ヒンドゥーの聖仙〔リシ〕。また、カノープス(南極老人星)のインド名。
海水を飲み干したという伝説がある。ヴィンディヤー山を越えて南インドにバラモン文化をもたらしたともされる。『リグヴェーダ』や『ラーマーヤナ』などに見える。シヴァ神の化身ともいう。
青山圭秀によって話題となった「アガスティアの葉」とは、そのアガスティアが椰子の葉に、訪ね来る各人の運命を5000年も前に記したもので、その「チャンドラクンダリー」には人物の名、現在・過去・未来・前世・来世、すなわち「全ての解答」が詳しく書かれているとされる。また、今でもアガスティアは生きていて、修行者たちの霊的な指導を行っているとの信仰も存在する。
http://www.gncorporation.com/suvadi/agastia/agastia.htm
ブームとなったため非常に詐欺が横行しており真贋論争が存在する。信仰者以外の科学的立場から言えば、アガスティアの葉は古文書に過ぎず、アガスティアが記した預言書であるというのは神話伝説にすぎない。
http://www.so-net.ne.jp/veda/guide/serial002.html
http://www.so-net.ne.jp/veda/guide/serial003.html
Q4.では、アガスティアの葉とはなにか?
これは、実はあっさりと解けた問題で、アガスティアの葉の多くが現代のタミール語に翻訳されています。そして、その内容はシッダ医学(インドの古代の医療体系、アーユ ルヴェーダの一種)の薬草の処方箋だったのです。そのために、アガスティアの葉の半数以上は、症状やその診断記録と処方が書かれているのです。現代のカルテですね。 しかし同時に、当時の人たち(アガスティアの診断を直接受けた患者たち)の、ヴェーディックアストロロジー(インドの占星術)によって行われた人生の診断と、その処方も残されていたのです。インドでのヴェーダ文明は、医学と占星術は同じヴェーダ(インド古来の智慧の結晶のような物)の一部なのです。人間の身体の手足に例え、ヴェーダアンガ(ヴェーダの手足)と呼ばれ物の一つであり、例えば目に当るもの(将来を見る目、全てを知る目)がジーティシュ、つまりインドの占星術なのです。アーユルヴェーダは、生命の知識とでも訳し主に医学体系を指します。