今日気づいた。いつの頃からか、高い処に心惹かれなくなっている。 保護者に連れられて、心躍る想いで東京タワーの展望台へあがった小学生だった。友達と連れだって、あえてエレベーターを使わずに、安全柵で囲われた外階段をえんえんと登って展望台まであがってみた中学生だった。 東京スカイツリーの展望台へと、あがってみたことはない。足元から観あげたこともない。浅草から、あるいは合羽橋から眺めたのが、再接近の体験だろう。それでも私には、十分「足元」から観あげた気分だった。日暮里の谷中霊園内には、スカイツリーを遠望できる絶景スポットがあって、そこに立って眺めてさえ、なんて近くに見えるんだろうと感嘆する。高所恐怖症…