2023年 〜総合チャート〜
暮れの元気なご挨拶
- 8ヶ月で16キロ減量成功
- Billie Eilish「What was I Made for?」
- ロウ・イエ「シャドウプレイ 【完全版】」
- 8.15「BABYMETAL APOCRYPHA - ANOTHER ONE」at Zepp Haneda
- Juana Molina「Un Dia」(LP)
- 人生2本目のギター「Epiphone Crestwood Custom Polaris White」
- 吉本浩二/宮崎克「ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜」
- 山本直樹「定本 レッド」
- MUTE BEAT「Still Echo」(LP)
- Panda Bear & Sonic Boom「Reset」
- 吉良りん
【1】8ヶ月で16キロ減量成功
30代中盤よりジワジワと増え続ける体重に4/1〜ふと思い立ち、毎食キャベツの千切りを山盛り食べる置き換えダイエットを開始。
直後からメキメキ減り続け、8ヶ月で約16キロの減量を達成。体重を10年分巻き戻しました。
オススメダイエット食材は、1)キャベツ 2)たこぶつ 3)キムチ です。
2024年はヨガなどを取り入れ、鶴太郎化をさらに推進していきます。
【2】Billie Eilish「What was I Made for?」
アーバンレジェンド氏(a.k.a. ポジティブ新沼)のツイートで知った、映画「バービー」の挿入歌があまりに良すぎて泣ける2023年No.1ソングに。
あわせてビリー・アイリッシュの過去作も聞けて良い出会いになりました。ちなみに「バービー」は見ていません。
【3】ロウ・イエ「シャドウプレイ 【完全版】」
公開時に間に合わずどうしても見たくて新宿武蔵野館の特集タイミングで鑑賞。
「スプリング・フィーバー」的な陰影のある文芸作品を想定していったら、陰影のあるエンタメ作品でめちゃくちゃ喰らった本作が2023年ベストムービーに。天安門以降の中国の現代史を折り込みながら、ひたすら喪失していく男女の群像劇に感服いたしました。
【4】8.15「BABYMETAL APOCRYPHA - ANOTHER ONE」at Zepp Haneda
人生でいちばんスー様モア様に近づいた夜。入場後から終始野郎の汗臭くて最高。
あまりのことに「近いぃ〜〜〜!!!」と叫んで隣のおじさまとアイコンタクトしたのもよい思い出です。
【5】Juana Molina「Un Dia」(LP)
アルゼンチン音響派として認識していたもののこれまで未聴でしたが2023年に初リスニング。
有名なやつ(Segundo)もよかったですが、2008年の本作がヤバすぎて思わずLPを注文。音楽は自由だ。
【6】Epiphone Crestwood Custom Polaris White
人生2本目の(そして最後の)ギターを何にすべきか熟慮数年の末、勘とノリで通販で購入。人生最後のギターのはずが年末にバイクボーイ氏よりスタイバーガーをもらって急にギターが増えました。
これまで中2の時に(これも通販で)買ったGrecoのレスポールコピーしか弾いたことなかったのですが、別タイプのギターを2本弾いてみて「レスポールって弾きやすいんだな」と気づく45歳の冬でした。
【7】吉本浩二/宮崎克「ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜」
六本木ヒルズの「ブラック・ジャック展」物販でチラ見して気になっていたところ、今年古本にハマった次男(小1)と一緒にディグ中に自由が丘の西村文生堂でセット売りを発見し即購入。
ナニワ金融道のアシスタント(アシではなさそう?*1)出身の煤けた絵柄で描かれる手塚先生のエピソードに「これが実は一番リアルなのでは?」と思わせる説得力が何故かあります。ブラック・ジャックにハマった子どもたち(小5・小1)も一緒に読んでいますが、秋田書店伝説の編集者・壁村耐三にめちゃくちゃビビっています。「カベさんに怒鳴られる〜」
【8】山本直樹「定本 レッド」
完結を待って読もうと思っていた「レッド」が定本として再発されたタイミングで一気読み。読み進めるとどんどん息苦しくなるので、気持ちに余裕がある時に読むことをおすすめ。しかし連合赤軍事件関連の書物としては類稀な読後感。
【10】Panda Bear & Sonic Boom「Reset」
パンダ・ベア(アニマル・コレクティブ)のことはよく知りませんでしたが「これってあのソニック・ブーム?」とびっくりするドリーミングでエバーグリーンでキャッチーな楽曲が満載。エイドリアン・シャーウッドが手掛けたこれのダブ版*2も素晴らしくあわせて必聴。
【11】吉良りん
身長つくし3本分
その他2023年の諸々DEATH !x!x!
