カプコンより発売されているアクションアドベンチャーゲームのシリーズ。公称ジャンルは"サバイバルホラー"。
表向きは製薬会社、裏では生物兵器を開発し世界で暗躍する国際企業アンブレラを相手に、警察などの特殊部隊に所属する主人公たちがゾンビやクリーチャーを相手に立ち向かうというストーリー。アンブレラの崩壊後も、生物兵器やウイルスの脅威が続いている。
時代としては1998年以降の現代。シリーズ初期の作品では、アメリカ合衆国にある架空の都市、ラクーンシティが舞台となっているが、作を重ねるに連れて、世界の様々な地域に舞台を移している。
海外版のタイトルは『Resident Evil』。
グラフィックスは背景が基本的にレンダリングCG(一枚絵)、キャラクターはポリゴンで表現されている。場面ごとにカメラが固定されており、画面外の方向に移動するとカメラが切り替わる。キャラクターの移動は、十字キーの上で前進、下で後退、左右で旋回という、いわゆる"ラジコン操作"で、少々慣れが必要になる操作方法となっている。
銃やナイフでゾンビなどの敵を倒していくだけでなく、探索の途中で謎解きを行うアドベンチャーゲーム的な要素もある。
セーブは特定の場所にあるタイプライターで、アイテムのインクリボンを使用して行う。
また、シリーズを通して複数のプレイヤーキャラクターが登場する。キャラクターの能力が異なるだけでなく、作品によっては操作するキャラクターを場面に合わせて切り替えることができたり、複数のキャラクターの視点からストーリーが展開されることで、よりドラマチックで重層的なストーリーが楽しめるようになっている。
フルポリゴンとなり、ビハインドカメラと呼ばれる肩越しの後方視点を採用し、圧倒的な臨場感を実現した。銃の照準を合わせて、敵の弱点の部位などを狙い撃つことが可能となり、アクション性が増した。これにより、サードパーソン・シューティングゲームに近いゲーム性となっている。反面、プレイヤーに恐怖感を与えるホラーとして要素は薄まっている。
また、イベントシーンなどで、画面に表示される指示(アイコン)にあわせてコマンドを入力すると、コマンドの成否によってキャラクターがアクションを行う、いわゆる「QTE」的がゲームシステムが導入された。
全てポール・W・S・アンダーソンが脚本家、製作もしくは監督として携わり、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演作品となっている。ゲームの設定を一部受け継いでいるが、ストーリーは映画独自のもの。