Agatha Christie (1890-1976) ミステリ作家。アガサ・クリスティー/アガサ・クリスティ/クリスティー
1890年イギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1920年に「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。1976年85歳で死去。
その作品は長編66編、短編、戯曲、あわせて100以上にのぼり、世界中で聖書とシェイクスピアの次に読まれているといわれる。特に有名なのは<名探偵ポアロ>シリーズと<ミス・マープル>シリーズ。
今週の初めから背中が痛いなと思っていたら、なんかプツプツできてきて、医者に診てもらったら「帯状疱疹」でした。 抗ウイルス薬があるので、早めに薬を飲めば、痛みが続く後遺症もないと言われています。 「帯状疱疹」になったのは2回目。前回は40代のときだったと思います。 水疱瘡に罹ったことのある人は体内にウイルスを持っていて、体力や免疫が落ちているときに体内のウイルスが活性化することで起こるそうです。 今回は、疱疹の部分の表面が痛痒く、疱疹の場所以外にも神経痛のような痛みがビリっと走ります。何もできないというしんどさはありませんが、不快で辛いです。 体の免疫が落ちているのは確かなので、無理せずおとなし…
動く指 ミス・マープル (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,高橋 豊 早川書房 Amazon ばれないように人殺しをするこつは、手品のこつとよく似ているのですよ。 田舎で妹と療養することになった傷痍軍人のジェリー。 老嬢、ミス・エミリー。夜ごはんはゆで卵ひとつだけ! いきなりの嫌がらせの手紙。 「でも、嘘をつく人って多いのよ。」つかない人など、いない。 美の探求こそ、唯一の生きがいのパイ氏。 クリート夫人は魔女。 「犬の食べ物みたいなやつ?」アイリッシュ・シチューって一体。。 だれの生活にも、人に知られたくない秘密の部分があるものだ。ですね。 シミントン夫人の突然の自殺。 「酒が…
筆者はこれまでのブログ記事で、「1940年前後以降、アガサ・クリスティーは、ミス・ディレクションと手がかりを(解明部以前においては)判別不可能とするような叙述を展開していった」という仮説を述べてきた。 しかしそもそも探偵小説において、ミス・ディレクションは事件の手がかりのように見せかけられるのであるから、「解明部以前でミス・ディレクションと手がかりが判別できないのは、そもそも当たり前では?」といった疑問が出てくるであろう。 この記事ではこの問いに答えたい。先に述べておけば、その答えは「当たり前ではない」である。 *この記事は友人Y・Mと交わした会話に触発されて書かれた。彼に感謝する。 1. 当…
早川書房の kindle 本が安くなっていたので、少し気が大きくなって数冊購入した。古い本ほど値段も安いようで、考えてみればアガサ・クリスティーを読んだことがなかったので、1冊読んでみることにした。映画化されているものはそれとなく筋がわかっているので、ポワロよりはミス・マープルの方がいい(ドラマシリーズは見ていない)。タイトルから「書斎の死体」にした。家の書斎に見知らぬ人の死体。迷惑な話だが、何か面白そう。 書斎の死体 ミス・マープル (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,山本 やよい 早川書房 Amazon バントリー夫妻の邸宅の書斎で、スパンコールのドレスを着た金髪の女性の死体…
以前アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を読んでから、ミステリーの古典を読んでみようと思っていた。次はエルキュール・ポアロの活躍する『ABC殺人事件』を読んでみた。 ABC殺人事件 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,堀内 静子 早川書房 Amazon (あらすじ) 名探偵ポアロのもとにABCと名乗る人物から1通の手紙が届く。地名と日付の書かれた手紙は、よくあるいたずらだと警察は気とめないものの、ポアロには漠然と気にかかるものがあった。そしてその後、手紙にあった地名と日付の場所で、一人の遺体とABC順に載っている時刻表が見つかる。それからABCと名乗る人物から不定期に…
