非常に有名な句であり、特に「明治は遠くなりにけり」の部分はよく使われる。電車に座っている人たちを見渡すと、子どもからサラリーマンや女子高生、終には老人までみんなスマホを眺めてる。私がサラリーマンになった昭和最後の年である昭和63年頃は、新聞、雑誌や本を読んでたり、音楽を聴いていたり、二人で仲良くしゃべっていたりと、多種多様だった。ああ、昭和は遠くなりにけり。ってなもんだ。しかし、元の句である「降る雪や明治は遠くなりにけり」が誰の詠んだもので、元はどういう意味だったのか、私は知らない。そういう人も多いのではなかろうか。詠んだのは中村草田男。確かに聞いたことのある名前である。「くさたお」という音も…