1892年、和歌山県新宮生まれ。作家、詩人。「田園の憂鬱」で知られるが、本人にとっても印象深い作品となる。詩人としての評価も高い。訳詩とか徒然草の現代語訳も優れている。1910年、慶應義塾大学予科文学部に入学するがやがて中退。堀口大學とは大学時代からの親友。9代続いた医者の家に生まれ、両親は「長男の春夫を医者に」と願ったが両親に背いて文学者になった。「文学者以外の何者にもなれなかった」と語っている。口語詩と文語詩についての、萩原朔太郎との論争は有名。 1964年、心筋梗塞により死去。
そういえば連休期間中にブックオフはセールをやっていて、それにいって 何冊か購入したのでありました。ひどく読書のペースが遅いところにもって、 図書館から借りたり、いつまでかかるかわからないプルーストに手をだしたり しているのですから、とってもブックオフで買ったものの割り込む余地はない のでありますが、それでもブックオフは、大人の駄菓子屋でありまして、ここ でワンコインで何冊か購入し、読書生活に刺激を与えるのですね。 そのかいがあるのかないのかですが、購入した本が積まれるのを見て、これ は読まなくてはとすこしは気合がはいることです。 今回は連休の旅行に持っていこうかなと思ったものもあったのですが、…
普段あまりYouTubeを見ない私にも、犬のおかげでついに推しチャンネルができた。遠藤エマさんの『エマ犬(けん)アカデミー』だ。ドッグトレーナーである遠藤エマ先生は、横浜で犬のトレーニング教室を主宰しているらしい。明るく楽しくハキハキした声。たまに、遠藤エマ先生は犬の物真似をする。ロープやおもちゃを使って犬と「引っ張りっこ」をしたときにだんだん興奮してきた犬が本能を思い出して唸りはじめる様子を真似る。また、仔犬やまだ若い犬がブラッシングのとき、そのブラシや人間の手にじゃれてだんだん興奮して甘噛みしようとする様子も真似たりする。例を挙げたこの2つ、どちらも私は犬との1週間の生活の中で経験しており…
先週は夜勤だったので、仕事が終わったあと自宅の近所のスーパーに土日の分の夕餉の材料を買いに行きました。というのは嫁が仕事を始め、土日出勤をするので、せめて土日でも家事をしようという考えで、4,5年くらい前から始めました。ただこれは自分の息抜きにもなっているようで、自分の好きなものを作って食べれるという最大のメリットもあります。もっとも辛い物を作りがちなので、辛いものが苦手な娘や偏食の息子には敬遠されがちですが・・・。 スーパーで秋刀魚を家族分の4本を買いました。実は秋刀魚は先週も買いましたが、ガスレンジに併設しているコンロがあまり大きくなく、一部が生焼きになってしまい、家族から不評を買ってしま…
暑さ寒さも彼岸まで‥のはずなのに暑い‥💦 とはいえ、確実に季節は進み 美しい月を愛で🎑 虫の音に心癒される🍃 そんな時、つい口ずさんでしまうのが、佐藤春夫様の「秋刀魚の歌」 青空文庫より🍀 佐藤春夫 我が一九二二年 秋刀魚の歌 あはれ 秋風よ 情こころあらば伝へてよ ――男ありて 今日の夕餉ゆふげに ひとり さんまを食くらひて 思ひにふける と。 さんま、さんま そが上に青き蜜柑みかんの酸すをしたたらせて さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。 そのならひをあやしみなつかしみて女は いくたびか青き蜜柑をもぎて夕餉にむかひけむ。 あはれ、人に捨てられんとする人妻と 妻にそむかれたる男と食卓に…
