本はねころんで

2017-01-17 いつまで続くか

 小さな子どもを含む客人を受け入れるために家のなかを片付けたのですが、あちこち

にあった新聞、雑誌や本がダンボールや紙袋に入れられて、居間から他の部屋に移され

ました。寒いので、ストーブのある部屋に置いておいたほうが便利なのですが、そうし

ますと、部屋のなかを移動するに床に置かれた本などを除けるようにして歩かなければ

ならずでありまして、まったく他人様を家に上げることもかなわずでありました。

 客人たちのおかげで、今は居間の床に本はおかれてなく、すっきりとしていますので、

この状態が続きましたら、来客がありましても、どうぞあがってくださいということが

できますね。ところで、この状態はいつまで続きますでしょう。

 本日は夜になってから「本の雑誌」2月号を手にしていたのですが、今月の特集にある

匿名コラム」というのは、当方の好みでありまして、そのむかし新聞夕刊に連載され

ていた「標的」というコラムを切り抜いていたことがあったことを思いだします。いま

もどこかにこの切り抜きがスクラップされたものがあるのですが、どんな人が書いてい

たのでしょう。それなりの人が書いていたはずですが、筆者の名前はほとんどオープン

にならなかったのではないかな。

 この号には、匿名コラムの老舗「大波小波」(東京新聞掲載)の半年間筆名調査とい

うのがありです。東京新聞「大波小波」は有名でありますが、当方はほとんど目にする

ことがなく、この半年分の見出しと筆名を見られたのは、収穫であります。

 いま「大波小波」で検索をかけましたら、一番最初にあがってくるのは遊戯王という

カードゲームのことでありまして、時代はかわったことです。

その昔には「大波小波」コラムをまとめた単行本があったのですが、いまもその端本が

物置におかれてあるはずですが、最近のものは単行本となっているのでしょうかね。

 このお題で、800字以内で文章をつくりなさいというような課題一覧にもおもえる半年

分のタイトルと筆者名でありますが、「会社員小説の実践 出勤簿」というのは、伊井

直行さんの作品に関連して書けばよろしいのでしょうし、「丸谷才一の読み方 唯野

教授」というのは、筒井さんのスタイルで丸谷さんについて書かれた湯川豊さんの本を

冷やかしているのでしょうか。

 どこで、これらのものは目にすることができるでしょうね。

2017-01-16 訃報あり

 本日のネットを見ていましたら俳優の神山繁さんが亡くなったという記事が眼にはい

りました。亡くなったのは1月3日で、亡くなったことが公表された本日は神山さんが

生きていれば88歳となる誕生日なのだそうです。

 神山さんは古美術の愛好家としても知られているのですが、それについて書かれてい

るものがあまり目立たないので、それならばここでちょっと触れてみようと思いました。

 神山さんは、骨董との付き合いを私家版にまとめて刊行しているのですが、それの

版元が湯川書房であったことから、拙ブログにも以下のところに足跡を残しています。

( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20091007 )

