かつて、元プロレスラーの武藤敬司さんが言いました。 「思い出と戦っても勝てねぇんだよ」 芸能とスポーツが融合した「格闘芸術」であるプロレスは、歌舞伎のように「大看板」にファンがつくことから、次代の選手がなかなかファンに浸透しない現実があります。 古参のファンは「あの頃はこう言う選手がいてね」と、いつまでも過去の名選手の名勝負を口にします。先の言葉は、そんな状況にありながらあり方を変えようとしない現役選手たちに対して、元レスラーとして苦々しく思い、発せられたのでしょう(記憶が曖昧なのですが、もしかしたらこの言葉は武藤選手が現役後期に発したものだったかもしれません)。 ビジネスでも生活でも、一つの…