【本】
- 魚豊「チ。ー地球の運動についてー」
- 星野之宣「ヤマタイカ」
- 藤子・F・不二雄「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス」
- 西﨑 伸彦「海峡を越えた怪物 ロッテ創業者・重光武雄の日韓戦後秘史」
- 中井英夫「虚無への供物」
- 中島淳/大童澄瞳「自宅で湿地帯ビオトープ!~生物多様性を守る水辺づくり」
- 「Webアプリケーションアクセシビリティ」
- 「ティール組織」
- 「SF思考」
- 「デザイン思考が世界を変える」
- 「デザイン思考の先を行くもの」
- 「解像度を上げる」
- 「UXデザインの教科書」
- 「UXライティングの教科書」
- 「人間中心設計入門」
- 「DESIGNING CONNECTED CONTENTS」
- 「デザイナーのためのプロトタイピング入門」
【映画】
- パク・チャヌク「別れる決心」
- ポール・トーマス・アンダーソン「ブギーナイツ」
- ポール・トーマス・アンダーソン「リコリス・ピザ」
- 是枝裕和「怪物」
- マチュー・カソヴィッツ「憎しみ」
- クリス・マルケル「ラ・ジュテ」
- 宮崎駿「君たちはどう生きるか」
- 庵野秀明「シン・仮面ライダー」
- ウェス・アンダーソン「アステロイド・シティ」
- 大林宣彦「ねらわれた学園」
- マーティン・スコセッシ「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
【音楽】
- Yabby You「King of Kings」(12inch)
- Alco「Threads of Life」(LP)
- BABYMETAL「The Other One」(LP)
- MARC MOULIN「SAM' SUFFY」(LP)
- KEITH TIPPETT GROUP「YOU ARE HERE...I AM THERE」(LP)
- MICHAEL GIBBS「TANGLEWOOD 63」(LP)
- 河名伸江「のぶえの海」(LP)
- Tsukinowa「Ninth Elegy」(LP)
- 裸のラリーズ「CITTA' '93」(LP)
- SEBASTIAN MACCHI & CLAUDIO BOLZANI & FERNANDO SILVA「LUZ DE AGUA : POEMAS DE JUAN L ORTIZ」(LP)
- Full Moon Ensemble「Crowded With Loneliness」(LP)
- LENNIE TRISTANO「鬼才トリスターノ」
- Beth Gibbons & Rustin Man「Out of Season」
- Mij「Yodeling Astrologer」
- GEORGE GRUNTZ「NOON IN TUNISIA」
- 佐野元春「Cafe Bohemia」
- Wolf Eyes「Difficult Messages」
- DOOM「Total Doom」
- CHAOS U.K.「Total Chaos」
- UNCURBED「PUNK AND ANGER」
- Yusef Lateef「Eastern Sounds」
- A Certain Ratio「To Each」
- Woody Guthrie
- Johnny Cash
- KODAMA AND THE DUB STATION BAND「もうがまんできない」
- It's a Beautiful Day「It's a Beautiful Day」
- LITTLE TEMPO「KEDACO SOUNDS」
- Panda Bear & Sonic Boom「Reset」
- Placebo「1973」
- Carlos Niño & Friends「(I'm just) Chillin', on Fire」
- THE QUINTET「Jazz At Massey Hall」
- Creation Rebel「Hostile Environment」
- JOHN ZORN/EYE YAMATAKA「NANI NANI」
- Medicine Singers, Lee Ranaldo & Yonatan Gat「Honor Song」
- CASSIBER「MAN OR MONKEY」
- Syunsuke Ono「Urine Specific Gravity」
- CITRUS「Pits Are The Pits (25 GOLD=RARE=DEBRIS 1992-2000)」
- Billie Eilish「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」
- Sam Wilkes「Wilkes」
- Various「Naya Beat Volume 1: South Asian Dance And Electronic Music 1983-1992」
- Matmos「Return to Archive」
- Ammar 808「Global Control/Invisible Invasion」
