「ねぇ?ハッピーエンドになるんだよね?」 と、不安で今にも泣きだしそうな子供様な顔をして、その男は言った。 この男がドラマや映画を見るときに絶対に言う言葉である。 しかし、現実はそうハッピーエンドばかりではないことは、 この男も分かっているのである。 分かっているからこそ、フィクションの中ぐらいハッピーエンドにと願うのは、 ハッピーな気持ちになりたいからであろうか。 特に恋愛もの。 この男は恋愛ものに関してはうるさいのだ。 絶対にハッピーエンドでなければ恋愛ものは見ないのだ。 何故そんなこだわりがあるのだろうか・・・。 もしかしてこの男・・・ この男の恋愛はどうだったのだろうか・・・ そこにこ…