愛のメモリー/松崎しげる ほか かつて昭和時代を過ごした人なら、テレビの歌謡番組で「馬飼野康二」という名前のテロップを何度も見ているはずである。 そして「馬飼野」と書いてなんて読むんだろう、と思ったのではないかと思うが、自分もその一人である。 昭和の作曲家と言えば、筒美京平や都倉俊一といったビッグネームがまず思い浮かぶが、この馬飼野康二も地味な存在ながらも、錚々たるヒット曲を手掛けていたことがわかる。 どちらかというと作曲よりも編曲の方にクレジットされていたことが多かった印象で、恐らく制作会社サイドの側に立って、すき間を埋めていくような形で作曲活動していたのではないかと思うが、実際曲目を並べて…