美しき町・西班牙犬の家 他六篇 (岩波文庫) 作者:佐藤 春夫 発売日: 1992/08/18 メディア: 文庫 本書『美しき町・西班牙犬の犬 他六篇』には表題作など、実に多彩な短編が全部で八篇収録されている。編者はドイツ文学者でエッセイストの池内紀。若くして遺産を手にした青年が友人の画家と老建築家を雇い、理想の町に日夜没頭する「美しき町」、散歩の途中で迷い込んだ雑木林で不思議な家を見つける「西班牙犬の家」など、ファンタジー色の色濃い作品から中国に取材した「星」「李鴻章」、自らの不器用さが仇になり、罪を犯した外科医が語る一人称小説「陳述」、著者の出身地紀州に伝わる山海の怪異を描く随筆風の「山妖…
佐藤春夫の「秋刀魚の歌」を読みました。 青空文庫 我が一九二二年 →青空文庫図書カードNo56872 初出は雑誌「人間 第3巻11号」(1921年)。底本は、『現代の本文学大系42佐藤春夫集』(1969年筑摩書房) 佐藤春夫は、1892年(明治25年)生まれの詩人、作家。随筆や童話、戯曲、短歌などの作品も書いています。 門弟が多いことでも知られていて、太宰治、檀一雄、柴田錬三郎、遠藤周作、安岡章太郎など蒼々たる作家が影響を受けいてました。 1964年(昭和39年)に心筋梗塞の発作で死去しています。
法然はできるだけ俚耳(りじ)に入りやすく説いて、その教えは「一枚起請文」みるように単純至極、ただお念仏を申しさえすればよいのである。そうして理論も何もなく、法然説くところも直観的であったから、その真意は知り難く、私意を加えれば誤解を生じやすいものであった。(佐藤春夫『極楽から来た』)1422 つゆじめり壁に青めく解剖図 なんのことはない、学校の理科の実験室を思い出してください。折から・・実験室に張られた解剖図(かいぼうず)に、外のミドリが色濃く差し込んでいます。だれもいない、がらんとした実験室の壁に貼られた、解剖図の唇がふと動いたように見えた・・ただそれだけのことです。
こんにちは♬ 朗読家・朗読講師の小島香奈子です。 わたしは 昭和の記憶が バッチリある昭和生まれです…🍀 ( このような 紹介の仕方をするのは 数年あとに 生まれた方々は、 物心が ついたときには すでに平成だった 昭和生まれだからです🍀 ) 【 一生懸命 】 【 モーレツ・がむしゃら 】 【 努力・根性・忍耐❣️❣️ 】 【 何事にも 全力で取り組む❣️❣️ 】 【 上手くいかないのは 気合いが足りないからだ❣️ 】 みたいな空気が めちゃくちゃ 漂いまくっていた、 今となっては とっても懐かしい 昭和の生まれの、昭和育ちです♬ 🍀(๑❛ᴗ❛๑)🍀 あの頃の 空気感やキーワードは、 令和の今…
しかし恐るべきは、そういう正面からの敵ではなく、そのうわっつらだけを知って本当には理解せずに、運動に参加する付和雷同の徒である。これらが獅子身中の虫というものなのであろう。 吉水の僧団に人が多く入り込むようになるに従って、なかには法然の真意を解しない者の加わるのも、また是非ののない自然の勢いであった。(佐藤春夫『極楽から来た』)1421 厄払ひ壬生と吉田と廬山寺へ 厄払(やうばらい) 京都の、壬生(みぶ)も吉田も廬山(ろざん)寺も、追儺(ついな)の行事で有名な寺です。三ヶ所も訪ねたとは、欲張りですね! と句評を頂戴いたしました。さて、ぼくの句作の方向性について。ぼくは、十七文字の中に、情報を「…
こんにちは♬ 朗読家・朗読講師の小島香奈子です。 今日は 朝いちばんに 今年から お世話になっている とても 感じの良い歯医者さんで、 右側上下の 親知らずを抜歯して頂きました…❣️ 🍀(๑❛ᴗ❛๑)🍀 そして そのおかげで 今 わたしは 虫歯ゼロになりました❣️❣️ 🌸\(*´︶`*)/🌸 感謝・感謝・感謝・感謝・感謝❣️❣️❣️ 声のお仕事を なさっている方は、 みなさん おわかりだと思いますが、 歯の治療って ものすごーーく 発音に影響してしまうのです。 (๑❛ᴗ❛๑)💦💦 ちょこっと 歯をいじるだけで、 ほんとうに それまでとは 発音が 変わってしまうのです…💦💦 ( 日常生活には ま…
