そこで腕白小僧も東京から京都へ来て、板橋の学校へ神妙に通学していた。 処が丁度付近に住んでいた稲荷の神官の息子で一級上の道楽者?私より以上に腕白で怠け者が、登校する時の良い道連れであった。毎朝誘って呉れるので始めは誠に良い友達で親切な人だと喜んでいた。処が一ヶ月すぎ二ヶ月たち、だんだんお互いに気心が判って来ると、朱に交われば、赤くなってきた腕白小僧は学校へ行って勉強するより遊ぶ方が面白くなってきて、つい誘われる儘に一日休み、又次の日も、今日は桃山へ城跡を見に行くとか、先陣争いをした宇治橋の古戦場や平等院へ行くとか、勝手な理由をつけては来る日も来る日も、朝は決まった時間に弁当を鞄に入れて如何にも…