世界最古の長編小説と言われる「源氏物語」。皆様は読んだことはあるでしょうか? 自分語りになりますが、私が中学生のころ、iTouchアプリの「青空文庫」にて与謝野晶子氏訳の「源氏物語」に没頭していました。 その作者である紫式部の目線から語られる、この書籍を私はジュンク堂書店にて発見しました。 「紫式部ひとり語り」 紫式部日記や紫式部集といった、彼女が記した文集から紐解き、その人となりを個人が語るという構図で作られたこの本は、小説とも自叙伝と言っても過言ではありません。 まるで本人が1000年前から舞い降りて書いたかのように、その語り口はリアルで、まるで現代にも通じる後宮内の争いや愚痴、彼女の身に…