ページ内のリンクには商品プロモーションが含まれています 「ヘイスティングズ、これが私の最後の事件となるでしょう。そして、これまでで最も興味深い事件となるでしょう――なにしろこれまでで最も興味深い人物が犯人なのですから」(p264) ポワロの誘いで、懐かしいスタイルズ荘をふたたび訪れたヘイスティングズ。滞在中の末娘ジュディスや親友ポワロとの再会を喜ぶ彼に、近いうちにこのスタイルズ荘で殺人事件が起こるとポワロは告げる。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.curre…
黄色いアイリス (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,中村 妙子 早川書房 Amazon さて、猫としては、いかなる行動に出るべきかな? レガッタ・デーの事件 ジプシーの占い。 ニシンの漁場はデヴォン。 明けの明星。ダイヤモンド。宝石のニックネームってすてきよねぇ。 どうせ炭素のかたまり。そうなんだけどさー。 不幸の専門家、パーカー・パイン登場。 「馬はきわめてあてにならぬ動物だから競馬はよしなさい。」そうそう。 バグダッドの大櫃の謎 おお、ポワロ。 口では情熱的に孤独を好むと言いつつも、集まりでちやほやされるの大好きポワロ。 ほめられると猫が喉を鳴らすようにご満足。 女性が真実を…
ページ内のリンクには商品プロモーションが含まれています “――今月21日のアンドーヴァーに注意することだ”ポワロの自宅に届いた、「ABC」を名乗る謎の挑戦状。当日、現地で頭文字がAの女性が殺され、その後も新たな予告と共に、Bから始まる名前の町で頭文字がBの被害者が、Cの町でCの被害者が発見される。ポワロはヘイスティングズと共に見えない敵を追うが……。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scri…
ページ内のリンクには商品プロモーションが含まれています 村の名士アクロイドが、息子や親戚たちと住む広い自宅で刺殺された。その前夜に自死した彼の恋人は、何者かに脅迫を受けていたという。姿を消した息子のラルフ、それぞれに秘密を持つ相続人たち、そして謎の脅迫犯。ロンドンから引っ越してきたばかりの風変わりな外国人探偵・ポワロが、事件を調べ始める。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.…
ページ内のリンクには商品プロモーションが含まれています ヨーロッパ横断中に雪で立ち往生していた豪華寝台列車の中で、アメリカ人富豪男性が殺された。密室状態で発見された死体には、不可解なたくさんの刺し傷が。偶然乗り合わせていた名探偵ポワロは調査を始めるが、容疑者となった様々な国籍・年齢・階級の客たちには、それぞれに鉄壁のアリバイがあって――。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.…
『殺しへのライン』を読んだ(´_ゝ`)アンソニー・ホロヴィッツの『ホーソーンシリーズ』の3作目。 相変わらず面白い。でもやっぱり『カササギ殺人事件』ほどのインパクトはないかなぁ。 まあ、この作者は基本的に王道だし、とくにホーソーンシリーズではトリッキーなことはほとんどしない。 読みやすいし分かりやすい。 とはいえ、主人公であるホーソーン自体についてあまり深く掘り下げられることはないため、シリーズ通して少しずつホーソーンの人となりが明らかになっていくというのは目新しいかもしれない。 今回、最後の方にちょっとホーソーンの過去に触れそうな場面もあるし。それが今後、もうひとりの主人公であるアンソニーと…