中央公論社 昭和42年 題名:人偏に奇 谷崎潤一郎の左手の布は緋毛氈 紅枝垂れ桜を下から見上げるためであろうか・・ 谷崎潤一郎と佐藤春夫の女をめぐる確執 この文の時点の「谷崎夫婦」の妻は千代松子夫人の 見方 さばき方 なかなか。 谷崎潤一郎の絶筆「にくまれ口」婦人公論 昭和40年 9 月号 ”光源氏は人間的に好きになれない” 源氏物語ファンはびっくり!この和歌は源氏物語の核心部分と思われます。 松子夫人から見た 谷崎の人柄 女性の扱い 松子夫人のこの本 良いものでした。私は谷崎を誤解していた。 本当の谷崎氏は松子夫人の描写とも異なる存在。千代子夫人は「トナカイさん」と呼び、いびきがスゴい との…
こんにちは♬ 朗読家・朗読講師の小島香奈子です。 昨日も このブログで お話しましたが。。。🌸 昨日は わたしの弟の結婚式でした❣️ 🌸(๑❛ᴗ❛๑)🌸 全国的に まだまだ感染は 続いておりますし…💦 コロナ禍での 挙式ということで、 弟も お嫁さんの奈々さんも かなり 悩んだようでしたが。。。 ふたりが 開催の 英断をしてくれたことを、 姉としては 心から心から 嬉しく思っております❣️ 🌸\(*´︶`*)/🌸 普段 ふたりが お世話になっている皆様や…🍀 これまで ふたりのことを 可愛がってくださった皆様や…🍀 そんな方々に ふたりの 幸せいっぱいの ご報告が出来たことは、 やっぱり とっ…
第三十一章 美僧ありき (一)新しい思想運動が起れば、伝統的な思想は、当然必ずこれを圧迫するのが古今の通則である。ことに宗教上でそれが著しい。何故かといえばそれが信仰と渡世とに直接つながり、また集団をなしているために、往々に戦争の原因にさえなっている。(佐藤春夫『極楽から来た』)1420 ふらここや到達点は俺のもの 「ふらここ」は春季となります。さて『西遊記』にある悟空(ごくう)の輪(ワッカ)は、緊箍児(きんこじ)と呼びます。悟空が三蔵法師に逆らうと、ワッカは悟空の頭を締めつけ、悟空は逆らうことが出来ません。ぼくも相棒に素直にならなければ(笑)
2日の月曜日。連休の谷間だけど、出勤。朝ご飯は、自作あんパンとコーヒー。 天気は、曇り空。連休の谷間だったし、車も少ないかな?とこの日だけ自転車通勤してみた。土曜日に、荒川ポタリングであまりにもしんどかったので、ちょっと身体を鍛えなくちゃ、、と思って。それと、自転車で帰りに寄りたいところもあったので、自転車で来てみた。 連休の谷間だけど、人は結構普通に来ていた。世の中の人はどのくらい割合の人が10連休だったのかな。 いただきもののチョコレートティーを飲みながら仕事。味は全然甘くないのだけれど、香りが甘いチョコの香りでなんだか癒される。 お昼は、残りものを冷凍してあったハンバーグと、やはり冷凍保…
こんにちは♬ 朗読家・朗読講師の小島香奈子です。 ついに 待ちに待ったこの日を 迎えることが出来ました…❣️ 🌸(๑❛ᴗ❛๑)🌸 今日は 大切な大切な弟の 結婚式の日なのです。。。★☆ 末っ子長男として ふたりの姉の下に生まれ…🍀 わたしたち家族の 最愛の存在と言っても 決して過言ではない大切な弟の… 🌸 結婚式 🌸 ☆★\(*´︶`*)/★☆ 姉として もう 胸がいっぱいです…★☆ おかげさまで…🌸 弟には もったいないくらい、 ほんとうに 素晴らしいお嬢さんとの 素敵な ご縁に恵まれて…★☆ 弟は おかげさまで 幸せいっぱいです…❣️❣️ 🌸(๑❛ᴗ❛๑)🌸 若いふたりには これから いろ…
