【Galileo Galilei】1564年-1642年。
イタリアの自然哲学者、天文学者であり、近代科学の創始者の一人とされる。
望遠鏡を用いた天文観測によって、月表面の凸凹、木星の四衛星、金星の満ち欠け、太陽黒点など伝統的な宇宙観を否定する発見を行った。また実験と数学的手法に基づく運動論を提唱し、自由落下体の加速法則、投射体がパラボラ軌道を描くことを見出した。
主な著作として『星界の報告』(1610年)、『太陽黒点論』(ローマ、1613年)、『贋金鑑識官』(ローマ、1623年)、『天文対話』(『二大世界系対話』)(フィレンツェ、1632年)、『新科学論議』(ライデン、1638年)がある。
ガリレオは主著のひとつである『天文対話』のなかで、天動説と地動説を比較検討し、潮の満ち引きの原因に関する考察をもとに、地動説を擁護した。このような主張がもととなりガリレオは異端審問にかけられ、1633年に有罪判決が下された。