先日、元部下の女性と久しぶりに会いました。彼女は今、34歳。ちょっと悩んでいる様子でした。 「若い社員が、どんどん辞めていっちゃうんです……」 彼女が就職活動をしていた頃は、「新卒で入った会社にできるだけ長く勤める」のが普通でした。文部科学省が「大卒の3割が3年以内に辞めてしまう」と問題視していた時代です。でも最近は、転職するのが当たり前。むしろ、転職してステップアップするのが前提のキャリア設計になっているんですね。 人手不足の今、優秀な人ほど声がかかります。職場は「与えられるもの」ではなく「選ぶもの」になっています。そんな時代の変化に、彼女は戸惑っていました。 でも、それも無理はありません。…