Oscar Wilde(1854-1900) 作家。小説家。詩人。劇作家。
1854年アイルランドのダブリン生まれ。世紀末文学の代表的作家で、芸術のための芸術を提唱。 才気あふれる作品を発表する一方、奇抜な服装や過激な発言で社交界でも注目を集め、アルフレッド・ダグラス卿との男色事件で有罪判決が下るなど、スキャンダラスな一生を送った。
1890年代ロンドン。人気絶頂のオスカー・ワイルド。独特のスケッチが瞬く間に世間に知れ渡り、一気に階段を駆け上がるオーブリー・ピアズリー。(今見ても不思議な絵です)オーブリーのために行動する姉、メイベル。オスカー・ワイルドの友人アルフレッド・ダグラス。 4つの糸が絡まり乱れ、誰にもほどくことのできないような展開に。 マトリョーシカのような入子構造、フラクタルのような相似構成にどっぷりとはまります。 オスカー・ワイルドが46歳で亡くなったのが1900年初夏。夏目漱石が留学先ロンドンに到着したのが1900年末。きっと何か耳にしていたであろうし、著作にも接していたことでしょう。 実は二人は会っていた…
内容(amazonより引用) 広場に立てられた王子の像が、宝石でできた自分の目や体じゅうの金箔を、燕に頼んで貧しい人々に分け与えてしまう『幸福な王子』。若い学生が恋人にささげる赤いばらを、一羽のナイチンゲールが死をもって与えてやる『ナイチンゲールとばらの花』など、十九世紀イギリスの小説家オスカー・ワイルドが格調高い文章で綴った、献身的な人間愛と社会への諷刺にあふれる9編を収めた童話集。 幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫) 作者:オスカー ワイルド 新潮社 Amazon 感想(ネタバレなし) ※以下はネタバレ箇所を隠した感想です※ 海外のほぼ知らない作者の童話集ということで、普段手を出す…
オスカー・ワイルドの『幸福な王子』(The happy prince , 1888 ) を、英語学習しながら読みました。 [音声DL] オスカーワイルドで学ぶ英文法作者:倉林秀男,原田範行アスクAmazon このシリーズ、大変な良書だと思います。 少なくとも私が今まで学習した中では、ダントツだといえます。まずは日本語訳から、その後、原文を読ませながら、要所要所で英文法を拾い上げ、問いかけ、詳しく丁寧に解説されています。そのわかりやすさに、激しく納得!感動すら覚えます。 あたりまえですが、どんな小説でも、定型文だけが連なっているわけではありません。そのプロットを息づかせるために、一語一語、細部ま…
『人間を善悪で区分けするなど愚かなことだ。人間は魅力的か退屈かのどちらかである。 オスカー・ワイルド『サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇』(新潮社)』 シンプルな区分ですね。 「魅力的か」「退屈か」 一緒に過ごしたい相手を選ぶ基準は、「楽しいか」「楽しくないか」と似ています。 善悪のものさしで計ると、安全度は上がるのかも知れませんが、退屈の度合いも上がるのかも知れません。 人間の欲求は、刺激を求める所に、楽しさも、罠も潜んでいるのではないかと考えています。 その場の雰囲気をつくるのもその場にいる人です。 楽しく盛り上げるのも、辛気くさくするのも人なのですね。 エンタテインメントの街、ラスベガスで楽…
子供の頃、ハッピーエンドで終わる話よりも、悲しい最期の話のほうがいつまでも心に残った。 例えばフランダースの犬は典型的だ。 主人公のネロ少年は最後の最後まで上手く行かない。色々な人たちの手助けがあるのだが、人生が上向くためにはいつも、もう一つ決めてに欠けてしまう。 それでも最後まで絵を描くことと諦めずに頑張るネロ少年のいじらしさがこの物語の主題で、最後はとうとう憧れのまだ見ぬ絵画の前で命尽きてしまう。 それでもいつもそばから最後まで離れない犬のパトラッシュが救いだ。 本当に悲しすぎる。子供にとってもこんなに報われない話ってなくて、悲しい話トップ3に入ってしまう。 ごんぎつねも悲しい。新見南吉先…
『あらゆる物の値段は知っているが、あらゆる物の価値を知らぬ人間が即ち皮肉屋である。オスカー・ワイルド「サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇」(新潮社)』 男色は、ソドムとゴモラの時代に盛んで、それによって、天罰が下ったという記事は聖書に記されています。 人間の意識や感覚が、辻褄が合わないことがあります。それは、周囲を苦しめ、その人自身を苦しめる結果になります。このフレーズを遺したオスカー・ワイルドも男色を咎められて収監された一人です。 これは、私の理解を超えた領域ですので、ワキに起きます。 彼のプライバシー(趣味・趣向)はともかく、私は、このフレーズが気になったのです。 「値段」と「価値」の対比に大…
仕事を早上がりして足を運んだのは、いつもの銀座〜 ではなく丸の内。 今日は欲しい本を買うために、丸の内の丸善へ行ってきました。 お目当ての本があるのは4階の洋書コーナー。 ひと目見た時からその表紙のデザインに惹かれて、欲しくてたまらなかった本! Word Cloud Classicsというシリーズで、今回私が買ったのは大好きな「ドリアン・グレイの肖像」です。 なんてお洒落な表紙! 表紙に書かれているのは、タイトルと作者オスカー・ワイルドの名前はもちろん、作中のキャラクター名や台詞など…! それに「SOUL」や「APPEARANCES」、「Portrait」「IMMORAL」といった、お話に関す…
