アラン・レネ(alain resnais)による1986年作『メロ(melo)』について。 夫婦であるピエールとロメーヌの元にマルセルが訪れる。マルセルは有名なヴァイオリン演奏家で、同じくヴァイオリン演奏家であるピエールとは若い頃からの親友である。マルセルは二人に、自分が嘘に対するトラウマのようなものを持っていることを話す。それは過去、コンサートで恋人に向けて演奏しているその最中に、恋人が浮気しているところを見たが、恋人は浮気していないと嘘をついた経験によるもので、演奏中に浮気を目撃したマルセルは、そこから目を逸らすように音の中に沈み、盲目になろうとしたと語る。最後に現れるのがピエールの従姉妹…