- Nav Katze「OyZaC」
- Nav Katze「Nav Katze」
- Phew「Phew」
- Phew「Our Likeness」
- Aunt Sally「Aunt Sally」
- 富樫雅彦 & 佐藤允彦「双晶」
- 福居良「ライブ・アット・びーどろ' 77」
【できごと】
- 1.29「BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE」at 幕張メッセ
- 4.2「BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE」at ぴあアリーナMM
- JIM DUNROP CBM535Q CRY BABY MINI 535Q WAH
- はじめてのペダルボード
- エレクトロハーモニクス Soul Food
- STEINBERGER Spirit
- 溝の口バイクボーイトリオ
- R.I.P. Jah Shaka
- 8.5「EGO-WRAPPIN’ - Dance Dance Dance」at 日比谷野音
- 9.22「斉藤和義 30th Anniversary Live 1993-2023 30<31 ~これからもヨロチクビーム~」at 東京国際フォーラム
- 11.12「SPITZ JAMBOREE TOUR '23-'24 "HIMITSU STUDIO"」at Kアリーナ横浜
- 「手塚治虫 ブラック・ジャック展」at 六本木ヒルズ東京シティビュー
- 「北斗の拳 40周年大原画展 ~愛をとりもどせ~」at 森アーツセンターギャラリー
- 「オラファー・エリアソン展」at 麻布台ヒルズギャラリー
- 次男小学校入学
- 自由が丘「ほさかや」初訪問
- 弾丸大阪旅行で食べた「はなだこ」
- 伊豆下田旅行で30数年振りの海水浴(30分)
- 熱川ばにお(熱川バナナワニ園)
- 信玄梅
2022年 〜総合チャート〜
暮れの元気なご挨拶
- GORGE I/O DOMMUNE 2022(2022.5.2)
- Les Rallizes Denudes「’77 LIVE」(LP)
- Medicine Singers「Medicine Singers」
- V.A.「Gorge Out “Here” 2022」
- Colette Magny「1971-1972」
- 濱口竜介「偶然と想像」
- Rafael Martini「Martelo」
- 恐山コンピリリースパーティー at FORESTLIMIT(2022.5.1)
- 山本精一「Crown Of Fuzzy Groove」
- Grouper「Shade」(LP)
- チョ・イヒョン(조이현)
- 本庄鈴
【1】GORGE I/O DOMMUNE 2022(2022.5.2)
GORGE.IN(というかGORGE生誕)10周年を記念して、約8年ぶりのDOMMUNE特番。にまさかのトークパートで出演。
事前の打ち合わせでは謝罪会見と聞いていましたが、何となくスルスルっと何かを明言しないまま俺たちなりの10年を振り返り想定外にしっとりとした内容になっていた気がします。
ライブパートは現代最高峰のブーティストが現在進行系の“Here”を披露し、この先の10年100年を予感させるアツい一夜となり、その結果石井CEOは終電を逃しました。
【2】Les Rallizes Denudes「’77 LIVE」(LP)
2022年度の事件といえば裸のラリーズ一挙LP再発。
20年以上前に今はなき本厚木のディスクユニオンのレジ裏に鎮座していた法外な値段のOZ DAYS LIVEを見て「誰が買うんじゃ」と独り言ちたあの日の自分に「お前40超えてからラリーズの正規再発買うよ」と囁いてあげたい。
久保田麻琴マスタリングで音圧も音質もノイズもすべてがベストなラリーズをサブスクで聴けちゃうのも驚きだが、サブスクで聴けるんだから聴いたほうが良いと思います。
【3】Medicine Singers「Medicine Singers」
2022年度最大のゴルジェ案件。
東部アルゴンキンの伝統的なパウワウ楽団Eastern Medicine Singersと、イスラエル人ギタリストYonatan Gaとのコラボレーションから産まれた分派で、アルバムにはニューエイジのララージ、Swansのメンバーやイクエモリまで参加、更にはリンク・レイ「Rumble」のカバーまで披露と、亜種ゴルジェ総決算的趣のドリーミングな1枚です。必聴。
【4】V.A.「Gorge Out “Here” 2022」
GORGE.IN(というかGORGE生誕)10周年を記念したコンピレーション、全45トラック/3時間に迫る圧倒的な密度でお届け。
【5】Colette Magny「1971-1972」
2022年個人的発見はコレット・マニーの闘争的な歌と演奏です。
中島みゆき「世情」を思わせる「Camarade curé」や「バビロンUSA」(!)収録の本作が特にくらいました。
副読書として中村隆之 著「魂の形式 コレット・マニー論」も必読。流石カンパニー社。
【6】濱口竜介「偶然と想像」
