Oscar Wilde(1854-1900) 作家。小説家。詩人。劇作家。
1854年アイルランドのダブリン生まれ。世紀末文学の代表的作家で、芸術のための芸術を提唱。 才気あふれる作品を発表する一方、奇抜な服装や過激な発言で社交界でも注目を集め、アルフレッド・ダグラス卿との男色事件で有罪判決が下るなど、スキャンダラスな一生を送った。
バジル・ホールウォードがさんざん褒めてくれていたのは、すてきに誇張された友情の表現にすぎないと思っていた。その賛辞を聞いても、笑い飛ばして忘れてしまい、それで自分が変わることはなかった。そこへ、ヘンリー・ウォルトン卿がやってきて、若さを称えて奇妙な演説をぶち、青春の短さへの恐ろしい警告を与えた。それを聞いてすっかり動揺してしまったが、自分の美の写し絵を見つめて立っている今も、卿が言ったことが現実問題として自分の中を駆け巡った。そうだ。自分の顔が皺だらけになり、目はかすんで生気を失い、優雅な姿も崩れて歪む日がいつかやってくるのだ。唇からは緋色が消え、髪からは金色が褪せる。魂を形成していくはずの生…
昨夜書いたけれど改めて 【2025年 公開作】 National Theatre Live: The Best Seat In The House 博士の異常な愛情 youtu.be Dr. Strangelove (1/8) Movie CLIP - Ripper's Motivations (1964) HD youtu.be Dr. Strangelove (1964) Movie-Peter Sellers, George C. Scott, Sterling Ha... youtu.be 時は冷戦の真っ只中。アメリカの戦略空軍基地司令官リッパー将軍が突然、ソ連への水爆攻撃を命令する。…
今年最初に読み終えたのは、オスカー・ワイルド「童話集 幸福な王子 他八篇」。ワイルドは1900年に亡くなっているので、18世紀後半に活躍した作家・詩人だ。「ドリアン・グレイの肖像」「サロメ」が有名だが、この本の訳者・富士川義之さんによると、彼を広く知らしめたのは童話だそうだ。タイトルの「幸福な王子」は読む前から大筋は知っていた。この岩波文庫版「幸福な王子」は、2冊の原書の童話集をまとめたもの。ワイルドが書いた童話はこれですべてとのことだ。新潮文庫版も「幸福な王子 ワイルド童話全集」の題で同じ作品が収録されているので間違いだろう。 童話集 幸福な王子 他八篇 (岩波文庫) 作者:オスカー ワイル…
クリストファー・ウィールドン振付、ジョビー・タルボット音楽による、オスカー・ワイルドを主人公とする新作バレエ作品。2024年9月11月に上演で、11月19日~12月3日に配信されました。 配信ものは終了までに余裕があるタイミングで書きたいと思いながら、終了直前とか今回のように終了後とか、なかなかこの癖を改められません。終了後の感想になるのでゆっくりでもいいやと思ったら随分遅くなってしまいました。 trailer www.youtube.com ウィールドンによる振付と作品解説映像 www.youtube.com 舞台はオスカー・ワイルドが同性愛の罪を問われる裁判から始まり、投獄された彼の回想や…
オスカー・ワイルド『オスカー・ワイルド書簡集-新編 獄中記-悲哀の道化師の物語』中央公論新社(2020) ■株式会社中央公論新社 公式HP:https://www.chuko.co.jp/ 公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/chuko_bunko?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor 新・読書日記267(読書日記1607) – ラボ読書梟 nainaiteiyan.hatenablog.com
エルンスト・ブロッホ『希望の原理 第一巻』白水社(2012) ミシェル・ウエルベック『ショーペンハウアーとともに』国書刊行会(2019) オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』岩波文庫(2019) オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』読了+新・読書日記164(読書日記1504) – ラボ読書梟
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『無限の言語―初期評論集 (ボルヘス・コレクション)』国書刊行会(2001) ジャック・リゴー『ジャック・リゴー遺稿集 (自殺総代理店ほか)』エディション・イレーヌ(2021) 岡部 美香 (編集), 小野 文生 (編集)『教育学のパトス論的転回』東京大学出版会(2021) オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』岩波文庫(2019) 新・読書日記163(読書日記1503) – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com …
オノラ・オニール『正義と徳を求めて: 実践理性の構成主義的説明』法政大学出版局(2024) ジョージ・ガモフ『1、2、3…無限大 新版』白揚社(2004) オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』岩波文庫(2019) 新・読書日記161(読書日記1501) – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com
こんにちは。今回はオスカー・ワイルドの幸福な王子をピックアップして考察していきます。 物語の概要としては、街に建てられた荘厳に装飾をされた幸福な王子の像が、羽を休めていたツバメに頼んで自分につけられた宝石や金のメッキを貧しい人たちに配るという話です。 最終的に王子の象はみすぼらしいものになってしまい、処分され、ツバメは越冬の機会を逃して死んでしまいます。ただ、二人は愛し合っていて、両者の魂は最も美しいものとして神様に認められます。 童話集 幸福な王子 他八篇 (岩波文庫) 作者:オスカー ワイルド 岩波書店 Amazon ここで、タイトルの問い、「幸福な王子は」幸せだったのかという点について、…
福原義春『だから人は本を読む』東洋経済新報社(2009) ジョルジュ・バタイユ『ニーチェについて 無神学大全』現代思潮新社(1992) ジョルジュ・バタイユ『文学と悪』ちくま学芸文庫(1998) オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』岩波文庫(2019) 福原義春『だから人は本を読む』読了 + 新・読書日記157(読書日記1497) – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nain…