Bram Stoker(1847-1912) 本名エイブラハム・ストーカー。アイルランド生まれ。 レ・ファニュの「吸血鬼カーミラ」に影響を受け、「吸血鬼ドラキュラ」を発表。空前のヒットを得る。
現代にも影響を与え続ける人気ホラー作家であり、アメリカにはホラー作家協会(HWA)主催のブラム・ストーカー賞というものもある。
『ドラキュラ』ブラム・ストーカー (著), 唐戸 信嘉 (翻訳) 光文社古典新訳文庫 ドラキュラ (光文社古典新訳文庫) 作者:ブラム・ストーカー 光文社 Amazon 告白しよう。 めちゃくちゃ吸血鬼モノが好き。 どれだけ好きかというと、映画の『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『トワイライト』にはまり、『トワイライト』シリーズは英語のペーパーバックまで買って読んだ。 いずれ読みたいと思っていたブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を大好きな光文社古典新訳文庫で読んだ。 よかった。めちゃくちゃよかった。 もう吸血鬼がどういった存在で苦手なものが何かとか知っているのだけど、初めてこの小説を読んだ…
吸血鬼ドラキュラ ブラム・ストーカー 創元推理文庫 ★★★★★ 物凄いです! あまりにも有名すぎて知った気になっているが、 意外と読んでない名作は多い。 前に書いた『フランケンシュタイン』もその一つだが、 ドラキュラの原作本も読んでない人は多いと思う。 何を隠そう私も未読であった。 というわけで、遅ればせながら読んでみた。 そして、ひっくり返った! これは凄いぞ! ♥ さてお話は改めて書くまでもなく誰でも知っている♪ それほど有名な物語だが、新しい発見もあるのでそのことを書こう。 映画や舞台になったドラキュラは全てダイジェスト版である。 何しろ翻訳物でも548ページあるのだ。 これを完全映画化…
2024年10月9-15日 ・丸谷才一『快楽としての読書 海外篇』 ・丸谷才一『快楽としてのミステリー』 ・ブラム・ストーカー(唐戸信嘉訳)『ドラキュラ』 ・切江真琴『どうやら運命の恋人とすでに付き合っていたようです』 ・セバスチャン・フィツェック(酒寄進一訳)『座席ナンバー7Aの恐怖』 以下コメント・ネタバレあり
この「ホームズ・パスティーシュ」シリーズは、あまり深く考えずに書き始めたのですが、当初想像していたよりもずっと奥が深い('◇')ゞ、、、 ココ掘れワンワン('◇')ゞ、、掘れば掘る程、ザックザックと次から次へと出て来ます('◇')ゞ('◇')ゞ('◇')ゞ 、、、出来れば良質なものだけを掘り当てたいのですが、、。 で、今回のはこの関係で初めてネット購入した古本ですが、当たりでした。 ニコラス・メイヤーという作家のホームズ・パスティーシュ2作目で、この小説の前に「シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」と言うのが第1作としてあるようです。ですが、残念ながらこちらはネット上でも本屋でも見つけることが…
一条真也です。東京に来ています。11日の朝、TOHOシネマズ日比谷で映画「ドラキュラ/デメテル号最期の航海」を観ました。ユニバーサルのダーク・ユニバースの流れを汲むと思われるモンスター映画の最新作で、なかなか面白かったです。ドラキュラの造形にはちょっと驚きました。 ヤフー検索の「解説」には、こう書かれています。「ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』のエピソードを実写化したホラー。ルーマニアからロンドンへ向かう船の乗組員たちが、船内に出現した吸血鬼によって恐怖にさらされる。監督は『MORTAL モータル』などのアンドレ・ウーヴレダル。『サバイブ 極限死闘』などのコーリー・ホーキンズ、『ウ…
シリーズ目次(クリックで展開) ⓪吸血鬼小説『死者よ目覚めるなかれ』の作者はティークではなくて別人だった!本当の作者とは!?(ヘイニングの不正を知る前の記事) ①女性作家による最初の吸血鬼小説「骸骨伯爵、あるいは女吸血鬼」が捏造作品だったことについて ②古典小説「フランケンシュタインの古塔」はピーター・ヘイニングの捏造?他にもある数々の疑惑 ③ホレス・ウォルポールの幻の作品「マダレーナ」が、別人の作品だった ④女性で最初に吸血鬼小説を書いたエリザベス・グレイという作家は存在していなかった ⑤ドラキュラに影響を与えた作者不詳の吸血鬼小説「謎の男」の作者が判明していた ⑥この記事 ⑦吸血鬼小説「死…
ドラキュラは吸血鬼という意味でない! 吸血鬼は英語で"ヴァンパイア"ドラキュラという意味が、吸血鬼と思っている方は少なくないはずです。正確に言えば、吸血鬼は英語で"ヴァンパイア"といいます。 ドラキュラのイメージとして、十字架やにんにくが苦手で、夜活動して日中は棺桶で眠るといったものがあります。そんなドラキュラのイメージを植え付けたのは、作家ブラム・ストーカーが出版した「ドラキュラ」という小説。私はマンガ「怪物くん」でドラキュラの存在を知りました。 そんなドラキュラですが、吸血鬼の意味ではなく、小説ドラキュラの主人公の吸血鬼ドラキュラ伯爵の名前だったのです。 kenbunroku-net.co…
昨日の記事で紹介したLeavesの第1号にはエディス=ミニターの"Dead Houses"が掲載されている。ミニター夫人はアマチュアジャーナリズムが縁でラヴクラフトと親交を結んだ人だが、その作品はひとつも邦訳されていない。せっかくなので読んでみた。 "Dead Houses"は1920年頃に執筆された短編。ニューイングランドの田舎に建っている家と、そこに住む人々の暮らしが一人の女性の視点で綴られている。主人公の女性は作者がモデルになっているらしく、彼女の母が散骨を希望していたので遺体を荼毘に付したという冒頭の記述も、ミニター自身の母親であるジェニー=E=T=ダウを指しているのだろう。この散骨は…
1934年9月25日付のロバート=バーロウ宛書簡はアーカムハウスのラヴクラフト書簡集にはページの都合で一部しか収録されていないが、タンパ大学出版会から刊行されたO Fortunate Floridian には全文が収録されている。そちらでしか読めない箇所では、ゴーストライターを使うことの是非が論じられている。他人の力に頼って虚名を博したところで、そんなものはすぐ泡のように消えてしまうのだ──と述べた後で、ラヴクラフトは次のように付け加えている。 その手の文学バブルの中で、未だ弾けていない最大のものはブラム=ストーカーです。 ストーカーの『ドラキュラ』はゴーストライターが書いたものだとラヴクラフ…
「吸血鬼ドラキュラ」と言うのは1897年に出版されたブラム・ストーカーの小説です。 この小説はホームズ・パスティーシュですが「吸血鬼ドラキュラ」のパスティーシュでもあり、 むしろ物語の設定や展開はこのブラム・ストーカーの小説の方に基づいています。 イギリスの若い弁護士ジョナサン・ハーカーはロンドンに不動産を購入し移住を考えているトランシルヴァニアの貴族、ドラキュラ伯爵の元を訪れるが、監禁されてしまう。そして船長の遺体のみが残るロシア船がイギリスに到着し、ドラキュラ伯爵はイギリスに潜入する、、、、(;´Д`)、、、そしてオランダの学者であるヴァン・ヘルシング教授が仲間戸共にドラキュラを追い詰め、…