「ドリアン・グレイ効果」という用語は、通常は存在しません。おそらく、「ドリアン・グレイ症候群」という用語を指しているのかもしれません。「ドリアン・グレイ症候群」は、パーソナリティや外見の魅力が長期間にわたって変化しないことによって、外的要因や経験の影響を受けにくくなる現象を指します。この症候群は、オスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』に登場する主人公のように、外見や魅力が衰えないという幻想を持っている人々に関連付けられています。具体的には、ドリアン・グレイ症候群の人々は、自分自身の容姿や魅力に強く執着し、年齢や経験による変化を受け入れにくくなります。彼らは自分自身を他人よりも優れて…
経験とは、
ご存知のようにイングランドで同性愛が合法化されたのは1967年と割と最近です。 映画「モーリス」では、主人公モーリス(ジェームズ・ウィルビー)と愛し合うクライヴ(ヒュー・グラント)が、学生時代の友人が同性愛者として逮捕されたのを知り愕然とするシーンがありました。 同性愛が罪というのは道徳的にけしからんというレベルではなく、本当に犯罪者として投獄されてしまうんです。 「モーリス」は「君の名前で僕を呼んで」の脚本のジェームズ・アイヴォリーが1987年に監督したイギリス映画でございます。 20世紀の初め英国のケンブリッジを舞台にモーリスとクライヴは愛し合いますが、クライヴは世間体を守る為にモーリスへ…
今日はオスカー・ワイルドの命日です ということで、みんな知ってるこちらをば(^^)/ ↓ ↓ ↓ お誕生日なら、 スウィフトとか、マークトウェインとか ルイーザ・メイ・オルコットとか たくさんの候補があったのですが... 「寒いっ!」って思ったら つい〈寒さ感じる〉お話に...(^^; まあね。『獄中記』は既出ですし 「肖」がなかったり「扇」がなかったりで これならある! ってこともありまして こちらに落ち着きましたw
札幌【占い.口コミ.当る.2024年】北大前、夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山(いしはらせいざん)『北区の占いの父』が貴方の【2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」】を的確に占う!2023年11月30日(木) 札幌北区の占いの父ー 夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山が貴方の 『2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」』 を的確に占う!占い歴25年、お悩み相談人生アドバイザー 『占い&お悩み相談BOX夢占館(ゆめせんかん)』 ー石原聖山の元気が出る世界の名言,格言をあなたに・・・2023年11月30日(木) 石原聖山が貴方の 『2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」』 を的確に占う! 来…
左の手にしびれがあり、また左肩だけ嫌になるくらい痛い。左だけ、というのが気になって、ぐぐってみると狭心症など心臓関連が疑われる。心臓は左にあるから。 ということを言っていたが、人間、概ね左右対称にできているのに、なんで内臓は左右非対称なんだろう、、、という謎に当たってしまった土日でした。 【今回の言葉】-----------------------------------------「リーダーには部下に『教える』責任はないが、『育てる』責任がある。」 (福原義春)----------------------------------------- 教えるのか育てるのか。 過去の知識や経験の伝達よ…
ランキング参加中音楽ランキング参加中読書 さて丸屋九兵衛さんオンラインイベントは秋も目白押し!! ということで2023年秋は<万物評論家の秋:文化祭は補習天国!>、ということで9/29ー11/3にかけて、怒涛の6イベントが続く(もちろん11/30までディレイ視聴可)。今回は①~⑥限までの授業形式なのねー。 各イベントのご案内はこちらから。 もちろん当ブログ主は丸ごと【6イベント in 1パック】で。 ・9/29(金)①限:文化人類学【Q-B-CONTINUED vol.78】イモ・病原菌・チョコ:欧州とアメリカが出会って何が変わったか。「コロンブスの交換」大研究 新世界と旧世界が出会うことで起…
福山雅治さんのファッション情報をお届けします! テレビだけでなく、SNS・雑誌等で着用している衣装や私服についても、調査予定です。
主に職場の人のあれこれを書きたかったのですが、 本当に、本当に!人生折り返し地点を過ぎたからかもしれない・・・と感じるのですが、 人のことをあれやこれやと言ってるぐらいなら楽しいことを考えるとか、 自分を高める(?)ことをしたほうがいいと、以前より強く感じるようになりました。 しかし、私の場合、楽しいことは考えていると疲れるし、自分を高めることとか考えてるとスピっちゃうし(恥) そういう経験を経て、タイトル通り、掃除をするようになってだいぶ思考がすっきりしたと思います。 そして、さりとて、愚痴を書いて書いて書いてwすっきりすることもあるけど、 特にリアルではやっぱり悪口って極力、言わないほうが…