「寝ても覚めても」のあまりにアレな感じと、「ドライブ・マイ・カー」の高すぎる前評判を背負ってドキドキしながら見に行ったところ、非常に素晴らしい出来で2022年のベストムービーに選出。
(だいぶ経って「ドライブ・マイ・カー」も見ましたがこちらの方が好きでした)
棒読みの台詞回しも含めてすべてが演出に収斂していく、よくできた小説を映画として読んでいるような不思議な感覚でした。
【7】Rafael Martini「Martelo」
アントニオ・ロウレイロの良き相棒(?)として知ったハファエル・マルチニの本作(特にリードトラック)も2022年の素晴らしい発見。
伝統的な音楽と2000年代以降のエレクトリックミュージックもしっかり咀嚼したうえで、単に「ジャズ」や「南米」と括ることのできない未来の室内楽に辿り着いていると思います。
さらに絶好のタイミングでロウレイロとのデュオで来日公演があったので観に行きましたが、当然の様にライブも素晴らしかったです。
www.youtube.com
こちらのインタビューも秀逸。
note.com
【9】恐山コンピリリースパーティー at FORESTLIMIT(2022.5.1)
石井タカアキラグループで参加した「恐山COMPILATION」と、DJで参加したそのリリパがすごいメンバーに囲まれてちょっと私の半生総括気味だったので思い出深いです。
リリパのDJはエクスペリメンタルに寄せてスベりましたが、コンピ提供曲はナイヤビンギドラムをイタコの口寄せに模しギターフィードバックを主体に構成した楽曲で新機軸です。
【8】山本精一「Crown Of Fuzzy Groove」
2002年にWEATHERから出ていた山本精一のアルバムが20年越しで素晴らしすぎたので、風呂に浸かりながらひたすら聴きました。
music.apple.comVICE JapanのYoutubeにあるテニスコーツの人の番組で知った気がする。
youtu.be
【10】Grouper「Shade」(LP)
米アシッド・フォーク作家、リズ・ハリスの何枚目?(結構ベテランぽい)
冒頭のノイズまみれの音響で一発ノックアウトです。
grouper.bandcamp.com
www.ele-king.net
【12】本庄鈴
レジェンド爆誕。
その他2022年の諸々DEATH !x!x!
【本】
【映画】
【GORGE】
【音楽】
- Adalberto Cevasco「Pajaros Electricos」(LP)
- Love Apple「Love Apple」(LP)
- Michael O Shea「Michael O Shea」(LP)
- Solange Borges「Bom Dia Universo」(LP)
- Manuel Göttsching「E2-E4 (35th Anniversary Edition)」(LP)
- The Benamin Delaney Lion「SATORI」(LP)
- NTP「NTP」(LP)
- スマーフ男組「スマーフ男組の個性と発展」(LP)
- CORA「CORA」(LP)
- 渡邉浩一郎「まとめてアバヨを云わせてもらうぜ」(CD)
- Renaldo and Loaf「The Elbow is Taboo」(LP)
- TRAVESIA「NI UN MINUTO MAS DE DOLOR」(LP)
- Musicasion「4 1/2」(LP)
- 高柳昌行「Eclipse / 侵蝕」(LP)
- 浅野達彦「ドシンの跡を追って」(LP)
- Thomas Leer & Robert Rental「The Bridge」(LP)
- Ferkat Al Ard「Oghneya」(LP)
- V.A.「一期一会 Sweets for my SPITZ」(CD)
- 音羽信「わすれがたみ」(LP)
- Les Rallizes Denudes「'67-'69 STUDIO et LIVE」(LP)
- Les Rallizes Denudes「MIZUTANI」(LP)
- タージ・マハル旅行団「August 1974」(LP)
- 石橋英子「Drive My Car Original Soundtrack」(LP)
- Colette Magny「1963-1965 : Les années CBS」
- Colette Magny「Avignon 1969」
- Mary Mazzacane「The Art of Mary Mazzacane」
- Mesias Maiguashca「Música Para Cinta Magnética (+) Instrumentos (1967-1989)」
- 大野えり「Good Question」
- Los Bitchos「Let The Festivities Begin!」
- EXTRADITION「HUSH」
- Park Jiha「The Gleam」
- Horace Andy「Midnight Rocker」
- Les Rallizes Denudes「The Oz Tapes」
- ECKO BAZZ「MMASO」
