トランプ政権が発足して100日が経過した。この間、これまでの秩序を破壊し世界中を揺るがしてきたが、その根本には何があるのか疑問に思っていた。 経済格差が顕著になっていることが根本にあるのだろうが、もっと切実な問題に直面しているのではないか。 それは米国の財政に余力がなくなりつつあるということだ。 米国の政府債務は膨れ上がっている。その利払い負担が年1兆ドルあって、これは国防予算の約9,000億ドルを上回っているという。NATOや日本などに防衛費の負担増を求めるのは米国に財政上の余力がないことを暗に示しているわけだ。 そしてドルは世界中へ供給され続け、それが株高と金利安につながり世界経済を支えて…