ブラックフライデーに合わせて恒例となっている早川書房の50%割引のセールがきているので、今回も一年以内に刊行された新刊を中心におもしろかった作品を紹介していこうかと。夏頃のセールが2700点がセール対象だったのにくらべて今回は「2000作品以上」ということで、特に直近半年ぐらいの作品はあまりセール対象になっていないようだが、それでもおもしろい本はたくさんあるので観ていこう。 amzn.to 最初はSFから プロジェクト・ヘイル・メアリー 上作者:アンディ ウィアー早川書房Amazon引き続き劉慈欣作品の多く(『三体』三部作からスピンオフの『三体0 球状閃電』や『三体X 観想之宙』や短篇集の『円…
今の時期、やりたい・やろうと思ってるけどやれていないことについて、全部「来年のやることリストに入れておこう」と悠長に構えられる。気楽でいいもんですね。 本を読んだりネットサーフィンをしたりして「この本読みたいな」と思った本のメモ。絶対に忘れるので、自分用に。すでに読んだことがある(けど再読したい)ものは★、すでに買って積んでいるものは*をつけた。 津村記久子『やりなおし世界文学』に載っている本 やりなおし世界文学 作者:津村 記久子 新潮社 Amazon 1. スコット・フィッツジェラルド『華麗なるギャッツビー』★ 2. ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』* 3. モーパッサン『脂肪の塊・テリ…
私の尊敬するお姉さんから私のお勧め本が気になると言ってもらったので、復習も兼ねて今年読んだ本のお勧め記事を作ります。 文学作品 学習 習慣化 自己啓発 健康 哲学 親子関係 ファッション 文学作品 『さかしま』J・K・ユイスマンス 『ドリアングレイの肖像』ワイルド さかしま【電子書籍】[ 澁澤龍彦 ]価格:1,210円 (2023/11/26時点) 楽天で購入 ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫) [ オスカー・ワイルド ]価格:858円(税込、送料無料) (2023/11/26時点) 楽天で購入 私のことをご存知の方なら聞き飽きたかと思いますが… この2冊が本当に好きで、私のバイブ…
<●●インターネット情報から●●> ウェッブサイト「日本文化の入り口マガジン」から引用しました。 2020.04.09 <信長も!家康も!芭蕉も!ニッポンのBLの歴史は奥が深いぞ!> Aimu Ishimaru 「男色(なんしょく/だんしょく)」という言葉を聞いたことがありますか?いわゆる、「BL」のことです。最近では、LGBTの権利について議論され、性的マイノリティーの問題として取り上げられることも多くなりました。こうみると、最近出てきた概念のように思われますが、実は「男色」は開国前の日本では普通に行われてきたことであり、「マイノリティー」でもなんでもなかったのです! <男色の発展と衰退> …
NHKBSプレミアム オリエント急行 スイーツ列車紀行 西欧(2020年4月初回放送) “ヨーロッパの歴史あるお菓子から最先端のデザートまで魅惑のスイーツを味わう列車の旅” より. https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/YLGKWGLR2Q/episode/te/8R65X1ZKQR/ 「スコーン(SCONE)とジャム&クロテッドクリーム(jam & clotted cream). ティータイムをめぐるイギリス人のこだわりとは?」 スタートはイギリスのロンドン,旅をするのは女優の高島礼子さん. 1883年にパリとイスタンブールの間で開通したオリエント急行 時代ごとに様々な…
驚くなかれ。最近文章が書けない。つか、あらゆる作家に影響を受けすぎて自分の書き方を忘れているんだな。最近読んだのはオスカーワイルドだったり大江健三郎だったり庄司薫だったりするのだが、本当に文章というのはつかみどころのない面白いもんだなと思う。同時に、ただ単に受け身で物語を味わうことができなくなったとも思う。こういう感性的な職業って、どんな時代であれ、現状への不満や未来への希望を孕んでいる。つまり、文化そのものなのだ。ドリアングレイで描いかれた人間の内面の恐ろしさ、黒人兵隊に怯えつつも興味を抱く日本人、閉塞された空間、なくなった東大受験と学生運動。そういうのはすべて時代を反映させていて、言うなれ…
読み終わった後に「うわ~、読み終わってしまった~」などと思った。 結構明確にストーリーのテンションの上昇がわかったので、「おっかしいな~」とか思っていたから衝撃はまあ、まだ浅い方だったと言える。 読み終わってすごくもやもやした。 というのも、最終的に「つながり」を求めていた人たちが、「つながり」から分断されていくという終わり方に個人的にはすごく気分が落ち込んだ。 「正しい」とか「普通」とか「日常」に対して「誰かから決められることではない」というメッセージを強く出すための終わり方だったのかな? とか、「ここで気分が落ち込んだとかいう人に対してのあえての落としどころだったのかな」とか「ここで描きた…
A MINGLED CHIME 彩華に響くチャイム 23 . A VISIT TO BERLIN 23.いざ、ベルリンへ 264 One advantage of my alliance with the Grand Opera Syndicate was that I became largely free from management responsibilities, as I could leave to their own competent staff the supervision of my business part in the joint undertaking. Th…