ソフトウェア開発の成果は、エンジニアの特性に大きく左右される。たとえば “コードを理解する能力” がその代表例だ。 こうした特性は、作業負荷や認知負荷に直結し、開発生産性に影響を与える。この観点からの評価も、成果を正しく捉えるうえで欠かせない。 もし、理解しづらいコードを書いてしまったら、現在および将来の開発生産性が損なわれる。技術的負債とは、そうした “開発生産性の低下” を「利息を支払う」ことにたとえた概念だ。 本稿は、技術的負債を10のカテゴリに整理したGoogleの文献を参考にしつつ、技術的負債との付き合い方を考える。 技術的負債を10のカテゴリで捉える ≫ 移行が必要なシステム ≫ …