金光(こんこう)が東北の教化に旅立つ時、伝道のために人を見る目を教えて、「浄土の法門を聞きて悲喜をなし身の毛いや立ち抜き出す如くなるなるはこの人、過去世に既に仏道をなし来れるなり」 とさとし、遠州に帰る禅勝に「念仏を申されんよう口すぎすべし」 と渡世の方針を授けた。臨終の床で源智に宗の奥義「一枚起請文」を書き与えたのは周知のとおり法然の弟子に対する日常の懇意の程も知れる。(佐藤春夫『極楽から来た』)1419 しばらくは仏とふたり花の昼 「仏とふたり」とはなんと不遜(ふそん)な言い方でしょう! しかし、傲慢(ごうまん)は、ぼくの性癖であり、従って俳句の傾向を示すひとつです(汗)。それはともかく、…
こんにちは♬ 朗読家・朗読講師の小島香奈子です。 先週 5月7日(土)に 福岡市内の ふくふくホールにて開催予定だった、 朗読公演と 朗読ワークショップの セットイベントを 来年に 延期することに決めたとき、 わたしがすこしも 落ち込まなかった理由は。。。 今年度は おかげさまで…🍀 8月以降 ほとんど毎月にように 朗読イベントを 開催させて頂く予定だからなんです♬ 🍀(๑❛ᴗ❛๑)🍀 つまり、 落ち込んでるいる暇なんて なかったからなんです♬ 🌸\(*´︶`*)/🌸 すでに 決まっている 今年度の 朗読イベントスケジュールは… 🍀2022年 8月6日(土)〜8月7日(日)2days 🍀 in…
「同じと信じます」 信空、証空らの眼はキと親鸞をこの高慢な男めと見据えているうちに師は、「法然も同じ思いだぞ、それが浄土門の信心で、それに浅いも深いもない。聞きしまま信ずる人こそ、正しく但信口称(たんしんくしょう)の妙好人(みょうこうにん)だ」(佐藤春夫『極楽から来た』)1418 茂みには鳥の目もあり穴施行 冬の餌のないときに、狐や狸の巣穴のところに食い物を施行(せぎょう)つまり、施(ほど)こすことです。寒施行(冬季)の傍題となります。穴施行を、そばの木の茂みには、それを見ている鳥たちの目がある・・なんのことはない、大自然の営みも、人間んの暮らしも大差ありません(汗)。
こんにちは♬ 朗読家・朗読講師の小島香奈子です。 YouTubeを、更新しました♬ 🌸(๑❛ᴗ❛๑)🌸 新美南吉の 切なくて、繊細優美な作品 『 花をうめる 』です…🍀 この作品で YouTubeへの投稿は 352本目となります♬ ( 投稿数は 限定公開動画を除きます🍒 ) テキストは 青空文庫より 使用させて頂きました…🍀 🍒こんな感じで、朗読しました(๑❛ᴗ❛๑) 🍒 童話作家である 新美南吉の、 なんとも切なくて、 清らかで、繊細優美な作品 『花をうめる』…🌸 このお話のエピソードを、 フィクションと捉えて、 《短編小説》と思われる方も、 ノンフィクションと捉えて、 《随筆》と思われる方…
またある日、信空、証空、聖覚、熊谷、隆寛らの集まった師の前で親鸞が、「師の御房の御信心と我らが信心と違いがあるのでございますか。無くて等しいのでございましょうか」 と問うと、法然は間髪を入れず反問した。「そなたの考えは?」(佐藤春夫『極楽から来た』)1417 たましひの頭に昇りたるかき氷、 頭がツーンとするのは? 冷たさ感じる脳神経と、痛さを感じる脳神経が接近するために起こる誤った感覚だそうです! さて、2人だけの寓居の暮らしも、相変わらずの ぼくの「.しんきくさい」性癖を修正しないと、相棒からツーンと冷たい待遇をされそうです(汗)。