洛北孫子亭通信−亭主消息

2016-11-20 第19回関学西洋史研究会年次大会

※11月26日更新

前日は講演の後、なんばの空中庭園ライムガーデンでのボージョレー・パーティーに参加し、そのままライムガーデンに一夜の宿を求めることと相成りました。本日はそこから京都・・・ではなく西宮へ。毎年恒例、関西学院大学の西洋史研究会・年次大会に参加するためです。同大学のN谷先生直々のお声掛かりとあっては、私に否やをいう余地はありません。

これまでの通例だった午前の報告はなく、今日は午後のシンポジウムと講演のみ。シンポジウム「20世紀外交と科学」も極めて興味深かったのですが、その後の講演、奈良大学足立広明先生のお話が、もう面白かった。

「西洋における古代末期とは何か?―その世界史的意義をあらためて考える―」

と題しまして、話が拡がる拡がる。何処まで話が拡がるのかと、途中からハラハラしておりました。ただ、先生が最初に主張された

「ピレンヌ・テーゼに立ち返ることの必要性」

には、全面的賛同するものであります。私も同じ問題意識から、歴史を検討するということを意識しています。・・・まぁ、分野は専門から外れますけれども。それにしても、その後の懇親会で、中谷先生とじっくりお話出来なかったのは、いささか残念でした。

2016-11-19 小谷仲男先生講演@京都府立大学と、ボージョレー・パーティー

※11月26日更新

富山大学京都女子大学で教鞭を執られた小谷先生は、日本では数少ない、ガンダーラ史の専門家です。また、独りガンダーラのみならず、イラク等の中東方面の調査にも、数多く参加された方です。

「いずれは、先生の足跡を概括していただきたいものだが・・・」

そんな岡田保良先生(国士舘大学教授)の慨嘆をうかがったのは、昨年のヘレニズム〜イスラーム考古学研究会の後のこと。その岡田先生に司会をお願いして、小谷先生の講演を、東方キリスト教圏研究会との連携にもとに行うことになりました。

しかし、11月は学会および学祭シーズンです。会場こそ京都府立大学で押さえることが出来たものの、貴重な講演を聴くことが出来た参加者は、残念ながら、あまり多くありませんでした。多岐にわたるお話を聞くことが出来て、個人的には収穫が多かったものの、来場者が少なかったことは残念でした。

大月氏―中央アジアに謎の民族を尋ねて (東方選書 38)

大月氏―中央アジアに謎の民族を尋ねて (東方選書 38)

その小谷先生のご著書2点。いずれも日本語では類書が極めて少ない、貴重な研究です。

そしてその後、大阪・なんばへ。ライムガーデンでの、ボージョレー・パーティーに参加してきたのでした。

2016-10-18 NHK文化センター講義「アレクサンドロス大王とその遺産」

※11月26日更新

これまでNHK文化センターの西洋古代史関係の講座は、同志社の浅香正先生が作られた「属州研究会」に参加する研究者たちがリレー形式で担当するのが恒例となっておりましたが、本年度は、前半をローマ史の鷲田睦朗さんが、後半を私が担当することになりました。すなわち6回分、毎月担当するということになっております。全体を通してのタイトルは

アレクサンドロス大王とその遺産

としました。これまでカルチャーセンターなどで講義をする中で、ヘレニズム時代について、広く認知を得ていることといえば

アレクサンドロスクレオパトラシルクロード

くらいのもの、というのが経験則としてあります。そこで、連続講義の通しタイトルにはアレクサンドロスの名前を借りる必要が、どうしても出てくるわけです。さて、その初回講義は

「ヘレニズム「幻想」とアレクサンドロス大王の「幻影」」

と題しまして、ヘレニズム時代史の動向について、これまでのカルチャーセンターなどでの講義で喋ってきたことを総合したものです。残念ながら新味には欠けますが、その分、じっくり伝えることが出来たと思います。

2016-10-02 ライムバンド・京都一周トレイル東山コース参戦記

10月16日更新

大阪某所を集会所とする「ライムバンド」は、多士済々の強者たちの集いです。とくに

「健康のため」

と称するハイキングは、もはや健康管理の一環を超えている感があります。これまでも「六甲山縦走」を完遂するなど、もはや猛者と呼ぶべき方々です。

そうした集まりに幾度か誘われていたのですが、「距離の暴力」をタテに遠慮し続けていました。・・・それが今回は、舞台は京都、それも伏見稲荷に8時45分集合では、断る正当な理由が存在しません。かくして伏見稲荷に8時45分集合、そして9時過ぎの出発。伏見稲荷の林立する鳥居が絶えたあたりから、観光客の姿は見えなくなります。そこからはハイキングの人たちが行き交うのみなのですが、他の人々の足許は軽快でもしっかりした靴で固められているのに、ライムバンドの足元は、草鞋ならぬ「ワラーチ」という、草鞋とサンダルを組み合わせたような履き物を裸足の上から履いているだけです。そんな中、

「じゃあ私は、サンダルで歩いてみます」

という物好きが1人いました。ええ、私です。この状態で、稲荷山から大文字山までを歩き通すというのは、何とも貴重な経験でした。大文字山で滝に打たれて本日のハイキングは終了、終着点は百万遍東山湯。ここでひとっ風呂浴びてから、打ち上げ。何とも肉体派の一日でしたが、このようなアウトドアのイベントに参加することがなかっただけに、どうやらインドア派の評価見直していただけたようなのは、幸いでした。しかし、やはり平素の運動不足の所為か、はたまたサンダル履きで山道を歩き通したためか、脚がものすごく痛くなりました。

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どういうワケか、最後の登りは裸足となってしまいまして、その証明写真というやつです。

2016-09-12 小島剛一さんとの東山散策

10月15日更新

この数年の恒例となった感がありますが、今年も小島剛一さんにお会いしてきました。今回は出町柳で合流し、下鴨神社から真如堂に向かい、金戒光明寺に抜けるルートを散策しながら、いろいろなことを語りました。昨年は雨の下、知恩院三門で雨宿りをしながら東山のあたりをめぐりましたが、今年は幸い、竜神の洗礼は受けずに済みました。

昨年お会いしてから中東の情勢はなかなか、落ち着くところを見いだしていないようにみえます。今年7月には、トルコの最重要都市イスタンブールでも軍によるクーデター未遂の騒動がありました。こうした事件について、意見をうかがうことが出来たのは幸いなことでした。また、近著である『トルコのもう一つの顔・補遺編』についてもうかがうことが出来ました。ぜいたくなひとときでした。

トルコのもう一つの顔・補遺編

トルコのもう一つの顔・補遺編