 手元に神山さんが寄稿した「湯川書房湯川成一の肖像」がありますので、そこから

神山さんの「湯川さん ありがとうございました。」という文章の冒頭部を引用してみ

ます。

「舞台演出家を目指し、美術や音楽の勉強する課程で、美術館や音楽会通いに明け暮れ

ていた若い頃、小林秀雄先生から『ガラス越しでは駄目だ!”物”は買ってみなければ

解らないぞ!』と嗾けられ、音楽は聞くだけに終わりましたが、美術の方は、”骨董

美”などという厄介なものに魅せられ、五十年を経過し今日に至っています。

 この道は本業とは全く別で、楽しんではいますが、これはこれで、物欲や自己満足

自己過信などという仲々に人間臭い戦いが待ち受けていて、煩悩からの脱却とい人間修

業の場でもありました。

 趣味は心を豊かにしてくれ、本業で生じる憂悶の処理をしてくれる役に立ちましたし、

年齢と共に生まれた風流心も多少満足させてくれました。」

 このような骨董との付き合いを書き綴った文章を本にまとめるにあたって、「同好の

士である加藤静允さんに紹介していただき、湯川成一氏の知己をえることができた」と

ありです。

 当方は神山繁さんの湯川書房からの私家本を手にしたことはないのですが、湯川書房

の刊行目録によりますと、次の三冊がでています。

 「呑んべいのうつわ」 2004年 限定200部 170×200

 「喰いしん坊のうつわ」2006年 限定200部 170×200 

 「物と遊ぶ」     2008年 限定200部 170×200 

2017-01-15 わずかにプラス気温

 本日は日中の最高気温がわずかですがプラスとなりました。最低気温も10.5度と昨日

ほど冷え込みませんでした。

 本日のお天気では女子駅伝のあった京都の雪景色が壮絶でありましたが、北国のこち

らでは雪が降る日は、空が雲でおおわれるためにあまり気温は下がらず、むしこ晴天の

時のほうが放射冷却で寒くなるという感じでありまして、冬の青空は寒さの象徴であり

ます。

 朝のうちに大阪から遅れて到着の客人をむかえるために空港までいっておりました。

すこしの時間を利用して空港にはいっている書店にむかい、小林信彦さんの新刊を入手

であります。

 小林信彦さんが「週刊文春」に連載しているコラムの15冊目だそうです。当方はすべ

文春文庫となってから購入であります。ちょっとあちこちに分散しているようですが、

この連載は、本当に同時代クロニクルであります。

 この巻は、単行本の時の書名は「『あまちゃん』はなぜ面白かったか?」であったと

のことです。2013年までの記録となりますが、その最後の章の書き出しは次のようにな

ります。

「2013年ほど悪い年はなかったと思う。

 戦後だけを考えても、これほど辛い年はなかった。空襲とか飢えがなくても、人間は

こんな眼にあわされるのである。

 民主党がやっと消えてホッとしたら、安倍内閣三本の矢を持って現れた。」

 小林さんとしては、ずっとひどい年が続いているのでありましょう。経済最優先と

東京オリンピック翼賛態勢でありますか。

 ちなみにこのあとの連載は単行本としてまとまっているものが二冊あるということで

すが、これらが文庫となるのは、ずいぶん先のことになりますね。

古い洋画と新しい邦画と 本音を申せば

古い洋画と新しい邦画と 本音を申せば

2017-01-14 真冬日四日目

 本日の朝にスムージーをつくりましょうと、火の気のない部屋に置いてあるにんじん

をとりにいきましたら、にんじんに霜がついていました。にんじんの中の水分が凍って

できたものですが、あとすこしで凍ってしまうところだったようです。朝の最低気温は

マイナス14.4度で、この気温なら室内でも凍っても不思議ではありません。今から40年

ほど昔に住んでいたところは気温がマイナス25度くらいになることがあって、そこでは

室内においてある紙パックの牛乳や卵が凍るために、凍らないように冷蔵庫で保管をし

ていました。

 拙ブログの一回目は2007年1月14日でありますので、本日でまるまる10年を経過した

ことになりです。10年もやっているのですから、すこしはましなことを書きたいもの

ですが、いよいよ年寄りの繰り言となりそうでありまして、その話は三回目だねといわ

れぬようにしなくてはいけません。 

 あいかわらずで大阪からの来客に時間をとられておりまして、自分の時間よりも付き

合いを優先であります。読んでいる本は、わが家の子どもたちが小さかった時に購入

した絵本でありますが、これは小さな来客からのリクエストであります。やはり、時代

をこえたベストセラーぐりとぐら」シリーズは強いことでありまして、その次が乗り

物が登場するものとなりです。本日はスズキコージさんの「エンソくんきしゃにのる」

を何回か読んで聞かせることとなりました。

エンソくん きしゃにのる (こどものとも傑作集)

エンソくん きしゃにのる (こどものとも傑作集)

 本日は「本の雑誌」2月号が届きましたので、これのページをめくっていました。

匿名なんて怖くない!?」という特集になりますが、「大波小波」「侃々諤々」な

ど「匿名コラム」について多くのページがさかれています。

加えて坪内祐三さんが「en-taxi」の匿名コラムについても書いていまして、これを

読みますと、あの匿名コラムは、そうであったのかということがわかります。

本の雑誌404号2017年2月号

本の雑誌404号2017年2月号

2017-01-13 真冬日三日目

 本日は朝の最低気温がマイナス13.9度となりました。水滴のついた窓ガラスは凍って

外が見通せなくなっています。庭に置かれたプレハブ物置は、なかに置かれた本の重み

と地面が凍結したことによる変化で、入口の横引き扉があかないことになり、業者さん

の力を借りてなんとか出入りはできるようになったのですが、毎年冬期間は、入口の扉

は開かなくなるようであります。

 日中は気持の良い青空が広がりまして、おかげで最高気温はマイナス3度くらいまで

あがったようです。おひさんができていましたので、本日の日中はストーブをつけずに

暮らすことができました。

 本日の朝刊を手にしましたら、月に一度の瀬戸内寂聴さんのコラムで梯久美子さんの

「狂うひと」を取り上げていました。 

当方は11月にこの本を購入してから読み継いできて、やっと残りが50ページを切ったと

ころで、いつでも読了できそうな感じになっていますが、これまで読んできて、気に

なっていたところについてを、瀬戸内さんのコラムでも触れていました。これはなるほ

どであります。

 当方は、「狂うひと」を読みながら奄美でさかんな相撲についての記述はあるのかな

とか、これを読んだら、次は「日の移ろい」をのぞいてみようかと思っているのですが、

さすがの瀬戸内さんでありまして「『狂うひと』があまり面白かったので、『死の棘

も、この際、じっくり読み返した。やはり凄い傑作だと改めて感銘した。」と記してい

ます。

 この瀬戸内さんのコラムには、女性作家から見た島尾ミホ作品への言及や作家が綴っ

ていた日記についての評価など、短いものですが読みどころ満載です。

一番は、「夫の日記に書かれたたった一行十七文字」の内容について、梯さんと語り

あったとあるところでしょうか。

狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ

狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