2月は旧暦で如月(きさらぎ)。日本橋三越で開催中の「あんこ博覧会」を見た足で、久しぶりに「日本橋長門」の小粋な引き戸をくぐる。 新しい和菓子の世界も素晴らしいが、温故知新、いやあんこ知新も大事にしたい。 うっかり素通りしてしまいそうな、清楚な店構えだが、歴史的にもこの店の凄みがわかるはずだ。 創業が徳川吉宗の時代(享保1716~1735年)。現在14代目。「江戸風御菓子司」の文字も見える。 8代将軍・吉宗は国産の砂糖づくりに取り組んだり、飛鳥山や向島などに桜の木を植え、庶民の楽しみをつくったりと江戸の食文化・和菓子文化に多大な貢献をしたお方。 というウンチクはさておき、本題へ。 ★ゲットしたキ…