モニターの前が明るくなったのがわかるかな? デスク環境に新兵器が加わった。 モニター上部に装着するデスクライト(モニターライト)だ。 モニター、Mac miniを買ったときに導入するか迷ったアイテム、ホントに必要かどうかしばらく静観していた。 目がどんどん老化していくので手元は明るい方がいいと購入を決めた。 調べたら同じLEDでもかなりの価格差がある。 本当に必要なのは会社のデスク(外光で手元が陰になって暗い)なので2本買うつもりでリサーチする。 会社用でダメ元だ一番安いものを買って、試してみようと。 1680円の中国製を購入した。 【天通ライト 】LED モニターライト LEDライト モニタ…
ありふれた生活⓱が面白かったので、⓲も読みました。 巻末の、古畑任三郎の新作小説も面白かったです。 P96 息子が小学生になった。・・・ ・・・ こんな道に進んで欲しいという思いは当然あるけど、親の願望を押し付けることはくれぐれもしないようにしている。彼が今何に興味を持っているのかについては、決して見逃さないように注意を払っている。 彼は努力家である。先日はひたすらけん玉に没頭し、本体の先のとんがったあの部分に、今では容易に玉を入れられるようになった。ピアノも決して上達が早いとは言えないが、「サマータイム・ブルース」というとんでもなくジャジーな曲(名曲「サマータイム」とは別物)をなんとか弾きこ…
更新日2024.11.13 「神奈川県箱根町旅行記ブログ2024年」後編は「早雲山駅」から!! 強羅花扇から近い「箱根強羅公園」を見学!【箱根旅行2日目】 Cafe PICで一度目の休憩 白雲洞茶苑 熱帯植物館を見学 箱根クラフトハウス 一色堂茶廊で二度目の休憩 最終日は「箱根ラリック美術館」へ!【箱根旅行3日目】 「神奈川県箱根町旅行記ブログ2024年」後編まとめ 2024年の箱根旅行は2日目になってようやく観光地へ! それでも暑いからカフェ巡りになっちゃった感じだけどね… 神奈川県箱根町 2024年 旅行記ブログ・後編 ・早雲山駅・箱根強羅公園・箱根ラリック美術館 今回のブログは、2024…
最近すぐに目が疲れてしまって読書がはかどらない。年齢を重ねるごとに集中力もなくなって読みたい本は山のようにあるというのに、なかなか読み進めなくて本当にもどかしい日々を送っています。そんな時に目にしたオーディブルの広告。 amzn.to Amazonプライム会員であれば3ヵ月無料ですって!! 物は試しと早速試してみました。これがまあ思った以上に素晴らしかったのです。 実は話題の本だけではなく、アガサ・クリスティーとか古典的な本や歴史物とかも読みたいものがたくさんあって、なかなかこういった本までには到達せずだったんです。アガサ・クリスティーは高校生の頃随分読んだものですが、今となってはほぼ忘却の彼…
最近読んだ本の感想。 今回はこちら。 アガサ・クリスティー/著、中村妙子/訳『春にして君を離れ』 www.hayakawa-online.co.jp みなさん、こちらの作品ご存知ですか?私はお恥ずかしながら数ヶ月前まで名前すら聞いたことがありませんでした。 そもそも私はアガサ・クリスティー自体にめちゃ疎く、一応有名どころを読んでみてもしばらくするとすぐ内容を忘れてしまうような性質で…。(しょちゅう誰かが誰かを殺すタイプの物語が苦手でして…) が、この作品は殺人が起こりません。アガサ・クリスティーって殺人の起こらない小説も書くんだ!という驚き。本当に疎くてすみません。(ちなみに元は別名義で書かれ…
石丸幹二さんが出演していた作品を前回ご紹介していましたが(山下智久さんが主演の📺ドラマ「アルジャーノンに花束を」)今作を初見の際、主演俳優の第一印象が「石丸幹二さんに似ている⁉」でした。スナップショットよりも本編の方が、より似ていると感じます。雰囲気…なのかな?🙄現在この「メンタリスト」のシリーズは完結しています。(スペシャル版があってもおかしくない最終回でしたが…)初期seasonの滑り出しが好調で、そのまま維持し続けたという。📺「24 -TWENTY FOUR-」や📺「LOST」を抑えてトップ10入りしたシーズンもあったとされている。 視聴した作品は… ★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟 …
