こんにちは。 前回は、印象派の代表的な画家であるモネについて、ちょっとした私見を書きました。印象派(印象派展の第1回は1874年開催)が台頭した19世紀後半のフランスは、政治的にみても激動の時代で、さまざまな価値観や行動様式が入り乱れていた時代です。とくに、パリの街は、19世紀末に一部のアナキストによるテロや暴動が頻発したり、悪性インフルエンザが蔓延したり、という社会的混乱が一段落したあと、いわゆるベル・エポック(美しき時代)と呼ばれる黄金時代を迎え、新しく多くの公共建築物やその他の建造物が次々に建造され、景観が一気に変化した時代です。パリで万国博覧会が開催されたのは1889年ですから、やはり…