数学の一分野。 集合に定義された演算規則から派生する問題を研究する数学の分野。群、体、環などが基本的。
この分野の応用でよくしられているのは、エラー訂正ではないだろうか。 傷の付いたCD-ROMでも問題なくデータが読める事を経験した方は多いのではないかと思うが、これは代数学を応用したエラー訂正技術を使っているからである。
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F=ma ニュートンの有名な公式だがこんなものはのちの時代の人間がつくったものにすぎず ニュートンがそう書き表したわけではない 数学的記述(数式や記号)は近代までずっとなかったり よって昔の論文には、方程式は愚か数式や記号なんてほとんどなくて 言葉での説明に終始していた ピタゴラスの定理だってもちろんそう それはそれとしてなにかこう長らく だいぶ長い間 幾何学偏重の数学だった 古代ギリシャ人から長らく人々は、現代物理学で最も重要な不可欠の技術「代数式」を書いて利用することが出来なかった 幾何学を重視するあまり ユークリッドの「原論」はあまりにも有名であり、あの次代に既にこの理論にたどり着けてい…
部活から帰ると 父の書斎にて 難しい話にはコーヒーを モンスキーの定理(偶数はOK?でも奇数はNG?) ある補題 sketch of proof コーヒーも飲み終えて バトンタッチ 部活から帰ると 部活帰りにカラオケに行こうという約束は白紙になってしまった。 約束していた友達が来れなくなったのである。 ひとりで歌う気分でもなかったので予定よりもだいぶ早い帰宅となった。 「ただいまー」 「・・・」 返事がない。この時間であれば母も弟も家にいるはずである。 靴を脱ごうと片足立ちで足先に手を伸ばしたとき 「おかえりー」(ドンッ) 母親の返事とその裏で鈍い音が聞こえた。おそらく冷蔵庫が閉まる音だ。 靴…
こんにちは. ぱいです. 京都大学の入試の過去問でこんな問題があります. 京大の過去問 (2006年後期) は有理数か? この過去問の解答例はいろんなサイトで解説され尽くしているので割愛します. が有理数かどうかを考えたら, 今度は や についても次のような問題を考えたくなるのが人間のサガだと思います. 問題 や は有理数か? この問題について, 代数的整数論を使ったスマートな解き方を思いついたので, その解き方を解説します. なお, 代数的整数論を知らない人にも分かるように解説しますので, 知らない人も安心して読んでください♪
こんにちは. ぱいです. 今日は, アイゼンシュタインの判定法の判定法について書きます. つまり, 多項式の既約判定がテーマです. (「判定法の判定法」は誤植ではないです.) なお, この記事では, 多項式の係数が整数の場合だけ を扱います. 整数全体の集合を で表し, 整数係数の多項式全体の集合を ] で表します. 多項式 を級数展開表示したときの各 次の係数を で表すことにします. つまり, の級数展開表示を以下のように書きます. \begin{align} f(x) = a(f;n)x^{n} + \cdots + a(f;1)x + a(f;0).\end{align} また, 以下の…
本ブログでは 藤崎源二郎 著 岩波講座基礎数学6 体とGalois理論 (1977) の章末問題の解答例をまとめます。 現在は1, 2章の解答例ができています。 www.dropbox.com また、10問ずつ程度でまとめて個別のページを作るつもりです(未定) 岩波基礎数学選書 体とガロア理論 作者:藤﨑源二郎 岩波書店 Amazon
Euclid域について説明する。 Euclid域の定義 代数系(,+,*,c,e)は整域、かつ関数 v: →が存在して、次の1、2が成立する 1.任意のに対して、v(x,y)>v(x) 2.に対して、が存在して、 ⅰx=y*q+r ⅱ r=c または v(y)>v(r) Euclid域は素元分解整域である。
整域の定義 代数系(H,+,*,c,e)は可換環かつ、任意のに対して、x*y=cならばx=cまたはy=c 別表現 代数系(H,+,*,c,e)は可換環かつ、任意のに対して、x*y=cかつならばy=c 代数系(H,+,*,c,e)は可換環かつ、任意のに対して、ならば 特徴 体は整域である 有限な整域は体である 一般に可換環は整域でない 可換環 Z,Q,R,C 多項式環、p元体環(pは素数)は整域である は整域でない
こんにちは. ぱいです. このあいだむぐむぐ勉強会で部分環の定義について雑談をして, 楽しかったです. そこで, 今日の記事のテーマは, 部分環の定義です. ※なお, この記事では, 環は必ず単位元を持つものとします. ※可換性は特に気にしません. 早速ですが, 部分環の定義を述べます. 部分環の定義 を環とし, を の部分集合とする. が の 部分環 であるとは, 次の条件 (1), (2) が両方とも成り立つときをいう. (1) は と同じ演算で環となる. (2) の単位元を とおけば, となる. 数学を勉強している人の中には, 「この (2) の条件は一体なんやねん!」とモヤモヤしている…
置き換え(おきかえ)は、ある物事や要素を他の物事や要素で代替することを指します。一つの要素を別の要素で取り替えることによって、元の要素の役割や機能を新しい要素が果たすようになります。 置き換えは、さまざまな文脈で使用されます。例えば、数学や代数学では、方程式や式の中で変数を置き換えることがあります。これによって、より単純な形や解析的な解が得られる場合があります。 また、コンピュータ科学やプログラミングでは、文字列や変数の値を別の文字列や値で置き換えることがあります。これによって、プログラムの処理や表示を変更することができます。 さらに、一般的な意味では、置き換えは何かを他のもので代替する行為を…
こんにちは. ぱいです. 今日は, 群論について下記の問題を解説します. (2023/2/12 追記. 不備があったため, 条件 (4) の表現を差し替えました.) 問題 を群として, 下記の条件 (1) ~ (4) を考えます. (1) は有限群となる. (2) のどんな真部分群も有限群となる. (3) のどんな元の位数も有限となる. (4) の生成元として, 位数が有限な元の組を取ることができる. このとき, 明らかに下記の (ア) ~ (ウ) が成り立ちます. (ア) (1) ⇒ (2) (イ) (2) ⇒ (3) (ウ) (3) ⇒ (4)では, (ア) ~ (ウ) の逆はそれぞれ成り…