全4項目 ●代表作 ●エッセイ「ふたつの時間、ふたりの自分」より15本 ●「webdoku.jp」の「第166回:柚月裕子さん」より4本 ●「spice.eplus.jp」の「『ジョジョの奇妙な冒険』荒木飛呂彦氏、『鎌倉殿の13人』三谷幸喜氏らが選ぶ『ゴッドファーザー』三部作の名シーンとは?」より1本 「県警対組織暴力」より 全4項目 ●代表作 小説「孤狼の血」シリーズ、 「佐方貞人」〃(「最後の証人」等) 「朽ちないサクラ」〃等 小説家として活躍する女性の柚月裕子が影響を受けた・好きな映画。 ●エッセイ「ふたつの時間、ふたりの自分」より15本 ドラゴンへの道(最後のブルース・リー ドラゴンへ…
逢坂冬馬待望の第二作 2023年刊行作品。作者の逢坂冬馬(あいさかとうま)は1985年生まれの小説家。デビュー作は2021年のアガサ・クリスティー賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』。同作は翌年の本屋大賞を受賞。直木賞の候補作にもなるなど、各方面で話題になった。 『歌われなかった海賊へ』はそんな逢坂冬馬、待望の第二作ということになる。デビュー作がこれだけ評価され、話題になってしまうと第二作に対しての読む側のハードルは上がってしまう。書く側のプレッシャーは相当のものがあったのではないだろうか。 ちなみに、前作同様に表紙イラストは雪下まゆが担当している。一枚絵が早川書房のサイトで公開されていたので引用…
今年の2月は閏年で29日まであった。先月から1冊増え、13冊。 1.ディーノ・ブッツァーティ 脇功訳『タタール人の砂漠』岩波書店(岩波文庫) www.iwanami.co.jp 生真面目な将校ジョヴァンニ・ドローゴの生涯を描いた小説。配属地にて砂漠の民(タタール人)のいつ来るともしれない襲撃に「備え」ながら日々を過ごすドローゴと周囲の人々−変わらない人、変わっていく人−の姿を淡々と描く。主人公の一生分の時間を追う作品は久々に読んだので、ページ数に対して読後感は比較的重め。 軍人たちを主な登場人物に据えていながらも、派手な戦闘シーン等はない。むしろ、世の中にさまざま出ている小説というものの中でも…
特に何かしたわけでもないのに2月が終わりました。 今月は29日しかないから仕方ないですね!! 早速、この1箇月を振り返るとしましょう。 ◆日々の目標 ●健康維持増進 健康の為には食事に気を使い、定期的・継続的に運動する。これだけです。 ・身体(運動・体格) 起床後ストレッチポールなどを利用して10分ほど肩背中腰回りを中心にしたストレッチは継続してます。起床のタイミングによっては、夕方の時もありますが、ほぼ毎日実施しています。 また、雨でも降らない限り、買物を兼ねて1時間程度歩いています。結果として週5程度でしょうか。神戸特有の結構な坂道なので上り下りが大変です。 またこのウォーキング中にある公…
自分のその時の気分で時間を自由に使えるようになって幾星霜。 しかし、全てが楽しい訳じゃない。 掃除・洗濯・買物・食事の用意等々の日常家事はやらないと後々面倒なことになるから仕方なくやっているだけ。 でも、それ以外は基本的に楽しい。 以下、箇条書きにしてみる。 はぁはぁ、ぜいぜい、ひぃひぃ言わない程度の運動。 毎日の買物を兼ねたウォーキング、20回ぐらいのスクワットなどの軽い筋トレ、ストレッチポールを利用したストレッチ。 リタイア後は昼夜逆転のひきこもり生活だと思っていたが、週5~6は外出している。しかも、ナンヤカンヤで毎日1時間半近く何らかで身体を動かしている。 想定外すぎる。 バイク バイク…
前週の飲み会三回(うち一回は仙台)でヘロヘロになってしまい、本を買えずまた読めずの週であった。 ■買った本(含む届いた本) ・ルーシー・ワースリー『アガサ・クリスティー とらえどころのないミステリの女王』(原書房)・中村融編『星、はるか遠く』(創元SF文庫)・James Ronald, Murder in the Family・Arthur Porges, These Daisies Told・Arthur Porges, The Devil and Simon Flagg ルーシー・ワースリーは『イギリス風殺人事件の愉しみ方』などの訳書がある歴史家。本書は「アガサ・クリスティーの画期的な伝記…