バランス理論とは、対人関係において三者以上の存在があるときに、その三者の間の認知関係のバランスを保とうとする人間の心理状態を表す社会心理学用語です。アメリカの心理学者であるフリッツ・ハイダーによって提唱されました。 バランス理論では、認知の主体である人を「P」、認知の対象である事物を「X」と置きます。そして、PのOに対する認識、PのXに対する認識、OのXに対する認識の中で、好意的な物を「+」、否定的な物を「-」で表します。 バランス理論によると、以下の3つの条件を満たす場合、Pは心理的安定を保つことができます。 PとOの間の認識が一致する(++、--)PとXの間の認識が一致する(++、--)O…