源を繋げたって今更動かないところは動かない。
 自衛隊のヘリコプターも放射線が強くて4回飛んだだけで終わりだ。機動隊の放水車は放射線が強くて近づけない。ということはそれだけもう異常な状態になっているということであるし、これは11日からもう既にこうなるということが読めていたはずだ。それが読めていなかったのだとしたら、東京電力通産省もすべて、誰も金儲けは知っていてもこの技術が一度暴走したらどうなるかを知らずにここまでやってきたということだ。
 それは騙された私達に責任がある。疑うことを知らないで、ま、ひとりで文句をぶつぶつ言ったって、どうせどうにもなりゃしないさ、でも、多分、自分が死ぬまではそんなことは起きないよ、と放りだしてきた、私達ひとりひとりの責任だ。
 これと同じで築地の魚市場をあんなめちゃくちゃに汚れきった豊洲東京ガス跡に移すという計画も、どう考えてもそんなところに引っ越さなくても良い筈なのに、自分ひとりが反対したって、どうせそうなっちゃうんだろう、しょうがないんだろう、と思っている都民ひとりひとりの責任だ。絶対に許しちゃならないのに、そんなこといったってしょうがないだろうと云っているひとりひとりがそれを推しているということだ。
 ま、それほど心配することはない。今度の福島原発のおかげで、都知事選挙なんて行われることはなさそうだ。
 コンクリートをどんどん注入して固めるしかない。つまり閉じ込めるしかない。でも、もうとても間に合いそうもない。
 いったいどこが「安全」なんだよ。なんで、こうなる時のことがシミュレーションされてないんだよ。無責任だろ。東京電力沖縄電力以外の他の電力会社、電事連、その広告を垂れ流したマスコミ、それを斡旋し続けた電通電事連のコマーシャルの片棒を担いだ弘兼憲史は犯罪者だ。

広瀬隆が

 昨日の朝日ニューススターの「ニュースの深層」に広瀬隆が出ていたそうで、YouTubeで見ることができる。これまでずっと原発に対する警鐘を鳴らし続けてきた広瀬隆がテレビに出たのを見たのはこれが初めてだ。信じるも信じないも、とにかくこの番組を見て欲しい。

 ここまで書いていたのに、全部削除されてしまった。誰が削除したのか。朝日ニューススターが削除したのか。私も3/3を見ていない。これではやっぱり国、東京電力がいっていることは嘘なんだと証明したようなものではないだろうか。

(財)菊葉文化協会

 先日見物にいってその案内者の態度に大変驚いたことを、こんな国を挙げて大変な状況になっている中でノー天気にもここに書いた。で、ぐちゃぐちゃになった本棚の整理の合間に、何百枚も撮った写真を少しずつ整理をはじめていた。
 桂離宮にいったときの写真の中に、待合室に一部200円の簡単なパンフレットが置いてあって、そこの箱にお金を入れるようになっている。なんでそんな写真を撮ったのかというと、単なる箱なのに「釣り銭は出ません」なんて書いてあって笑えたからなんだけれど、そこに「財団法人菊葉文化協会京都支部」と書いてある。こりゃなんだろうか。菊の花なら、御紋章かと思うけれど、菊の葉っぱだ。
 「宮内庁が継承し,管理しているこれらの伝承文化や文化財について,調査研究,国民への紹介等を行うとともに,皇居,京都御所正倉院等の歴史的・文化的に貴重な施設等について,環境の保全,参観上の利便の向上等を図り,もって地域文化・国民文化の向上及び住民福祉・国民福祉の増進に寄与することを目的として設立されました」と書かれた立派なウェブ・サイト(こちら)がある。こちらのサイトで公開されている財団法人として公開した情報の中に、平成21年度の事業報告があり、「(4) 国の事業への協力事業」として国から請け負った業務のひとつが「御所・離宮参観案内業務 延 301人 2,291千円」というものである。これが果たしてわれわれのような「下々」の見物に対応するのかどうかわからないけれど、年間に延べ301人が案内をして、全部で国からはこれについて229万円が払われたということか。
 とすると、今回私を案内してくれた2人の方のガイド料金はこの財団法人に対して国から料金が払われたということになる。つまり、あの人達は国が雇っているわけではなくて、この菊葉文化協会が雇っているということになるのだろうか。
 もし、あのガイドがボランティアだとしたら、よもやあんな態度を取ることはあり得ないだろう。
 しかし、同じように公開されている平成22年度の予算を見ると、そこにこれと同じ項目はなくて、「各地の土曜日の案内業務」となっている。これが何を意味するのかわからない。私が見物を申し込んだのは確かに宮内庁の京都事務所参観係である。
 で、この財団法人なんだけれど、実に分かり易い人事構成になっている。資料が見つかったり見つからなかったりするので、情報のレベルがまちまちだ。

 大久保以外はものの見事に自治省官僚が関連地方公務員の天下り組とともに居心地のよい場所をひっそりと占めているという印象が強い。こんな風にあっちでもこっちでもいくつもデレデレと国税を喰いたいだけ食い散らかしているに相違ない。
 早く辿り着いてしまった人たちのために入り口の外にベンチでも置くとか、どうせ待合室があるんだから、そこまでは何時でも良いから入れてくれるとかの便宜を図ることでも創造的に考えられないものだろうか。いつまで経っても「下々」意識でいるのは大間違い。しかし、そうしてお上の意向に平伏することが堪らないという輩がいるのも事実で、そうしたフェティシズムについての考察というのも面白い研究課題にならないとも限らない。
 あの案内業務に就いている諸兄もひょっとするとそうした自治省がらみ、あるいは地元の役人あがり、あるいは教員あがり、ということがないともいえないだろう。こうして考えると、あの程度であることが納得できそうだ。

2011年03月17日のツイート