- Hisato Higuchi「Henzai」
- V.A.「The Roots Of Chicha - Psychedelic Cumbias From Peru」
- 吉野大作「ランプ製造工場」
- Manfred Schoof「European Echoes」
- Drake「Honestly, Nevermind」
- SAM GENDEL「Satin Doll」
- SAM GENDEL「LIVE A LITTLE」
- Nduduzo Makhathini「In the Spirit Of Ntu」
- Nikki Sudden「The Truth Doesnt Matter」
- Jim O'Rourke「Simple Songs」
- Horace Andy「Midnight Scorchers」
- Confidence Man & CHAI「Angry Girl」
- Kazufumi Kodama & Undefined「2 Years / 2 Years in Silence」
- Alice Coltrane「Ptah, The El Daoud」
- Authentically Plastic「Raw Space」
- Louis Cole「Time」
- Mdou Moctar「Afrique Victime」
- SAY SHE SHE「PRISM」
- Donald Byrd「Electric Byrd」
- Donald Byrd「Live - Cookin' With Blue Note At Montreux」
- Branko Mataja「Over Fields And Mountains」
「偶然と想像」観てきた
at Bunkamuraル・シネマ
「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー作品賞にノミネート、で話題の濱口竜介監督作。(ドライブ・マイ・カーは未見)
先週見た「寝ても覚めても」があまりにアレだった(唐田えりかさんBig Up!!!)ので、期待と不安半々でしたがめっちゃ素晴らしかったですね。
見ながらずっと「これ小説で読みたい!」と思ってたんですけど、よく出来た小説を読んでいる感覚で「ああ、そういえばこれ映画だったよな」と何度も気づくような感じというか。
会話のリズムが完全に演出と同義になっているし(棒読みがいつの間にかリアルに立ち上がってきてハッとなる瞬間が各話にあった)、特殊なやり方を試しているのだろうなーとは思わせるけれど、実験的な手法に溺れず何か大きな主題にちゃんと触れているのが素晴らしいですね。
見た直後にもう一度見たいとすぐに思った珍しい作品です。
ドライブ・マイ・カーはどうかなー。
「フレンチ・ディスパッチ」観てきた
ウェス・アンダーソンの10作目。
いつも安心のウェス節で楽しめなくはないが「人」の描き込みが物足りなく何故かホロッと泣けるアノ感じが訪れず残念。
様式美は堪能できるので好きな方には安心してオススメできますが、私は物語に入り切れなかったので終始作り込まれた画面に終盤少し疲れてしまったかも。
「空白」見た
𠮷田恵輔 監督。
徹底してディスコミュニケーションを描いていて登場人物誰ひとり噛み合っていないのに、終盤に表面的な「理解」みたいなものを掬い取ってクライマックスとするのってどうなんだろう。
絵を描いたり娘の読んでいた漫画を読んだり「弁当うまかったっす」って言われたり、ってそこまで登場人物が体験してきた「絶望」からすると如何にも表面的すぎて救いとして成立していないのでわ。
とか思いました。
hanali "Gorge Bricolage"とKazuki Koga "Instinctive Plagiarism"
ジャパニーズGorgeの開祖hanaliと、その直系Kazuki KogaのニューリリースがどちらもDJ Nangaから連なるトラディショナルなGorgeスタイルを強烈に進化&深化させておりエモゴルかったのでご紹介。
即興やノイズから出発したhanaliがサウンドを洗練させ年々ダンスミュージックに肉薄しているのとは反対に、ダンスミュージックから出発しているはずのKazuki Kogaがエクスペリメンタルやサウンドアートに接近してきているのが興味深い。
この流れでGorgeトラディションは2022年の山の日あたりにオメガポイントに到達し得る未来を勝手に夢想しております。
hanaliはベルギーのカセットレーベルThird Type Tapesより
hanaliのベースラインって何とも言えず独特なスタイルがありますよね。初期名曲「Wide&Gorge」からある独特なDUB感。
thirdtypetapes.bandcamp.com
Kazuki Kogaは日本のVirgin Babylon Recordsより
virginbabylonrecords.bandcamp.com
コガくんは間もなく新作フルアルバムのリリースも予定されており、こちらも楽しみです。(リードトラックがSLAB!)
virginbabylonrecords.bandcamp.com