スカウトの人が弱小野球チームを勝てるように仕上げていくんだけど、アプローチは統計に基づいた人選なのよね。「点を買うべきだ」と言って他所から選手を売ったり買ったりしてチームを変えていく。 映画の特徴としては、ほぼBGMもなく事実ベースで淡々と進行することが挙げられるわね。それが良い映画(傑作判定「7500」)と悪い映画があるが、この映画は悪い化学反応が出ちゃってる気がする。進行する事実の密度が足りないから、どこに着目して感情移入したらよいかわからないわ。せっかく金で選手を買うスカウトなのに、苦悩や焦燥とかも伝わりにくい。他に映画の山場もないからもっと人間味を出しても良かったのに人間味は最低限。 …