コルテスとピサロ――「新世界」を変えた二人の征服者 16世紀、ヨーロッパの小国スペインから、二人の男が海を渡った。エルナン・コルテスとフランシスコ・ピサロである。 彼らはそれぞれ、 コルテスは アステカ帝国 を、 ピサロは インカ帝国 を、 ごく少数の兵と武器で崩壊させた人物として、長いあいだ「偉大な発見者」「英雄」と教えられてきた。 だが、ここで立ち止まって考えてみたい。 そこは「未開の地」だったのか? コルテスやピサロが到達した土地は、決して「誰もいない場所」ではなかった。 そこには、 高度な都市 独自の宗教や法律 豊かな文化と記憶 をもつ人々が、すでに暮らしていた。 それでも彼らは、自分…