本の紹介 『令和元年の人生ゲーム』 麻布競馬場物語は、わたしとは真逆の若者たちの青春の苦悩が描かれているのだが、令和風なため、昭和三十年代派とは、かなり考え方も違うのである。とはいえ、わたしも脳みそが昭和のままであるはずもなく、平成も令和も経験して進化し、スマホも使いこなしている。わたしも沼田君のようになりたいと思うのである。第三話でのそのセリフが、『脇谷くん、人間は価値を生むための装置でもないし、競争で勝つための機械でもないんですよ。』! このあとのセリフもいい。『君は他人の目を気にしすぎてるんじゃないですか? 僕みたいに、下らない人生ゲームから降りてしまって、コースの外でのんびり猫でも撫で…